魔眼持ちの方舟生活   作:タキオンのモルモット

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寝て起きたらめちゃくちゃ伸びててビックリしましたありがとうございます⋯⋯!!

って書き込んでる間にタブレットが修理から帰ってきて原神やらプロセカやってたらいつの間にか3日くらい経ってました。


第二話:ロドスの人々

ロドスの面々が着いた時には、既に戦場にはレユニオン兵の無惨な死体の山が出来上がっていた。

 

別にそれ自体は何も問題ない。問題ないのだが⋯⋯。

 

「何だこの死体は⋯⋯こんなの初めて見たぞ⋯⋯」

 

そのレユニオン兵は四肢が捻れていた。さっきのアイツらである。

 

その死体を見たプリュムは驚いた顔で死体をみて、呟いた。

 

「これは⋯⋯まさかラテラーノの⋯⋯?」

 

「プリュム⋯⋯知ってるのか?」

 

「⋯⋯ドクターはラテラーノ崩壊事件をご存知ですか?」

 

「ん?ああ⋯⋯天災でラテラーノが地盤沈下して崩壊したあの事件か?」

 

「表向きはそうです⋯⋯ですが、事実は異なります。ラテラーノの崩壊は主と崇められた一人の少年の手によって引き起こされたのです」

 

「⋯⋯は?」

 

なんの冗談だ、とドクターは言いかけたが、プリュムはこんな嘘をつくような人間ではないと知っている。

 

「国が彼を怒らせたんです。彼が天に上り、羽と輪を出したかと思えば、何かを呟いた後まるで神の裁きと言わんばかりに大地が割れ、ラテラーノの地は壊滅しました。フリーのトランスポーターをしているとは風の噂で聞いていましたが⋯⋯」

 

「⋯⋯そんな奴がなんでソラのライブに?」

 

「⋯⋯さあ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあシキの童貞は私が奪ったけどね?」

 

「「は?」」

 

戦場の空気が凍った。

 

俺も頭がフリーズした。

 

「⋯⋯まじ?」

 

「⋯⋯覚えてないの?あんなに激しかったのに⋯⋯しくしく」

 

「⋯⋯シキ?嘘だよね?そこの女が嘘をついているんだよね?」

 

モスティマとエクシアがこっちを黒く濁った目でこっちを見てくる。怖い。

 

そんでもって本当に知らない。自分の童貞は風俗で捨てたと思ってた。

 

「え、嘘、マジで?何一つとして覚えが無いんだけど俺⋯⋯」

 

「本当に覚えてないの?4年前にイェラグの近くの雪山で⋯⋯」

 

「お前の爆弾のせいで雪崩に巻き込まれて死にかけた事は覚えてるよ」

 

逆に言えばそれしか覚えてない。マジで覚えてない。気づいたら2人揃って洞窟でジャケットを掛け布団にして裸で抱き合っていた。

 

だがそれは雪崩に巻き込まれたが故に服が濡れて乾かす為に仕方なく、と本人も言っていたはずだ。

 

「その時よその時、貴方が意識を完全に回復する前に生存本能か朝勃ちかは知らないけどそそり立ってたから⋯⋯顔好みだったし性格も悪くないし⋯⋯既成事実作っちゃえと思って⋯⋯えへへ///」

 

「えへへ、じゃねえ!!要するにレイプじゃねえか!!」

 

「あら失礼ね、そんな事しないわよ?ちゃんと「ヤりましょ?」って言ったら「うん」って言ったもん」

 

「多分それ俺が完全に目を覚まして無いよね?結局レイプだよね?」

 

いやまあ俺は別に構わないんだ。この女非常に癪だが好みのタイプだし。レユニオンに所属してなかったら告白してたレベルだ。そんな女で童貞を捨てられたことは非常に嬉しいし、なんなら記憶に無いことを悔しく思っているまである。

 

問題は⋯⋯

 

「⋯⋯ねえ、エクシアどうする?あの女。処す?」

「死刑でおk」

「満更でもなさそうな顔してるシキは?」

「後で犯す」

 

あの2人やべえよ⋯⋯やべえよ⋯⋯

 

あとなんでわかったんだよ満更でもないって

 

もうヤダここにいたくない早く帰ろう⋯⋯

 

「ふふっ、まあいいわ。本当ならシキを連れていきたいところだけど⋯⋯ロドスも来たみたいだし、今日は引かせてもらうわね」

 

「おやおや、逃がすと思ってるのかい?」

 

「あら?いいの?ワタシに構ってる間にシキが逃げちゃうわよ?」

 

「このクソアマばらしやがったな!?」

 

ちくしょう!!自然な流れで逃げようと思ってたのに!!

