自信満々にスシを出した。ただし結果は
「ダメねおいしくないわ!」
やっぱり駄目だった。さらにハンゾーはどんな料理なのかを大声で叫んでしまったせいで受験生はドンドン作り、メンチのもとへ持ってくる。
「こうなったら味で審査するしかないわね」
そして味でもだめだめだめ。駄目とやり直しの連発だ。
「次!!」
「はい」
次はカオルだ。
「どうぞ」
「あら玉子ズシじゃない!」
魚以外のスシが来たのでメンチの機嫌が少しだけ直った。
「た、玉子!?」
「玉子ってスシにできるのか!?」
「そうよ玉子もOKなのよねー!それじゃ!」
メンチはぱくっと一口食べる。カオルは当然のこと、周りも思わず見守る。
「………ぐす」
『泣いた!?Σ(・□・;)』
涙を流した。その様子に驚く受験生。
「玉子は完璧よ!美味しい!ほのかに出汁が利いてる!!でもシャリが残念!!もう少し柔らかく!!柔らかかったら合格だったのに!!!(ノД`)・゜・。」
『えええ!?』
受験者たちは「合格だった」の言葉に驚き、ブハラと木の影に隠れているサトツは「美味しい」の言葉に驚いた
「あーやっぱり。崩れたらいけないと思うとどうしても力が入りますよね」
「そうね!あ、玉子焼き余ってたら後でちょうだい」
「はい」
こうしてまた辛口で審査をするメンチ。しばらくして…
「ふ―――っ……ワリ!おなかいっぱいになっちった!」
70人が出したスシのおかげで満腹になってしまったメンチ。そのおかげでひと悶着が発生。どうするかと思った時だった。
「それにしても、合格者ゼロはちとキビしすぎやせんか?」
老人の声が聞こえた。すると受験者の1人があることに気づいた。
「あれは!ハンター協会のマーク!審査委員会か!!」
審査委員会の飛行船から老人が一人、ドォン!と派手な音を立てて着地した。一同は目を真ん丸にする。メンチは緊張気味に教える。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ。」
まさかのお偉いさんだった。ネテロのおかげで理不尽な審査は無効となり、もう一回することになった。そして今度のお題は…
「じゃ、ゆで卵」
メチャクチャ簡単。ゆで卵だった。メンチはネテロに頼み、受験者(とカオルの玉子焼き)と共に飛行船である場所へ向かう。
***
山の上でメンチが指さすのは断崖絶壁。下はメンチ曰く「流れが早いから落ちたら数10km先の海までノンストップ」の深い河だ。靴を脱いだメンチがそれじゃお先に、と軽く地面を蹴ると、真っ逆さまに落ちてゆく。クモワシという鳥の卵を取りに行くためだ。しばらくしてメンチが戻ってきた。それを聞いたカオルたち5人は余裕で飛び込む。メンチとひと悶着を起した受験者は驚いていた。
ぐつぐつ
しばらくしてゴン達、なんとか取りに行けた受験者達のゆで卵が完成した。
「こっちが市販の卵で、こっちがクモワシの卵。さぁ食べ比べてみて」
『う、うまいっっ!!』
「わあ!すごい!美味しい!」
崖から飛び降りる価値があるほど美味しかった。ひと悶着を起し、断崖絶壁に怖気ついてしまった受験者はというと取りに行けなかった。するとゴンは卵を分けた。ゴンに分けて貰った卵を食べ、彼はその味に驚く。自分の行動に反省したのか「……今年は完敗だ。来年また来るぜ」と言った。
こうして二次試験は終了した。