剣士×は×ハンター   作:WATAHUWA

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ニジシケン×ハ×リョウリ その1

二人が指定した料理を作り、彼女たちが美味しいと言われたものが合格するのだ。しかしこれはハンター試験。周りは確実に料理は作ったことはないだろ。

 

「カオルは料理を作った事あるか?」

「難しいのは流石に無理だけど基本は大丈夫!」

 

レオリオの問いにカオルは答える。カオルは女の子らしく料理はできるそうだ。するとブハラは料理を指定する。

 

「俺のメニューは……豚の丸焼き!!オレの大好物。森林公園に生息する豚なら種類は自由。」

 

ブハラの指定した料理はまさかの豚の丸焼き。しかしそれならここにいる皆も作れるはずだ。

「それじゃ、二次試験スタート!!!」

 

メンチの合図により二次試験は開始された。

 

「豚かぁ。良い奴あるかなぁ」

 

師匠に連れられてイノシシ狩りをやったので捕まえるのは上手いし、捌ける。すると声が聞こえてきた。その方向を見るとそこには鼻と体がバカでかい豚がいた。しかも骨をしゃぶっている。確実に凶暴な種類だ。

 

「あー…なるほど。凶暴な食材もあるってことか」

 

カオルはブハラが豚の丸焼きを指定した理由がわかった。

 

「ブギ――――――!!」

 

襲ってくる豚。しかしカオルは落ち着いて

 

『碧羅の天』

バキ!!

 

豚の頭部を殴った。こうして豚狩りに成功したカオルはたんこぶをつくった豚を引きずって戻った。

 

「ただいまー」

「あ、お帰り!」

「カオルもやっぱり捕まえたか!」

 

ゴン達も捕まえ、焼きにかかる。カオルは羽織りを脱ぎ、邪魔にならないよう袖をたすき掛けをする。

 

「ん~刃物でも」

「刃物?どうするんだ?」

「血抜きをするの」

 

「「「「「え」」」」」

 

ゴン達は当然、周りも固まった。

 

「生きている内に血を抜かないとせっかく捕らえた獲物が美味しくなくなるんだって!師匠が言ってた!」

「そ……そうか」

 

クラピカに説明した後、見つけた刃物で血抜きを開始するカオル。まさか女の子がそういうグロいことを実行する様子を見た周りは固まるしかなかった。

 

(へぇー理解してるじゃない)

(あの子の豚が一番美味いな~♪)

 

でも美食ハンターのメンチとブハラは肉を捌くのに必要な知識と技術を持っているカオルに好感を持った。こうして出来上がった豚の丸焼き。ブハラはご機嫌よく食べる。

 

「終―――了ォ―――!!」

『(豚の丸焼き70頭!!バケモンだ……!!)』

 

周りは思わずドン引きした。無理もない。

 

「あたしはブハラとちがってカラ党よ。審査もキビシクいくわよ~」

 

 

すぅ、と空気を一息吸って、ビシィッとキメるメンチ。

 

「二次試験後半!あたしのメニューは……スシよ!!」

「え?」

 

カオルは固まる。伝統料理だ。

 

「スシはスシでもニギリズシしか認めないわよ!!」

 

「ごめんゴン、キルア。私落ちた」

「え!?どういうこと!?」

「なんで料理を聞いた瞬間、落ちたって言うんだよ!?」

 

落ち込むカオルにゴンとキルアは慌てる。

 

「スシっていうのは私の国の伝統料理なの。でもね」

「「でも?」」

「物凄く難しい!最低でも10年修行しないといけない!」

「ま、マジかよ!!」

 

キルアの問いにカオルは頷く。

 

「で、でも作り方は知ってるんだよね?」

 

ゴンの問いにカオルはまた頷く。

 

「うん。試験だから形や作り方は教えられないけど材料だけなら」

「「よし!」」

 

材料を聞いて、後は自分たちで頑張るしかない。カオルが教えようと口を開いた瞬間、

 

「魚ァ!?お前ここは森の中だぜ!!」

「声がでかい!!川とか池とかあるだろーが!!」

「「「「「魚」」」」」

 

レオリオとクラピカの言葉に周りが大げさに反応、川や池へ走った。

 

「………卵も使えるよ」

カオルは小さい声で言う。

 

「ありがとカオル!」

「お前もちゃんとやれよ!!」

 

ゴンとキルアは大急ぎで魚の調達に行った。

 

「確かにそうだよね……あきらめちゃいけない!」

 

カオルも調達するために走った。

 

(絶対魚ばかり出るよね。だから私のネタは玉子にしよう!)

 

ネタは何にするか決めたカオルは卵を探すために木に登る。

 

(卵~…あ、見っけ!)

 

野鳥の巣を見つけた。

 

(あれってハンターが教えてくれた卵だ)

 

カオルは時々ジャポンにくるハンターからジャポン以外の一般常識や野営に役立つことを教えてくれたのだ。

 

(ハンターのオジさんありがとうございます!そして親鳥!一個だけ貰います!)

 

カオルは石を近くに投げ、親鳥が逃げた瞬間、一個だけとった。

 

***

 

場所は変わって調理場。そこにはニヤニヤご機嫌の禿げ頭がいた。彼はハンゾー。カオルと同じくジャポン出身の忍者だ。ご機嫌なのは料理が知っている物。そして周りはスシと思いっきりかけ離れたものばかり(レオリオ、ゴン、クラピカにいたっては魚丸ごと使っていた)作っているからだ。

 

(ただしあのお嬢ちゃんがマズイ!)

 

ハンゾーの視線の先には戻ってきたカオル。カオルが調達したのは卵。さらに調理場に出汁や玉子焼き器、のりを置いていた。

 

(用意している物や服装からして確実にジャポン出身!さらには料理が上手いと見た!)

 

手早く卵を溶いている彼女が先に出す前にハンゾーは急いでスシを作り、メンチの下へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

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