とある佐天の裏技遊戯(ニューゲーム)   作:RB_Broader

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能力繰手(AIMハンド)編
木原那由他(モルモット)と無能力者(けっかんひん)


 8月13日の朝。

 

風紀委員(ジャッジメント)だよ。柵川(さくがわ)中学1年、佐天涙子(さてんるいこ)! 遺失物(いしつぶつ)等横領の現行犯で、拘束するよ?」

 

 私、佐天涙子は、自称・風紀委員の金髪ツインテール少女から因縁付けられ追われていた。

 

「遺失物横領!? 言いがかりも大概にしなよ! アレは拾っていいものなんだよ! 皆も同じ事してんのに、なんであたしだけ!?」

 

「路上駐車を注意された大阪のおばちゃんみたいな言い逃れするな! 問答無用だよ!」

 

「これはゴールドラッシュ時代の『砂金採り(ゴールド・パンニング)』と同じだよ! 大体、誰の物でもない『無主物』なんて河原の小石と変わらないっての! 遺失物だってんなら先に証拠出しなさいよ! 落とし主とやらを連れて来なさいっての! いるんだったらね! 犯罪者呼ばわりするなら、『立証責任』あるのはそっちでしょうが!」

 

 服とか家電製品(電子レンジと炊飯器)とかのアレコレで色々入り用だったので、手っ取り早く錬金術(マイニング)するのに『マネーカード』探ししてる所を目を付けられたのが運の尽き。

 正義漢気取りの勘違い少女にマークされてしまって、現在に至る。

 

「むむぅ……。流石は肥料泥棒。無能力者(けっかんひん)の分際で、屁理屈だけは超能力者(レベル5)級だね!」

 

 肥料泥棒って……()()一件が広まってるのか。色々マズイかも。

 それはそれとして……『欠陥品』?

 口を突いて出た悪口だとしても、言い方が引っ掛かるなあ。

 

「血管に直接クスリ打って、脳直で電極ぶっ刺して、そんな変人じみた事してもスプーンの一つも曲げられない時点で、そいつらは才能不足の無能力者(けっかんひん)と呼んでも差し支えないんだよ!」

 

 ……!!

 

 何だァ……てめェ。上等じゃん。

 調子ん乗った()()()()()()()を料理するのなんざ、天才料理人の佐天さんにはお茶の子さいさいなのよな!

 

 あいにくスプーンは持ち合わせてないので、代わりに『水芸』でも披露してやるか。

 

 リュックの中から使い捨ての紙コップを取り出し、目の前に掲げ。

 

「──(かん)にして湿(しつ)。なれど、少量の(おん)にして湿。すなわち、『水の中の風』あり──」

 

 地脈のニオイを嗅ぎ取り、その流れを()()()()()象徴武器(シンボリックウェポン)(紙コップ)に流し込み。

 

「──弾けよ」

 

 ……パンッ!!

 

 ()()()()()に従い、私が手に持つ紙コップから、『発泡する水』が勢いよく飛び出す。

 と同時に、紙コップが弾け飛んだ。

 

 ……。

 ちょっと術式の調整が甘かったか。

 チラリと、クソガキのほうを見ると、今の光景に目を奪われているように見える。

 どうやら、()()()()と気付かれていない模様。

 

 ……もう一度。

 

 リュックから紙コップをもう一個取り出す。

 紙コップは全体的に暗灰色に着色され、ワンポイントとして『銀色の上向きの三日月』とその中に『青色の円』が描き込まれている。

 

 黄金夜明(G∴D∴)系の近代西洋魔術の中には『タットワ(Tattva)』と呼ばれる技法が存在する。

 元はヒンドゥー教の五大元素説で、(Prithvi)(Apas)(Tejas)(Vayu)空(霊)(Akasha)をそれぞれ簡単な図形で表し、霊的修行などに用いられる。

 

 今回はその技法を取り込み、水の象徴武器の(カップ)に、(アパス)のタットワ記号である『銀の三日月』とその中に(ヴァーユ)のタットワ記号である『青色の円』を組み合わせて配置し、水を象徴する銀の補色である暗灰色を背景色とする事で、反発力により銀(水)の力を強め、水の中に少量の風を混ぜる事で指向性を持たせている。

 

 まあ、フワッとしたイメージは『炭酸水の噴射』か。

 ただの水をぶつけるより威力出そうだし。

 

 という訳で。

 

「──寒にして湿。なれど、少量の温にして湿──すなわち、『水の中の風』──弾けよ!」

 

 ……プシャアアアアア!!

 

 紙コップから盛大に噴射された発泡水は、クソガキの顔面に直撃──

 

 スパアァァァンッッ!

 

 ──せずに、目の前で何かに弾かれた。

 そいつの右手が目にも止まらぬ速さで水を弾いたのだ。

 

 ……!?

