ソードアート・オンライン フェイタルバレットー切札の弾丸ー 作:トライダー
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「初めまして、わたしはツェリスカ。この子はデイジーちゃん、貴方のアファシスと同じタイプXよ」
「デイジーです。よろしくお願いします」
ツェリスカに紹介されたデイジーも両手をお腹の上に合わせて丁寧にお辞儀をし挨拶をする。同じタイプのアファシスでもアイとはかなり性格が違う。
「よろしくなのです!わたしはアイ、でもそれはマスターにだけ呼んで貰いたいのでレイちゃんと呼んでください」
「あらそうなの、ふふ宜しくねレイちゃん。マスターにだけ名前を呼んで貰いたがるアファシスなんて珍しいわね」
眩しい笑顔を見せるアイに優しい笑顔を返すツェリスカ、その姿からも彼女が優しい人間である事が分かる。
「それで貴方が?」
「初めましてお美しいレディ。俺の名はリョウ、この度はうちの子を助けてくれてありがとうございます」
「あらぁ、お上手ね」
「なに本心を言ってるだけですよ。貴方の美しさにはオアシスすら霞んで見えます、この荒野に咲く一輪の薔薇ですよ」
美人でスタイルも良い大人の女性、それはリョウの好みどストレートであった。
そんなツェリスカを見たリョウのテンションは爆上がり、いつも以上にキザなセリフを並べながらツェリスカの肩を抱き口説こうとする。
「お礼も兼ねて同じアファシスを持つもの同士お食事でもどうですか?」
「残念だけどお断りするわ」
「あいてっ……」
しかしツェリスカのガードは硬く、リョウの手をはたき落としバッサリと断った。
「それよりも貴方、自分のアファシスの面倒くらいしっかりと見たらどうなの?」
「う……いや、今から探しに行こうかと思ってたのですが……」
「今から? あの子はさっきまでずっと泣いてたのよ、それなのに随分と悠長じゃないの」
「いや……それは……」
「マスターとしての自覚が足りないんじゃ無いかしら?」
ツェリスカの言う通り迷子であると分かった時に直ぐにでも向かうべきであり、悠長にイツキと話している場合では無かった。彼女の勢いに後退りし何も言えなくなってしまう。
「マスターをいじめないでください! 悪いのはお菓子に夢中で迷子になったわたしなのです」
リョウへと強い言葉をかけるツェリスカの前に立ち塞がり庇う様に両手を広げる。
「いいえ。そもそもレアアイテム扱いであるアファシスから目を離す事自体がおかしいのよ。彼がアファシスの価値を分かってない何よりの証拠よ」
「アファシスの価値?」
「GGOの運営である《ザスカー》が誇る、最新最高の人型学習AI、旧SAOのMHCPを参考に開発されていて、プレイヤーの精神衛生やアイテムや資産の管理もしてくれて倉庫や金庫の代わりにもなるのよ、しかも………」
「随分詳しいっすね」
「………って運営の告知に書かれていたわ」
まるで上司にプレゼンするかの様に話すツェリスカだがリョウに指摘された瞬間、誤魔化す様に話を終わらせる。
リョウはそんな彼女を怪しそうに見つめる。
「まぁそう言う訳でアファシスはあらゆるプレイヤーが喉から手が出る程の超レアアイテムなの。そんなアイテムを所持しておきながら見せびらかすように街に連れ出し、挙げ句の果てに迷子にさせるなんて注意力が足りて無い証拠よ」
「……………」
「もっとも貴方がアファシスを持ってる事は大勢のプレイヤーが知ってるから隠しても意味ないだろうけど」
ツェリスカの言葉にリョウは黙り込む。確かに彼女の言う通り警戒が足りてない、前回もアファシスを売って欲しがるプレイヤーに狙われた事を思い出す。
しかも大会でアファシスを所持してる事が知れ渡ったる以上逃げることもできない。
「ねぇレイちゃん、うちに来ない? わたしなら貴方を守ってあげられるわ、デイジーちゃんとも仲良く出来ると思うし」
優しい笑顔を見せ手を差し伸べるツェリスカ、その表情からは何の裏も感じ無い、本当にアイを心配しているのが伝わる。
「いやです! わたしはマスターが良いのです、マスター以外のアファシスにはなりたくないのです!」
