剣士×は×ハンター   作:WATAHUWA

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ヒトジチ×ヲ×コウカン

「ク~ラ~ピ~カ~…」

「ゔ」

 

目の前には怒りっぷりが半端ないレオリオ。クラピカは思わず引いてしまう。

 

「全くお前は何やってんだ!!」

「す、すまない」

「すまないで許されるなら警察はいらん!!」

 

レオリオのお説教を喰らうクラピカであった。

 

「レオリオとりあえず待った!」

「今はゴンくんとキルアくんを助けるのが先よ!」

 

カオルとセンリツのおかげでレオリオは「……それもそうだな」と落ち着いてくれた。今はゴンとキルアの救出が先だ。

 

「それでクモの行き先がホテルなんだな!?」

「ええ。ホテルに来てくれと電話かけていたわ」

 

 

レオリオの問いにセンリツは地獄耳で聞き取った内容を言う。

 

「それじゃあホテルで救出する方法を考えないとね」

「ならこういうのはどうだろう?」

 

クラピカは考えた作戦を3人に説明する。

 

「ホテルの明かりをまず消す。ゴン達なら必ず闇に乗じて逃げ出すことが出来るだろ」

「あ、確かに」

「それじゃあ誰かがブレーカーを落とさないとな」

 

センリツとレオリオは話すがカオルが「待って」と言った。

 

「相手は幻影旅団だよ?そう簡単に行くと思う?」

 

カオルの言う通り相手は幻影旅団。幻影旅団のアジトを脱出できたのはノブナガ1人でバカだったからだ。しかも今回は大人数。さらに団長が居る。脱出するのは無理がある。

 

「それなら大丈夫だ。闇の乗じて私が頭を捕らえるからな」

「「「え!?」」」

 

クラピカの言葉に3人は驚く。

 

「え!?頭を捕らえるって!」

「どういうことだよ!!」

「頭を捕らえ、それと同時にパクノダ宛に手紙を残す。「仲間の記憶、話せば殺す」と書かれたものをな。」

 

その説明に3人は納得する。団長が人質ならゴンとキルアの記憶は読まれないし殺されない。団長を救うために人質交換を願うのは確実だ。

 

「レオリオはフロントでゴンとキルアにメッセージを送ってくれないか?」

「メッセージ?」

 

クラピカはレオリオに説明する。

 

「先にゴンたちにしかわからない方法で「目をつぶる」「真っ暗」または「闇」。そして「きっかり7時」を伝えるんだ。」

「よーしメッセージは任せとけ!」

 

クラピカは今度はカオルを見る。

 

「カオルは機動力がある。だから7時同時にブレーカーを落としてほしい」

「わかった!」

 

次はセンリツだ。

 

「センリツは車で待機してくれ」

「ええ」

 

「明かりが消えた瞬間、レオリオとカオルは急いで車へ戻る事。私も頭を捕らえ次第戻る!」

 

「うん!」

「わかった!」

 

こうしてクラピカ達は大急ぎでホテルへ向かった。

 

***

 

ホテルに着いた瞬間、レオリオ、カオル、クラピカは行動を開始した。

 

(あった。関係者以外立ち入り禁止)

 

カオルはクラピカから『ブレーカー等は大事な物だから立ち入り禁止区域にある』と聞かされていたのだ。カオルはその奥にあるだろうブレーカーがある電気室へ走る。

 

 

コ…コ…

 

「!」

 

足音が聞こえてきた。カオルはすぐに物陰に隠れる。

 

(警備員って人だ。これじゃ7時に間に合わない。……なら)

 

ドゴ!