 魔術を……()()()()

 いや、力そのものを消したのではなく、ただ水を弾いただけか。

 あまりにも堂に入った仕草だったせいで、何かの能力かと思った。紛らわしいな。

 

 だが、その瞬間、唐突に。

 

 ~~~~~!!!!

 

 全身が、ゾワリとした寒気に襲われた。

 まるで、全身の皮膚から骨の髄に至るまでを、舐め回すように()()()()感覚。

 

 これは……能力!?

 

「あなたの()……見切ったよ。もう一度、使ってみればいいよ」

 

 金髪ツインテールのクソガキは、ふてぶてしい笑みを浮かべながら、そう宣った。

 

 まさか。

 この学園都市の、魔術の“ま”の字も知らなさそうな能力者が、その原動力となる『世界の力』が見えるって言うの?

 あたしは無能力者(レベル0)だ。

 能力開発済みだからAIM拡散力場は持ってるけど、それで能力を発動した事は無いはず。

 あたしが使ってるのは魔術発動のための魔力かテレズマ(地脈・龍脈)だけ。

 ……そのはずだ。

 

 一度『見切ったから、もう一度使ってみろ』なんて言われてケチ付いたものに拘泥する理由も、バカ正直に言われた通り同じものを再度使う理由も無いので、別の魔術に切り替える事にする。

 水を手で弾いたのは、『能力』によるものではなく、おそらくは()()()()()()()だろう。

 ならば、今度は()()()()()()()()()()攻撃を仕掛ければいい。

 ()()()()()()()()()、見切るも何も無いのだし。

 

 リュックから、橙色の木製のペーパーナイフを取り出す。

 尖った切っ先の無いものなので、刺突武器にはならず、それほど危険なものではない。

 全面を橙一色で塗られ、ワンポイントで『青色の円の中に銀の三日月』が描かれている。

 

 青色の円は(ヴァーユ)のタットワ記号で、橙色は青の補色。

 あえて補色を使う事で、反発力により青(風)の力を強める狙いがある。

 その中の銀の三日月は(アパス)のタットワ記号。

 風の中に水を混ぜ込む事で指向性を持たせる狙いがある。

 さらに、そういったカラーリングを風の象徴武器の(ソード)(ペーパーナイフ)に施す事で、風属性魔術のための魔術的意味に補強を重ねるのだ。

 

「──温にして湿、なれど、少量の寒にして湿──すなわち、『風の中の水』あり──弾けよ!」

 

 そして、()()()()()を紡ぐと同時に、ペーパーナイフの先から『見えない空気砲』を発射する。

 

 パンッッ!!

 

 放たれた空気の弾丸は、目で見ることも避けることも手で弾くこともできないまま、クソガキの顔面を直撃し、小気味の良い音を立てて弾けた。

 

 ピキッ……!

 

 !?

 

「「えっ……?」」

 

 そして、私とクソガキの()()()()()、驚きの声を上げた。

 

 クソガキは豆鉄砲食らった鳩みたいな顔をし、私のほうは、口の端から()()()()()()()

 

「なんで……? ちゃんと()()()()を阻害したのに……()()()()()()()()()()?? それにその口から流れる血は何? 私はあなたの()()()()()()何もしてないのに、何をどうすれば()()()()()()()()()()の? ()()()()()()()()()()()()()()()

 

 よく分からないが、クソガキが混乱してる隙を突いて、私は一目散に逃げようとする。

 

 ……が。

 いつの間にか、クソガキが私の頭上を()()()()()

 

 ……(はや)っ!!

 ってか、いくらチビとは言え、人の身長の倍近い高さを飛ぶなんて、身軽にも程があるでしょ。

 白井さんみたく空間移動(テレポート)使ってる訳でもなさそうだし。

 

 ……コイツからは危険なニオイがする。

 地脈を使ったにも関わらず、どうやらコイツの()()()()()()()のせいで、地脈が通って無かったようで、代わりに魔力を使わされたみたいだし。

 その上、明らかに()()()()()()身体能力。

 

 この分だと、あたしはコイツに『力負け』するだろう。

 まともに取り合うだけ損だ。

 なので……。

 

 ポケットから、赤銅色のコインを一枚取り出す。

 コインの中央部分には『青緑色の円』が施されており、周囲の赤茶色が補色の役目を果たす事で反発力により魔術的意味を強める狙いがある。

 

「──寒にして(れい)。なれど、少量の温にして(ねつ)──すなわち、『土の中の石』──弾けよ」

 

 そう口遊むと同時に、地脈を地の象徴武器である(ディスク)(コイン)の中へ通しつつ、クソガキ目掛けて『石つぶて』を放つ。

 

 ──ちなみに、赤銅色のコインを取り出してからの一連の動作は『全てウソ』だ。

 

