此処は神の空間。その場所に1人の少年と神様が居た。神様は間違えて少年を殺してしまったと、少年に謝る。そして誠意の形として、彼を違う世界に転生させる事にした。神様は少年に転生特典を与えると言ったが、少年はそれを断った。困り果てる神様。そこで神様は、《転生特典は与えるけど君自身が危険に陥った時までは封印、とかで良いかな?》と聞いた。少年はそれを承諾し、転生したのだった。
少年の第二の生は、山の中にある家で始まった。そして少年は
「夜は危ないから明日にしたら?」
「でも今夜は食べ物が無いだろ。俺は我慢出来るけど紘也達はまだ小さいから、我慢出来ないしさせたくない。それじゃあ行ってくる」
「待って!鬼が出たら逃げるのよ!」
「はぁ・・・分かった」
そう言って川の方に行き、罠を回手早く収した。
「4匹か・・・・・まぁ、俺が我慢すれば良いかな」
狩谷は魚と罠を持って家に帰って行った。
「ちょっと遅くなったな。ただいm!!!」
だが、そこには全身から血を流して死ぬ家族が家の姿があった。狩谷は魚と罠を捨て、死んだ家族の方に駆け寄り抱き起こす。
「母さん!!父さん!!紘也!!綾!!どうしたんだよ、おい!!」
狩谷は必死になりながら家族に声を掛けていた。家族はもう死んでしまっていることを認められずに。
「悪い冗談はやめてくれ、頼むから起きてくれ!!」
狩谷は涙を流した。すると家の中か声が聞こえた。
「まだ稀血がいたのか?」
「!?」
家の中から1人の男が現れた。狩谷はその男を睨む。
「お前が、お前が、俺の家族を殺しやがったのかぁぁぁ!!!」
狩谷はその男を殴り掛けたようとしたが、逆に首を掴まれしまった。
「グッハ!!!」
「五月蝿い奴だ」
男は狩谷の首に触手を突き刺して、家の中に放り投げた。狩谷は、身体を引き裂かれるような激痛に襲われのたうち回る。
「グウァァァァ!!!!く、苦しい!!い、痛いッ!!」
そして暫し呻いていたが、段々と動かなくなる。朦朧とする意識の中で、狩谷は男の声を聞いた。
「この程度の量の血で死ぬとは・・・・・稀血でやってみたが、太陽を克服する鬼などそうそう作れたものでは無いな」
男が指を弾き鳴らすと、何処からともなく別の男が現れた。
「どうかされましたか、無惨様?」
「撤収だ、何の収穫も無かった。柳。私に殴り掛かった、そこの稀血を喰っておけ」
「御意」
狩谷は柳に喰われた。そんな中狩谷は復讐に燃えていた。
(そんな事でか?・・・・・そんな事で俺達の家族を殺したのかッ!!殺すッ!!絶対に殺してやる!!必ず、殺してやる!!)
そして狩谷の転生特典が発動した。狩谷の転生特典は、アマゾン細胞だった。狩谷の中のアマゾン細胞は無惨の血喰らい、完全に適合した。狩谷はアマゾンと鬼の合成生物となったのだ。そして狩谷は自身を喰らっている柳と呼ばれた鬼を殴り飛ばす。狩谷はいつの間にか手にベルトを持っていた。アマゾンズドライバーだ。狩谷はドライバーを持って、フラフラと鬼に寄る。そこには少し驚いている無惨と怒り狂う柳がいた。
「ほう。鬼として蘇ったか。丁度良い。この鬼舞辻無惨の為に存分に働け」
「・・・・」
狩谷は無言でドライバーを腰に巻く。すると、心音とエンジン音を混ぜたような不気味な音が鳴り始めた。
「何だこの不愉快な音は?今すぐ止めろ。貴様聞いているのか!!」
無惨の言葉に耳を傾けず、ドライバーの左に付いたアクセラーグリップを握り、捻った。
《ALPHA》
「アマゾンッッッ!!!」
刹那、溢れ出す赤色の光と熱波。その熱波によって、木造の家は吹き飛び焼き付く。そして蒸気が晴れた時、狩谷は姿を変えていた。
《BLOOD・AND・WILD!!W・W・W・WILD‼︎》
狩谷の姿は、ピラニアを模した仮面ライダーアマゾンアルファのそれ。しかし、色が違っていた。体が白く、目が赤色。無惨の血によって変貌していたのだ。言うなれば、アルファオーガ。無惨は少しだけ、恐怖した。無惨が初めて見る生命体であったから。
「・・・柳、やれ」
柳は無惨の言葉を聞くや否やオーガに向かって攻撃したが、オーガは容易く避け、柳の腹を殴り付ける。
「ごぶぁッ!?」
『ハァ!!』
更に仰け反った柳の首根っこを掴み、続け様に肩や顔面などを打ち据えた。
「クソォ!殺してやるぞクソガキがァ!!」
激昂した柳は、不用心にオーガとの間合いを滅茶苦茶に詰める。オーガは冷静に、再びアクセラーグリップを捻った。
《VIOLENT SLASH》
オーガは微かに身を躱し、すれ違いざまに肥大化させたアームカッターで柳の胴体を横一文字に両断。上半身と下半身は泣き別れとなる。
「うぎゃァァァァァ!!!痛い!!痛い!!イタイィィ!?」
オーガは柳の顔を踏みつけながら、言った。
『さっきはよくも、俺を喰ってくれたな。今度は、お前が喰われる番だ」
そして、腕を掴み無理矢理に引きちぎった。千切れた皮膚や筋肉、血管から噴き出した夥しい量の血が、屋根が吹き飛び野晒しになった土間に大きな血の池を作る。
「グワァァァァァ!!!う、腕がァァァァ!!」
『んじゃあ。いただきます』
オーガは引きちぎった腕の上腕筋を喰い、鼻をならして投げ捨てた。
『そこそこの味だな。もう死ね』
「ま、待て!!」
『待たない』
オーガは柳の顔を踏み潰した。顔を潰された柳は身体が灰となって消える。本来鬼は日輪刀で首を斬るか、太陽の光を浴びない限り死なない。だがオーガはアマゾンでもあり鬼でもある為、血鬼術を無意識に使っていた。その名も再生滅殺。攻撃するたびに相手の再生能力を弱らせ殺す能力。故に鬼を殺せたのだ。オーガは無惨の方に向き直る。
『次はテメェだ。俺の家族の仇を取らせてもらうぜ!!』
「!?」
無惨はオーガに5本の触手を伸ばして攻撃したが、オーガは触手を掴み無理矢理引きちぎった。
『こんな程度か・・・・』
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
無惨は怒り、背中から大量の触手を伸ばす。喉を鳴らし息を吐きながら、オーガは三度アクセラーグリップを捻った。
《VIOLENT SLASH》
アームカッターを振るって斬撃として放ち、触手諸とも無惨の胸をバックリと斬り裂く。大きく開いた傷口、から大量の血が吹き出した。
「ぬあァァァァァッ!?ば、馬鹿な!?」
だが、流石は鬼のボス。再生能力を殺し切る事は出来なかった。しかし、それでも再生は明らかに鈍く、遅くなっている。オーガが再び無惨に攻撃しようとしたが、何処からか琵琶の音が鳴り、無惨は突然現れた襖の奥に消えた。オーガは変身を周囲を警戒し、生き物の気配は無いと分かったのか変身を解除。狩谷は墓を作り、死んだ家族を埋めた。
「俺行くよ。母さん達の仇を取りに。だから休んでいてくれ」
そう言って、狩谷は無惨を殺す為の旅に出た。これは1人のアマゾンが鬼どもを喰らう物語である。