 

「⋯⋯シキ?なんで逃げるの⋯⋯?なんで⋯⋯」

 

「防衛本能⋯⋯ですかねぇ⋯⋯」

 

なんてふざけたやり取りをしている間にWは何故か俺の背後に移動していた。

 

そして俺に抱きつき、耳元に唇が触れるか触れないかくらいのところまで持ち上げてきた。

 

「だ、Wさん⋯⋯?なんで俺を持ち上げてるんですかね⋯⋯?」

 

「だってこうしないと⋯⋯耳を攻めれないでしょ?」

 

そう言った瞬間、Wはちゅっ、と耳に口付けしてそのまま舌を⋯⋯

 

入れる前にゴム弾と青色のアーツが飛んできた。

 

「あらあら危ないわね⋯⋯」

 

「なーに、目の前で私達のシキに手を出そうとしてるのかな?」

 

「はっ、別にいいじゃない。見たところシキと貴女達そんな関係でも無さそうだし?私達の関係に口出さないでくれるかしら?」

 

「そんな事言ったらキミとシキの関係は強姦の被害者と加害者だけどね?一応加害者が女性でも成立するんだよ?」

 

────沈黙が辺りを包む。

 

だが後ろから複数の足音が聞こえた瞬間、Wは「⋯⋯潮時ね」と呟き、俺を離した。

 

「ふふっ、それじゃシキ、名残惜しいけどまた会いましょう?今度は2人きりで⋯⋯」

 

そう言ってWは去り際に俺の顔を両手で掴んで────

 

「ちゅっ」

 

「「ああああああああぁぁぁ!?」」

 

キスしてきた。

 

「ふふっ、それじゃあ、またね」

 

そう言うと今度こそWは何処かへと去っていった。

 

ロドスの面々が到着した時、残されたのはモスティマとエクシアに銃と鍵を突きつけられて詰問されているシキの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「⋯⋯なるほど、つまり彼がモスティマさん達が探していた⋯⋯」

 

「シキだ。よろしくねアーミヤちゃん」

 

あの後、詰問されていた俺を後から来たロドスの人が助けてくれた。

 

どうもこのうさ耳の美少女がロドスのトップらしい。後ろにいたマスクの男がトップだと思ってた。

 

「んでまあ⋯⋯単刀直入に言うと俺をロドスにヘッドハンティングしたいと?」

 

「いや、どちらかと言うと契約のようなものだ。君はそのまま本職を続けながらロドスに協力してくれない「いいよ」か⋯⋯え?」

 

「いいよいいよ、全然構わん。トランスポーター続けられるならロドスのスタッフとして働いてもいい」

 

「いや、あのさ⋯⋯提案しておいて言うのもなんだけど⋯⋯いいの?」

 

「まあ契約書見ても別に問題なさそうだし⋯⋯なんか色々言われてるけどラテラーノよりマシだし⋯⋯」

 

少なくともラテラーノのクソダサド畜生機関よりはやってる事もまともだし、トランスポーターの仕事を優先していいなら悪くは無い。

 

「あ、強いて言うなら俺の部屋少しセキュリティ厳しくしてくれない?モスティマとエクシアが侵入してきそうってのもあるけど、シンプルに高価なものだったりもう手に入らないグッズとか私物にいっぱいあるからさ」

 

「そんなんで良ければ⋯⋯」

 

「よーし!!改めて自己紹介をしよう。フリーのトランスポーターのシキだ。本名をそのままコードネームにさせてもらうから普通にそのまま呼んでくれ!!よろしくなドクター!!アーミヤちゃん!!」

 

「あ、あぁ⋯⋯よろしく」

 

とまぁこんな感じでトントン拍子に俺はロドスに所属する事になった。

 

「では取り敢えず⋯⋯今日はもう遅いので健康診断は明日にしましょうか。ではシキさんにロドスの案内を⋯⋯モスティマとエクシアさんにまか」

 

「勘弁してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか2人に拘束されることを阻止した俺はたまたま廊下でばったり会ったエンシオことシルバーアッシュにロドスを案内されていた。

 

「まさかこんな所でアンタに会うとは思ってなかったよ」

 

