ソードアート・オンライン フェイタルバレットー切札の弾丸ー   作:トライダー

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 黒の剣士の罪

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「よう、エントリーは終わったのか?」

 

「ええ、私はEで彼女はFブロックよ」

 

「そいつは良かった、二人とも本戦に参加出来る可能性があるって事だな」

 

 BOBの予選はA〜Oまでの15ブロックあり、各ブロックで決勝まで上がった二人が選ばれ、合計30名が本戦へと進める。

 

「予選開始まで残り30分を切ったし、準備して来たらどうだ?」

 

「そうね、行きましょ」

 

「え?あ、はい」

 

 シノンがキリトを控え室へと連れて行くのを確認すると、壁にもたれながら辺りを見渡す。

 GGOで一番を決めるだけあって全員が殺気立っている。

 

「さてと、頼んだぜバットちゃん!」

 

 デジカメのスイッチを押す、するとコウモリのような羽が生えたドローンへと変わり空中へと飛び上がる。

 この場所からデスガンを探すのは難しいと考えドローンに上空から撮影させようと思った。

 

「リーダー今大丈夫かい?」

 

「アルゴか?ああ大丈夫だ」

 

 すると俺の方へと一人の少女が近づいてくる、その声の主がアルゴだと気づくと小声で返す。

 

「今さっき全員のエントリーが終わったところダ。これがその資料ダヨ」

 

「ありがとうなアルゴ。ツェリスカ、イツキ聞こえるか?」

 

《ええ、大丈夫よリョウ》

 

《こっちも聞こえてるよリーダー》

 

 アルゴからデータを貰うと耳に付けている小型の通信機に指を添え、ツェリスカ達との通信を繋ぐ。

 

「俺が来るまでに怪しい奴はいたか?」

 

《そうは言ってもねぇ、これから殺し合いをするって言うプレイヤーばかりなんだ。正直全員怪しく見えるよ》

 

「全員を見る必要は無いさ。少なくとも武器を見せびらかしているプレイヤーは無視して良い」

 

 本戦はともかく予選は一対一の勝負になる、今から武器を見せているプレイヤーなどは自分の手の内を晒しているも同然だ。

 デスガンが実力のあるプレイヤーだと言うのならばこんな所で隙を晒すとは思えない。

 

「しかし驚いたヨ。二人が『ザスカーをハッキング出来る程のプログラマー』だったとは」

 

 現在二人には総督府内のカメラをハッキングしてもらい、プレイヤー達の動きを確認して貰っている。

 運営の人間である彼女の力を借りるのが一番だと考え、彼女にとっても今回の一件は見放せないものらしく快く了承してくれた。

 

《正しくはボクじゃ無くてボクの知人だけどね》

 

「それが一番驚いたけどな」

 

 しかし問題はイツキだ。

 彼はザスカーの人間と交流があるらしく、何処から知ったのかは分からないがデスガン探しに手を貸したいと言って来たのだ。

 こちらとしても人手が欲しかったし、ツェリスカの正体をバラさない程度に手を組むことにした。

 

《気にしなくて良いよ。彼もGGO内の事件は大ごとにせず解決したいらしいからね》

 

「しかし全員で千人近いプレイヤーが参加しているのか。やっぱりこの段階で見つけるのは不可能だろうな……仕方ない、予定通り予選を囮にしてデスガンを探す。皆Fブロックの37番の映像を見ているプレイヤーに注目してくれ」

 

《了解よ(だよ)》

 

「オイラも了解だよリーダー。しかしキー坊が来てるとはね」

 

「何だ知り合いか?」

 

「まぁネ、ちょっとした腐れ縁サ」

 

「そうか、なら………………あ」

 

「どうしたんだいリーダー?」

 

「あいつが男だって事教えるの忘れてた」

 

 

 

「きゃあぁぁぁぁっ!!!」

 

