幻獣娘が幻想入り   作:知恵の欠片

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 かくれんぼに興じるティナ一行と妖怪妖精混成チーム。残り6分しかなく追いつめられたティナチームだったが…。


作戦とその意図

 私たちは残った3人を協力して探すことにした。私は魔理沙の後ろにしがみつく。それまでは手分けをして探していたのだが、私には索敵能力があるが空を飛ぶことはまでできないので機動性はなく、魔理沙はその逆で、空を飛ぶことができても索敵魔法の類は持っていない。お互いが組むことでその短所をカバーすることができる。またその3人はほぼお互い近距離で行動をとっていることから、わざわざ手分けをして取り組まなくても、こちらの方が断然良い作戦なのだ。魔理沙が飛び始めると私はヘイストを発動、一気に加速する。

 

「どうしてそれを最初っからしなかったんだろうな」

「すぐに見つかっちゃったら楽しめないから?」

「ほう、お前もなかなかわかってきてるじゃないか」

 

 魔理沙はその答えを聞き喜んでいるようだった。ただ単に私が失念していただけだったのだがそれは黙っておこう。

 

 一方その3人達は潜伏先で会話をしていた。

 

「どうやら二人一緒に来るみたいだね」

 

 リグルが情報を他の二人に伝える。彼女の能力で虫を介して情報を得ていたらしい。

 

「それは面倒だー、白黒のスピードと赤の発見能力が組み合わさるのかー」

 

 ルーミアが大変なのか大変じゃないのかわからない口調で話す。

 

「いざという時は私の歌で迷わせるから安心ねー♪あの赤い人は私のトリックに気付いてなかったみたいだし~♪」

 

 ミスティアがどうだとばかり威張る。

 

「油断しちゃだめだ、向こうはまっすぐこっちに向かってきている、それも速い!!」

 

 リグルが慌てて伝える。

 

「ルーミアは私たちの周りを薄暗く、ミスティアは歌をよろしく!」

「任せるのか~」

「もちろんよ~♪」

 

 リグルの指示のもと彼女らは後方へ移動する。残り5分。

 

 私たちはその3人にかなり接近していた。魔理沙に移動を専念してもらえるので私は安定してサイトロで索敵ができているからだ。だがまたミスティアの歌が響いてきた。

 

「かーらーすー何故鳴くのー カラスの民意でしょう~♪」

 

 魔理沙は歌を聞くと、飛行を停止した。

 

「どうしたの、魔理沙。歌にツッコミでもいれるつもり?」

「いや、そうじゃねぇ。というかティナもアリスんとこ居過ぎたせいかだいぶいい性格になってきたな」

 

 私はそうかしらと返すと魔理沙はため息をついていた。何か間違ったのだろうか。

 

「ゴホン、とにかく、あいつの歌を聞くと方向感覚が狂うんだ。歌を聞かないようにするしかないんだが、何かいい方法ないか?」

 

 私はそこで考える。惑わす術を防ぐにはあの魔法しかない。私はそれを詠唱した。

 

「ベール!!」

 

 光の白いベールが私たちを包む。

 

「よし、突っ込むぞ!」

 

 私たちはまた加速し居場所に接近した。その数百メートル先でミスティアを発見した。

 

「な、なんで私の術が効かないの~?♪」

「はっはっは、残念だったな、話している時間はないぜ、行くぞ!」

 

 サイトロを使い二人はミスティアより少し後方にいることが判明、追撃する。残り4分。

 

「やば、ミスティア捕まっちゃった!こっちに来る!」

「しょうがないのかー、ならこの闇をもっともっと濃くするのー」

 

 もともと暗い森の中がさらに闇に飲み込まれていく。ルーミアの闇は自分自身を中心に出しているときは光さえ通さない闇だが、周囲に拡散しているとは言え、元の暗さと相まって視界は相当悪い。

 

「…ッ、今向かっている方向から少しだけ右、なんだか暗いわ」

「そこにやつらがいるな、行くぞ!」

 

 数十秒でそのあたりにたどり着く。サイトロで見た光景通り肉眼ではほとんど視野はない。残り3分しかなかったが、私たちに焦りはなかった。そこで魔理沙はスペルカードをセットする。

 

