東京レイヴンズ~another story~   作:十六夜陸斗

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初投稿です!
暖かく見守ってくださると嬉しいです。


始まり

「ハァー」

 

この盛大に溜め息を吐いている男は龍崎圭。

父は呪捜官で、母は祓魔官である。

 

「そんな溜め息吐いてると、幸せが逃げちゃうぞ!」

 

そして、圭の横にいるこの元気な女の子は早乙女雪奈。早乙女財閥のご令嬢で、圭の幼馴染みである。

ついでに言うと、雪奈はものすっごい美少女である。

 

「うっせぇーな。こっちは憂鬱で仕方ないんだよ」

 

「でも楽しみじゃない陰陽塾」

 

彼らは今、春から陰陽塾に入塾するため、田舎にある家から陰陽塾の寮に向かっている。

そして、圭が憂鬱な理由は、龍崎家に100年に一度の天才がいる。という噂が世の中に流れ、これを嗅ぎ付けた陰陽庁は圭を陰陽塾に強制入学させようとしたのである。

 

「お前なぁ、俺は別に自分が天才だと思った事は一度もないのに、周りが好き勝手にいってるせいで面倒事になってるんだぞ?」

 

「そーかな?まぁ、なんとかなるよ!」

 

「誰しもお前みたいに能天気じゃない」

 

「ひどい!圭君のバカ!」

 

「はいはい」

 

そんなたわいもないやり取りをしていると陰陽塾の寮に着いてしまった。

 

「じゃあな、雪奈。男子寮はあっちだから」

 

圭は男子寮に向かって歩きだそうとしたら

 

「圭君このあと暇?」

 

雪奈に服の袖を掴まれて呼び止められた。

 

「まぁ、暇だけど……」

 

圭は嫌な予感がした。

 

「じゃあ、買い物付き合って!」

 

「嫌。面倒くさい」

 

「即答!?ねぇ、お願い?」

 

雪奈は目をうるうるにして上目遣いで言ってきた。

 

「っ!!…………わかったよ」

 

「やった!じゃあ、10分後またこの場所で」

 

と雪奈は言うなり寮に走って行ってしまった。

 

 

10分後。圭は来てみると、もう雪奈が先に到着していた。

 

「も~、圭君遅い」

 

「わりぃ、わりぃ。じゃあ、行こうぜ」

 

そう言って二人は歩きだした。

 

二人は渋谷に来ていた。その時、圭は何か嫌な予感がしていた。

 

「うわぁー。渋谷って人多いね」

 

「…………」

 

「圭君?聞いてる?」

 

「あっ、わりぃ。ちょっと考え事してた」

 

「大丈夫?困ってるなら相談に乗るよ?」

 

「大丈夫だ。ありがとな、心配してくれて」

 

圭はそう言って微笑むと雪奈が顔を真っ赤に染めた。

圭は不思議に思って首をかしげたが、気にする事ないかと思い、そのまま二人で買い物をしに行った。

 

二人は主に自分達の服を買った。だが、雪奈はさすが早乙女財閥のご令嬢と言うべきか、ものすごい量の服を買った。しかも、その荷物は全て圭が持っている。

 

「………重い」

 

「ほら、圭君。男の子なんだからこれくらい頑張って!」

 

そして二人は最後に雑貨屋に立ち寄っていた。

 

「あーこれ可愛い!ねぇ圭君もそう思わない?」

 

そう言って雪奈はパンダのストラップを見せてきた。

 

「まぁ確かになぁ」

 

「だよね!でも、もう今日持ってきたお金はないし」

 

「なんだ、欲しいのか?買ってやろうか?」

 

「えっ!?いいの?」

 

「ああ。この値段なら買えるしな」

 

「圭君、ありがとう!大好き!」

 

雪奈は圭に抱きついた。圭もさすがに驚いたのか、顔が紅くなっている。

 

「わかったから、早く離れろ」

 

「ごめんごめん」

 

それから、圭は会計を済まして寮に帰るため店の外に出た瞬間、いきなり目の前で霊災が起こった。しかも、フェイズ3のものが。

 

そして、鵺が出てきた。渋谷を大パニックになってしまった。

 

「圭君!早く逃げよう」

 

「ああ」

 