 控室の方からシノンの悲鳴が聞こえる。

 それから暫くして、キリトが頬に大きな紅葉の後を残して戻って来た、何があったのかは言うまでも無い。

 

 

 

 

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「あ、あのぉ……」

 

「近付かないで変態」

 

「いや、でも他に頼る人が……」

 

「話し掛けないで耳が腐るわ」

 

「ひ、酷い」

 

 リョウの背に隠れ、氷のような冷たい目でキリトを睨みつけるシノン。

 

「おいおいシノン、そろそろ許してやれよ。もう一発殴ったんだしよ」

 

 流石にこんなアバターを引いたのは計算外だったし、それを盾にして性別を偽ったキリトが100%悪いが正体を知っていた上で黙っていた自分にも非がある以上リョウとてフォローしないわけにはいかない。

 

「大体下着見られただけだろ? そこで白状するだけ紳士なもんさ、俺なら全部脱ぐまで黙ってるしな!はっはっは!!」

 

「引っ叩くわよ?」

 

「すいません」

 

 少しでも場を和ませそうとジョークの一つでも飛ばすが、シノンにマジで睨みつけられつい謝ってしまう。

 

「てか、あんたは何でそんなに普通でいられるのよ。散々貢がされた癖に!」

 

(まぁ知ってたしな……)

 

 とは言ってもそれを言ってしまうと余計にシノンの機嫌が悪くなりそうなので口には出さない。

 

「まぁまぁ、ニュービーを助けるのに男も女も無いさ。それにさっきも言ったろ? 人の好みに口出すもんじゃ無い、世の中には女の子になりたい男も居るもんさ」

 

「む……そうかも知れないけど……」

 

「あの〜誤解が無いように言っときますけど、別に好きでこんな姿をしてるんじゃ……」

 

「人間一人一人に考え方や好みがあるもんだ。理解は出来なくても受け入れてやる所から差別と言うものは無くなっていくんだよ」

 

「まぁそれもそうね。頭に血が上っていたみたい」

 

「あの、聞いてます?」

 

「冷静にならないと勝てるもんも勝てないぜ?」

 

「予選落ちなんてしないわ。今度こそ強い奴らを全員()()()()()

 

「っ!」

 

 マフラーで見えづらいが口角をニヤリと吊り上げるシノン、その表情を見たキリトの背筋が冷たくなる。

 その目はかつて彼が戦った、ある殺人ギルド達が見せる狂気を浴びた笑顔によく似ていたからだ。

 

「そ〜んな怖い顔しないでさ、リラックスしようぜシノンちゃん。ほ〜ら笑顔笑顔!」

 

「………はらひへ(離して)」

 

 しかしリョウは気にせず、そんな殺気を帯びたシノンの頬を引っ張り無理矢理笑顔を作らせる。

 そんな彼の手をシノンは払い除ける。

 

「全く、あんたと話してるとこっちの興が削がれるわ。もう行かせてもらうから」

 

「ああ、頑張って来い。応援してるからよ」

 

「ふん、あんたに言われなくても全員()()()()()()()。ちゃんと見てなさいよね!」

 

「あ、ちょっと待って!」

 

 リョウにポンっと背を叩かれると少し怒った様子で奥へと向かって行くシノン。

 キリトも置いて行かれないように慌てて追いかける、その彼女の顔から狂気はすでに無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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《リョウ、彼の試合が始まるわ》

 

「了解。それぞれ持ち場を見張ってくれ、妙な動きをする奴がいたらすぐに知らせるんだ」

 

《了解よ》

 

 皆に指示を出し俺もモニターへと目を向ける、そこにはFブロックのキリトの戦いが映し出されていた。

 相手の武器はアサルトライフル、訓練で俺が使った物よりも圧倒的に連射力が高く最初は戸惑っていたが、覚悟を決め光剣を取り出すとその弾幕を弾きながら距離詰め敵プレイヤーへと突き刺した。

 

《凄いね彼。虚を突いたとは言え、今大会最速記録を出すなんて》

 