 おそらく、コイツは()()()()()()()

 にも関わらず、地脈を通す手順を()()()()()()で妨害した。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんて聞いた事も無い。

 

 そんなヤツを出し抜くには、こちらも正攻法ばかりに拘っては駄目だ。

 なので、『魔術を知らない』という()()に対し、()()()()()()()()()()貰う。

 魔術を行使すると見せ掛けて、魔術的記号をできる限りズラして骨抜きにする事で魔力の生成を未然に防ぐとともに、『ただの物理攻撃』を魔術と思わせるハッタリ──つまり、『ニセ魔術』を使って見せたのだ。

 

 赤銅色のコインとは、単なる十円玉。そして、青緑色の円とは、ただの()()だ。

 そんなものに魔術的意味など無い。

 『寒にして冷』だの『温にして熱』だのも、属性魔術として成立しない()()()()()()

 もちろん『土の中の石』もだ。

 

 ちなみに、本物のタットワを使った地の象徴武器である(ディスク)(コイン)は別に用意してある。

 その表裏両面の中央部分には、それぞれ(プリトヴィ)のタットワ記号である『黄色い正方形』とその中に(ヴァーユ)のタットワ記号である『青色の円』が描かれ、背景全体を黄色の補色である紫色に塗られる事で反発力により地属性が補強されている。

 加えて、地の中に風を混ぜ込んでおく事で、地属性の力に指向性を持たせる狙いもある。

 

 そして、ブラフで飛ばした石つぶてに相手が気を取られている最中に、その『本物のコイン』をこっそり取り出し、右足の靴の踵に挟む。

 さらに、相手から死角になるよう左半身を前に、右足を後ろへ退いた姿勢で地脈を通す。

 どうやって()()()()()してるのかは知らないけど、流石に地面の下までは見えないだろう。

 

「──寒にして(かん)。なれど、少量の温にして湿──すなわち、『地の中の風』──弾けよ!」

 

 本物の()()()()()を唱えた瞬間、辺り一面が砂礫(されき)の爆風に包まれた。

 


 

 あれから私は死に物狂いであちこちを逃げ回ったり、『神隠しのルーン(Ansuz Gebō)』を刻んだりする事で、ようやく追っ手を撒く事に成功した。

 いや、顔と名前は既に割れてるから、自宅を押さえられたらどうしようもないんだけど。

 ……一応、保険でも掛けておくか。

 

 私は初春(ういはる)に電話……いや、ちょっと待てよ。

 

 初春へ電話→白井(しらい)さんが空間移動で登場→風紀委員第177支部へ強制連行の不可避コンボ。

 

 ……やっぱ後にしよう。

 

 さて。

 完全下校時刻まではかなり時間があるしお腹も空いてきたから、アケミ達を誘って、ファミレスか喫茶店にでも行くとするか。

(一人だけでいるより、友達と大勢でいるほうが、変なのに絡まれる心配も無いだろうし)

 この間──半月程前は、魔術師の『人払い』のせいで、駅前の喫茶店に行きそびれたんだっけ。

 ちょうど今の時期、夏の期間限定・特別メニューをやってるみたいだから、そこにしよう。

 

 その前に、駅の端末コーナーに寄り、拾ったマネーカードの金額を確認する。

 

 ……おっ。3万円のカードが1枚、2万円のカードが2枚。今日はツイてるねぇ。

 残りのカードは1000円から3000円がほとんど。

 総額10万円は余裕で超えるし、これだけで服と家電一式を買い揃えてもお釣りが来る。

 炊飯器と電子レンジは初春に買って貰ったけど、借りっぱなしは悪いので早目に返したいし。

 なので、マネーカードは喉から手が出るほど欲しい。

 でも、あの金髪ツインテールに目を付けられたままだと非常にマズイ。

 という訳で、欲張らずに『拾ったもの』はキチンと風紀委員に届けようと思う。

 ……拾った()()()()()ものに関しては、その限りでは無いけどね。

 

 …………。

 

 あれれー?

 リュックの中にマネーカードが3枚も入ってたー。いつ購入したんだっけー?

 うわー全部で7万円分もあるよー。忘れる所だったー。勿体ないから使っちゃおー!

 

 ……よしっと。

 マネーカード20枚くらい拾ったやつ(計3万円分以上)は、後で初春の所に届けよう。

 その前に、カフェに寄って昼飯でも食べるかね。

 

 その時、駅のコインロッカーのそばに、見慣れた茶髪の少女が立っているのが見えた。

 ……御坂(みさか)さん?

 

 常盤台の制服だし、あの背格好は間違いなく彼女だ。

 AIM拡散力場も電磁波のビリビリしたニオイがするから、まず間違いないだろう。

 ただ、ニオイがいつもより()()()()ように感じられるのは気のせいか。

 