そうしてこの場から離れようとした瞬間、鵺が圭達の方に向かってきた。

 

「っ!?雪奈危ねぇ。逃げろ!」

 

だが、雪奈は足がすくんで動けなかった。

雪奈が鵺にやられようとした瞬間

 

「止まれ」

 

圭がそう言うと同時に鵺の動きが止まった。

 

「どうして?」

 

雪奈は驚愕の表情を出すしかなかった。

 

「それは今、俺が甲種言霊を使ったからだ。」

 

「圭君、甲種言霊が使えるの?」

 

「まぁな。無駄話は後だ。」

 

そうして圭は5枚の呪符をだした。

 

「東海の神、名は阿明、西海の神、名は祝良、南海の神、名は巨乗、北海の神、名は禺強、四海の大神、百鬼を避け、凶災をはらう。急急如律令!」

 

投じた呪符で五芒星を作り、その光が鵺を照らし、鵺を消し去った。その直後に陰陽庁の祓魔官達がやってきた。その中には圭の母もいた。

 

「圭、あんたがこれをやったの?」

 

圭の母は驚愕の表情で圭に聞いた。

 

「ああ。そうだよ」

 

それから、女性の祓魔官が来て

 

「私は独立祓魔官、弓削麻里です。お話があるので祓魔局まで連行させていただきます」

 

「わかりました」

 

圭は弓削麻里に祓魔局に連れていかれた。

 

 

祓魔局に着くと応接室に連れていかれた。そして15分ほど待つと、男が二人と弓削麻里が入ってきた。

 

「悪いな坊主、待たせてしまって」

 

そう言ってきたのは呪捜部部長の天海大善だ。

 

「いえ」

 

圭は素っ気なく答えた。

 

「早速本題に入りたいのだが、いいかな?」

 

次話かけてきたのは『閻魔』と呼ばれる宮地 磐夫だ 。

 

「はい」

 

「驚かないで聞いてくれ。君には『十二神将』になってもらう」

 

「えっ!?」

 

「驚くのも無理はないぜぇ」

 

天海はカッカッカッと笑いながら言う。

 

「それで、君への初任務は土御門夏目の監視だ。」

 

そして天海も今度は真剣な顔になり

 

「お前さんも知ってるだろ?土御門夜光の噂」

 

「はい」

 

「では、それはよろしく頼む。それから……」

 

宮地が次の事を言う前に圭が話かけた。

 

「あの、僕が『十二神将』になるのは断れないんですか?」

 

「ああ。それは無理だ。なんせ一般人が呪術を使うのは犯罪だからな」

 

「わかりました」

 

「理解が早くて助かる。そして、もうひとつの仕事は普通に独立祓魔官として働いてもらう」

 

「また僕一人で霊災の修祓するんですか?」

 

「いや、そこいるマリリンが一緒に行動してくれる」

 

「室長。マリリンは止めてください」

 

「まぁ、そういう事だ。俺らは忙しいから、後は二人で今後の事について決めときな。じゃあな坊主」

 

そうして、天海と宮地は部屋を出ていった。

 

「………」

 

「………」

 

二人の間に沈黙が生じる。

 

そして、沈黙を破ったのは圭だった。

 

「えっと、自己紹介しますね。僕は龍崎圭と言います。これからよろしくお願いします。呼び方は何でもいいですよ」

 

「じゃあ、圭君って呼ばせてもらうわね。私は弓削麻里。麻里って呼んでかまわないわ。こちらこそよろしくね。」

 

「じゃあ、麻里さんってよばせてもらいます。」

 

「わかったわ。今後の予定なんだけど、陰陽塾に入塾してからは土御門夏目の監視を行ってもらうけど、それ以外は連絡があり次第、霊災の修祓をやってもらうわ」

 

「わかりました」

 

「伝える事はそれだけだから帰っていいわよ。それとお母さんにはもう伝えてあるから」

 

「ありがとうございます」

 

「ううん。じゃあね、圭君」

 

「はい。また」

 

そう言って麻里は笑顔で見送ってくれた。

祓魔局を出た俺はまた溜め息を吐いた。

 

「本当に面倒事に巻き込まれてしまったよ」

 

そう愚痴りながら寮に帰って行った。




どうでしたか?
感想お待ちしてます。
更新は毎回遅いと思います。
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