2022年3月15日改稿
7、“発“発動、九月~十月
おはよう諸君、いよいよ季節は秋に変わった、多分。
南半球である可能性も・・・いやあの世界、星なのか?
・・・・・出れば解るか。
出られなきゃ、関係無いし・・・。
ダルさは在るが、まだ行ける。
念獣達の応援貰って、さて行こう、九体目は『髪』。
あんまり想像したくないが、本当は頭皮ごと無くなっているらしい。
ハゲに非ず。
『髪』だけだとバラけそうだし、都合が良いので、周辺組織扱いでまとめて『髪』で括る。
与える能力は≪結界≫、発展能力はちょっとひねって≪奇怪≫。
九月なので、名前は『バルゴ』、乙女座。
『髪』、それは女子力と情念の塊。
その強さは折り紙つきで、昔は馬の手綱や舟の引綱何かにも使われてたらしい。
魅力の表現手段でもある。
男心他、あらゆるものを繋ぎ止めるパワフルさと、霊感に裏打ちされた直感力で、守るべきものを守る、狂気と強靭さを秘めた、女性の持つあらゆる力の結晶のイメージ。
ちょっと盛りすぎか?
あと、普段の見た目は手弱女のイメージで。剛毛、天パはノーサンキュー。
どうでもよいが、九月は実は、元の世界での私の生まれ月(盛りすぎは仕様)。
なので、他の星座より多少詳しい。
乙女座のサインというかマークが女性の髪の毛を図案化した物だと聞いた事がある。つまり、『バルゴ』の名前は、『髪』にぴったりマッチする。
『バルゴ』は『髪』であるが、他の念獣達と同じように私の意志で自在に動かせる。この辺りは言ってみれば、よく在る能力だ。操作系も在るしね。
当然、強化系でワイヤーの如く硬くしなやかに、細い髪の毛で切断攻撃、どれも定番だろう。
『バルゴ』が念獣である以上この辺りの事は、ほっとけばいずれ出来る様になると思う。基礎能力の『自分を磨け』も付いてるし。
そんなわけで、与える権能は、もっと切実なものにした。
≪結界≫は、言わば頭髪による最終防衛ライン。その機能は『危機感知』と『自動防衛』に特化している。
簡単に言うと、狙撃、不意打ち、奇襲対策だ。
こちらの警戒をすり抜けた攻撃を、≪結界≫に備わった『危機感知』で、問答無用で知覚し、『自動防衛』で反射的に動いた髪の毛が、とりあえずノータイムで叩き落とす。
後先考えない。無音で背後に立ったら、反射的に攻撃してしまう、すご腕スナイパーの様に、条件反射でまず初撃を止める。
だいたいにおいて、初見殺しは初撃がキモ。
こいつを止めて、追撃までに他の念獣達の能力で逃げる。
ブレんよ・・・・ここから出られたら私、誰にも見つからない様に逃げ回って、隠れ住むんだ。
いつか、誰にも負けないほど強くなるまで。
発展能力の≪奇怪≫は、ある程度強くなった後に発揮されるはずの能力。
このままいけば、おそらく多数の能力を身につける私が、全ての能力を隠し続けるのは、ちょっと難しいと思う。
この身体の敵討ちは、する予定だし、クルタ族だとバレるかもしれん。
相手が私を念能力者として警戒した時、それが私の主なメインの“発“だと誤誘導される様な、派手でインパクトのある
それになるのが、『バルゴ』であり、≪奇怪≫だ。
能力は、
長さが変化する。
切り離されても暫く活動してから消える。
気配を操り、強めたり弱めたりする。
の三つ。
順に、間合いのコントロール、抜け毛対策、視線誘導。
どれも重要、なるべく逃げたいし、隠れたい、痕跡も残したく無い。
原作に髪の毛食って相手を鑑定する変態とか居たけど、口にした瞬間、形状記憶合金のようにピンと真っ直ぐになったら、それだけで大惨事。
変態行為だし、慈悲は無い。
戦闘中の見た目が、まんまロン毛磯巾着。
メデューサ?バッカルコーン?
触手系、待った無し。
考えると自分でもちょっと引くが、能力を発揮する様は、かなり奇天烈でユニークな感じになるだろう。
目立つ事請け合い。
オマケに、『我らは一人』の共有能力で、他の念獣達の能力も使える。
・・・・・まあ弱くは、ならない。
実際の戦闘でも、かなり行ける。と思う。
戦闘経験なんて無いけど、そこは、オタク知識と妄想でカバー。
さて・・・念獣作成!
