剣士×は×ハンター   作:WATAHUWA

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クモ×ヲ×ツイセキ

「何かオメー威圧感つーか迫力みてーなもんが出た気がするな」

「そうか?君は……大した変化もなさそうだなレオリオ」

「ムカつく度も増したなオイ」

 

レオリオとクラピカのこの対応も久々だ。

 

「それはそうと何か旅団の1人と闘って倒したらしいな」

 

しかしクラピカは「私の話は参考にはならない」と言う。クラピカの能力は旅団以外の者に使えないのだ。とりあえず場所を変えて説明をする。制約が厳しいものであればあるほど念能力は強大化するが、術者の背負うリスクも大きくなる。クラピカは幻影旅団以外の人間に対して鎖の能力を使用すると死ぬルールを決めたそうだ。

 

「何で話したんだ!!そんな大事なこと!!」

「キルアの言う通りだよクラピカ!!」

 

キルアとカオルは声を荒げる。

 

「まずいんだ!まだ残ってる!奴等の生き残りに記憶を読む能力者がいる!!おそらく対象者に触れるだけで欲しい情報を読み取れる力だ!たとえオレ達が全く喋る気がなくても、そいつなら自在に記憶を引き出す。」

「私たちがまたその人に捕まったら鎖野郎がクラピカで能力がバレちゃうんだよ!!」

 

キルアとカオルの言う通り旅団には記憶を読み取る能力者がいる。つまりゴン達4人が捕まったらクラピカのことがバレてしまうのだ。しかもノブナガがクラピカを探してる。またゴンとキルアとカオルに接触しかねない。さらにクラピカとヒソカがコンタクトを取っているため、ヒソカはクラピカが鎖野郎と知っているのだ。また先ほど最悪な連絡が届いた。

 

『死体は偽物』『コミュニティがクモの追跡を諦めたこと、懸賞金も白紙に戻すこと』

 

旅団に偽物を作り出す能力者がいる。旅団の懸賞金については、実は旅団の故郷は流星街。マフィアがここの住人達に武器や資金の提供を行っている。その見返りとして、「社会的に存在しない人間」というマフィアにとって貴重な人材を得ており、二者は蜜月関係にある。さらに流星街の住人は仲間想いらしく流星街を脅かす存在には自爆テロ等で報復する事件も起こしたほどだ。ノブナガがクラピカを捜すのも納得である。これで賞金で軍資金集めは出来なくなった。でもゴンには秘策があるらしい(ゴン曰く60か70%)。とりあえずもう少し旅団を探すことにした

 

***

 

アジトを張る係キルア・カオル

クラピカと行動する運転手・レオリオ

敵の目をくらます役。攪乱係・ゴンとなった。作戦はかなり単純。

敵がゴンに気を取られているスキにクラピカが記憶を読む能力者パクノダを捕え車で連れ去るだ。

 

 

 

雨の中を走るキルア。もう少しでアジトが見えてくる。……はずなのだが

 

「……?何かが昨日と違う?場所が違う…?」

「いや、そんなハズない…!まさか、建物が増えてる!!?」

 

キルアの言う通り建物が増えているのだ。

 

「ア!念能力!!ほら偽の死体作ってたみたいだし!!」

 

カオルの言葉にキルアは「あ~なるほどな」と納得した。死体が念能力で作り出した物だったら建物も作り出せるかもしれない。にしてもこのままではアジトへ行くことが出来ない。

 

「くそ…どんな罠があるかわかんねーぞ」

「私たちからすれば怪しいものだらけだからね。」

「とにかくクラピカに連絡するか」

 

キルアはクラピカに連絡することにした。

 

《かといってやみくもに動き回って鉢合わせになるほうがもっとマズイな》

「だよなオレ達もそれは絶対ゴメンだしカオルが周りを見張っているからまだマシだけど突然奴らの声がしたらどうしようって心臓バクバクいってんだからさ」

「こういう時耳がすごく良い人が居たらなって思うよ」

「そうだなー」

 

カオルの言葉にキルアは同意する。カオルとキルアの言葉を聞いたクラピカはあることを思いついたのか5分後にもう一度かけると電話を切った。

 

「クラピカどうするんだろ?」

「あいつの事だ。何か思いついたんだろ。とりあえず待つぞ。」

「うん」

 

カオルとキルアは周りを注意しながら待つ。

 

ー5分後ー

 

ブルルル

 

電話が来た

 

