剣士×は×ハンター   作:WATAHUWA

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ミケ×ト×トックン

それでもゴンは諦めない。侵入者用の扉から入るというのだ。当然、ゼブロは渡さない。ゴンが食べられるのが嫌だから。なので一か八かとゾルディック家の執事へ電話をかけてみる。ただし…

 

「いや~~~やっぱりしかられちゃったか」

 

無理だったようだ。ゴンが代わりにかけてみても《キルア様に友達などおりません》と切られた。ゾルディック家は暗殺一家。自然と敵が出来る。そんな外敵から主を守るのが執事の務めなのだ。

 

《悪いがお引き取りねがおう》

 

ツ―――ツ―――

 

ゴンが次に起こした行動は。釣り竿を使って潜入だった。カオル達は必死に説得する。

そんな様子を見たゼブロは、ゴンにカギを貸そう、と言う。その代わり私も付いていくというのだ。そしたらゼブロが死んでしまう。

 

「それじゃあゼブロさんが死んじゃいますよ!」

 

カオルが言うがそれでも彼は譲らない。キルアの友達を見殺しにしたら合わせる顔がないのだ。

 

「あなた達が死ねば私も死にます」

 

その言葉に反省したのか

 

「おじさんのこと全然考えてなかったね」

 

やめてくれた。するとゼブロは試しの門を開け、ミケを見せてくれるそうだ。

 

「化け猫が来るかな」

 

カオルの言葉にゴンは「なんで化け猫?」って聞く。

 

「ジャポンではミケは猫の名前なの」

 

二人がそう話していると何か声が聞こえてきた。

 

「「!!」」

 

二人の目の前に現れたのは化け犬と言ってもおかしくない姿の巨大犬。ミケの目に感情はない。あるのは主の命令を遂行するだけ。

 

「ゴン君、カオルちゃん…こいつと闘えるかい?」

「いやだ怖い」

「戦ったら良くて重傷。悪くて死亡だよ」

 

素直に答える二人。ゼブロは(素直な子だな)と思う。とりあえず今夜はゼブロ達使用人の家に泊るゴンたち。彼らの家の物全部重たい特注品、なのでゼブロは「この家で特訓してみませんか?」と提案してくれた。確かにここで特訓していればあの試しの門も開けられるかもしれない。

 

 

「試させるのが不本意でも」

「他に方法がないのなら」

「やるしかねーか」

「特訓がんばろ!!」

 

こうして4人は明日から特訓を開始することになった。

 

 

ー翌朝ー

 

ずし…

 

「お、重い」

 

現在ゴン達は上下50キロの重りをつけている。なので思うように動けない。

 

「最初の内は動けないので掃除をやってもらいましょうか」

「よし!驚くぐらい綺麗にしてやるぜ!」

 

まずは簡単な家事から行く。

 

「う~…」

「やっぱり」

「道具も」

「重い」

 

やっぱり道具も重い。扉も開けるのも精一杯。スリッパも湯吞みも20キロはあるのだ。重たい体を動かし、掃除をする4人。夕方、夕飯直前にやっと終わった。

 

「「「「終わったぁ~」」」」

「お疲れ様。お茶でもどうだい?」

 

そう言ってゼブロは片手で湯吞みを持つ。夕飯が終わり、4人は寝ることになった。

 

「あ~~体が軽いぜ!!」

「うん!さっきの重さが嘘みたい」

「そんな大げさな」

「クラピカも本当はそう思っているんじゃないの?」

 

カオルの問いにクラピカは「……思っている」と小さい声で答えた。

 

「にしてもカオルすごいね!俺たちより動いているし」

「そうだなーなんかコツでもあるんか?」

 

ゴンとレオリオの問いにカオルは答える。

 

「ちょっと聞いてて」

「「「?」」」

 

ゴオオオ

 

「あ!燃える音!」

「これ私の呼吸音だよ」

 

「「「え」」」

 

呼吸なのに燃えるように聞こえる。一体どういうことなのか。

 

「鬼滅日ノ神流は鬼を退治するために作られた剣術。そのためには”全集中の呼吸”を覚えないといけないの」

「ぜんしゅうちゅう?」

「どんな呼吸なんだ?」

 

「分かりやすく言えば身体能力向上するための呼吸。だから私は後もう少しで”試しの門”を開けそうになったの」

「じゃあ俺たちもぜんしゅうちゅうの呼吸できる!?」

「無理」

 

その即答にゴンとレオリオはズッコケた

 

「な、なぜ即答するのだ?」

 

クラピカが代わりに聞いた。

 

「体得するには3年以上は修行しないといけないの。実際私だって罠だらけの山を駆け下りたり、千回も素振りをやったり、師匠に投げ飛ばされて受け身をやったりした」

 

「そっかー。無理か」

「流石に3年はなー」

 

今回では時間が足りないのだ。

 

「更に呼吸の相性があるからね。……あ、あれはできるかも」

「「「あれ?」」」

 

カオルは説明する。

 

「師匠の友達の剣士は巨大な岩を押し進めることが出来るの。お弟子さんもクラピカと同じくらいの体格なのに物凄い大きな岩を押し進んでいた。どうしてそんな風にできるんですかって聞いたらお弟子さんは集中を極限まで高めるために予め決めといた動作をするって」

 

「極限まで?」

「どんな動作なんだよ」

「それは人それぞれだって言ってたよ。なんでも大事な人を思い出したり、恩師から教えてくれた言葉を思い出したりするって。もしかしたらレオリオが一番最初に決められるかもね」

 

実際、ハンター試験でレオリオはやめそうになったけど気合入れなおしてくれた。もしかしたらあれがその動作になるかもしれないからだ。

 

 

「「「なるほど」」」

 

 

カオルの説明が試しの門攻略の手掛かりになるかもしれない。そう思いながらゴン達は寝た。

 

 

 

 

 

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