「さて諸君、ゆっくり休めたかな? ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸し切りとなっておる。最終試験は一対一のトーナメント形式で行う」
そしてネテロは「こうじゃ!!」とトーナメント表を見せた。
(ヒ、ヒソカ)
『「逆トーナメント」に沿って行い、負けた人間が次の試合に進む。 最後まで負け残った1名だけを不合格者とし、残りの受験者を全員合格とする』という内容にも驚いたがカオルの相手がヒソカだったことに驚いた。
「カオル大丈夫なの?」
「殺しは失格だから殺されはしないが……」
「すぐに参ったといえば大丈夫か?」
「重傷を負う前に言った方が良いぞ」
実際戦ったゴン、レオリオ、クラピカとヒソカの狂気を感じ取っているキルアは心配する。
「うーん。レオリオの言う通り殺されはしないから多分大丈夫」
再起不能にならないならまいったは言わない様に決めたカオルだ。
「第一試合! ハンゾー対ゴン!!」
カオルたちや受験者達はゴンの試合を見守る。しかし実力差があるためゴンはボコボコだ。ここまで生き残った受験生たちは身体的にも強いが同じくらい精神的にも強い。そう簡単に「まいった」は言えないのだ。最終的にはレオリオが「オレが代わりに相手してやるぜ」と言うがゴンは拒否する。
「カオル~お前も説得してくれよ~。あんな血も涙もない奴にボコボコされているんだぞ」
「え? ハンゾーさん。かなり血も涙もあるよ?」
「「「え?」」」
カオルの言葉にレオリオ達は固まる。
「ハンゾーさんは攻撃をする前に話しかけているでしょ? 忍者を知っているジャポン人から見れば「怪我させたくないから早く降参してくれ」って言っているようなものなの」
その言葉にハンゾーはというと
「(やっぱバレてた)腕を折る」
ゴンの腕を腕を掴むハンゾー。ハンゾーは緊張気味な表情で言う。様子からしてカオルの言う通りだ。それでもゴンは
「…………い いやだ」
拒否だ。
ボキッ
当然折られた。ハンゾーは「次は脚を切り落とす」と脅しと言う名の説得をする。
「だが、その前に最後の頼みだ。まいったと言ってくれ」
しかしゴンは当然拒否。
「……それは困る!! 脚を切られちゃうのはいやだ! でも降参するのもいやだ! だからもっと別のやり方で戦おう!」
「なっ、てめ──!! 自分の立場わかってんのか!!」
説得が通じなかった。ゴンらしい。もはや二人は口喧嘩の状態だ。
「ね? かなりあるでしょ?」
「た、確かに」
カオルの言葉の通り、かなり血も涙もあった。
(実力はかなりあるのに性格があれ。階級は中忍止まりだな)
カオルがそう思っていたらゴンは父親に会いに行くことを教えた。
「もしオレがここであきらめたら、一生会えない気がする。だから退かない」
嘘偽りのないゴンの言葉。精神的に負けたと思ったのかハンゾーが参ったと言ってくれた。こうしてゴンはボコボコにされるは骨を折られるはだったがハンゾーに勝てた。(ただしハンゾーのまいったに文句を言ったため、ハンゾーに気絶させられた)
「第二試合! ヒソカ対カオル!!」
カオルとヒソカが前に出る。キルア達は当然、周りの受験生たちも不安そうに見守る。相手は性格が悪いから当然だ。
「始め!」
審判の合図が出た瞬間、ヒソカはトランプを投げる。今度は量が少し多めだ。でもカオルは落ち着いている
『灼骨炎陽』
ガガガガガガガガガガ!
『!?』
その技にキルア達は驚き、ヒソカは(ぞくぞく~)と興奮している。
(今!!)
カオルは走った。
『円舞』
上から下へ円を描くような攻撃を仕掛けるカオル。ヒソカがギリギリ避けた。
「ま、間違いねぇ!! あれは鬼滅日ノ神流だ!!」
「きめつひのかみりゅう?」
「何だそりゃ?」
「流派か?」
驚いたハンゾー。キルア達は疑問符を浮かべる。
「大昔の剣士が鬼たちを退治するために作った剣術だよ!! 技がさっきみたいに日輪に見えるのが特徴!!!」
その説明を聞いたヒソカはまたぞくぞくする。
(さっきは避けられた。なら……)
『飛輪陽炎』
飛輪陽炎は避けたはずの攻撃が伸びたように見える技。これだったらヒソカも喰らうだろう。と思いきや
「まいった❤」
「え!」
ヒソカがあっさりまいったと言ったのだ。カオルは思わず止まる。
「熟すまで、もう少し我慢しないとね◆」
「?」
少しして……
「第三試合 ヒソカ対クラピカ!!」
ヒソカとクラピカが対峙することになった。
「クラピカ大丈夫なのか?」
「うーん。わからない」
不安げに見守るレオリオとカオル。そうしている内に審判が合図した。一通り戦うクラピカとヒソカ。どちらが勝つのかと思いきや……
「まいった♠」
クラピカになにかをささやいた後まいったと言ったのだ。
「な、何言ったんだあいつ」
「うーん。クラピカの様子を見る限り聞かないほうがいいと思う」
カオルの言う通り、聞かないほうがいいだろう。
「第四試合 ハンゾー対ポックル!」
ポックルは弓使い。接近戦は苦手そうだ。
「始め!」
その瞬間、ポックルは矢を放とうと構える。しかし
ダン
「わあ!」
やっぱりハンゾーにねじ伏せられた。
「くぅ」
ポックルはなんとか拘束を外そうとする。
「悪いがあんたにゃ遠慮はしねーぜ」
ハンゾーの言葉に青ざめたポックルは「…………まいった」と言った。
「これは仕方がないね」
「ああ。仕方がない」
ゴンをボコボコにした相手に「遠慮しない」と言われたら言うしかない。哀れ
「第五試合 ヒソカ対ボドロ!!」
今度はヒソカとボドロ。ボドロは武道家だ。
「始め!」
「はあ!!」
ボドロが走る。ただし……
ドドドドドドドド
「がは!!」
ヒソカの一方的な攻撃に倒れた。
「うお……容赦ねェ」
「私って手加減されてたんだ」
「ああ」
そう言っているとヒソカは倒れているボドロに耳打ちをする。それを聞いたボドロは「まいった」と言った。
「ほんと何言ったんだあいつ」
「弱みでも握っているのかな」
ヒソカの行動にキルアとカオルは疑問符を浮かべた。
「第六試合 キルア対ポックル!」
「じゃ、行ってくる」
そう言ってキルアは向かった。向かったのだが……
「始め!」
「まいった」
「へ?」
『え?』
キルアの言葉に固まる。
「悪いけどあんたとは戦う気がしないんでね」
『ええ!?』
「そ……そんな」
ハンゾーの時は本当の仕方がない。相手が強すぎる。なのに今回は不戦勝(小馬鹿にされた)なのでポックルはショックを受けた。
「第六試合 レオリオ対ボドロ!!」
「あ! ちょっと待ってくれ!」
「?」
するとレオリオが前に出て待ったをかけた。
「俺の対戦相手、ヒソカの攻撃でボロボロだろ? ちゃんとした勝負にならないから延期してもらいたいんだ」
その言葉にネテロは考える。
「ふむ……確かにその通りじゃの。わかった。君たちの試合は延期しよう」
「お! ありがとうございます!」
こうしてレオリオ対ボドロは後になった。
「それでは先に第七試合 キルア対ギタラクル!」
「よし! それじゃ勝ってくる」
キルアが前に出た。この試合に大きな誤算がある事を知らずに