あと、お待たせしてしまいすみません。前回の4話に追加でリアスの悪魔伝々のお話のやつを付け足したので気になる方は見返してみてください。
それではどうぞ
翠光はいつものように学校へ歩いていると日差しを避けながら歩いているイッセーを見かけた。
「おはよう、イッセー」
「ああ、おはよう翠光」
転生したての悪魔は朝に弱く日差しが苦手になる傾向にある。翠光の姉である朱乃も今のイッセーのようになりたての頃は朝は起きれず日差しを避けながら学校に通っていたのを思い出した。
しかし、今のイッセーは寝起きで元気がないようにも見えるが、また別の理由で足取りが重いような感じがした。
「何かあったのか?」
「あぁ、実は昨日の夜にまた堕天使に襲われたんだけど…」
「なにィ!?」
「ああ!いや、別に怪我とかはねぇんだ!土壇場で俺の神器が出て堕天使を追っ払ったんだよ!」
「そ、そうか!良かった」
翠光はイッセーに怪我は無いのかと掴みかかったが、イッセーが慌てて怪我はないと主張した。
「だけど、その後に部長に報告したら俺が生きてる事を堕天使に知られた事で不機嫌になってよぉ…」
「なるほど」
イッセーはリアス部長に好意を抱いている様子で、彼女が少し不機嫌になって落ち込んでいるようだ。
「大丈夫だと思うが」
「そうだといいけど…ああ、なんか学校に行きたくねぇなぁ」
そんな様子でトボトボ歩いているイッセーと共に学校に向かっていると「あうっ」と、すぐそこを歩いていた女の子が転んでしまったようだ。それも、派手に転んでロングスカートが捲れ上がってしまい純白のパンティが見えてしまっている。
「うっひょー!白だ、ホワイトだ!」
「大丈夫か?」
落ち込んだ様子から一転して盛り上がっているイッセーを後目に翠光は女の子に手を差し出してあげる
「あ、ありがとうございます。はぁ、なんで何も無いところで転んでしまうのでしょう…」
彼女のボヤキのいう通りで彼女が転んだところには本当に何も無い平面であった。翠光は
「あと、これ落としたぞ」
「あ!ありがとうございます!」
途中で拾った布を渡す。じゃ、とイッセーの所へ戻ろうとする。
「あのー、」
「?」
「道に迷って…困ってるんです…えへ」
翠光とイッセーは折角なので道に迷ってしまった彼女を目的地に案内することにした。
「えと、旅行?」
「いえ、この街の教会に赴任することになりまして」
「へぇーシスターなんだ、それでその格好…」
イッセーは彼女の服装のシスター服を見てそう言う。
「日本語、上手だな」
「はい!凄く勉強しました!ありがとうございます!」
ロシアから来たという彼女だが、外国人とは思えないほど日本語が上手で翠光は驚いていた。
「親切な方に逢えて良かった…これも主のお導きですね!」
「いやぁ、HAHAHA…」
イッセーが彼女から目を逸らしながらそう答える。詳しくは彼女の胸にある十字架のアクセサリーからだが、実を言うと翠光は少し彼女を警戒していた。シスターとは教会の関係者だ、つまり悪魔であるイッセーの敵であるのだ。とても敵になりそうには見えないが、能ある鷹は爪を隠すとも言うので翠光は一応警戒しながら彼女の隣を歩いていた。
すると、道端で小学生の男の子が膝を擦りむいて泣いているのを見かける。それを見かけた彼女は急いでその子の元へ向かってしまう。
「大丈夫?男の子がこんな怪我で泣いてはダメですよ」
と男の子に声をかけてその子の膝に手を翳すと緑色の光がその子の怪我を見る見るうちに治ってしまった。
「はい!もう大丈夫!」
「わぁ!ありがとうお姉ちゃん!」
その子はお礼を言って立ち上がって走り去っていった。そして、彼女はその様子を見届けてこちらへ戻ってくる。
「すみません、つい」
「お、おうぜんぜん!」
「大丈夫だ」
そして、また道案内を再開する翠光達。すると、イッセーが話を切り出した
「君、凄い力を持ってるんだね!」
「はい!神様から頂いた素晴らしい力なんです!…そう、素晴らしい…」
「?」
一瞬、彼女が暗い顔を見せたような気がした翠光だが、すぐに彼女は表情をいっぺんさせた
「あ!あれが教会ですね!」
「ああ、そうだ」
街の奥に森に隠れてぽつんと協会の屋根が見えた。
「案内してくれてありがとうございました!」
「ああ、うん。でも、あそこに人が入っていくの見たことないけど…」
「是非お礼がしたいので、ご一緒して頂いてもよろしいですか?」
「ああ、いや用事があるんで…」
「学校があるんだ」
「学校…そうですか。仕方ないですね…私はアーシア・アルジェントと言います。アーシアと呼んでください」
「俺は兵藤一誠。イッセーでいいよ」
