プルルルルル
プルルルルル
プルルルルル
「う~~ん」
「モラウさん。ゴトーさん出ないんですか?」
「ああ。出ない」
カオルは心配そうに聞く。ゴトーからの条件通り、医者・患者がいないゴン専用病室と言う名の建物建築がトラブルなく進んでいることを話すために連絡を入れたいのだが、ゴトー自身と連絡つかないのだ。
すると
ブーブー
「!」
カオルの携帯電話のバイブが鳴った。
「もしもし!?」
《もしもしオレキルア》
ゴトーではなくキルアからの電話だった。
「え!キルア!?どうしたの!?今忙しいんだよね!?」
《追っ手をまいたから電話したんだ。ちゃんとゴンを助けてくれる奴も連れてきてる》
「モラウさん!ゴンを助けてくれる人連れてきてるって!」
「そうか。ちょっと代わってくれ」
モラウに言われ、カオルは携帯電話を渡す。
「おうどうした?心配したぞゴトーさんと連絡とれなくてな………!!兄貴が弟を…!?」
(! イルミ!)
カオルは心配になったのかモラウから携帯電話を返して貰う。
「キルア一体どういうこと!?」
《オレが連れてきている奴はアルカ=ゾルディック。オレの妹だ!》
「その子、除念師なの?」
《いや……念能力は持ってない。》
アルカにはおねだりを三回連続で叶えると他人の願いを叶える、念能力とはまた違う能力を持っている(その時のアルカをキルア達はナニカと呼んでいるそうだ)。しかしその能力は願い事の難易度に比例して、次のおねだりの難易度が上昇し、おねだりを叶えることができなかった場合死ぬという。さらにキルアのみ、ナニカに「命令」することで無条件で願いを叶えることができ、代償を必要としない。イルミはアルカ…というよりナニカを殺すために追いかけているそうだ。
「「針人間」!?」
「え―――イルミみたいな姿なの!?」
イルミの変装姿を思い浮かべたカオルは青ざめる。
「あ?どういうことだ?」
「イルミったらハンター試験の時、色んな所に針刺して顔を変えてたんです!!」
「……うわ」
その説明にモラウも気分が悪くなる。
《ちげーよ。針人間ってのは念を込めた特殊な針で死ぬまで働く戦闘兵》
ハンターは同胞のハンターを標的にしてはいけないというルールがあるがグリードアイランドで会ったビノールトのようにハンターなのに犯罪を犯した者だったら狩ってもいい。キルアはイルミを狩るためにその証拠になる針人間を捕獲してほしいそうだ。とりあえずこれに関してはルール改訂やハンター試験見直しを望むハンターにお願いすることにした。
「は―――――――………まさか実の兄を売るとは」
「モラウさん。キルアの実家はゾルディック家です」
「………マジで?」
その後ゴン専用病室が出来上がった。ゴンは医者たちによって運ばれる。ゴンと親しい者達はゴン専用病室の周りの警備だ。
暫くすると車が建物内に入る。あの車にキルアとアルカがいる。
(キルア…アルカちゃん。ゴンをお願い)
ズン
『!?』
念とはまた違う気配を感じ取った。間違いなくナニカが能力を発動したのだろう。少しすると扉が開く。
ごく…
『ゴン!!!!』
「あれ?カオル?みんな?」
元に戻ったゴンだった。
「よかった元に戻ったんだね!?」
「心配かけさせやがって!!」
「まったく制約と誓約やりすぎだわさ!!」
「でも本当に良かった!!」
カオル達は大喜びでゴンの下へ駆け寄る
「カイトさん生きているのにゴンが死んだら元の子も無いよ」
「え!?カオルどういうこと!?」
カオルの言葉にゴンは慌てて聞く。
「カイトさんなぜか女の子として生まれ変わったの。女の子になっちゃったけどちゃんと生きてるんだよ!!」
「そっか……カイト生きてるんだぁ」
カイトが生きている。女の子になってしまったが生きていることを理解したゴンはボロボロと涙が出た。
「ゴン。それも大事だがレオリオ達にも元気になった事教えようぜ」
「あ、そうだった」
キルアはきっと疲れていると思うので先にレオリオの下へ行くことになった。
「ゴン!!!!うオオおをちくしょオオオ心配したんだぞ!!!」
「レオリオ!!!」
ステージに立っていたレオリオも大喜びでゴンの下へ走った。