神に愛された子供たち   作:七星北斗

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プロローグ 神の正体

「キミタチは神の楽園で暮らして居た。しかし、我らの叡知を盗み追放された。 追放されたキミタチは人間として新たな種族となり、そして我らの叡知である知恵の実を食した人間は、神の恩恵である運を得たわけさ。それが、現在まで引き継がれた結果なんだ」

 

「運を得た人間はカーストのような見えない序列で縛られる存在となった。貧富、差別、キミタチの人生そのもの。それらはキミタチの生まれる前から決まっていた、神のシナリオなんだ」

 

「おかしいことに人間は死ぬまで、運に囚われて生きるわけだ。不平等は人間が生まれ落ちて死ぬまで無視できないものさ。何故なら人は運を得てしまったからだ。神から奪ってしまったもの、それを運命と人間達は呼んでいる」

 

「キミタチが我々神に刃向かわぬよう、運をコントロールしていたが、たまに異分子が生まれる。その異分子は決まって神に牙を向いた。面白いことに牙を向く異分子は、運の力が強く神に届きうる存在だった」

 

「我々はその異分子を神の子と呼んでいる。何故だか、神の子は百年に一度八人生まれる。システムの障害かと思った我々は、何度も修正しようとしたが、お手上げだよ。毎回さ、勝手に我々の天界に道を開いて、打倒神だとか言っちゃって、笑っちゃうよ。身の程をわきまえろって話だよ」

 

「でも我々は利用価値があることに気づいて、神の子を神の使徒、要するに神の下僕として雇うことにしたわけさ。でもね、先程言ったように異分子(キミタチ)は我らに牙を向く。だから、めんどくさいんだよね。仕方ないから一度負かして、運をいじっちゃうわけ。そしたら従順な神の下僕の出来上がり」

 

「我々にもルールがあってね。神様は神様でなければならない。つまりは我々は感情を持たず、固執しなければいけないわけだ。神という存在からの変質はご法度とされている」

 

「 ◯◯◯◯、キミタチは我々神を殺せたところで意味はないよ。人間は弱いから我々神を頼るんだ。いつの時代もそうだった。キミタチ人間の弱い心から、我々神は生まれるのだから」

 

「諦めた方が楽なのに、何で人間(キミタチ)は繰り返すのか。我々には理解が出来ないよ。もう何度も同じ言葉を繰り返してるんだよ。なのに誰一人として受け入れないから、流石に落ち込むよ。まあ、従順な下僕の方が扱いやすくて楽で良いんだけど」

 

「このままキミタチが繰り返すのなら、永遠にキミタチは我々と戦い続けないといけないわけだ。人間(キミタチ)が滅びる、その時まで。じゃあ、そろそろ、始まりの歌を奏でよう…」

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