「姫島翠光。翠光でいいぞ」
「日本に来てイッセーさんと翠光さんのような方に出会えて、私は幸せです」
「ああ、いやははは」
「…」
アーシアが大袈裟に褒められて翠光は頬をかいて照れる
「お時間があれば是非教会にいらしてください!約束ですよ!」
「ああ、うん。分かった」
「…約束だ」
「二度と教会に近づいては駄目よ」
イッセーが今朝あったことをリアスに話すとこのような返答が返ってきた。曰く、悪魔が教会に近づくだけで悪魔側と神側の問題になるそうだ。そして、翠光にも
「翠光も、悪魔ではないけれど関係者ではあるから一応近づいてはダメよ。」
と、注意されてしまった。翠光は心の中で約束してしまったアーシアに謝る。
「あ〜あ、俺部長に怒られてばっかだなぁ…」
「イッセー…」
部室で落ち込んでいるイッセーと翠光。その後ろから忍び寄る影が
「部長はあなた達を心配なさっているのですわ」
「うぉ!? 朱乃さん!?」
「姉さん?」
先程から姿が見えなかった朱乃だった。そして、リアスも扉を開けて部室に入ってきた
「あら朱乃。もう帰ったのかと思ったわ」
「…先程、大公から連絡が」
「大公から?」
「この街ではぐれ悪魔が見つかったそうですわ」
「「っ!」」
「はぐれ悪魔?」
はぐれ悪魔とは悪魔の下僕が主を裏切りまたは殺して主の元を去った悪魔のことである。そのはぐれ悪魔が好き勝手暴れていた場合、その街の主に討伐の依頼が舞い込んで来るのだ。
そして現在、翠光を含むリアス眷属が総出で件のはぐれ悪魔が潜んでいる廃墟に来ていた。ここには転移の魔法で来たのだが、その魔法には本来リアス眷属しか転移できないのだが翠光は余っていたリアスの戦車の駒を持っていることで転移することが出来た。
イッセーは現在リアスに
その時
「不味そうな匂いがするわぁ、でも美味しそうな匂いもするわぁ。甘いのかしら?苦いのかしら?」
そうセリフを吐いて影から現れたのはプルんとおっぱいを揺らして現れた上半身裸のお姉さん
「おっぱい!?」
ではなく、お姉さんの下半身痩せにあたる部分は醜悪な化け物のような姿をしていた。
「うっわぁ…」
「はぐれ悪魔バイザー!主の元から逃げ、その欲求を満たすために暴れる不逞の輩…その罪万死に値するわ!グレモリー公爵家の名において消し飛ばしてあげるッ!」
リアスが渾身の決め台詞を言い切ってドヤ顔でバイザーを指さす。その姿が癇に障ったのかバイザーがその巨体を持ち上げる。
「小癪な小娘が!貴様は食わずに消し飛ばしてやる!」
そして、リアス達の闘いが始まる。今回、イッセーに悪魔の戦い方を見てもらうためにリアス眷属のみで戦うため翠光はイッセーと共に見学である。すると、木場が斬り飛ばした二本の巨大な腕が動き出してリアスを襲いかかった
「っ!部長!」
咄嗟にイッセーが飛び出すが、その前にリアスの前に立ちはだかる女性がいた。
「部長には手出しはさせませんわ」
朱乃だった。朱乃はその手に持った刀を抜き放つ。
「
そう唱えた朱乃の刀に雷が迸る。そして、朱乃はその刀を向かってくる腕に向かって振り下ろした。
"雷切"
「ギャァァッ!?」
朱乃の技の威力に一瞬でバイザーの腕は消し飛び、射線上にいたバイザー本体にも絶大なダメージを与えた。
「あらあら、少し頑張りすぎたかしら」
「えぇ…朱乃さんつよ…」
「さすが姉さん」
「うふふ」
朱乃に向かって拍手する翠光に朱乃はピースサインで答え。そして、先程のダメージで瀕死となったバイザーに悠々と近づくリアス。
「さぁ、チェックメイトよ」
「くくくっ、なかなかの手腕ですなグレモリー公爵とやら」
「っ!?」
建物の奥から拍手が聞こえ、コツコツと足音を鳴らしながら影から現れたのは真っ青な肌色をした美男だった。
「あなた、何者!?」
「おっと、失礼。私の名はルシフェル…はぐれ悪魔です」
「はぐれ悪魔…」
「大公からは1人だけしか報告されていません」
「そこのバイザーはいわゆる私の部下みたいなものです。もう、使い道はありませんけれどね。」
「なっ!?」
バイザーを自分の部下と言ったルシフェルと言うはぐれ悪魔がバイザーに近づいていく。
「待ってくれルシフェル!まだ私は!?」
「動けないはぐれ悪魔は必要ない」
「グッ!?」
なんと、ルシフェルは自らの手でバイザーを消し飛ばしてしまった。その所業に驚愕するリアス達。
「この魔力量…上級悪魔に匹敵するわね…」
「さて、次はあなた達の番ですねぇ。まずは…」
敵意を露にしたルシフェルが一瞬消えたかと思うと、次の瞬間には朱乃の目の前に接近していた。
「なっ!?」
「君からだ」