「御坂さーん!」

 

 私は手を振って呼び掛ける。

 ……が、どういう訳か、彼女はこちらをチラリと一瞥した後、まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()かのようにスルーした。

 

 ん……??

 あの『目』──何の感情も籠もっていない……完全な他人に向ける目だった。

 まさか……記憶操作?

 いや。

 御坂さんに関して言えば、私の魔術絡みの記憶は今まで何度も改竄される切っ掛けがあったにも関わらず、一度も改竄された試しが無いので、今さら私に関する記憶を丸ごと消されるなんて事はありえないだろう。

 それに、見慣れないゴーグルのようなものを頭に装着していたり、雰囲気がいつもの御坂さんと全く違っていたりするから、ただのそっくりさんか、もしくは双子の姉妹なのだろうか。

 

 以前、御坂さんの幼い頃のアルバム写真を見せて貰った事があるけど、写真に映っている子供は御坂さん一人だけだったから、年の近い姉妹がいるとは考えづらいが。

 

 そんな事を考えていると、不意に、彼女と同じようなニオイが周囲から()()()()()感じられた。

 しかも、微かだが、AIM拡散力場の『ネットワークの繋がり』までもが感じられた。

 

 ……!!!

 これは……一体、何の冗談だろう。

 知り合いに似た人物が現れただけでなく、そのAIM拡散力場と同質のものが分身のようにいくつも現れ、それらが繋がっているなんて。

 まさか……幻術!?

 いや、それはない。

 魔力のニオイも、そういった類の能力のニオイもしない。

 そして、異能を使わない純粋な科学だけで、この現象を引き起こすには、『外見も能力も同じ』そっくりさんか、コピー人間……いわゆる『クローン』を大人数用意しなければならない。

 

 そしてそれは、一番恐ろしい可能性を意味するものだ。

 何せ、幻でもなんでも無い()()という事なのだから。

 

 ……いや、いくら何でもありえないか。

 発電能力者(エレクトロマスター)なんて、結構ありふれた能力だし、それらが偶々共鳴しただけかも知れないし。

 

 ──『超能力者(レベル5)の量産型軍用クローン計画』。

 最近、耳にするようになった都市伝説の一つだ。

 

 仮に、もしもそんな大それた事が実現可能なら、もう学園都市なんてほぼ要らなくなるだろう。

 だって、現状超能力者(レベル5)は7人もいるんだし、彼らのクローンを量産するだけで事足りるから、他の学生を入れる必要が無くなる。

 私の知る限りでも、7人の超能力者の能力はそれぞれ多岐に亘るものであり、まだいない系統は空間移動と未来予知、千里眼(クレアボヤンス)、あとは能力(AIM)干渉系くらいのもの。

 それらの系統でも大能力者(レベル4)強能力者(レベル3)はいるだろうから、最も有望な能力者一人のクローンさえ量産できれば、その他大勢はお払い箱になるだろう。

発火能力(パイロキネシス)は御坂さんの電撃で代用可能だし、四大属性(地・水・火・風)に当てはまる能力は第二位が一人でカバーできるし、念動力(サイコキネシス)は第七位の能力でカバーできるから、本当にもう前人未到の領域が残ってないんだよねえ)

 

 それに、たとえ御坂さんの軍用クローンが実在するとしても、まさか常盤台の制服で街中を闊歩するなんて、普通に考えてありえないでしょうに。

 もしあたしが計画の発案者なら、御坂さん本人と区別が付くように外見を変えたり服装を変えるとかするだろうし、そもそも本人に見付かるかも知れない学園都市の中でなんか生活させないよ。

 だって、御坂さんがそんな事承知するはずが無いのは分かりきってるもん。

 自分の遺伝子を使った『紛い物』の『消耗品』だなんて、そういう風に生まれて来た人達が不憫だし、もし自分のクローンが使い潰されるとしたら、あたしならとても堪えられないよ。

 

 だから、御坂さんの量産型クローンが街中にいるなんてありえないと思う。たぶん。

 

 まあ、もしかしたらさっきのは本人で、何か事情があったのかも知れないし、後でまた会ったら聞いてみよう。

 

 なお、アケミ達は『実験の後遺症』の治療のため忙しく、都合が付かなかったため、私一人だけで昼食を摂る事になった。

 


 

 駅前のカフェチェーン店内にて。

 注文したランチセットをトレーで運び、空いているテーブルに着き、これから食事を始めようかという時、いつの間にか向かい側の席に、金髪ツインテールのクソガキが勝手に鎮座していた。

 

「佐天お姉ちゃん。一緒にゴハン食べよ♪」

 

 問答無用で捕まえにきた上、さっきまで命懸けの追い掛けっこしてた癖に。

 藪から棒に、どういう風の吹き回しなんだか。一体何なのよ、この馴れ馴れしいクソガキは。

 

