レオリオの大声に観念したのか相手は何かを言う。
「ああ!?あ!!わかったコインの野郎か!!」
「え!?ゴトーさん!?」
キルアの携帯電話に出たのは執事のゴトーだった。
「なんでゴトーさんがキルアの携帯電話に出るんですか!」
思わずレオリオの携帯電話を取るカオル。その声に《カオル様もお久しぶりです》とゴトーは言う。
「あ、お久しぶりです。でも本当にどうしてキルアの携帯電話にゴトーさんが出るんですか?」
「キルアはどうしたんだよ!?」
レオリオの問いにゴトーは《我々と共にそちらに向かわれています》と答える。
「つまりゴンを助けるために一緒に行動してるんだな?」
《ええ ゴン様救済のためです》
しかしそのためには厳しい条件があるとのこと。レオリオとゴトーの会話にカオルは考える。
(ゴトーさんが出たってことはゴンを治してくれる人はゾルディック家の人)
カオルはキルアがお願いしに行ったの人物はゾルディック家だとわかった。そうしている内に電話にキルアが出た。
《オレを信じてゴトーの言う通りしてくれ》
「………わかった約束したもんね!」
「代わってくれ」
ゴンの親友であるキルアからのお願いだ。信じるしかない。するとなぜかモラウが条件は自分が聞くと言って来た。理由はこれ
「出来るワケね―だろ!!国立病院だぞ建物ん中に一体何千人いると思ってんだコラ」
条件が厳しすぎるのでレオリオが怒鳴るからだ。こうしてモラウが条件を聞くことになった。
「レオリオ。ゴトーさんどんな条件出したの?」
「キルア達が到着したら病院内はゴンだけにしろだと」
「医者も?」
「医者も!」
「他の患者も?」
「患者も!!」
つまり医者も患者も全員追い出せということ。医者を目指すレオリオからすればイラつく条件だった。そうしている内にモラウはゴトーとの電話を終わらせた。元々ここの病院は大きい。当然駐車場も大きいのでゴン専用病室を建てることで条件をクリアした。大人として落ち着いて無理難題な条件を聞いてくれたモラウに好感を持ったのか《次から是非貴方と話がしたい》とゴトー本人から言われた。そのためキルアとの連絡係がモラウになった一方、レオリオはある場所へ行くために立ち上がる。
「どうしても一言…言っておきたい奴が多くってな!!カオル!ゴンを頼んだぜ!!」
「うん!任せて!!」
レオリオとカオルはガシッとお互いの拳を掴んで約束を交わした。
「なあカオル あいつどこへ行くんだ?」
「ゴンのお父さんに会いに行くんですよ」
実はジン、ハンター協会の幹部。そして現在、会長選挙に参加している。だからレオリオはジンにゴンの下へ行ってくれとお願いしに行ったのだ。
「そうか。なら動画で様子を見るか」
そう言ってモラウはタブレットを用意させた。
「ほら。こいつがジン=フリークスだ」
「この人が」
モラウが指さした人物。彼がゴンの父・ジンだ。やっぱり親子なため顔立ちが似てた。ただし
《アイツが自分から「来て欲しい」とでも言ったのか?》
レオリオの「ゴンのとこに行ってやれよ」「あいつが元気になるかもしれねぇんだぞ」の言葉に冷たく答えた。顔立ちは似ているが性格は冷たいようだ(実際、幹部・十二支んを初めとして他のハンターからはあまり快く思われていない)。ジンの様子にカオルは思わず呟く。
「…………ゴンが純粋でよかった」
「…………そうだな」
カオルはゴンをいい子に育てたミトに心から感謝した。すると怒ったレオリオは行動を起こす
《くそ野郎!!》
レオリオがテーブルをぶん殴ると、
ドゴォ!!
オーラで出来た拳が遠くに座っているジンの顎に炸裂した。
《いっぺん死ね!!》
アッパーを決めたことにカオルとモラウは思わず「「おぉ――――!!」」と言ってしまう。会場内も大盛り上がりだ。こうしてレオリオはジンをぶっ飛ばした超新星として不本意で会長選挙に参加する羽目になった。