レイザーにバックを言わせたゴンチーム。念獣に当てれば状況がさらに変わるだろう。ゴンたちは作戦会議をしている。
「ヒソカ!球」
カオルはボールを持っているヒソカにパスをお願いする。ヒソカは「どうぞ♥」とカオルにボールをパスした。
(念ありならこれもいいでしょ?)
カオルはレイザーを見る。レイザーは察したのか「いいぞ」とばかりに頷く。
ゴオオオオォォォォォ……
「なんだい?♦この音♠」
「……この音確か」
「カオルの呼吸音だ!」
『はぁ!?』
この音はカオルの呼吸音。そのことにツェズゲラ達は驚く。カオルは助走をつけるのか少し離れる。
(右手70・全体30)
カオルがやろうとしているのは凝。凝は弱点や居場所を見つけるだけではなく、攻防力・身体能力が部分的に強化できる。
ダっ!
(来る!)
めき…
コートすれすれで足に体重を乗せ、
『円舞』
ドゴオオォォン!!
威力の凄い投球を放った。念獣はぶっ飛び、バウンドしたボールはビスケがキャッチする。
「すっげ―――!!」
「坊主といい勝負だぞ!!」
バリー達は大興奮。
「カオルすごい!!」
「つーか床が抉られるぞ」
(ぞくぞく)
ゴンも褒め、キルアは床が抉るほどの脚力にドン引きし、ヒソカは興奮した。そしてボールをキャッチしたビスケは「あんまり投げるのは得意じゃないんだけど」と言いつつ中々の投球で念獣に当てた。残りはレイザー一人。……ただし
「不安要素がある…」
「どうしてそう思うだわさ?」
考えることも修行とばかりにカオルに問うビスケ。ビスケの問いにカオルは答える。
「レイザーさん程じゃなくても念獣も威力があるせいでヒソカの指は何本かやられている。ゴンはオーラの使い過ぎ。一番ひどいのはキルアでしょ?」
「正解だわさ」
カオルの言う通り、念獣の投球も威力があった。なのでヒソカの指は何本かやられている。ゴンはさっきから大量のオーラを込めたジャンケン・グーを連続で放っている。そしてキルアはと言うとボールを支えていたためジャンケン・グーの影響でかなり負傷しているだろう。そう思ったビスケは彼の腕を強引に掴んだ。思っていた通りボロボロだ。でもゴンはやめない
「球はキルアが持ってくれないと」
一番信頼できるキルアが持っているからこそゴンは全力でぶつけられるのだ。
「さーわかったろオッチャン戻って休んでな」
ゴンとキルアに言われ、ツェズゲラはしょうがなく戻った。
「確かに単純一途だわさ」
「それだけ信頼しているって事。だから信頼を壊そうとしたビスケに警戒してたの」
「・・・・・・・・・。(汗)にしてもあいつら何してるんだわさ」
3人はボソボソ話し合っていた。
「キルアの様子からしてゴンが面白い作戦でも考えたかな?」
キルアは呆れた表情。ヒソカは面白そうに笑る。確実にゴンが作戦を考えたようだ。
《それでは試合を再開します!!》
審判念獣が言う。するとレイザーの念獣が消え、集まってきた。
(念獣が消えた。つまりレイザーさんは本気を出した!)
レイザーはボールは上に投げる。これは間違いなく
「バレーのスパイク!!?」
バレーボールの技だった。一方ゴン達はと言うと一番前に受け止めようと構えるゴン。その後ろには背中合わせでゴンを支えるキルア。最後尾にはゴンと同じ様に構えるヒソカ。レイザー対策として合体をしたのだ。