 こんな人目に付くカフェの中、公衆の面前でいきなり喧嘩おっ始めるバカはいないだろうから、とりあえずは安心していいのか。

 大人しく一緒に食事するだけって言うのなら、別段問題はあるまい。

 私はコイツの言うことを半分くらいスルーしつつも、無言の了承をするのだった。

 

「自己紹介がまだだったね。私は風紀委員第49支部『木原那由他(きはらなゆた)』。先進教育局特殊学問法人RFO所属の小学生だよ」

 

 !? ……“木原”?

 あの木原幻生(きはらげんせい)や、テレスティーナ=木原=ライフラインの関係者?

 

「……顔色が変わったね。そう、私は()()()()の『異端児』にして『欠陥品』。そして、超能力者(レベル5)にも引けを取らない超一流の『実験動物(モルモット)』なんだ。よろしくね☆」

 

 ……その“木原”の異端児とやらが、私に一体何の用が──。

 

「まずは、あなたにはお礼を言うべきだったね。枝先(えださき)お姉ちゃん達を助けてくれて、ありがとう。でも、さっきの遺失物等横領(ネコババ)は風紀委員として見過ごせないから、キッチリしょっ引かせて貰うけどね?」

 

 枝先……? って、春上(はるうえ)さんの友達で、あの置き去り(チャイルドエラー)の子供達の事?

 それと、このクソガキと何の関係が──?

 

「アンタ、枝先さんとどういう関係?」

 

 とりあえず、マネーカードの事はスルーしておく。

 いざとなれば、テーブル引っくり返して逃げるための心の準備もできてる。

 

「枝先お姉ちゃん達は、私と同じ小学校にいた先輩だよ」

 

 !! ……なるほど。コイツは木山春生(きやまはるみ)と同じ側か。

 

「お姉ちゃん達は、『暴走能力の法則解析用誘爆実験』のせいで、数年間眠りっぱなしになった。あの実験は最初から、失敗する事が前提だった」

 

 まあ、その辺は御坂さんから聞かされた事はある。改めて聞いても胸糞悪くなる話だけど。

 

「……でもね。“木原”の実験に犠牲者はいない。なぜなら、被験者を使い潰して初めて『成功』とされるから」

 

 !?

 何だそれ。

 私は自分の耳を疑った。

 一体どういう事なのか。

 

「被験者の安全まで考慮された完璧な実験はその分ブレーキが掛かってしまうから、“木原”の中ではむしろ失敗とされるんだよ。被験者を使い潰すくらいじゃないと成功とは呼べないんだってさ」

 

 ……理屈は通っているように思える。人間の倫理とかその他諸々を度外視すればの話だが。

 まあこんな話を一端でも理解してしまうようじゃ、あたし自身、どこか壊れてるんじゃないかと自分でも心配になるけど。

 高校生くらいになると理科の生物の実験でカエルの解剖をやるらしいけど、相手を尊厳ある命と見なさずに、実験対象もしくは玩具として遊び倒す事で、データを取り尽くすような感覚か。

 ただ、それを知り合いや友達に置き換えた途端、背筋も凍る悍ましい絵面に変わるわけで。

 

「だから、私は志願した。置き去り(チャイルドエラー)の子供達は欠陥品だから、それよりも、一流の実験動物(モルモット)である私こそが実験対象に相応しいって」

 

 そう自己紹介しつつ、右掌をこちらへ向け、その真中から『注射器の針』を出し入れし、右目をチカチカと明滅させる少女を目の当たりにして、私は一つの単語を思い浮かべる。

 

 ──『サイボーグ』。

 

 私は固唾を呑んだ。

 

 自ら実験体となり、全身サイボーグになるのも凄いけど……コイツからは()()()()()を感じる。

 

「私は、実験のために多くの子供達(けっかんひん)が使い潰されるのも、蔑まれるのも許さない。使い潰されるのは、超能力者(レベル5)にも負けない一流である()()()()()()

 

 食事も忘れ、私は知らず知らずにうちにコイツの話に聞き入っていた。

 だから、逃げるのも忘れ、いつの間にか片手を手錠で繋がれているのに気付くのも遅れた。

 

「私が()()()()()()()をただで話すと思ったら大間違いだよ、無能力者(けっかんひん)のお姉ちゃん。もっと周りに気を配るべきだったね?」

 

 ……ッ、しまった! やられた。

 

「あなたには二つの選択肢がある。このまま神妙にお縄に就くか、それとも、ここで拾得物(マネーカード)を届け出る事で、遺失物等横領(ネコババ)を無かった事にした上で、この私の『被験者(モルモット)』になるか」

 

 アンタの……“被験者(モルモット)”?

 研究者でもない、小学生のガキが、突然何言い出してんの?

 

「佐天涙子。あなたはただの無能力者(レベル0)じゃない。身体検査(システムスキャン)の数値上は空力使い(エアロハンド)無能力者(レベル0)だけど、実際は違う」

 

 え……?

 どういう事?

 