「アイ……」
そう大きな声で叫びながらアイはリョウの胸に抱きつく、離れたく無いと訴えるかのように力いっぱい抱きしめる力は、多少の痛みを感じるがそれ以上に暖かさを感じる。
「レイちゃん、貴方のマスターでは貴方を………」
「違います!マスターはわたしを守ってくれました。何も分からなくて怖かったわたしを守ってくれたのです!」
アイの記憶に蘇るのは、初めてリョウと出会ったあの場所。
「あの時、知らない場所で目を覚まして、怖い人に狙われてとても怖かったのです。でもそんなわたしの手をマスターは優しく握り返してくれました」
目が覚めたばかりで意識が朦朧としていたアイ。そんな彼女にとって厳つい見た目のプレイヤーに狙われた事は恐怖でしか無かった。
だがそんな彼女をリョウは守ってみせた。それは彼女自身だけでは無く、彼女の心もである。
「だからわたしはこの人にマスターになって欲しいって感じたのです。だからわたしはマスターを信じます!」
AIとは思えない程に感情を爆発させるアイの姿にツェリスカは呆気に取られる。
(怖かった?アファシスが? アファシスにここまでの感情を感じるシステムは無いはずなのに)
確かに最初に会った時から普通のアファシスよりも感情が激しい子だと感じていたが想像以上であった。
「なぁツェリスカ、ちょっと良いか?」
「な、何かしら?」
リョウの真剣な声に少し身がすくむ。先程までのデレデレした雰囲気では無く真剣な眼差し、今の彼からは強い威圧感を感じさせた。
「正直、アンタの言うことにも一理ある。アンタは良い人だってのも分かるし、アンタならアイを大切にしてくれるかも知れない」
「マスター……」
リョウを心配そうな瞳で見上げるアイ。
「だけどな……俺だってここまで慕ってくれる『相棒』を手放すつもりは無い」
「マスター!」
リョウの力強い言葉にいつも以上に明るい表情を見せる。
「俺と勝負しろ。コイツを守れるって所を見せてやるよ!」
アイが笑顔を見せた事に口元を緩ませると指を差しツェリスカへと強い啖呵をきる。
「構わないわ。わたしとしても無理矢理引き離すのは本意じゃないもの、その勝負受けて立つわ」
ただのAIにここまでの信頼を受けている。
アイが特別なのかそれとも彼が影響しているのか、ツェリスカもまたリョウという人間に強い興味を持ったのだ。
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SBCグロッケンを後にした俺たちは残影の荒野へと移動する、ちなみにツェリスカはデイジーをホームへと返した、どうやは彼女は戦闘に参加しないようだ。
エネミーが居ないことを確認すると互いに身を隠す、決闘のルールは《ワンショット》である。
ザバゲーなどでもよく行われる一発でも先に当てた方の勝利という簡素なルールだ。
「ハンデとしてこっちは一人、貴方はレイちゃんと二人で構わないわ」
そう言いツェリスカが身を隠して既に7分、勝負は10分後俺とアイも姿を隠し装備の点検をしながら準備をする。
今回のフィールドは残影の荒野の中央に存在する廃墟となった研究施設だ。
高低差の激しい地形と瓦礫で身を隠しやくすなっている為UFGで立体起動できる俺にとっては有利な地形だ。
それが分かっていてこの場所を選んだのだろう、これもまたハンデのつもりなのだ。
「くそっ、余裕見せやがってムカつくな。そんな所も可愛いけど……」
『マスターもうすぐで始まります、油断しちゃダメですよ』
「分かってるよ」
左耳につけた小型の通信機からアイの声が聞こえる、一箇所に集まるのは不利になると考え俺の後ろから数メートルに待機させる。
「いいかアイ、お前は俺の数メートル後ろをついて来るんだ。遮蔽物に隠れることを優先しろ、敵を見つけても攻撃するよりもまず俺に伝える事を考え、攻撃よりもサポートを優先して行動してくれ」
『了解です』
クレハのいない二人だけの戦闘は今回が初めてでアイは少し緊張しているようだ。
そう言う意味でもツェリスカには感謝している、二人で初めての対人戦の経験を積む事ができるからな。