「これできっと見えるはずだ、いくぜ、恋符『懐中電灯のようなマスタースパーク』!!」

 

 魔理沙がスペルを発動するとサーチライトのような図太くまばゆい光が辺りを照らし出していく。私もそれにはほとんど及ばないが錆びついた剣を取り出し、ファイアの火をまとわりつかせ、松明の代わりにした。魔理沙がその光をあたりへ適当に振る。

 

「ッ、眩しいの~…」

 

 ルーミアがあまりの眩しさに声を出してしまい確保することに成功。彼女が闇を解除すると辺りは太陽の木漏れ日が再び差し込み視界が回復する。

 

「残り2分だぜ、急がなきゃ!」

「うん、私に任せて」

 

 再びサイトロを詠唱、リグルは私たちから遠ざかろうとしている。それも今までのスピードよりもずっと速く。私たちは立ち並ぶ木々を次々に進んでいく。リグルも同じようにくぐり抜けていく。だがヘイストのかかっている魔理沙に分があったか、残り一分というところで全員の確保に完了したのだった。

 

 私たちは集合場所に行くとチルノがたいへん悔しがっていた。

 

「くぅ~、アタイたちの作戦はばっちりだったはずなのに~…」

「ふん、妖精と人間のココの違いさ」

 

 魔理沙が頭を指さしながら言った。

 

「ムッキー、バカにしやがって!」

「まぁ、チルノちゃん、落ち着いて…」

 

 大妖精が彼女をなだめに入る。

 

「でも、私は楽しかったよ、もう少しで負けるところだったけど、いろいろ考えて乗り越えられたの。みんなは?」

 

 私はみんなに話しかけた。みんなはきょとんとした顔だったが、同じようなことを話した。

 

「そりゃもちろん、遊びなんだから楽しいに決まってるでしょ!」

「ティナさんたちと遊べてなによりです」

「次は必ず惑わせてあげるんだから~♪」

「楽しかったけど眩しい光は勘弁なのか~」

「楽しかった、次は負けないよ」

 

 私は最後に魔理沙を見る。魔理沙はしどろもどろになりながら答えた。

 

「~…、ん…、あぁ、楽しくはないなんてことはないな…」

 

 こうして何とかかくれんぼが終了、彼女らのチルノ達の友人とも打ち解けられた私は新たな魔法が覚醒した。ブラインとペインだ。まだ効果は分からないがいずれ試せるときに試そう。そんな中魔理沙が5人に尋ねた。

 

「なぁ、これってお前らの作戦か?」

「何、アタイたちじゃ考えられないって言いたいの!?」

「実際そうなんだけど…」

 

 ムキになっているチルノの脇で大妖精が率直に答える。

 

「誰から聞いたの?」

「けーね先生よ~♪」

 

 私たちの知っている人物だったが、意外な回答に驚いた。

 

「何でも先生曰く、ティナさんの力になれれば、と」

 

 大妖精の話を聞いて私は慧音に改めて感謝した。私たちは別れを告げ別の場所へと移動する。私はちょうどそういえば魔理沙に聞きたいことがあるのを思い出した。

 

「魔理沙、聞きたいことがあるんだけど…」

「次の行き先か?剣を鍛えなきゃな!」

「あれ、そうだったかしら、もっと違う…」

「よし、そうと決まればさっさと行くぜ!」

 

 魔理沙は箒に乗って飛び立っていく。

 

「ま、まだ私飛べないってばー…」

 

 魔理沙に何を聞くのか忘れてしまった私は走って彼女を追いかけたのだった。

 




 魔理沙はとりあえず自分に都合の悪い話を避けるためわざと彼女を置いて行っています。次回は剣系と言ったらあの人というところの予定なのですが、ディシディアの影響なのか、FF6で剣をしっかりと振るっていた彼女のイメージが全くつかめないという…、とりあえず頑張って仕上げます。シャドウ編は次が終わったらを予定中。

 今回の新たな追加魔法

ブライン・・・対象を暗闇にする魔法。
ペイン・・・(FF8仕様)対象を毒、沈黙、暗闇にする魔法。

 最初はミスティア、ルーミア、リグル別々の覚醒魔法を予定していたのですが、せっかく3体同時覚醒するんならペインのように少しだけランクの高い魔法を覚えたほうがいいかなというアレです。

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