鋭利に尖らせた手を朱乃に突き刺そうと振り抜いたルシフェル。
「朱乃っ!」
自身の親友の危機に堪らず叫ぶリアス。しかし、ルシフェルの腕は朱乃を貫く事はなかった。ルシフェルの腕が朱乃を突き刺す寸前で横から腕を掴まれて止められたからだ。
「なにっ!?」
ルシフェルの掴まれた腕からミシミシと骨が軋む音が聞こえる。慌てて抜きはなそうともがくが、万力に挟まれたかのように動かない。
「翠光!」
朱乃がルシフェルの腕を掴んでいる翠光の名を呼ぶ。翠光は目を金色に光らせながら憤怒を体現したかのような顔でルシフェルの腕を掴んでいた
「姉さんに…手を出すなぁッ!」
そう吠えると共にルシフェルの腕を思いっきり握ると、ルシフェルの腕はあらぬ方向へ折れ曲がり掴んだ箇所はストローのように細く凝縮されてしまった。
「ぐぁぁぁぁあ!?」
ルシフェルは血が吹き出す腕を抑えて膝を着いて叫び散らす。
「姉さん、下がってて」
「でも…っ分かったわ…」
朱乃は手をかそうとしたが、今の自分ではルシフェルに敵わないと悟ると自身の不甲斐なさに唇を噛んですぐに下がっていく。
「貴様ァァァッ!」
ルシフェルは瞬時に距離を取り、腕を握りつぶされた怒りで残った腕に魔力を込める。しかし、その行動は一瞬で距離を詰めて接近した翠光に止められる。
「フンヌッ!」
「グハァ!?」
翠光の腹パンが見事にルシフェルにくい込み内蔵を破裂させる。口から大量に血を吹き出すルシフェル。そのルシフェルの様子に構わず翠光はその顔面を鷲掴み、飛び上がる。
「フンっ!」
天井を突き抜けるまで飛び上がった翠光はその手に持ったボロ雑巾を地面に投げ飛ばして、自身も急降下しながら腕を振り絞る。
「デェヤッ!!」
ズドンッ!とまるで隕石が落ちたかのような衝撃が廃墟周辺を揺らした。少しが降り立った地面には頭が潰れたルシフェルの死体があり、その頭のあった所に翠光の腕が埋まっていた。
「翠光っ!」
降り立った翠光の元へ朱乃が飛び出していくが、他の面々は動けなかった。単純に恐怖したのだ、翠光の闘いが…いや、一方的な殺戮に。しかし、その状態からいち早く立ち直ったのは意外にもイッセーだった。イッセーは両の頬をバチンと叩いて翠光の元へ駆け寄っていく。
「翠光!」
翠光はルシフェルの死体から離れた場所で朱乃に返り血をタオルで拭いてもらっていた。そして、翠光はイッセーを一瞬見上げるとすぐに目を逸らした。
「ごめん、イッセー」
「なに謝ってんだよ?」
「だって、怖いものを見せたから…」
翠光は理解していた。自身が本能に呑まれて戦ってしまうとこうなってしまうことを、"まるで獣だ"と翠光は思ってしまう。
「翠光…」
その翠光の様子に朱乃は痛々しく思う。しかし、イッセーはハンっと鼻で笑った。
「確かに、ちょっと怖かったさ。いや、正直に言うとちょっとチビっちまった。」
「…」
イッセーは自身の股間を抑えながらそう呟く。しかし、すぐに顔を上げると翠光の顔を両手で挟んで自身の顔を見るように固定する。
「でも、俺達友達だろ!」
「っ!」
「友達を怖がってどうすんだよ!それに、思い出したらすっげーかっこよかったぜお前!『姉さんに手を出すなぁ!』てな!」
「イッセー…」
「イッセー君…」
そして、リアス達は怖がっている自分を恥じてすぐに翠光に駆け寄ってくる。
「凄く頼もしかったよ翠光君」
「凄かったです翠光先輩」
「流石、朱乃の弟ね!」
口々にそう翠光を褒め称える。翠光はその言葉に救われて微笑んでイッセーに言い返す。
「イッセー、お前チビった股間を押さえた手で俺の顔に触ったな?」
「あ、やべ…悪ぃ」
「後でジュース一本だ」
「えぇ…」
そんな様子のイッセーに面々が笑った後、リアスが手をパンと叩いて
「さっ、帰りましょう!」
「はい!部長!」
リアスに続いて廃墟から出ていくリアス達の後を翠光も追って行った。
翠光達が去っていった廃墟の影から2人の男女が現れる。
「あいつ、サイヤ人か」
「ええ、そのようね。しかし、何故サイヤ人が"この世界"に? まさか、彼も私達と同じように世界の狭間から転移したのかしら?」
「殺すか?」
「いえ、今は放って起きましょう。彼がいるだけでこの世界から少しずつ"キリ"を集められるわ。少量だけれど塵も積もればなんとやら、よ。」
「…」
「なにか言いなさいよ」
カツンと女性が杖を地面に着くと魔法陣が広がって、2人の姿は消えていった…
今回出てもらったルシフェルは無刻ドラゴンボールの映画で出てきた悪役がモデルです。
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