だがもし負けてしまえばアイは俺たちの側から居なくなる、この戦いは負けられない。
俺はコルト・パイソンのグリップを強く握り締める、絶対にアイを手離さないと示すように……
『マスター時間です』
「ああ、アイはセンサーで位置を探ってくれ。少しでも変化があればすぐに伝えてくれ」
『了解です』
アファシスには周りの状況を探る為のセンサーが付いている、だがGGOのバランスを壊さない為かそこまでの精度は無い、大きな変化が無い限り引っかかりはしない。
(同じアファシスを持つツェリスカがその事を忘れる筈がない、向こうから派手な動きをする事はないだろう………)
それでも予防線として張らせる、だがやはりツェリスカの動きは無い。
このまま待つのも良い、しかし今回の目的は俺の実力を彼女に示す事だ、長引かせて勝利しても彼女を納得させなければ意味が無い。
「アイ、3秒後に少し移動する。遮蔽物より頭を出さないように移動しろ」
『はいなのです』
隠れていた場所から姿を現し素早く移動する、アイもまた俺の指示通り均一に距離を保ち身を隠す。
しかし攻撃は来なかった。
(来ないか……なら少し試してみるか………)
まだ知られていないのかと思ったが俺たちよりもGGOの経験は多い、先程のアファシスの話をする時の詳しさから考えてもかなりの知識があると考えて良いだろう。
だとすればマッピング能力も彼女の方が上の筈、見つけてはいなくともある程度の場所は想定しているだろう。
「アイしばらく集中したい、少し静かに頼む」
少し危険だが俺は賭けに出ることにした。ナイフを取り出すと隠れている壁の弱そうな所を力一杯殴り付ける。
ある程度殴り付けると障害物の端へともたれかかり目を瞑り集中を始める。
建物の屋上に身を隠し二人が移動した位置を見つめる、ニュービーにしては動きは悪くない。
だけどGGOが始まった当初から居るわたしには、二人の動きは手に取るように分かる。
こちらの通路の方が障害物が多く隠れやすい、だからこそ大抵のプレイヤーはこちらの道を選ぶ。
本来のわたしの戦法は前衛でのアタッカーだけど今回はベテランとしての読み合いと言うのを彼らに見せたかった為、持ってきたスナイパーライフルを構える。
恐らく先程の移動はわたしの位置を探る為のものだろう、そんな物に掛かるほど甘くは無い。
彼もそれは分かっているのか身を完全に隠している。持久戦には慣れている、冷静に彼が隠れた地点へとスコープを覗く。
(ん?あれは……)
すると彼の隠れていた障害物の壁にヒビが入り僅かに欠ける、欠けた部分から彼の肩が少しだけ見えた。
GGOの建物は荒廃しておりたまにああして崩壊する事がある。
(運が無かったわね……)
少しの隙間を狙ってライフルを構える。
不運、だけどGGOで生き残っていくには運も必要。
ただ運良くアファシスを手に入れただけならばこの先生き残れない、本当に強い人は運を味方につけるもの。
赤いバレットラインが隙間へと向かう、確認されていない狙撃の場合は相手プレイヤーからはラインは見えなくなる。
少し可哀想に思いながらもわたしはライフルの引き金を引いた。
これが一流のプレイヤー同士の勝負なら明らかな罠だが、彼女は俺の事を素人同然のニュービーだと思っている筈。
ならば試す価値はある。
(良い風だ……)
本物の風では無いのかもしれない、でも俺はこの風が好きだった。
完全に集中した俺は五感を研ぎ澄ましツェリスカが動くのを待つ、ほんの少しの
(師匠が言っていた……動物には己の危険を察知する力があると、そしてそれは人間も同じだと、己の五感を研ぎ澄まし全神経を集中させれば本能が危険を察知すると)
師匠の教えを思い出していると、不意に風が作るリズムの中に僅かなノイズを感じる。
精神を集中させ頭の中がスッキリし、風すらスローモーションのように感じる。
(五時の方角……少し高い、建物の上にいるのか)
金属を動かすようなほんの少し雑音、それと同時に俺の中の危険信号が騒ぎ心臓の音が高まるのを感じる。
狙われてる。
今俺は間違い無く銃口を向けられている、俺が
(ここだっ!)
