あと、キャラ崩壊注意です。
イッセー視点
「…カハッ」
「フッ」
なんだってんだよ。俺が何したっていうんだ…。今日、朝から凄くだるい体を引きずって学校に行ったら、昼休みに松田と元浜が夕麻ちゃんのことを覚えてないって言われて、夕麻ちゃんのアドレスも写真も消えていて、何が何だか分からなくなった。
夕暮れ辺りになって、偶然通りかかった公園の噴水で考え事をしていたら、変な男が現れた。
そいつは意味のわからないことを言い出して、急に襲いかかってきた。逃げ出そうとしたけどら恐怖で体が言うことを聞かず、男が投げた槍が俺の腹を貫いた。あの夢のように…、
「ぅ…くそぉ」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!! 腹が内側から焼けてるみたいだ!
そして、俺を貫いていた槍は消えるように俺の腹から出ていき、またあの男の手元に戻っていた。そして、俺は体に力が入らなくなりそのまま後ろへ倒れるかと思ったが、誰かに受け止められた。
「イッセーッ!!」
「す…ぃこう?」
翠光だ。1年の頃に知り合った友人だ。2m位の巨体に、スポーツも勉強も得意なちょっと世間知らずなところがある変なやつだ。
ダメだ、いくら翠光のとんでもスペックでもあの変な男は危険だ。逃がさないと
「ぅ…げ…」
ダメだ、上手く口が回らない。
「人間? 何故ここに…ここ一帯には結界を張ったはず…。まぁ、いい。これを見られたからには貴様にも死んでもらうぞ。」
ダメだ、あいつがなんか言ってる。このままじゃ翠光も殺されてしまう。
「許さない…」
その時、俺の傷口を布で抑える翠光から、とんでもないオーラが見えた気がした。
男が一誠を光る槍で貫いている。その光景を見た時、翠光の頭は真っ白になった。しかし、一誠が倒れそうになった時すぐさま駆け寄り一誠を抱きとめる。
「イッセー!!」
「す…ぃこう?」
一誠が痛みと苦痛で顔を歪めながら翠光の名を口にした。翠光は急いで自分の着ていた白いTシャツを脱ぎ破り、一誠の傷口に押し当てる。白いTシャツは一瞬に真っ赤に染まり、その傷の深刻さを物語る。
翠光は目の前が真っ暗になりそうだった。目の前で大切な友人が死にそうになっている。血で大地を濡らし、苦痛の声を上げ、痛みで顔を歪めている。
翠光は既に一誠を殺そうとしている男の声などもはや聞いていなかった。その心を染め上げるのは、怒り、悲しみ、そして
「許さない」
瞬間、翠光の内側から莫大なエネルギーが放出された。薄い緑色にも見えるそのエネルギーは真っ直ぐ帽子の男を飲み込もうと迫ってゆく。しかし、そのエネルギーは帽子の男に届く前に間に入った謎の仮面の男が放ったエネルギーと相殺し合って消えてしまう。
「な、なんだ今のは!?」
帽子の男が先程の攻防に狼狽えている隙に、気絶した一誠を地面に寝かせて一誠の盾になるように前に立つ翠光。翠光は帽子の男と先程の攻撃を止めた仮面の男を睨みつける。
「ゥゥゥウウウウッ!!」
翠光は目を金色に光らせ、身体中からエネルギーを放出し男たちに突撃する。翠光は真っ先に一誠を刺した帽子の男へ殴り掛かるが、横から帽子の男を突き飛ばして仮面の男が翠光の拳を受け止める。しかし、翠光の勢いは無くならず木々を薙ぎ倒しながら突き進んでいく。
「…ッ!」
翠光の拳を腕をクロスにして受け止めた仮面の男は、数秒ほど背中に木々を折る感触を感じた後、翠光にパンチを振り切られる前に体を前に倒して離脱する。そして、勢いのまま翠光は地面を殴りつけた。その、衝撃は地面を大きく抉る。