「先天的な“原石”か、後天的に変質を遂げたものかは分からない。ただ、あなたの能力が学園都市の検査機器に引っ掛からないタイプの“稀有な能力”であるのは疑いが無い。なぜなら──」

 

 私は再び固唾を呑んで、話に聞き入る。

 

「──あなたが“能力”を使う際、あなた自身のAIM拡散力場が動いてて、私はそれを見たり触ったりすることで、その能力が引き起こす『超常現象(オカルト)』に干渉できるから」

 


 

 あれから私は隙を突いて、木原那由他(クソガキ)からどうにかして逃げおおせた。

 

 話に聞き入ってる振りをしながら、サインペンでアイスティーの入った紙コップに『錬金の水(Uruz Laguz)』のルーンを書き込んだ後、その中身をクソガキの顔にぶちまけたのだ。

 どんな効果が出るかは未知数だったが、サイボーグの体を『腐食』させるには十分だった。

 それに加え、とばっちりを防ぐため、手錠を嵌められた自分の腕に『神の庇護(Ansuz Algiz)』のルーンを前もって書き込んでおき、手錠には『鉱滓(スラグ)』を意味する『ウルズ(Uruz)』のルーンを書き込んだ上で『錬金の水』をかけたので、手錠のみボロボロになって崩れるように溶けた。

 後は、動けなくなったクソガキを放置したまま、悠々と席を立ち、そのまま店を出たのだ。

 

 ちなみに、これ以上追い掛けて来ないよう、トカゲの尻尾を切って残しておくのを忘れない。

 

「拾得物は風紀委員に届ければネコババにはならないんだったよね? ()()()()()()()()()から、それであたしはただの善良な学生。分かったらもう追い掛けて来ないでね」

 

「~~~~!!!」

 

 クソガキは動けなくなっただけでなく、発声機能に不調を来したのか、何も言えずに顔をしかめながら、ブルブルと小刻みに震えるしかなかった。

 

 もちろん、この私の言い分は()()()()()()だ。

 

 駅の端末でマネーカードの金額を調べた後、合計1万円分が入ったカード10枚ほど手元に残し、コインロッカーに9万円分以上のカードを複数箇所に分けて預けておいたのだ。それらは見付かる心配は無く、足が付く(おそ)れも無い。(クソガキの所に置いて行ったのは手元の1万円分のみ)

 警備員(アンチスキル)が本腰を入れて捜査すれば見付かるだろうが、たかがマネーカードくらいでそこまでの騒ぎにはならないだろう。一介の風紀委員の小学生が騒いだ程度ではどうにもならない。

 我ながら(ワル)だなあと思うが。

 

 ……まあ、私自身の『稀有な能力の可能性』についての話は興味が無きにしもあらずだったが、そのために『木原』を名乗る怪しさ満点のクソガキの口車に乗るほど、お人好しではない。

 この話は後で自分で調べれば済むのだし、他人が敷いたレールの上に乗っかる必要は無いのだ。

 


 

 長閑(のどか)なランチタイムがクソガキのせいでブチ壊しになったので、駅ビルの中にある軽食チェーンで改めて食事を摂った後、再び街に繰り出して、マネーカード探しを再開する。

 

 そんな時、御坂さんと偶然()()したので、今朝の事について尋ねてみたものの、やはり身に覚えがないらしい。ちなみに白井さん達と一緒にいたのでアリバイもあるとの事。

 ……他人の空似だったのかなあ。でも、同じ発電能力者のニオイがしたんだよなあ。

 

 とりあえず、御坂さんが一緒にいれば、万が一あのクソガキが再び現れても心配ないだろうし、電磁波レーダーで周囲を探索できる彼女がいれば、マネーカード探しも捗るに違いない。

 収穫分は二人で山分けすればいいし。

 

 そして、御坂さんを半ば強引に連れ回しながら、夕方までマネーカードを探し続け、さらに10枚程見付けた後、完全下校時刻になったので、御坂さんと半分こしようとしたら、『届けなきゃ駄目でしょ』と注意された。

 マジメだなあ。

 まあ、常盤台のお嬢様だし、超能力者(レベル5)だから、お金には困らないのだろう。

 あたしはしがない無能力者の貧乏学生なので、意地汚くネコババさせて貰いますけどね。

 

 今、一人きりになるのは不安なので、初春の寮へ立ち寄ると、春上さんがいた。

 どうやら、初春は風紀委員の仕事で帰りが遅くなるらしい。

 

 マネーカードの話になったので、私は半日分の収穫を自慢気に披露する。

 

「まあ、学園都市広しと言えど、一日にこれだけってのは新記録じゃないかなぁ? 全部合わせると、結構な額になるわよ?」

 

 ホントはこれの倍以上を駅のコインロッカーに預けてあるんだけどね。

 

 すると、春上さんは何やら(おもむろ)にアタッシュケースを奥から出し、ドンとテーブルに乗せる。

 

 ……へ!?

 

「じゃあ、あたしもお金持ちなのかな?」

 

 そして。

 