引き金が引かれる、そう思った瞬間俺は壁から飛び退のく、そして直ぐにコルト・パイソンの銃口を壁の穴へと押し付け引き金を引いた。
「っ!?きゃあっ!」
わたしが引き金を引こうとした瞬間、彼の体が消え代わりに銃口が此方へと突きつけられる。
わたしが引き金を引くよりも早く放たれた弾丸はわたしが作り出したバレットラインを突き進みながら向かって行く。
すぐさま身を引いたおかげで弾丸の直撃を避ける、でも逃げきれなかったライフルは撃ち抜かれ破壊される。
(くっ!読まれた……わたしが………)
無駄のない狙撃だったはず、それなのに彼は察知してみせた。
誘われた事に歯噛みしながらも直ぐにライフルを捨て追撃を受けないように奥へと身を隠す。
「逃がさないぜ!」
「くっ!」
彼はUFGを左手に持ち隠れた屋上へと駆け上がって来た。
でもそれは想定通り。
「甘いわ!」
UFGの軌道は直線的で読まれやすく、隙も多い。
その軌道を読み彼が空中にいる瞬間を狙い得意とするショットガンの銃口を向ける。
広範囲に広がるバレットラインは彼が向かおうとしていた地点を照し逃げ道を完全に塞ぐ。
「そらっ!」
しかし動きを読んでいたのは彼も同じ、自分へと向かうバレットラインへと沿うようにグレネードを投げつけて来くる。
わたしの放った弾丸はグレネードへと直撃し爆発を起こす。
「くっ!」
そこまで大きな爆発では無い、閃光に目を潰されないように背を見せ屋上の中で一番分厚い壁へと飛び込む。
屋上に足音が聞こえる、彼が降りて来た音だろう。
しかし此処は決して広く無いわたしが得意とするショットガンが最大に生かせる距離だ。
狙いは彼が回り込んで来た時………
ガオッンッ
空間を抉るような音と共に壁へと弾丸が撃ち込まれる。
威嚇のつもりだろうか?
少し覗き込み様子を探るが彼は近づいてこず14メートルを維持している。
少し遠いせめて後1メートル近づいて来なければこちらが不利。
ガオッンッ
再び弾丸が撃ち込まれる、何のつもりだろう?
彼の銃の装弾数は6発、残り4発
ガオッンッ
残り3発、装弾数の少ないリボルバーで無駄撃ちをするなど……
本当に無駄撃ちなの……?
