Fate/violent emotion   作:896

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ストックがあるので今月は大丈夫ですが来月が怪しいノデ頑張ります(多分)


#12 トラブルハイスクール‼︎

(バーサーカーがいくら強くともサーヴァント2騎を相手にするのは難しい…か。)

マグナスはそう思案していた。現に魔力消費が激しいクラスであり、性能を十二分に発揮するためには圧倒的に魔力が足りないのだ。今は魔力を溜め込んだ宝石を少しずつ消費し補填しているがコレも無限にあるわけではない。

 

(魂喰らいを行い、魔力の供給をしないと…)

マグナスはバーサーカーを撤退させることを決めたがいかんせんセイバーとアサシンが邪魔なのだ。

 

「チッ…セイバーはまだわかるがバーサーカーと相対出来るほどの能力を持ったアサシンなどいてたまるか。」思わず愚痴が溢れる。

 

《バーサーカー‼︎その場から撤退しろ》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「セイバー!バーサーカーは白い煙を出す。

それ吸うと力が抜けるから気を付けろ。」

 

「バーサーカーの真名は?」

 

「ハッハ、知らねぇし、わからねぇ!」

 

「きますよ!」

 

バーサーカーが咆哮し、彼の周りには白い煙が発生していた。

瞬間、バーサーカーはアサシンに対し、雷鳴の如き速さで拳を打ち込む。

アサシンは舌打ちをしながら長刀で受け止めるが力ではバーサーカーの方が有利であり少しずつ後退りをする。

 

「とりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

セイバーが頭上から剣を振りかざして襲いかかる。それに気付いたのかバーサーカーはアサシンを徐に蹴飛ばし、彼女に向かってアッパーを放つ。

剣と拳がぶつかりあい衝撃波を生み出した。

お互いに吹き飛び距離を取る。

 

「俺達2人がかりでもピンピンしてるな、アイツ。持久戦じゃコッチが不利だぜ。」とアサシンは苦々しく呟く。

 

「ですが、魔力の消費が激しいクラス。マスターの方が持たないのでは?」

 

「おいおい、それは希望的観測って奴だ。」

 

そう話す2騎の横腹を長い鞭のような物が叩きつけた。

すんでの所で防ぐ。

バーサーカーを見るとその姿は見当たらず、どうやら退いたようであった。

 

「退いちまったな…やるじゃねぇか!おちび!」

 

「チビ言うな!!!どうやら私の見立てはあっていたようですね!」とセイバーは大してない胸を張る。

 

ギャーギャーと騒ぐ2騎を尻目に六花は絹川に聖杯戦争についての説明を始めた。

「万能の願望機…か。夢物語、と言いたいが見てしまったからには信じるしかないな。」

 

「先生、今なら監督官の元に行って辞退することが出来ます。ですから…」

 

絹川は目を細めながら六花を見つめ、やや短息気味に「すまんな、雛月。俺にも願いはあるんだ。チャンスを逃す訳にはいかない。」と言った。

 

「・・・それは命を賭けるに値するんですか?」

 

「値するさ。“死者と会話したい”なんてくだらないものだが…それこそ魔法とかじゃないと叶わないものだしなぁ。」

 

六花はやや俯きながらも絹川を止めることはしなかった。

 

「ご武運を…死なないでくださいね。絹川先生。2学期から担任がいないとかみんな悲しみますから。」

 

「あ…校舎、教員室の近く壊れてるんだが大丈夫なのか?」

 

「命を賭けた戦争なのに呑気ですね。ご心配なくとも明日には元通りになっていると思いますよ。」と六花は吹き出した。

2人が相棒のサーヴァントの方を見ると何やら言い合っていた。

 

「は?チビはチビだろ!俺より背が低い!よってチビ!チビセイバーだ!」

 

「黙れ!アサシン!暗殺しか脳がない日陰者が!」

 

「あ"?俺は正々堂々と戦うタイプのアサシンなんだよ!誰が日陰者だ⁈チビセイバー!」

 

「ムキー!!!!死ね!死に晒せ!」とセイバーはブンブンと刀を振る。

 

「うお、危ねぇ!なんだこれ⁈火が付いたぞ⁈熱ぃ!」自分の服に着いた火に驚き、アサシンは消火しようと地面を転げ回り、セイバーはその姿を見て高笑いしている。

 

「アーサーシーンー⁈ふざけてないで早く行くよ!朝早いんだから!」六花はそう言うとアサシンを置いてサッサっと歩いていく。

 

「お嬢待ってくれよ!クソ、覚えていろよ!チビセイバー!」

 

「ふん!返り討ちにしてやりますよ、陰キャアサシン!」などとお互い罵り合っている。

 

アサシン組が去り、校庭に残されたのは絹川とセイバーだけであった。

 

「えーとセイバーさん。コレからよろしくお願いしますね?」

 

「はい!よろしくお願いします。マスター!

貴方に勝利をもたらしましょう。私は強いですから。」とセイバーはニパッと笑い、昇り始めた朝日が彼女の濡れ羽色の髪を照らす。

 

2人はとりあえず絹川の自宅へと向かうこととなった。

 

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