「グァァァアアッ!!」
翠光は獣のように咆哮を上げ、またもや仮面の男に飛びかかった。しかし、仮面の男は冷静に翠光のパンチを避けて反撃に回し蹴りを放った。仮面の男が放った回し蹴りは翠光の頬に当たり、翠光は大きく仰け反る。
その隙に、仮面の男は翠光の体にラッシュを叩き込み、最後にエネルギー波を放った。仮面の男が放ったエネルギー波は翠光を飲み込み消えていった。
その場に大きな砂煙が巻き起こり、辺りにお生い茂っていたたくさんの木々は先の戦闘で姿を消していた。
「…」
仮面の男は用は済んだのか、歩き去ろうとする。しかし、
「ヌァッ!」
「…!?」
大きな砂煙は1つの咆哮とともに吹き飛ばされた。その、咆哮を上げたのは先程の攻撃をまともに受けたはずの翠光。身体中に傷が見当たるが、湧き上がる翠のオーラがそれを隠している。
「ウォォォオッ!!」
またも翠光は仮面の男に飛びかかる。そして、仮面の男は同じように翠光のパンチを躱そうとするが、ドンッと仮面の男の脇腹には翠光の蹴りが炸裂していた。
「…ッ」
分が悪いと感じたのか、距離を取ろうと計らう仮面の男だが、翠光はそれを許さず果敢に攻め立てる。先程の攻撃で骨が折れたのか仮面の男の動きは悪く、翠光の攻撃を何度も体に受けていく。
「ヌォアアアッ!!」
翠光は好機と見たのか、大振りで仮面の男に拳を振るった。しかし、仮面の男はその腕を横に流して一本背負いの要領で翠光を投げ飛ばした。
翠光はすぐさま体勢を立て直して向き直るが、その場所に仮面の男の姿がなかった。
「ドコニイッタァァァアアアッ!!」
翠光は咆哮とも取れる言葉を放ち飛び立とうとするが
「翠光ッ!」
その声を聞いて立ち止まった。声のした方へ振り返ると朱乃がこちらへ駆け寄って抱き着いてくる。
「大丈夫よ…落ち着いて…一誠君は無事よ…だから、落ち着いて…」
「…はぁ…イッセー…?」
翠光の体から湧き上がっていたオーラは徐々に落ち着いていき、翠光の瞳の色が黒へと戻っていく。それに伴い、翠光の体から力が抜けていき膝を着いてしまう。
「…ッ、イッセー…イッセーッ」
「大丈夫…大丈夫よ」
朱乃は翠光の頭を抱き寄せ、翠光は自分の無力さに涙を流した。朱乃はそんな翠光の頭を撫でてなだめ続けた。
「朱乃…翠光は?」
「ええ、大丈夫よ。疲れて寝ちゃったわ」
「…そう」
そのまま泣き疲れて寝てしまった翠光の頭を膝に預けながら、朱乃はリアスの質問に答える。
「…」
リアスは翠光と謎の仮面の男が戦った後の惨状を見渡す。木々がなぎ倒され、地面には数々のクレーターができている。
「リアス…」
「なに? 朱乃…」
「私ね…怖くて動けなかった。」
朱乃が俯いたまま翠光の頭を撫でながら言葉を漏らす。
「あの男と翠光が戦ってるのを見て、助けなきゃって思ったの…。でも、体が動かなかったの。なんでだと思う?」
朱乃は翠光の頭を撫でながら、リアスに聞いた。リアスはその質問に答えられなかった。
「翠光が…怖かったのよ…。お姉ちゃんなのに、弟が怖くて助けられなかったの!」
朱乃は泣いていた。自分が惨めに見えて仕方なさそうにしていた。いつもの頼りになる女王の姿はそこになく、思い悩む1人の少女がそこにいた。
リアスはその悩みをどうにかできない自分を不甲斐ないと思い。そっと朱乃を抱き寄せた。
難産だった。無計画故に4話目で躓く愚か者はここです。やはり自分には創作力が無いようだ。多分そのうち失踪する(予言)
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