《にゃはははっ!流石だねぇキー坊》

 

 予選とはいえ大会に出場している以上そこそこの実力のプレイヤーだ、にも関わらずほぼ瞬殺な辺り彼の実力が窺える。

 

《リョウ、こっちの方で妙なプレイヤーを見つけたわ》

 

「なに、何処だ?」

 

 ツェリスカに細かい場所を教えてもらう、キリトのその戦いぶりに観客達は大いに盛り上がっている、しかしただ一人だけ様子の違うプレイヤーが居た。

 黒いフード付きのローブを着た背の高いプレイヤーだ、腕に包帯を巻き顔には骸骨を思わせるマスクを付けている為肌の色すら分からないが恐らく男のプレイヤーだろう。

 人混みに紛れモニターを見るふりをしながら横目でそのプレイヤーを見る、すると奴が一人のプレイヤーと接触するのが見える。

 

 黒く長い髪の少年、キリトだった。

 

「あいつ……」

 

《リーダー、あのプレイヤーキー坊に接触したゾ》

 

「分かってる。ツェリスカ会話が聞きたい、盗聴器のスイッチをオンにしてくれ」

 

《了解よ》

 

《盗聴器?いつの間にそんな物を?》

 

 こんな事もあろうかとキリトに渡したナイフに盗聴器と発信機を仕込んでおいた、これであの二人の会話が聞き取れる。

 

《おまえ本物か?》

 

《本物ってどういう意味だ? あんた誰だよ?》

 

《試合を見た。剣使ったな?》

 

《ああ、別にルール違反じゃないだろ?》

 

 キリトとローブの男の声が聞こえる、ローブの男の声はボイスチェンジャーのような物を使っているのか機械的な声となっており特定は難しそうだった。

 

《質問の意味がわからないのか?》

 

《……ああわからない。本物ってどういう意味だ》

 

《ならいい。だが名前を騙った偽物かもしくは本物だとしても、いつか殺す》

 

 ローブの男が去ると少年は緊張の糸が途切れたように膝をつき倒れる、俺は慌てて駆け寄った。

 

「おい! 大丈夫か?」

 

「ラフィン・コフィン……」

 

 その名を呟きながら恐怖に引きつった表情で頭を抱えるキリト、軽い放心状態となった彼を近くのソファーに座らせる。

 

「さっきの男は知り合いか?」

 

「分からない……でも向こうは知ってるみたいだった……」

 

「どうしたの?」

 

 俺たちのもとにシノンが戻って来る、ここに転送されたと言うことは勝利したと言う事だ。

 

「その様子だと勝ったみたいだな」

 

「当然よ。あの程度の相手、一発で倒してあげたわ。それよりも彼……」

 

「ああ、悪いが水を持って来てくれないか?」

 

「分かったわ」

 

 放心状態のキリトを心配そうに見つめながら水をくみに行ってくれる、あんな事があっても了承してくれるあたり面倒見の良い子だ。

 

 

 

 

 

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「……落ち着いたか?」

 

「ああ、ありがとう二人とも……」

 

 何とか身体の震えが収まり二人にお礼を言う。

 早めに試合を終わらせたのが幸いした、もしこのまま次の試合が始まっていたら負けていたかも知れない。

 

「にしてもどうしたの?そんなにギリギリの試合だったの? その割には随分早く戻ってきたみたいだけど。たかが一回戦でそんなありさまじゃ決勝戦なんて夢のまた夢よ」

 

「………………」

 

「さっきの男か?」

 

「それは………」

 

「話してくれないか?出会ったばかりかも知れないが相談ぐらいには乗れる。それに誰かに話した方が楽になると思うんだ」

 

 彼の言う通りかも知れない、決して逃げられる物では無い、話すべきだろうオレの『罪』を……

 

「俺たちじゃ信用できないか?」

 

「いや、そうだな……少し昔の話を聞いて貰って良いか?」

 

