剣士×は×ハンター   作:WATAHUWA

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ハンター試験
イチジシケン


 

走る受験者達。せっせと走る中、カオルは余裕だ。するとだ。

 

ガ―――

 

「え?」

 

彼女の傍をスケボーに乗った少年が通り過ぎた。それを見た近くにいた3人組の1人・男性が「そりゃ反則じゃねーかオイ!!」と怒鳴る。

 

 

「違うよ試験官はついてこいって言っただけだもんね」

「ゴン!てめどっちの味方だ!?」

 

3人組の1人である少年・ゴンに男性・レオリオは怒鳴る。

 

「男の子の言う通り」

 

「「「え?」」」

 

カオルが3人組に言う。

 

「実際、私は武器を持っているし、男の子は釣り竿持っているでしょ?」

 

その説明に最後の1人、クラピカが言う。

 

「彼女の言う通りだ。テストは原則として持ち込み自由なのだよ」

 

その様子にスケボーに乗った少年・キルアがゴンとカオルに話しかけてきた。

 

「ねぇ君達、年いくつ?」

 

「もうすぐ12歳!」

「あ、私も12」

 

ゴンとカオルは素直に返答する。同い年の子が二人も参加したことに興味を持ったのか「やっぱ俺も走ろっと」と言い、スケボーから降りた。

 

「オレキルア」

「オレはゴン!」

「私はカオル!」

 

自己紹介する3人。キルアは「オッサンの名前は?」とレオリオに名前を聞いたのだが…

 

「オッサ……!これでもお前らと同じ10代なんだぞオレはよ!!」

「「「ウソォ!?」」」

 

レオリオの言葉に思わず3人は声を上げる。レオリオの外見は20半ばか後半なのだ。3人のリアクションにレオリオは「あー!!ゴンまで…!ひっでぇもォ絶交な!」と悲しむ。一方クラピカは静かに彼らから少し離れた。まあ、離れたくなるのは無理もない。

 

 

 

およそ3時間、40kmくらいは走っただろうか。流石に疲れが出始めたのかレオリオの脚が止まってしまう。もうリタイヤか?そう思ったが

 

「……ざけんなよ……絶対にハンターになったるんじゃ――!!!くそったらァ~~!!!」

 

気合を入れなおしてくれた。それを見たゴンは忘れていったレオリオのカバンを見事な釣竿さばきで回収する。

 

「わあ!すごい!」

「おー!かっこいいー!後で俺にもやらせてよ」

「スケボー貸してくれたらね」

 

こうしてまた走り始める。しばらく走ると今度は長い階段が現れた。

 

「こんなのありかよー!!」

 

「あ、ゴン!キルア!出口!」

「おお!」

「やった!」

 

三人はスパートをかける。外に出るとそこは森の中だった。

 

「わーすっげ」

 

「ヌメーレ湿原。通称詐欺師の塒。二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。」

 

ヌメーレ湿原は詐欺師の塒と言われるように人間を欺き、食糧にしようとする狡猾で貪欲な生き物が沢山いるそうだ。サトツ曰く「だまされると死にますよ」らしい。

 

「ウソだ!!そいつはウソをついている!!」

 

傷だらけの男がサトツを指さして「そいつはニセ者だ!試験官じゃない!オレが本当の試験官だ!!!」と叫ぶ。いったいなぜサトツとをそう言うのか。彼はある物を見せた。

 

 

「ヌメーレ湿原に生息する人面猿!」

 

その人面猿はサトツそっくりだったのだ。それを見た受験生たちは慌ててサトツを見る。

 

するとトランプが男の顔に刺さった。サトツの手にはトランプがある。

 

「くっくなるほどなるほど」

 

トランプを投げつけてきたのはピエロのような男。とても危ない雰囲気がある。サトツたちの様子を見た彼は「そっちが本物だね」と言う。偽者だったら武器を受け止めることが出来ないからだ。こうした命懸けの騙し合いが日夜行われている。

 

「それでは参りましょうか。二次試験会場へ」

 

また走る受験者達。カオルはある気配を感じ取っていた。この気配は間違いなくピエロのような男・ヒソカだ。

 

(霧が深まったら確実に仕掛けてくる。)

 

キルアもそう思っているのかゴンに助言していた。すると

 

「ってぇ――――――!!!」

 

ゴンとカオルはその方向へ走った。

 

レオリオがヒソカに襲われていた。それを見たゴンは釣り竿を使って攻撃を仕掛ける。

 

「釣り竿?面白い武器だねちょっと見せてよ」

「ってめェの相手はオレだ!!!」

 

攻撃を仕掛けるレオリオだったが目にも止まらない速さで拳を喰らい倒れた。咄嗟に釣り竿で攻撃を仕掛けるゴンの一振りも虚しく、目の前のヒソカはゴンの真横へ。その時だ。

 

ガキン!

 

ヒソカはトランプで弾く。攻撃を仕掛けたのはカオルだ。

 

「ゴンから離れて」

 

かなり怒っている。

 

「ふ~ん?♧」

 

トランプを投げるヒソカ。しかしカオルは落ち着いている。

 

『烈日紅鏡』

 

キンキンキン

 

「!♠」

 

∞の字を描くように素早く左右に刀を振る剣術を仕掛けるカオル。その技にヒソカはビックリだ。

 

「お嬢さん合格♥」

 

「合格?どういうこと?」

 

ヒソカはゴンを見ると「うん!君も合格!いいハンターになりなよ」と言う。本当になにが合格なのか。

 

《ヒソカ、そろそろ戻ってこいよ。どうやらもうすぐ二次試験会場につくみたいだぜ》

 

 

「オーケーすぐ行く…お互い持つべきものは仲間だね」

 

ヒソカはゴンたちに戻れるかを確認する。ゴンは頷く。

 

 

「いいコだ」

 

くつくつと笑いながらヒソカは霧へ溶けていった。

 

クラピカとも合流してなんとか二次試験会場へ辿り着いた。ただし入れない。中から猛獣のような唸り声が聞こえてくる。一体どういうことか。少しして扉が開いた。

そこにいたのは美女と巨人。唸り声は巨人のお腹の音だった。美女・メンチは巨人・ブハラにお腹のすきぐあいを確認していた。つまり二次試験は…

 

「二次試験は、料理よ!!!」

 

 

まさかの料理であった。

 

 

 

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