ビスケはオーラを増幅させ、それを手に集中させる。キィィィン、と音を立てる拳は力強く輝いている。3人は見覚えがある。これはゴンがいつもやっている技だ。
「“纏”、“絶”、“練”、“発”、“凝”。これを全て複合した応用技を“硬”」
ビスケ曰く体中のオーラを全て1部に集め攻撃。それ故に通常攻撃よりはるかに威力が増すのだ。
「これからあたしが“硬”をこめた拳で攻撃する。あんた達はこれを全て受けて防ぐこと!避けてはいけない!」
つまり3人は大量のオーラで防御をしないといけない。
「さてどうする?」
その問いにゴンが「こっちも硬を使う!」と答える。半分正解だ。これはそのガードした部位をピンポイントで防御できた時のみだ。硬でガードした部位以外に攻撃が当たれば即体は破壊されるだろう。この場合この応用を使う。
「纏と練の応用技。「堅」は全身を通常よりも遥かに多いオーラで覆い防御する。」
硬よりは防御力が落ちるがこれが最も実戦的な防御!訓練を積めばオーラの総量も上がり防御力も増すそうだ。
「カオル!練をやって」
「わかった」
ビスケに言われカオルは練をやる。
「この状態をずっと維持するのが堅!その状態であたしのパンチをガードして」
しかしビスケはかなりゆっくり動かしている。
「「?」」
ゆっくりな動作に疑問符を浮かべるゴンとキルア。一方、カオルは力を緩めない。
(確実に不意打ちを喰らわせるな)
そして
ドン
「「!?」」
ブッ飛ばされるカオル。
ズザザザザ……
勢いよく地面を転がるがすぐに立ち上がった。
「(へえ……たくさん受け身をやったのね)硬の威力は見ての通り!でもカオルは堅をやっていたから立ち上がれただわさ。」
「う~~腕がジンジンする。堅がなかったら間違いなくタタキみたいになってたよ」
カオルは涙目で腕をさすりながらゴン達の下へ戻ってきた。
「タタキってなんだ?」
キルアの問いにカオルは「肉や魚を細かく切り刻んだもの」と説明する。
((ミンチか))
意味がわかったキルアとゴンは青ざめた。
「それじゃ次はゴン。さっきみたいにゆっくり打つから堅の状態でできる限り耐えてみなさな」
「うん!」
ゴンはカオルみたいに力を抜かず堅をする。ただし2分後、ビスケに打たれる前に膝着いてしまった。練の長時間の維持がとても難しいのだ。
「それなりの実力者と戦おうと思ったら、最低30分は堅を維持しないとお話にならないわよ!」
こうして3人は最低30分堅を維持する修行に入った。
そして1か月後
ドッ
硬で殴られるゴン。しかしゴンはギリギリ堪える。3人とも30分経過することが出来た。その後、3人は凝の「オーラを移動させて集中する」行為を素早く行う、集中する量を意識的にコントロールする技術”流”で組手をするのだった。