「それはこっちのセリフだ。何処にも所属する気は無いと言っていたお前がまさかここに所属するとはな」

 

「いやー⋯⋯スマン、あれ実は嘘だ。あの時はまだ宗教国家ってのに不信感と殺意しか覚えてなかったからさ⋯⋯」

 

「ふっ、別に構わん。事情はよくわかっているからな」

 

そりゃそうだ。このエンシオこそ、ラテラーノ崩壊の引き金を引いてしまった人物なのだから。

 

「あの時の衝撃は忘れもしない⋯⋯本当にたまたま我々の国で裏取引をしていた者共を一網打尽にしたら他の宗教国家のトップとも言うべき人間のポルノコンテンツが出てきたのだから⋯⋯」

 

つまりはそういう事だった。

 

当時、主の使い、もしくは主そのものとして崇められていた俺は色んなことをやらされていた。その中に「主のお悩み相談室」という日頃の悩みなどを吐き出し、俺がそれに丁寧に返信する、というホームページがあったのだ。

 

その中に一つ、暗号の書かれたメールが届き、それを解読した俺は個人用の電話で暗号に書かれた電話番号に電話をかけた。そしたら出たのがエンシオで────

 

そこで初めて真実を知ったのだ。後はお察しの通りである。

 

「いや本当に感謝してるんだぜ?あのまま真実を知らなかったら今頃俺は本当に何をやっていたか⋯⋯」

 

「気にするな。あの件に関しては私も私で思う事があったからな」

 

「そうだよな⋯⋯女性だもんなあ⋯⋯警戒しなきゃだもんな流石に」

 

エンヤもエンシアも可愛いしな。

 

 

 

そんな事を話しながら食堂で飯を食い、そのまま宛てがわれた部屋に荷物を運び込む。その途中、グムとズィマーという女の子が成り行きで手伝ってくれることになった。

 

「いや、本当に悪いね。こんなこと手伝わせちゃって⋯⋯」

 

「遠慮すんな、お前私達が手伝わなきゃ途中で絶対ずっこけてたぞ」

 

「そうだよ!!ああいう時は誰かに手伝って貰った方がいいよ!!」

 

「あはは⋯⋯ありがとね」

 

「てかなんだこの荷物の量⋯⋯台車3台ギリギリって何があるんだこれ」

 

「えっと⋯⋯今グムちゃんが押してる台車がソラちゃんのグッズ類と古今東西のCD類、ズィマーちゃんが押してるのが古今東西の本、今俺が押してるのが生活日用品類とゲームと特撮関係のグッズ」

 

「え、これ全部ソラさんの⋯⋯?」

 

「これ全部本か!?」

 

「本に関しては小説も漫画も学術書もごちゃ混ぜだけどね」

 

あの事件で賠償金代わりに俺のポルノで稼いだ金は全て搾り取った。それで向こう十余年以上は豪遊できる程の金は手に入った。トランスポーターをやってたのは金を稼ぐ為ではなく、身体がなまらないように配達業。そのついでに各地を回ってご当地グルメ食ったり、観光地行ったり、その土地でしか買えない本とか買い漁った結果である。

 

「昔は自由に本とか読めない立場だったからねぇ⋯⋯解放されたらついつい⋯⋯ね?」

 

「⋯⋯今度借りに行ってもいいか?」

 

「グムもゲームやりたーい!!」

 

どうやら見た目に反して読書家なようだ。目がすっごいキラキラしてる。グムちゃんはゲームという響きに興味が湧いたようだ。というかコミュ力高いなこの子。

 

「全然いいよ〜なんなら合鍵渡すから好きな時入ってもいいよ?」

 

「いや、それはいい。アタシは馬に蹴られて死にたくない」

 

「⋯⋯何か勘違いしてるみたいだけどモスティマとエクシアはただの幼なじみだよ?いやあいつらの気持ちには気づいてるけどさぁ⋯⋯」

 

「あん?なんだお前⋯⋯そういうのはハッキリした方がいいぞ?」

 

「いや別に嫌いじゃないんだよ?2人とも美人だとは思う。思うけど⋯⋯ちょっと恋人とか恋とか初恋とかそういうモノに死ぬほどトラウマがね⋯⋯」

 

「だからって」

 

「そのトラウマにトドメ刺してきたのあいつらだしな」

 

「あー⋯⋯なんか⋯⋯スマン⋯⋯第三者のアタシが口出しするべきじゃなかったな」

 

「ははっ、別にいいさ。屑って自覚はある」

 