 オレは覚悟を決めゆっくりと口を開いた。

 

「恐らくあいつは昔SAO内に存在した殺人ギルド《ラフィン・コフィン》のメンバーだ……」

 

「ラフィン・コフィン? それにSAOって、もしかしてあんた……」

 

「ああ、オレは昔SAOに居た」

 

 ゲーム攻略序盤からプレイヤー同士の対立を煽って、PKを煽動するなど不穏な動きを見せるプレイヤー達の姿が見え隠れしていた。

 そんな中で結成されたのが笑う棺桶(ラフィン・コフィン)であった。

 ある日ゲーム攻略が後半にさしかかったところで、ラフィン・コフィンの悪行を見かねると共にゲーム攻略の妨害を懸念した攻略組による討伐隊が編成された。

 そしてオレもその1人だった。

 しかし情報が漏れていたらしくオレたちは奇襲を受けた。

 不意を突かれたが、攻略組の方がラフィン・コフィンより圧倒的に装備もレベルも高く持ち直すことが出来た。

 だが、あくまで殺すのではなく捕縛を想定した討伐隊は殺しの快楽に溺れた敵の狂気に圧倒され、そこから先は血みどろの地獄だった。

 最終的にこの戦いに勝つまでの俺たちは10人以上もの犠牲者を出してしまった。

 

「ラフィン・コフィンの内投降せず消滅した者は20人以上、そのうち二人を消滅させたのはオレの剣だった……」

 

 あの日の感触を思い出したのか再びオレの手が震えだす。

 

「あいつはオレのことを知っていた。さっきのあいつが生き残ったラフコフのメンバーなら戦ったあとのどこかのタイミングでオレと会話をしているはずだ。いやそれとももしかしたらオレがこの手で殺したふたりのどちらか……バカな……そんなことあるわけが……」

 

「それの何が悪いのよ……」

 

「え?」

 

「それって犯罪者を殺したってだけでしょ?何が悪いのよ、殺されて当然の人を殺しただけじゃない」

 

「な!? ふざけるなよ!人の命を何だと思ってんだよ!」

 

 あの日の事は今でもオレ達の中で禁句(タブー)となっている、それだけ皆が忘れたがっている地獄だった。

 それを当然だと言うシノンへと突っかかる。

 

「でもその人たちは命を奪って来たんでしょ? なら止める為にも殺しておいて正解よ!」

 

「それじゃあ奴らと同じだ! 彼らだってオレたちと同じ人間なんだ、だったら人の法で裁くべきだ!」

 

「その結果生き延びたそいつらがまた人を殺したら?その責任を取れるの? 無関係な人を死なせない為にも、殺せる時に殺しておくべきなのよ!!」

 

「そんなの……!!」

 

「やめんかガキども」

 

「あいて!」

「痛っ!」

 

 互いに譲らず口論が熱くなるオレたちへとリョウがデコピンを放つ、その痛みに二人でおでこを抑える。

 

「ガキのくせに命だの殺しだの語ろうなんざ10年早いっての。せめて成人式迎えてからにしろ」

 

 そう言いソファーにどかっと座り込むリョウ、オレとシノンは叱られた子供のようにバツの悪そうな顔を見合わせると静かに座る。

 

「シノン、お前は殺しがしたいのか?」

 

「ち、違うわよ!私はただ犠牲者が出るのが嫌なだけで……」

 

「だろ?ならそんな物騒な事言うんじゃ無い。それはお前の優しさだ、それを殺意に染めちゃダメだ」

 

「う……」

 

 リョウに諭されたシノンは反省したように下を向く。

 

「それにキリト、シノンの言うことにも一理あるぞ?」

 

「え?」

 

「お前は難しく考えすぎなんだよ、形はどうであれそいつらの殺しを『止めた』んだ。そんなに深く考え込むんじゃ無い」

 

「でもオレは……」

 

