ーーーー呪術高専内女子寮ーーーー
呪詛師の排除の任務が入ったとはいえ、呪霊を取り込む任務がなくなった訳ではない。
東京駅で僕が牧さんによって発見され、高専に運び込まれた時から4日が経っていた。
遂にその時ーー呪霊を取り込む時が来たんだが……。
「……はぁぁぁ」
僕は大きなため息を吐いていた。
勿論、理由はひとつ。
「取り込みたくない……」
呪霊を取り込めば、手札が増える。
それはいい。
だが、今回の『紫鏡』はともかく、『赤マント』の時は本当に酷かった。
今まで食べたことのないような……いや、そもそも食べ物ですらないな。
で、今回も呪霊を取り込むために、高専で捕獲したという呪霊を僕と高専の術師で祓って、例の呪霊の残りカスを受け取ったんだけど……。
「…………嫌だ」
高専の女子寮のリビング。
そこで僕はとにかくごねていた。
高専生はどうやら授業かなにかで出払っているようで、僕1人……ではなく。
「はぁ、かったる」
「…………」
離れた席でスマホをいじりながら、こちらを見ずに言う女性。
年は……僕よりは上、それこそ紡ちゃんと同い年くらいだろうか。
見た目は派手。
褐色の肌に金髪という所謂ギャル風で本来僕が苦手なタイプ。
たけど、その姿に反してダウナー、ローテンション。
そんな言葉が似合う彼女。
名前は確か……。
「黒野堀さん……」
「なに、取り込む?」
「いや……」
「さっさとしてよ、ウチも忙しいんで」
そう名乗った彼女も呪術師だ。
呪霊を1人で取り込みたいという僕の提案を飲んだ高専側が監視のためにつけたのが彼女。
「あー、また死んだ」
チラリと彼女の方を盗み見ると、スマホを放り投げていた。
……忙しいってゲームかよ。
「はぁ、かったる……」
「……そんなに面倒なら、僕のこと放っておいていいですよ」
「そういうわけにもいかないっしょ」
一応お金はもらってるんだし。
机に突っ伏しながらそう言う。
とても説得力には欠けるが、任務を投げ出すつもりはないらしい。
「でも、多分まだかかりますよ」
「充電保つ限りはここいる。てか、敬語止めてよ、気色悪い」
なんだろう。
紡ちゃん然り、呪術師女子っていうのは敬語を嫌うんだろうか。
「…………」
「…………で、なんでそんなにグダグダしてるわけ?」
痺れを切らしたのか僕にそれを聞いてくる彼女。
まぁ、待たせてる身だし正直に答えるか。
「僕の術式『呪霊操術』はこの黒い塊を飲み込んで呪霊を取り込むんだけど」
「んー」
「まずい、死ぬほど」
「あー」
生返事だった。
たぶんただの暇潰し、時間潰しなんだろう。
はぁ、仕方がない。
取り込むか。
そんな決意を固めようとして、
「……うしっ」
彼女が突然立ち上がる。
いい加減飽きたのかと思いきや、黒野堀さんは僕の目の前の黒い塊を手に取った。
「なにを……?」
「まずいんしょ、これ」
「……そうだけど」
「10分くらい待ってなよ、適当にこれに合うソースでも作るし」
「え、あっ、うん……」
「さすがに不味いもの食べるのしんどすぎるし。それともウチが作ったものはイヤなわけ?」
「あ、いや」
「んじゃ、てきとーに待ってて」
そう言うと彼女はリビングに併設しているキッチンへと消えていった。
……あれ?
もしかして、あの人いい人か……?
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10分後。
彼女がスパイスから調合したというカレーソースを持って現れた。
彼女の作ったソースはとても美味しかった。
だが、それをつけてもーー
「おえっ」
ーー呪霊は不味かった。
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次作でもアンケートとってますが、主要キャラ落書き(デフォルメ絵)してもいいですか? ※未経験者なので雰囲気だけ伝わればよいものとする
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よい・やってみせよ
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完結したんだからNG
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いや、むしろ私が書こう(有能絵師)