だがコレばかりはどうにもならないのだ。あの時の俺は若すぎた。いや今現在20歳の奴が言うセリフではないけども。

 

「ぐ、グムはよく分からないけど⋯⋯辛いなら無理しない方がいいと思うよ!!」

 

「あはは、ありがと⋯⋯っとここの部屋か⋯⋯いいねえ希望通りの角部屋!!」

 

と、そんな雑談をしていたら着いたようだ。やはり中々広いなここ。

 

「なんで角部屋?それにここ確か広いけどめちゃくちゃ日当たりが悪くて空いてた部屋じゃねえか⋯⋯態々ここを希望したのか?変わってるなお前」

 

「いやほら、本もそうだけどそこに入ってるフィギュアとかタペストリーとかって日光はかなり敵だからね」

 

「あー⋯⋯日焼けとかあるもんな」

 

「ここならそんなの気にしなくてよさそうだしな!!いや本当に助かったよ。ありがとねお二人さん。今度なんかお礼をさせてくれ」

 

「どういたしまして!!別にこれくらいの事なら気にしなくても大丈夫だよ?」

 

「アタシも本を貸してくれると約束してくれたからな。それだけで満足だ」

 

「んー⋯⋯じゃあ今度三人でなんか美味いもの食べに行こうぜ、奢ってやるからさ!!」

 

「⋯⋯まあ貰えるなら貰うけど」

 

「いいの?ありがと〜」

 

そんな約束を交わして二人と部屋の前で別れた。

 

荷物を引き入れとりあえず最低限の寝具を出してセットする。

 

「⋯⋯それにしても⋯⋯いい人達ばかりだなここは」

 

いやまあ基準はかなりガバガバだけど。

少なくともラテラーノよりは万倍マシだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────翌日。俺はこの言葉を撤回する事になる。

 

「誰だ朝飯にオリジムシを混入させた奴は!!」

 

「何言ってんだオリジムシは美味しいだろ!!」

 

「そもそも虫を食べようとすんなアホ!!」

 

「待てよ⋯⋯?毒を抜けばイけるのか⋯⋯?」

 

 

 

 

 

「⋯⋯ヤバい。ここある意味ラテラーノより修羅の国かもしんない」

 

 




ラテラーノの崩壊:表向きは天災とされている。しかしシキのいけない写真は国外にも広まっていたのでその表向きの理由は誰にも信じられてない。なんならネットの掲示板に真実が書かれてる。

シキ:透視能力で地面を見て地盤の緩んでるところに歪曲の魔眼ぶち込むやばい奴。死人が上層部の人間の一部しか出なかったのが不思議。実は本気を出すと一時的に羽と輪が目からあるべき場所に戻る。知らぬ間に童貞を奪われてたがWは割と好みのタイプだったりするので意識がほぼなかったことを若干悔いている。

W:自分の容姿がシキの好みの部類に入ると知って内心めちゃくちゃ喜んでる乙女。この後シキがロドスに所属したと聞いてレユニオン脱退を本気で考えている。

エクシア&モスティマ:W絶対許さないウーマン。だが彼女達は知らない。例えWで捨ててなかったとしても、その後風俗で捨てているということを。今の悩みはシキの部屋のセキュリティが凄すぎて入れないこと。

ドクター:シキが味方になってほっとしている。最近アーミヤが怖いのに加えてモスティマとエクシアも怖くなったので胃が痛くなってる。

プリュム:護衛部隊の時にシキが盛大にラテラーノをぶち壊した日(何してんだこの国⋯⋯)と思って護衛部隊を辞めた。

アーミヤ:この後ドクターを過度(適度です)に休ませようとするシキに頭を悩ませることになる。無自覚ワーカホリック。

シルバーアッシュ:原作より兄妹仲は良好だが親しい人間はドクター、更には「こんな被害がうんたら」とラテラーノの事を話した時に見せたシキの写真がフルチンだった為妹達からホモ疑惑をかけられている。

グム:今作品の癒し枠(今のところは)。

ズィマー:グムが手伝おうとしてたから監視の為に手伝った。思わぬ所で新たに読書仲間が出来て若干テンションが上がっている。なおこの後マジで合鍵を渡されて数日間謎の悪寒が止まらなかった。

次回:「平穏な日常#とは」

これ書いてる途中でガチャ引いたらモスティマとエクシアがすり抜けました。
ヒロインにしろ⋯⋯という圧を感じます。
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