Fate/violent emotion   作:896

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#7 鷹の目

黒魔術師ハンス=フォン=シュミットは赤神町にある教会を訪ねていた。

扉を叩き中へと入っていった。中では白い髪の修道女が待っていた。彼女はハンスの方に小走りで近寄ってきた。

 

「ハンス=フォン=シュミットさんですか?」

 

「ああ、そうだ。君は聖堂教会の人間かい?」

 

「はい、私は言峰眞姫那(まきな)と申します。」と眞姫那は恭しく頭を下げた。

 

「依頼の内容は聖堂教会より連絡された通りですが、ご確認済みですよね?」

 

「あぁ、勿論だ。聖杯戦争に表立って干渉出来ない聖堂教会に代わり、参加しよう。」

 

「承知しました。ご確認を取れたため、説明をさせて頂きます。さぁ、どうぞ!こちらへ。」と彼女はハンスを応接室へと案内した。

 

「さて、現段階で我々が把握している情報を伝達させて頂きます。しかしながら、此度の聖杯戦争の監督役として聖堂教会及び私は居ますが“聖杯をコントロールしている”訳ではないため令呪の追加、サーヴァントとマスターなどは見込めないことをご了承ください。」

 

「まぁ…そうだろうね。でなければワザワザ俺に依頼しないだろう。」とハンスは頭を掻いた。

 

「我々も割ける戦力は現在限られています…それに私は戦闘に関してはあまり訓練をされていません。故に『鷹の目』と謳われたハンス様にご依頼をさせて頂きました。」

 

「世辞はやめてくれ、もう50になる老いぼれだよ。」とハンスは左目にある眼帯に触れ、微笑んだ。

 

「さて、情報提供を頼む。」

 

「はい、現段階で現界が確認されているサーヴァントはランサー、アサシン、ライダー、アーチャーです。」

 

「ふむ…真名に関する手がかりは?」

 

「残念ながら…現界は確認しているのですが姿を見せてはいません。」と苦々しく眞姫那は呟いた。

 

「仕方がないさ。戦争だ。尻尾を出した奴から死ぬ。当然だとも。」とハンスはサッパリと言い切った。

 

「ですが、マスターに関しては数名確認出来ています。」

 

「ソイツぁ、重畳、重畳…」とニヤリと笑い

彼は顎を撫でた。

 

「1人は名門ワイルド家のヴィクター・ワイルド。結界の作成に長けた一族です。誇りが高く、騎士道を重んじてるそうです。」

 

「そうかい、そうかい…ソイツは狙いやすい。」

 

「2人目は管理者(セカンドオーナー)の雛月家の魔術使い、雛月六花。こちらからは休戦協定を結びたいと予め連絡が来ています。」

 

「どうしてだい?魔術の一族なら根源を目指すチャンスだろう?」

まぁ、俺は金の方が重要だけどね、とハンスは付け加えた。

 

「聖杯が我々の管理下にないことからもわかるように今回の聖杯戦争は雛月家が関与していないとのことで、聖堂教会と目的は同じく神秘の秘匿、それと赤神町の住人の安全だそうです。」

 

「信用出来るのかい?」

 

「はい、雛月家は魔術の家系としてはこの土地に居着いたのではなく。元々は地主の家系、その途中で管理を滞りなく行う為に魔術を扱い始めたという歴史があることから信用出来ると我々は考えています。」

 

「・・・了解だ、無用なリスクは避けるべきだからね。」

 

「以上となります。触媒をお渡ししますね。」と眞姫那は横に置いてあった木箱を机の上に置いた。

 

箱を開けると中には白い布の切り端が入っていた。

 

「なんだいコレは?」

 

「先の聖杯大戦で召喚が確認されていた。黒のサーヴァント“フランケンシュタインの怪物”に縁のある人物の物とのことです。」

 

「そうさな…とすると召喚されるサーヴァントはある程度定められているのか…」

 

「さて、そろそろ準備がしたい、おいとまさせて頂こう。」

 

「えぇ…御武運を…」

 

ハンスはそう言うと木箱をリュックサックに仕舞い教会を後にした。

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聖堂教会の監督者を設定完了

キャスターの召喚も後にされるだろう…

残るはセイバーとバーサーカー

ーーセイバーに関しては最後に召喚されるだろう…それが定石だ。

残るはバーサーカーか…

ユグドミレニア、、彼らを利用させて頂くとしよう。

 

須らく聖杯戦争を遂行させよ。

我らが使命を果たせ。

 

聖杯は我々の手に

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