「お前はそいつらが憎くて殺したのか?」

 

「違うっ!」

 

「だろ? 殺意があったわけじゃ無い。恋人なり友達なり自分の身を守る為だろ? その結果赤の他人を助ける事にもなった筈だ。奪った命の事ばっか考えす、救った命の事をもっと考えろ」

 

「「…………」」

 

「だいたいお前たちは極端すぎるんだよ。もっと互いを………どうした?」

 

「いや、初めてあんたが年上に見えたわ」

 

「うん」

 

「どう言う意味だよ!?」

 

 その時ドーム内にBOB予選のアナウンスが流れる。

 どうやら他のプレイヤーの試合が終わったようだ、すぐにでも二回戦が始まる。

 

「休憩は終わりだな、あと4回頑張れよ」

 

「あ、待ってくれ!」

 

「ん?」

 

 オレの肩を軽く叩き、立去ろうとするリョウの背中を呼び止める。

 

「その、ありがとうな。お陰で少し気が晴れたよ」

 

「気にすんなよ少年。まだ心残りがあるなら思いっきり暴れて来い、ここ(GGO)はストレス解消に丁度良いからな」

 

 申し訳なさそうにお礼を言うとリョウはニカッと笑顔を見せると去っていった。

 オレにはその背中がとてつもなく大きく見えた。

 

 

 

 

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 モニターを確認し彼らの戦いを見守る、肩の力が抜けたのかキリトの動きは先程よりも良いものとなり苦戦らしい苦戦をしていない。

 シノンの調子も良く、スナイパーと言う役割上時間こそかかっているがほぼ一発で仕留めている。

 二人とも準決勝のプレイヤーを撃破し決勝へと駒を進めた、しかし俺が気にしているのは別のプレイヤーだ。

 

「あの男も決勝に進んだか……これで本戦には出場するな」

 

 先程キリトと接触した骸骨マスクの『Sterben』と言うプレイヤー、キリトの反応菊岡さんからの情報、そして奴が言った『殺す』と言う言葉からは本物の殺意を感じた。

 脅しじゃ無い、奴は本気で殺すつもりでそう言っている。

 ほぼ間違いなく奴がデスガンだろう。

 

 だが一つ気になる事がある。

 

「ツェリスカ、さっきのプレイヤーは?」

 

《無事よ、他の敗戦プレイヤーと同じようにホームの一階に飛ばされているわ》

 

 そう、奴にやられたプレイヤーは全員無事なのだ。

 スカルから聞いていたスキルとやらも使用している様子が無い。

 

(何故デスを発動してプレイヤーを殺さない?いや……もしや『殺せない』のか?)

 

 菊岡さんは奴のスキルを《デス》だと想定していたが、そもそもそこが大きな間違いだったのかも知れない。

 

(だったらやはりデスガンはリアルでプレイヤーを殺してる事になる……)

 

 ゼクシードと薄塩タラコのリアルを事前に調べ上げ二人を殺した、だからランダムで決められた予選のプレイヤーは殺せないと言うなら話は繋がる。

 

「ツェリスカ、BOB本戦のプレイヤーのリアルを探れないか?」

 

《難しいわね。プレイヤーの個人情報なんて最高機密よ?だいぶ時間をもらう事になるわよ?》

 

「悪いが頼む、これ以上犠牲者を出したく無いんだ」

 

《………分かったわ。わたしも自分の作ったゲームで死人なんて出てほしく無いもの》

 

 ツェリスカにお礼を言い通信を切る。

 本戦は明後日だ、それまでに出来る事をしておこう。

 俺は知人を訪ねる為ログアウトのボタンを押し、GGOから姿を消した。

 

 シノン達の決勝が始まったのはそれとほぼ同時だったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第四部 誰のサイドケースから見たい?

  • キリト
  • アスナ
  • クライン
  • エギル
  • シリカ
  • リズ
  • リーファ
  • シノン
  • ユウキ
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