 

「ぐは!?」

 

警備員を見事な手刀で気絶させた。

 

「おじさんごめんね。明かりを消すだけだから」

 

カオルは警備員に謝った後、また電気室に走る。しばらくして電気室へ到着した。

 

「うわ…大きい」

 

ホテルのためかかなりデカい。

 

「あ、時間」

 

カオルは携帯電話を確認する。もう少しで7時だ。

 

(9、8、7、6、5、4、3、2、1)

 

 

バチン

 

ブレーカーを落とす。これでフロントは真っ暗だろう。カオルは警備員が来る前に走った。

 

ー駐車場ー

 

「レオリオ!センリツさん!」

「カオルちゃん!」

 

センリツの他にレオリオがいた。ゴンとキルアはいない。

 

「ゴンとキルアは!?」

 

「詳しくわからねェが音からして逃げられなかったようだ。ただし…」

「頭は捕まえた」

「クラピカ」

 

クラピカが鎖で拘束した男を連れてきた。こいつが幻影旅団の頭・クロロだ。これで人質交換ができる。クラピカはまずパクノダだけリンゴーン空港へ行くことを指示した。

 

 

ーリンゴーン空港ー

「それじゃあ行ってくる」

「待っててね」

 

クラピカとセンリツはクロロを連れてパクノダに会いに行く。

 

「大丈夫かな」

「ああ。危険度Aランクだから心配だよな」

 

 

カオルとレオリオは心配そうに2人を見た。しばらくして……

 

「今帰った」

「クラピカ!」

「センリツさん!」

 

2人が帰ってきた。今夜0時までにゴン、キルアを小細工無しで無事に解放することを伝えたそうだ。

 

「後はあいつらがちゃんとゴンとキルアを連れてくるだけだな」

「うん」

 

0時近く…ゴン、キルアを連れてパクノダが現れた。約束通り誰もいない。そう思ったのだが…

 

「あれは、ヒソカ!?」

「ええ!?なんであいつがいるの!?」

 

なぜかヒソカが現れた。そのヒソカはパクノダに怒鳴られている。

 

「怒鳴られてるなー」

「仲間が来たらダメって約束したからね」

 

ここに来た理由は一つ。クロロと闘いたい。それだけだ。とにかくクラピカは携帯電話で「変な動きをしたらすぐさま団長を殺す」と言った。

念願叶ってご機嫌気分のヒソカも乗せた飛行船は、荒野の広がる岩場の平地に到着する。クラピカは何もされていないか確認すべくキルアの心臓に携帯を宛てさせ、何も無いことを確かめた。

 

「どうですか?」

カオルの問いにセンリツは「何もされてないわ」と教える。

 

「よし!!交換開始だ!」

 

こうしてゴンとキルアはカオル達の元へ帰って来れた。

 

 

「ゴン!キルア!よかったー!」

「お前ら怪我は!?」

「大丈夫だ!」

「心配させてごめんね」

 

2人の様子にカオルとレオリオは安心した。飛行船に乗り、残ったヒソカの様子を窓からみたのだが

 

「あれ?ヒソカ固まっている?」

「本当だー!」

「何やってんだあいつ」

 

珍しく固まっていた。しばし固まった後、ヒソカはパクノダ達が乗ってきた飛行船に乗り去っていった。

 

「ヒソカのやつ戦わずに行っちまったぜ」

「何で?戦闘狂なのに」

 

レオリオとカオルの疑問にクラピカは考える。おそらくクロロはヒソカが団員でないことに気付き、奴が鎖のことを話したのだろう。

 

「ヒソカにしてみれば念能力を使えない相手では意欲をそがれたとしても不思議じゃない」

 

小指の爪ぐらいちょっとだけ可哀想なヒソカだった。

 

こうして幻影旅団との戦いは一時的だが終わった。翌日、気が抜けてしまったのかクラピカは熱を出してしまった。レオリオとセンリツが看病している一方、ゴン、キルア、カオルはグリードアイランドを手に入れる作戦を話し合っていた。ゴンがキルア曰く「勝算あり!50%どころか8割方成功する」作戦を考えてくれた。3人はゼパイルと共にグリードアイランドが出るオークションに参加することになった。

 

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