魔眼持ちの方舟生活   作:タキオンのモルモット

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リハビリがてらアークナイツ大好きなので書いた話。

まああれですよ。本編クソ重いからさ。ギャグで行くぜ

更新頻度は未定。それでも大丈夫って方はゆっくりしていってね!


プロローグ:コードネーム「おでん大使太郎」の手記

──────少年は普通じゃなくなった。

 

サンクタ族として生まれた少年は最初こそ普通のサンクタ族だった。この時点で普通じゃなかったことと言えば齢9歳にして戦場に立っていた事くらいだ。

 

それが普通じゃなくなったのは彼が12歳の時。戦場に居た彼は仲間を庇い、7日間生死の境を彷徨った。

 

そして目覚めた彼は、サンクタの象徴である羽と輪を無くし────いや、正確には無くしたのではなく、その目に宿ったのだ。そして「魔眼」に目覚めた。

 

それは黒い線をなぞれば物が壊れたり、人体を文字通り捻ったり、遠くを見たり、透視したり、少し先の未来を視たりetc.⋯⋯

 

聞く限りは「なんだそのチート」というような力だ。しかしこの力は少年の人生を大きく捻じ曲げた。

 

この世界ではアーツというものが存在する。簡単に、本当に端折って、いえば超能力だ。それらは源石によって引き起こせるものとなっており、全員とは言えなくともまあ、ある程度の人間が使えると言える。

 

逆に言えばそれを介せずにアーツ以上の能力を発揮できるこの「魔眼」は脅威以外の何ものでもない。

 

────だけならどれほど良かったか!!

 

このラテラーノは所謂「宗教国家」!!羽と輪を無くし、源石由来のアーツとも違う「超能力」を発現した少年は────

 

「主だ⋯⋯!!主が降臨なされた⋯⋯!!」

 

崇められた。どうしてそうなった。

 

曰く、アーツ無しで驚異的な、神にも等しい力を手に入れた彼は正に主、もしくは主の遣いだと。

 

いやまあ言い分は分からなくもないのだが。

 

本人曰く「神に等しいは言いすぎ」らしい。

事実そんな事を微塵も思ってなかったからこそ、この後のラテラーノの行動に、彼はブチ切れた。

 

まず公証人役場による24時間の監視行動。明らかなプライバシーの侵害!!更には主、もしくはその使者と信じてやまないヤツらには「そんな行動は主らしくない」と言い見るテレビすら制限される始末。

 

信者に盗撮写真をばら撒く!!盗撮自体犯罪だし最早嫌がらせである!!見た目が若干男らしくない⋯⋯というか可愛さがある故に、その手の層に大人気で短パンローアングルや、入浴直後の腰にバスタオル一枚、挙句の果てには入浴中のアウトな写真まで高値で取引されていた!!

 

そりゃキレるわ⋯⋯。よくこんなのがまかり通ってたなこの国。もう犯罪国家じゃねえの?

 

兎も角、その行いによって少年はブチ切れ、全ての怒りを公証人役場及び、盗撮とチェキの販売に関与していたラテラーノの組織の建物全てを千里眼で補足して、こう呟いた。

 

 

「凶れ」

 

 

以上がラテラーノ崩壊の顛末である。この後、彼は失踪し、そのせいで青い髪を持つもう一人の主候補の少女もブチ切れ、その過程で堕ち、赤い髪の少女を連れてその少年を探しにラテラーノを出たのは余談である。

 

 

コードネーム「おでん大使太郎」の業務日誌より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

透き通るような黒い長髪をポニーテールに纏めていて、まるで少女のような顔立ち。身長は150前後。両目は深い蒼色。右目にサンクタの光輪、左目にサンクタの羽が映っている。そんな男を見かけたら是非ロドス、もしくはペンギン急便までご連絡ください。

 

そんな貼り紙を出してもう何年経つだろう。最初はペンギン急便だけだったものにロドスを追加しても尚早2ヶ月。未だに彼は見つかっていない。

 

「⋯⋯早く見つかるといいな」

 

「うん⋯⋯そうだね」

 

と、感傷にひたっている場合ではない。今日は同僚のソラの大事なライブ。その警護をしている。最大限警戒しておかなくちゃ⋯⋯!!

 

と、気を引き締め、所定の配置に着き、ライブが始まった。ソラが舞台に出て、ファンが多種多様な言葉を叫び始めたその時────ソラはフリーズした。

 

厄介なオタクがステージに上がったわけでもなければ、最近周りを嗅ぎ回っているストーカーが出た訳でも無い。

 

ただ、そのライブの席の最前列。そこに、同僚二人が探している彼が居たのだ。

 

 

「うおおおおぉおおおおおおおおおおおお!!ソラちゃん今日も可愛いよおおおおおおおおおおおおお!!」

 

────そう叫びながら両手にサイリウムを持ち、『ソラちゃん命』と書かれている法被とハチマキをつけている状態で。

 

 




主人公:男の娘。名前は既に決まってる。昔は天才レベルではあったものの唯の一兵士だった。しかし、ある日戦場で死にかけた後、唐突に型月の魔眼に目覚め、羽と輪が瞳の色彩となった結果ラテラーノで主の遣いとして崇められた。が、その待遇と裏にブチ切れてその組織やらなんやらを歪曲の魔眼で捻って失踪した。その後なんやかんやでドルオタに。尚実年齢は既に二十歳を超えている。

青い髪の少女:モスティマ。主人公の幼なじみ。幼い頃からずっと一緒だった。主人公のあられもない写真をばら蒔いた変態共をぶち殺してエクシアを連れて主人公を探す為に各地を回るトランスポーターに。尚この世界では主人公が原作モスティマポジに居たため事象観測者ちゃんと行動を共にしたことがない。余談だが主人公のあられもない写真はしっかり保存してる。変態。

赤い髪の少女:エクシア。同じく主人公の幼なじみ。原作通り堕天はしなかった。曰く「わたしも殺りたかったけどモスティマが全員殺っちゃった⋯⋯」との事。当然のごとく変態。アップルパイしか作れない。

おでん大使太郎:原作の事象観測者ちゃん。この後所属していた組織と国そのものが児ポをばらまいていたという事実に耐えきれず胃に穴が空いた。現在、鉱石病の治療と同時並行ということでロドスに所属している。

ソラ:同僚が血眼になって探していた人物が自分のファンだった。明らかにその彼に好意を持っていた同僚2人からの視線が怖い。

イグゼキュター:失職決定。
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