カオルと幻影旅団の男・ドーマはまさに鬼ごっこの最中だ。
(本気なのに距離が取れない)
(本気なのに捕まらん!こうなったら嬢ちゃんが体力ギレになるまで追いかける!!)
ドーマが考えている時だ
ブルルル
「「!!」」
カオルの携帯電話が鳴った。そのせいでカオルに隙が出来てしまう
ガシ
「つーかまえたー」
「う~」
やっぱり捕まった。
「ほら、ケータイ出せ」
「壊したら殴るよ!友達が値切って買ってくれたんだから!」
(値切って?)
カオルは不満気に携帯電話を出す
《ようドーマ!嬢ちゃんは捕まえられたか?》
出たのは幻影旅団の男・フィンクス。カオルを捕まえるのに協力するためにキルアかゴンの携帯電話を使ったようだ。
「ああ!足が速すぎて助かった!ただかなり離れた場所で捕まえてな。アジトには先に行ってくれ。すぐに行くからよ!」
《よしわかった。》
ピ
「ほらよ」
「……」
カオルが受け取った瞬間
バキ
彼女はドーマを蹴った。ただし
「ぜーんぜーん痛くねーよ!!」
「う~」
やっぱり効いてなかった。
***
廃屋・幻影旅団のアジト
「「カオル!」」
「ゴン!キルア!あ――やっぱりゴン達怪我してる!誰!?ケガさせたの!!」
「カオルはなんで逃げてないの!!」
カオルとドーマは鉄刀の両端を掴んでいる。鉄刀を離せば逃げられるのにだ。
「師匠が敵に武器を掴まれても離すなって」
「あー敵に武器を奪われてはいけないってやつか」
キルアは納得する。実際、自分も父に言われたから。カオルは師匠に言われていたことを純粋に守っていただけだ。
「ぎゃはははは!!!パク」
ドーマは大笑いした後、女性・パクノダを呼ぶ。
「ねえお嬢ちゃん。鎖野郎って知らない?」
パクノダはカオルに触れながら「鎖野郎」という人物を聞く。
「鎖?……鎖鎌じゃなくて?」
カオルが思い出すのはジャポンで勝負した鎖鎌を操る男。ただし弱かったのでしばらく宙づりにした。
「…………わからないみたいね」
パクノダは離れた。
こうして3人はカップル役をしていた男・ノブナガによって一室に入れられた。(ゴンを気に入ったから団長に「推薦したい」と言う為)
(鉄刀を奪われずに済んだけど)
鉄刀は奪われずに済んだカオルは前を見る。部屋の出口にはノブナガが座っている。攻撃を仕掛けても彼が勝つだろう。だからカオルが持っていてもノブナガは全然気にしないのだ。そんな中ゴンはゼパイルから教わった殺し技について聞いたリ、キルアは自分が囮になると言ったりする。
「あ!!!」
「「!?」」
ゴンはいきなり大きい声を上げる。
「ヨコヌキだよヨコヌキ!!」
キルアとカオルは最初疑問符を浮かべていたのだが
「「あ」」
思い出した。なのでキルアとカオルは笑いながら「思い出した思い出した」「忘れるなんて私達バカだったねー!」と言う。そのせいでノブナガは疑問符を浮かべた。
「すっきりしたとこで」
「行くか」
「了解」
3人はオーラを出す。理由はこれ。
ドゴォ!!
「こいつら壁を!!?」
出口が塞がれているなら違うところから出ればいい。こうして3人は自分たちの声、壁の破壊音、”絶”でノブナガを撹乱し、アジトを脱出するのだった。