・・・・・二十一時間後。
『
・・・あ、そういやぁ一歩も動かないって言う制約と誓約があった。引っ掛かるか判らんが、髪の毛の長さと動きに気を付けてくれ。あんまり派手だと・・・
と、思ったら、『
しかも、『
・・・どうも、すんません。
主人の威厳とかそういうのが、既に息して無いが、・・・・まぁいいか、念獣達含めて、ある意味どれも私だ。
スペック高くて記憶力が有っても、思い出そうとしなければ、意味が無い。
どうせ、こちとら元引きこもりの高校中退だ。ポンコツなのは元々の仕様。
しかし、へこんでも、肩をすくめる事すら出来ない。きびしいね。
世界は苛酷で、状況は最悪が続くが、これがアタリマエなら慣れもする。
いい加減疲れとかストレスとか限界。
ユルく行こう。
・・・壊れてきてンナー。
そんじゃ、おやすみ・・・よゐこ達。
おはよう諸君、十体目だ。
つまり十ぎゃつな・・・・。
・・・・・ちょっと落ち着こう。
・・・・・(意識の中で、丸っこくてフカフカの念獣達を纏めてギュッと抱き締める)
※注)画面は、妄想中のものです。
・・・・・三分経過。
よし行こう、十体目、十月だ。
十体目は『右目』、名前は『ライブラ』。
天秤座、この世の罪科と慈悲を量る、天命を左右する古代の神器のイメージ。
能力は≪魔眼≫と≪天眼≫。
二つとも初期能力として、最初から与えられる。そして、そのどちらにも発展能力は設定しない。
発展能力を用意しないのは、『ライブラ』が初めてで、たぶん唯一になる。
発展能力は元々、与えた権能が成長していって、その成長先として希求されていたものだ。
だが、視覚に関してはいるが、全く方向違いの能力を同時に二つ成長させるのは、負担が大きい。キャパもあるしね。
だから基本能力のみ、発展先は求めない。成長は、求めるが。
残念だが、念獣に無理はさせられない。
オタク的にも、眼に関して、欲しい能力は数多い。
絞りに絞って左目に索敵系と本命、この右目にどうしても欲しい残り二つを纏めて並列付与した。
一体だけ仲間外れになってしまったが、勘弁して欲しい。ちょっと
両能力共、発動に少しの条件付けをして、僅かだが使用キャパを減らし、並列育成の負担を緩くしている。
それでも他の念獣達と比べて、成長が多少ゆっくりになるのは否めない。
しかし、得る能力は結構えぐい、問題ないだろう。
≪魔眼≫の能力は、意識の占有。
縛りは、対象の限定。
発動条件は、
相手が私の右目に注視するよう、ちょっとした細工もしてみた。
効果は、その欲しがる欲望の強さに応じて意識の表層に常に私の『緋の眼』の事が浮かび、上手く意識の外に追い出す事が出来なくなる。基本それだけ。
これによって、人間の心の基本的性質として、欲心は思い出す度に、ゆっくりと増してゆく。
話は変わるが、昔、会社にいた、仕事が出来て人望もある四十代の課長が、不倫相手の二十歳そこそこの派遣の女性と別れ話でもめ、ストーカー騒ぎになったことがある。
この時ストーカー化したのは、女性ではなく、不惑を過ぎて家庭も社会的地位もある課長の方だった。
結局、課長は傷害事件まで起こし、会社はクビ、家庭は離婚、全てを失った。
女性はPTSDを発症し、会社を辞め、実家のある東北へと帰った。
執着は、時に毒よりも毒の様に人に干渉し人を破滅させる。
能力的には、欲に紐付けた幻覚とも言えない思い出し機能が、『緋の眼』を示すだけ、放出系と特質系が主で、操作系に先に支配されていても、意識と欲が残っている限り、逃げられない(操作系の早い者勝ちを限定回避)。
使う相手は選ぶつもりだが、能力が成長すれば、媒体越しにも行けるだろう。
能力の目的は、選別と逃走防止。
生きた人間の眼球を抉り取ろうとするような奴は、速やかに死ぬべきだ。
うん、全体的に、頭おかしい様な気もするが、想定通りなら、そういう世界だから仕方がない。
逃げ回るには邪魔な能力だが、もし私が強く成れれば、いろいろ役に立つだろう。
・・・曲がりなりにも、意識に接触するのだから、動揺してたり隙だらけだったら、催眠状態にしたり幻覚見せたりできると面白いかも。
こっちは単純な操作系になるから、誰かの影響下に在れば無効化されるし、決まったら嬉しい程度のオマケ能力かな。
・・・こちらの方が
もう一つの≪天眼≫の能力は、未来視。
縛りは、自分の視界の一時的混濁。
こっちは簡単、古典的と言っていいほど有名でありふれた能力。
勿論、将来の危機をキャッチして教えてくれたら嬉しいが、例え数秒でも未来の危険が先に判れば、逃走にも生存にも大いに役に立つ。
瞼を閉じても『緋の眼』時なら発動可能で、慣れるまでは常時発動にして・・・・あ、いや、『
問題解決。
なお、デメリットとして、使用すると強制的に眼が
便利な能力だが、頼り過ぎると読まれやすくなる、規格外の相手には通用しないと考えよう。
この世界、規格外の相手が結構ごろごろいるんだよなぁ。初見殺しも、勘だけで避けたりするし。
・・・ま、見付からなきゃ関係ない。
彼等はそう、別の世界の人達だから。
修羅の国の。
私は、ちょこちょこっと、嫌なやつぶっ殺したら、何処か平和な世界の片隅で、まったりのんびり暮らそう(希望的観測)。
来るべき平和を目指して、念獣作成。
・・・・・二十時間後。
『
念獣達よ、後は頼む・・・。
・・・なんか、『
・・・・・え?幻覚で?
マジか・・・『
痒さは、まだ慣れてない『
いや、私けっこう死にそうなんだが、余裕あるなぁ。
・・・なんか、テレビゲームに群がる昔の子供か!って、ツッコミたくなるわ。
ふっ・・・ちょっと力抜けたな。
あんまり『
そんじゃ、また来月、おやすみ。