ガオッンッ
「まさか!?」
わたしとの読み合いに勝った彼が無駄撃ちをするなど考えずらい。
もっと早く気付くべきだった、
ガオッンッ
「きゃっ!」
動いた時にはもう遅かった、5発の弾丸が撃ち込まれると同時に壁に小さな穴が開けられショットガンの側面を撃ち抜く。
「俺の勝ちだレディ」
武器を弾かれた右手が痺れて無防備になったわたしへと銃を向ける。
鋭い眼光、先程のデレデレとした表情とは違う勇ましい姿、その瞳からもこの勝負に対する意気込みが伝わって来た。
それだけあの子を大切にしているのだろう。
「ふぅ、わたしの負けよ……」
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「マスターお疲れ様なのです!」
リョウがホルスターに銃を仕舞うと同時にアイが屋上へと登ってくる
、よほど心配だったのか息切れしている。
「完敗よ、やるわね」
「いや、もしアンタが最初から全力だったら勝てたかは分からなかった」
「確かに手加減はしたわ、でもそれはレベルの差を考えてよ。プレイヤーとしてのスキルでは貴方はかなり高いわ」
「じゃあツェリスカはマスターを認めてくれるのですか?」
「勿論よ。貴方の実力にレイちゃんを大切に思う心、その両方が分かって良かったわ。これからも仲良くね」
「やったー!なのです。マスター!ツェリスカに認めてもらえましたよ、一緒に居られるのです!」
「あーわかったわかった騒ぐな」
無邪気に喜びリョウへと抱きつくアイ、リョウも面倒くさそうにしながらも頬を緩めながら嬉しそうだった。
「ねぇ、せっかくだからフレンドにならない?同じアファシスを持つプレイヤーとして」
「ええっ!良いんすか!アンタみたいな美人とお近づきになって!」
「ふふっ、構わないわよ。いつもは忙しいけど偶にならデートのお誘いも受けて良いわよ♪」
「よっしゃぁ!!!」
今日一番の元気な声を上げるリョウ、自分と一緒に居られる事よりも喜んでいる姿にアイは頬を膨らませる。
「む〜。マスターわたしと一緒にいられる事よりも嬉しそうなのです」
「気のせい気のせい!お菓子買ってあげるからホームに戻ろうぜ〜!」
「本当ですか?やったーなのです!」
「ふふっ本当に面白い子たちね」
そんな二人のやり取りをツェリスカは微笑ましそうに見ていた。
「そう言えば貴方の戦い方ってオールラウンダーよね? 珍しく渋い戦法を選ぶのね」
「ふっ…渋さは男を磨く砥石のようなもの。俺のようなハードボイルドな男にはそれぐらいが丁度いいのさ」
「あらあらそうなの、なら近接装備が心許ないんじゃない?」
「ん?まぁ初期装備のナイフくらいかな……」
「ならこれをあげるわ。偶然ドロップしたのだけどわたしには合わなかったから」
ツェリスカがリョウに手渡したのは銀色の筒のような物、銃にもナイフにも見えないリョウは首を傾げている。
「それは光剣(フォトン・ソード)よ、軽いから貴方のステータスでも装備出来るはずよ」
根本にあるスイッチを押すと青白い色の光の刃が作り出される。
「へー映画みたいだな、まぁ何かで使うかも知れないし貰っておくよ」
「普通に買おうとすると結構高いから、何だったら売ってしまっても構わないわよ」
「レディからのプレゼントは大事にするって決めてるんだ。売ったりしねぇよ」
スイッチを切り、柄の後ろに付いている紐を腰へと括り付ける。
「でも何でGGOに剣なんかあるんだ?ALOじゃねぇんだし」
「開発の中にこう言うのが好きな人が居て、アップデート間近に無理矢理ねじ込んだのよ」
「うへぇ……そりゃ運営も大変だろうな」
「そうなのよ!そのせいでバランス調整がうまく出来ず使えるプレイヤーが殆どいない、なのに止めようとせず放ったらかし。自分は別の事につきっきりの癖に文句ばっかり、その上仕事は出来ない、指示も無茶ばっかりで手柄だけ持っていく、ほんっとに信じられないわ!」
リョウの何気ない一言をキッカケに次々と怒りの籠ったセリフが飛んでくる。
その姿は先程まで余裕のある女性の雰囲気では無く、まるで居酒屋で上司の愚痴を吐き出すOLのようであった。
呆気に取られている二人の姿に気がついたツェリスカはコホンッと一息つき笑顔を取り戻す。
「………って友人が言ってたの、大変よねプログラマーも」
「そ、そうすか…ま、まぁありがとうございます」
少しだけ彼女のリアルが分かった気がするが何も言わない事にした。
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第四部 誰のサイドケースから見たい?
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エギル
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