ヤバンジン×ノ×セイチ
ゴン、キルア、カオルはレオリオとクラピカと別れた後、天空闘技場に来ていた。ヒソカに勝つために、しばらくの生活費を稼ぐためだ。この天空闘技場は地上251階、高さ991m、世界第4位の高さを誇る建物で幼少の頃、父・シルバに「200階まで行って帰ってこい」と放り出されたキルア曰く「上にいけばいくほどファイトマネーも高くなる。野蛮人の聖地」らしい。
「ヒソカクラスの奴と戦うならそれ以上の階の相手と戦わなきゃだめだ。急ぐぜ」
「うん」
「わかった」
するとだ
《1973番、2055番の方、Eのリングへどうぞ》
ゴンと対戦相手が呼ばれた。
「あ、オレだ。う~、キンチョーしてきた」
今までやったことのないことをするためゴンは緊張気味だ
「ゴン、お前試しの門クリアしたんだろ?ならもうさ、ただ思いっきり突飛ばせ!それで十分!」
「試しの門と比べれば絶対に軽いよ!」
「え?本当に?」
キルアとカオルに言われ、ゴンは進む。相手はゴンの2倍ほどの大きさのある大男だ。当然、周りはゴンをバカにする。
「ここ1階のリングでは入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮してください。それでは……始め!!」
審判の合図に攻撃を仕掛けた男。でもゴンは避ける。そして…
ドン!!
その一発で男は場外に吹っ飛んだ。当然、周りは驚く。まだ子供なのにブッ飛ばしたから無理もない。そのおかげでゴンは「キミは50階へ。」と審判に言われた。
《2055番、1984番の方、Fのリングへどうぞ》
今度はカオルが呼ばれた。
「私の番だ!キルア行ってくるね!」
「あ、待った!腰の奴置いてけ!」
Fリングにいこうとするカオルに待ったを掛けるキルア。それを聞いてカオルは慌ててキルアに預けた。
「今度もガキかよ!?」
「お嬢ちゃーん、やめたほうがいいぜー」
「可愛い顔に傷がつくぞー」
やっぱりからかう周りと対戦相手。対戦相手はゴンの対戦相手と同じくらいデカい。それでもカオルは気にしていない。
「始め!!」
合図が出た瞬間、カオルは走った。
『陽華突・無刀』
ドゴン!!
陽華突の動きで掌底を決めるカオル。ゴンと同じく対戦相手をぶっ飛ばした。
「なんだよあれ!?」
「嬢ちゃんもブッ飛ばした!?」
当然周りは驚いた。
「君もすごいな。50階にどうぞ」
「わかりました」
そしてキルアは当然圧勝。更に来たことがあるので「180階までいきなさい」と言われたがやめた。ゴンとカオルと行きたいからだ。なのでキルアは2人と同じ50階にしてもらう。周りが驚いていると離れたところから同じくらい驚きの声が上がった。
「こっちにももう一人いた――!」
そこにいたのは道着を来た小さな男の子。彼も50階だった。
*
天空闘技場はただ戦うだけの場所ではない。建物内部にはサービス用の各種施設が完備されている。
高い階級の闘士は1フロア全てを所有することが出来る豪華な部分があるのだ。
「100階をクリアすると、専用の個室を用意してもらえるんだ」
「へぇー」
「宿の代わりになりそう」
3人が話しているとあの道着の男の子も来た。
「押忍!」
男の子はしっかりと挨拶する。
「自分ズシといいます!御三方は?」
「オレキルア」
「私はカオル」
「オレはゴン、よろしく」
自己紹介した後4人は歩きながら話す。
「さっきの試合拝見しました!いやー、すごいっすね!」
ズシは3人の実力を褒める。
「ま、お前だって一気にこの階まで来たんだろ?」
「そうそう、一緒じゃん」
「ズシも同じくらいすごいよ。」
ズシは「自分なんかまだまだっす!」と謙遜する。闘い方を教えてくれる師範はとても強いようだ。
「ちなみに御三方の流派は何すか?自分は心源流拳法っす!」
「私は鬼滅日ノ神流剣術だよ」
「ああ!ジャポンの!!師範代が凄い剣術と言ってるっす!」
「ワア!嬉しい!」
ズシとカオルが和やかに話している一方、ゴンとキルアはポカンとしている。
「別に……ないよな」
「ええ!?誰の指導もなくあの強さなんすか……ちょっぴり自分ショックっす……」
「あー…あれはね」
カオルは悩む。キルアは暗殺一家。ゴンは自然の中で育った野生児みたいな子だから無理もない。そんな話をしていると「ズシ!よくやった」と褒めながら眼鏡の男性が現れた。彼を見てズシは「師範代!」と呼ぶ。ただし彼は寝ぐせ立っている。シャツをズボンに入れていないなど身なりを整えていなかった。
「ズシ、そちらは?」
「キルアさん、ゴンさん、カオルさんす」
師範代に聞かれ、ズシは3人を紹介する。
「はじめまして、ウイングです」
「「「オス!」」」
3人は思わずズシの真似をして挨拶した。ウイングは優しい人なのか「くれぐれも相手と自分、相互の体を気遣うようにね」と教えてくれた。
*
「いらっしゃいませ、キルア様、ゴン様、カオル様、ズシ様ですね。チケットをお願いします」
受付に言われ4人は審判に渡されたチケットを出す。代わりに今回のファイトマネーを貰ったのだが…
「152ジェニー」
「安!」
メチャクチャ安かった。経験者であるキルア曰く「1階は勝っても負けてもジュース1本分のギャラ」らしい。キルアはここのファイトマネーについて説明した。
・次の階からは負けたらゼロ
・50階なら勝てば5万は貰える。
・100階なら100万ジェニー
・150階を超えるとマネーも1000万ジェニー
ちなみにキルアが190階に行った時は2億ジェニーを貰ったそうだ。(ただしお菓子代に消えた)
「おい、早くいこーぜ。オレ達前の試合でダメージ無かったから、きっと今日もう一試合組まされるぜ」
「ああ、確かに」
こうして2回戦目が組まれた。
「オラアアアアアア!!」
襲い掛かって来る対戦相手。でもカオルは落ち着いている。
『火車』
カオルは手刀で火車をやる。首筋を打たれた相手は気絶した。カオル、ゴン、キルアは勝った。しかしキルアの様子がおかしい。対戦相手はズシだったのだが構えを変えた瞬間、イルミと同じ嫌な感じがしたそうだ。其の後ウイングはこういって叱ったらしい。
「レンはまだ使うな」
レンとはいったいなんだろうか。更にはウイングは言う。
「前の目標ははるか先にあるのだろう?この塔の最上階に。」
レンと同じく謎である。
「“レン”と最上階か……」
話を聞いたゴンは呟く。
「レンは多分極意だと思うんだけど…」
特殊な技術を知っているカオルはそう言うが最上階はやはりわからない。
「ゴン…カオル……オレちょっと予定を変えるぜ。最上階を目指す!」
「「うん!」」
レンとは一体どういうことなのか。ヒントは最上階。3人は最上階を目指すことを決めた。