 ゆっくりと開けた中には、黄金色に輝くカードの束がビッシリと敷き詰められていた。

 

「新学期までに色んな道を覚えとこうと思って、試してるうちに溜まったの」

 

 ……格が違った。

 負けた……真っ白に燃え尽きちまったよ……。

 


 

「春上さん、何ですか? そのアタッシュケース。見た目の割に底がやけに浅いような」

 

「佐天さんをビックリさせようと思って、上げ底のジョークグッズを用意したの。そしたら本気にされちゃって」

 


 

 初春の部屋から自分の寮へ帰る途中で、駅のコインロッカーから預けたマネーカードを忘れずに回収しておく。結構な大金だからね。

 いやぁ~、どんな酔狂な理由があるかは知らないけど、マネーカードをバラ撒いた人様様だね。

 今年の夏休みは小遣い稼ぎのボーナスイベントに全力投球する事になるのかな。

 今日みたいに風紀委員に睨まれる事が無いといいけど。

 

 そんな私の様子を、全身包帯塗れの小さな人影が物陰から見張っていた。

 

「ふふふ……ザザ……これくらい活きが良くなきゃ……実験動物(モルモット)として一流とは言えないよね? ……力の正体はまだ分からないけど……ザザ……俄然興味が湧いてきたよ……佐天お姉ちゃん」

 


 

 次の日、どういう訳か御坂さんが気持ち悪いくらい上機嫌で終始ハイテンションだった。

 白井(しらい)さんはなぜか黒焦げになってたけど。

 そして、初春と春上さんが欲しがっていた二台目の炊飯器を値引き交渉までして買ってくれた。

 

 ……ついでに私の電子レンジと炊飯器も一緒に買って貰えばよかったかも。

 まあ、折角上機嫌なところ水を差すのも気が引けたので、先月下旬に御坂さんが起こした落雷のせいで家電が壊れたなんて話は、どっちにしろ言い出せなかったけど。

 

 その後、9月頭にある『広域社会見学』に持っていくもの(水着など)を一通り買い揃えた。

 今年は、初春や春上さんと一緒にカリフォルニアの人工島『学芸都市』へ行く事になっており、御坂さんと白井さんも同じ場所らしいので、いつもの仲良しグループで一緒に動く事になる。

 楽しみだなあ。

 

 そして、買い物を終えた後、夕方まで余った時間を皆で駅近くのオープンカフェで過ごす。

 そういえば、御坂さんのそっくりさんを見掛けたのも、この辺りだったっけ。

 

 その話をしたら、それまでハイテンションだった御坂さんの様子が少し妙な感じに変わる。

 どうしたんだろう。前にも同じ話したから、ちょっとしつこすぎたかな?

 それにしては、怒ってるというより、何だか慌てて何かを隠してるようにも見えるけど。

 

 そんな時、初春がまた妙な事を言い出す。

 クローン技術を使って超能力者(レベル5)を……と言い掛けて、慌てて辞めたが。

 例の『超能力者(レベル5)の量産型クローン』の都市伝説絡みかな?

 もし実在するとしても、御坂さんのクローンがこの街を徘徊してるなんて、あたしには与太話としか思えないけど。

 でも、御坂さん本人がいる場なので気を遣ったんだろうけど、そんな風に勿体振られると何だか信憑性があるように思えて、気になっちゃうよ。

 もしかして初春、何が知ってるのかな?

 まあ、本人が話す気になったら、改めて聞き出すとするか。

 

 その後、もし自分のクローンがいたらどうするか? っていう話題になった。

 初春と春上さんは、メニューで迷った時に両方頼んで食べるとか、それだと一人当たり半分しか食べられないとか、食べ物関連の話になってたのは流石にらしいなあと思った。

 あたしは夏休みの宿題を手分けしてやるという極普通の無難な答えしか返せなかったけど、本心ではもっと別の事を色々と想像してみた。

 一万人くらいあたしのクローンを用意して、幻想御手(レベルアッパー)と同じ要領で脳波を調律した上で、『自分だけの現実(パーソナル・リアリティ)』を同調させれば、超能力者(レベル5)クラスの能力が使えるかも知れないなあ。

 まあ、維持コストが凄い事になりそうだけど。

 それに、わざわざ自分と全く同じにする必要も無いのだから、あえて能力開発をしない状態で、魔術知識を駆使できる魔術師としての人生を歩んで貰うのもアリかも知れない。

 って、それだとどっちが超能力者(レベル5)を目指すかで揉めそうだなあ。

 

 ただ、最後に御坂さんがクローンに否定的な答えを返したのは、何だかちょっと期待外れな感じでガッカリしたけど。……まあ、実際問題、普通に考えたらそんなものかなあとも思う。

 あたしもこの前、頭の中から別の『あたし』の声が聞こえてきた時、自分が乗っ取られる恐怖で気が気じゃなかったもん。

 結局、アイツもあたし自身でしか無かったのと、それまで心の奥底に押し込めていた本音とか、色々な事が分かったから、話せば分かり合えると思うんだけどね。

 


 