「もしもし」

《あキルアくん?》

 

女性の声が聞こえる。曰くクラピカの仕事仲間だそうだ

 

「あ、あの人じゃない?」

 

《ケータイ切ってすっごい小声で私に何か命令してみて?》

「何にする?」

「それじゃ無難に…(右手上げて)」

 

彼女の言う通りすっごい小声言うとだ。

 

す…

 

「あ、上げた!」

 

クラピカは助っ人として地獄耳の仕事仲間を寄こしてくれたのだ。背が低く出っ歯で人間離れした男性だった。

 

「初めましてセンリツよ」

「カオルです」

「(男だったのか)俺キルア」

「ふふ…私は女よ」

 

キルアの心音でわかったのかセンリツは教える。

 

「「ウソォ!?」」

 

2人の反応にセンリツはクスクス笑いながら「それじゃあ彼らを探すわ」と言う。彼女は「雨音で内容は聞き取りづらいけど、確かにあの敷地内で話してる声がする。」と言い、さらには足音で人数や「こちらとは反対側に向かってるわね」と言った。こうして彼女の協力の元、旅団の尾行を始めた。

 

「あなた……、まさか殺し屋さん?」

 

センリツの問いにキルアとカオルはビックリする。

 

「なんでわかんの?」

「足音よ。こんなに近くにいてもエスティント(やっと聞こえる程度)だから。」

 

確かに雨の中走ったら足音するのにキルアは音をほとんど出していない。足音を消して行動する人物。つまり殺し屋という事だ。

 

「カオルちゃんは呼吸音が変わってるわね。炎のような音」

「私が使う剣術はこの呼吸じゃないとできないんです。」

 

その説明にセンリツはクラピカが頼るのも納得する。

 

「この道、曲がってさらに100m位先に奴等がいるわ」

「これも足音ですか?」

 

カオルの問いに「そう」と答える。

 

「クセがあるのよ、それぞれ微妙にね」

 

キルアは旅団の姿を確認する。頭の顔は気配が恐くて見れなかったそうだ。

 

「やつらは駅に向かっている」

「列車に乗るんだね」

 

カオルの言葉にキルアは頷く。センリツは同じ車両。キルアとカオルは顔を見られているため別の車両で行くことにした。

 

センリツと駅の出口で合流し、キルアはクラピカに連絡を入れる。

「北西の方向に走ってるわ、凄い速さよ」

「すごい速さ?だれかを追っている?」

 

センリツとカオルが話しているとクラピカの電話がつながった。

 

「……あ、クラピカ!?今駅の出口にいる。6人は北西の方向に走ってるってよ」

 

キルアは旅団の状況を説明する。

 

《ああ、私が追ってる》

「まさか走って追っかけてんのか!?ヤバイって!!絶対気付かれるぞ!!すぐ中止…オイ!」

「レオリオにかけてみる!」

 

カオルは急いでレオリオの携帯電話に掛けた。

 

「あ、レオリオ?クラピカ勝手に行動しちゃってるみたいなの!!ゴンはどうしている!?」

 

カオルの問いにレオリオは慌てた様子で《クラピカについてっちまったよ!!》と答えた。

 

「え―――――!?どうしよキルア!!ゴン、クラピカ追いかけちゃったしレオリオはらっしゅ?で動けないって!」

「あいつら…(怒)とにかく俺らも追いかけるぞ!!」

 

とにかく3人は急いだ。すこしして長髪の女性に変装したクラピカを見つけた。確実に攻撃を仕掛けるチャンスを狙っている。

 

路地を出たところでは

 

「ごめんなさい!!もう追っかけないから許して下さい!!」とゴンが偶然を装っていた。旅団の1人はもう一人いることに気づいているため「出てきな」と言う。クラピカは出てはいけない。カオルはある行動を起こす。

 

 

がし

 

「むぐ!?む~」

 

カオルは片手でクラピカの腕を掴み、もう片方の手で口を塞いだ。でもクラピカは放せとばかりに暴れる。

 

(こうなったら……ごめん!クラピカ!!)

 

ゴン!!

 

「「~~~っ(泣)」」

 

カオルはクラピカの後頭部に頭突きをかましたのだ。倒れそうになる2人をセンリツは慌てて支える。

 

「(ナイスカオル!後は任せとけ!)」

 

キルアは代わりに路地裏を出る。こうしてゴンとキルアは旅団とともにホテルへ向かった。

 

 

 

 

 

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