けいおん 「おい!これってセクハラじゃねえよな?」そして俺はジェーンと恋をした   作:平沢喜市

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第8話

7月20日土曜日の夕方俺は特急電車に乗って軽音部の皆が泊まっているらしい琴吹家の別荘に向かっていた  昨夜はさわ子が泊まっていたらしいが今日の朝には帰ったらしい  あいつも忙しいんだな  今夜一泊だけなので小さなバックに着替えを少しとスコッチのボトルと同級生の友人が送ってくれた九州銘菓のお土産だけだ  到着した駅を出ると立派な紳士ってな感じの人が待ってて  「西田様でございましょうか?私、琴吹家の執事で斎藤と申します、紬お嬢様から別荘にお送りするように賜りましてお迎えに上がりました」     「そ、そりゃまた、わざわざすいません西田諒治です宜しくお願いします!」  黒塗りの高級車で送ってくれるらしい、やっぱムギの奴は凄えお嬢だな!それから別荘までの20分位の間、斎藤さんに馬鹿話をしていた、斎藤さんはポーカーフェイスって感じだが目尻を下げてちょっと楽しそうだった  「西田様、到着いたしました!」    「斎藤さん、様はやめて下さいよ!あ、それからコレ九州のお菓子だけど良かったら食べて下さい」     「いっ、いえ私なんかにいけませんよ!」    「まあまあ、斎藤さんが甘いもの苦手なようでしたら家族の人に食べてもらって下さい!」     「は、はあ」     「じゃ、お世話になりました!」 「失礼いたします」  凄え別荘だなこりゃ、そして戸惑いながら中に入った 「あー諒ちゃんが来たー!」  唯がいつものように走って来た  「おう!お土産たい、皆で食べろよ」     「わーい」     「西田さんお疲れーっす」     「律、今日の練習は終わったか?」     「うん、丁度今から晩御飯なんだ」     「よしっ、じゃあ食うか!」     「西田さん、お酒がありますよ!」     「ムギ、これ飲んで良いのか?」     「お父様に言ってますのでどうぞ!」  高級スコッチがずらりと並んでた  「ここは天国みてえだな!」     「西田さん、テンション高っ!」     「ガハハ、すまんな俺あ酒に卑しいからな!」  食事が終わって律が肝試しをやろうと言いだした、二人ずつで森の中に入るらしい、何やらクジでペアを決めるとか     「はい、澪と西田さん」     「ムギと唯」     「梓と私ね」  律が仕切ってる  「おい澪、噂じゃビビりらしいが大丈夫か?」 「に、西田さんが一緒だから大丈夫です」     「まあ、律が悪戯して来たらお仕置きしてやるから心配すんな!ガハハ」     「は、はい(本当は律が気を使って西田さんと一緒にしてくれたんだよね)」  森の中は真っ暗だった、気付けば澪が俺の手を握ってた、かなり強く握ってやがるよ  「おい、本当に大丈夫か?」     「だだだ大丈夫です」  そろそろ限界かもな?と思っていると遠くの方にボーっと人影が浮かび上がった  「ひいいーーー」     「落ち着け!確認すっからよ」  ライトで照らして見たら、体型からして唯とムギだと分った  ゾンビのマスクを被ってた  「澪、退治して来るから、ちょっと待っとけよ!」  俺は演技でわざと大きな声で言った  「おい!ゾンビ共、俺が地獄に送ってやるけん掛かって来い!」  と言って唯達の方に走った  「はわわわ、ひやーー」     「ごめんなさーい」 ピューッ   「おーい、唯とムギ、暗いから走ったら危ねえぞ!」  トボトボと唯とムギが戻って来た     「諒ちゃん、少しは怖がってよー」  ブーブー   「残念ですわ」 ショボン   「ガハハ、澪は怖がってたぞ!」     「よしっ、澪も戻るぞ!」     「ううっ」 ブルブル  「さっきのは唯とムギの仕業だから大丈夫たい」     「あ、あの立てない」     「何っ!腰抜かしたんかい!分かった、おんぶで良いか?」    「諒ちゃん駄目だよー抱っこ!」 「あーもう分かった分かった」 ヒョイ  「お、軽いな、よし戻ろう」  参った、それにしても良い匂いさせてやがる、10年前の俺だったらやられてたな! 「おかえりって、えーーっ!」     「いや澪が腰抜してな!律、介抱してやってくれ!顔が赤いから検温も頼む!」     「へーい」  別荘の中 「それで澪、告白したのか?」     「ううっ、出来なかった」    「せっかく 西田さんと一緒にしてあげたんだけどな、まあ良いじゃん!抱っこしてもらったしさ!」     「う、うん」  俺はムギに言ってスタジオで寝かせてもらう事にした  ココならイビキも大丈夫そうだ  そして翌朝、俺はいつも通り6時前には起きて浜辺を少し歩いて適当な木の前でストレッチを10分程やって、木を相手に突きや当身を繰り返し練習していた  これは桜ヶ丘の公園でも毎日やってる、別にやらなくても良いんじゃないか?と思うが、不思議と毎日やってる  すると200m程向こうから誰かがやって来るのが見えた  俺は慌てて汗を拭いてロングTシャツを着た  背中には手榴弾の破片の痕、左腕の前腕部と二の腕に防御痕、胸には切り付けられた痕がある  ちょっとしたフランケンシュタインだな!これは誰にも見られたくない  歩いて来たのは澪だった  「おはよう澪!えらく早起きだな、怖い夢でも見たか?」     「おはようございます、かっ、からかわないで下さい!」     「ガハハすまんすまん!でも可愛いかったぞ」     「ううっ」 ドキドキ

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