──例の計画(プラン)は、そろそろ『次の段階』へ移行する頃か。

 

『第9980回まで実施済みです』

 

──阻害要因(イレギュラー)となるのは?

 

上条当麻(かみじょうとうま)御坂美琴(みさかみこと)、木原那由他、佐天涙子』

 

──幻想殺し(イマジンブレイカー)は、計画(プラン)を左右する要となる存在。だが、時期尚早か。

 

『情報封鎖の上、被検体の外部研修スケジュールを調整し、衝突可能性を限りなくゼロとします』

 

──ふむ。ただし、()()()()()()()()()()()()()()

 

『1万体を処分した後、上条当麻個人に対してのみ、情報封鎖を解除します』

 

──他の要因(イレギュラー)に対しては?

 

『御坂美琴は致命的な阻害要因(イレギュラー)とならないため様子見。ただし、計画への影響度を最小限に抑えるため、最高ランクの警備アドバイザーを付ける事を推奨します。木原那由他は現在行動不能のため復活まで様子見。佐天涙子は既に()()()()()()()()模様。危険度は高いと推定されます』

 

──情報封鎖は不十分か、あるいは無意味だったか。

 

『佐天個人に対する情報封鎖は無意味と推定。()()を推奨します』

 

──“(デコイ)”は?

 

『イギリスの協力機関に、()()()()のスパイが潜入しているとの情報が』

 

──では頼む。

 

『かしこまりました』

 


 

 寮に帰ると、郵便受けに何やら怪しい封筒が入っていた。

 差出人は……『学園都市・統括理事会』??

 

『柵川中学1年D組 佐天涙子

本年8月15日より、特別課外授業として、イギリスの学園都市協力機関への短期留学を命ず。

期間は未定。来学期にズレ込む場合、現地姉妹校への編入手続きを併せて実施する。

なお、拒否はできないものとする。

──以上

学園都市 統括理事会』

 

 ……マジ?

 これって、イタズラとかじゃないよね?

 いや、十中八九そうだろう。

 だって、あまりにも現実離れしてるもん。

 そういう大事な話って、担任教師から直接伝えられるもんでしょ。

 

 その時、書類の紙が端のほうから『蒸発』しているように見えた。

 ……!?

 これって……『揮発』?

 紙──固体が気体に変わってる? ……『昇華』?

 いや、そんな事より……──

 

 ──私は私服姿でリュックを背負ったまま、眠りに落ちた。

 


 

 ──目を開けると、周りからいきなり凄い騒音が聞こえてくる。

 てか、震動というか、体が圧迫されているような……。

 

 って、何ここ!?

 今、あたし、何かに乗ってる!?

 

 全身に掛かっているのは……飛行機の重力(G)!?

 ベルトとレバーで体をキツキツに固定されてる!

 頭のすぐ横に窓があるので、首を動かし、そこから外を覗いてみると、一面雲が広がっている。

 それに、景色が変わるのが物凄く速い。……どんだけ速く飛んでるの!?

 

 そういえば、直前まで手紙を読んでたような。

 って、もしかして、このままイギリスまでひとっ飛び!?

 『拒否はできない』って、そういう事!?

 

 いやぁぁぁぁぁぁ!! あたし外国に連れてかれるぅぅぅぅーーー!!!

 助けて初春ぅぅーーー!!! おウチに帰りたいよぉぉぉーーー!!!

 

 折角マネーカード探したり、皆で楽しく遊んだりしてたのにぃぃぃー!!

 いきなり不幸だぁぁーー!!

 




解説1:
 タットワ(Tattva)とは、ヒンズー教の五大説に由来する技法。
 黄金の夜明け団の霊視修行の中核的存在で、『アストラル投射』(幽体離脱体験)などに用いられる。
 黄金の夜明け団エジンバラ支部創立者・神智学協会会員のブロディ=イネスが採用した。

 本編では、黄金系魔術結社『暗闇を拭う夜明け』が利用し、火の術式『テジャス』が登場。

 タットワ記号について。
 霊(空)(アカーシャ(Akasha)):黒色または藍色の楕円形または卵型
 火(テジャス(Tejas)):赤色の正三角形
 風(ヴァーユ(Vayu)):青色の円
 水(アパス(Apas)):銀色の上向きの三日月
 地(プリトヴィ(Prithvi)):黄色の正方形
 複合属性(○の中の△)の場合:○の記号の中に△の記号

解説2:
 木原那由他について。
 超電磁砲第5巻特装版の小冊子(リーフレット)『偽典・超電磁砲』の『とある自販機の存在証明(ファンファーレ)』に登場。
 能力は、『AIM拡散力場を視認し、触れられる能力』。
 正式名称および能力強度(レベル)は不明。
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