残りの手掛かりは怪しい指輪とROMカード。
「この板は何に使うのかな?」
「通常規格より小さいね、これ専用のハードがあるのかな」
疑問符を浮かべるカオルとゴンにキルアは「知らねーのジョイステ」とあっさり言った。
「ジョイステ?」
こういうものは無いジャポン出身のカオルは疑問符を浮かべる。ゴンもなにそれ?と言う感じの表情だ。
キルア曰くゲーム機専用のROMカードらしい。
「ジョイステーションっての」
なのでキルアがゲーム機本体を買った。
「これってもう3世代前の型なんだけどなァ。未だに売れてるってすげーよな。隠れだけゲーがいっぱいあるかららしいけど」
ゲームで遊んだことがあるキルアが操作する。どうやら入っているゲームは一つだけらしい。一応データをコピーする。すると「グリードアイランドをコピーします」
「グリードアイランド……か。知ってる?」
「いんや」
「当然知らない」
とりあえずゲーム名がわかったので取り寄せすることが出来るので早速取り寄せしようとしたのだが「該当件数は0件です」と出たのだ。
「あれ?」
「0ってことは無いの?」
「即日配達希望にしたからかな、とりあえず売ってる店全部リストアップするか」
それでも「該当件数は0件です」とでた。考えられるのは市場に出ていない。売り切れ。
「市場に出てない……」
「売られてないの?」
「つまり個人が作ったゲームでさ、元々売りもんじゃないか、何かの理由で発売禁止になってるゲームってこと」
そう言いつつもキルアは調べる。そしたらあった。
「ちゃんと正規のルートで販売されたゲームソフトだ」
実際売られていたゲームだったのだ。
グリードアイランド
・ハンター専用ハンティングゲーム
・制作発売元 株式会社マリリン
・発売年度 1987年
「ハンター専用!?」
「ええ!?そんなのがあるんだ!!」
まさかハンター専用ゲームだった。それだけでも驚くのに値段が驚きだ。
『5.800.000.000』
「ごっ……!!」「じゅ…!!」
「「「58億!!?Σ(・□・;)」」」
正規のゲームのはずなのに58億ジェニー。
「何なのこの値段は――!作った人と売ってる人何考えてるの!!」
カオルは思わず叫んでしまう。
「販売個数100個ってのは少ないの?」
「すっげー少ねーよ!!」
ゴンの問いにはキルアは答え、会社に問い合わせてみることにした。答えは絶版になっており再生産の予定もなしだ。オークションサイトで告知することになる。ただしお金が足りない。ファイトマネーで稼いだ金を合わせても12億ジェニーだ。
更には個人との本当に取引となると売り手の言い値次第だから、市場価格より高い金を要求されるなんてザラ。倍のお金を用意しないといけない。とりあえずダメ元で『グリードアイランド求ム、値段応相談』と告知する。だが…
「ええ!キルアどうしよ!どんどん増えてるよ!」
焦るカオルの言う通りアクセス件数が100件からどんどん増えていき、あっという間に1万件になったのだ。確実にお金目当て。偽物を売ろうとしていた。
「もっとディープなトコに入り込めば情報も豊富になるけど、オレもあんま詳しくねーしなー」
「ゲームと電脳ネットに詳しい人っていないかな」
「詳しい人かー。詳しい人探しています!って出す?……あ、さっきみたいになりそうからダメか」
3人が話し合っているとキルアが思い当たる人がいたのか不満気に言い始めた。
「……いた。両方詳しいヤツ。つーかアイツだったらグリードアイランド持ってるかも」
「本当!?」
「どんな人?」
2人は聞くがキルアは答えてくれない。物凄い嫌な人物のようだ。
「あ、ゴトー?オレキルア。ブタくん呼び出して」
「ゴトーさん?」
「ブタくん?」
実家の執事長・ゴトーに電話したのだ。でもその人物は居留守を使っているらしい。
「10秒以内に電話に出ねーとテメーのフィギュアぶち壊すって伝えてよ!」
キルアの脅しが効いたのか出てくれた。
「冗談だよ兄貴!怒んないでよコワイなぁ」
(あ、ミルキって人か)
キルアは兄、イルミはミルキを刺したと言っていたので、電話に出ているのはミルキという人物のようだ。
しばらくして電話が終る。カードのコピーと交換ということで有力情報を手に入れた。
・情報量の多さ、信頼度はネットでも最高峰のハンター専用サイト。
・ヨークシンシティのオークション。
この二つのどちらかだ。確かに稀少な事物を追求することに生涯をかけるハンター専用サイトならかなりの情報がはいるだろう。
オークションは兄曰く「今年のオークションにそのゲームが数本、あるいは数十本流れるってウワサ」らしい。こうして3人はクラピカとレオリオと約束したヨークシンシティへ行くことに決定した。