⋯⋯まあWに盗られないといいね⋯⋯
今回は繋ぎ回なのですが金曜日クトゥルフのセッションに使うシナリオを書くと言ってしまったので次の更新は金曜以降です。因みにまだ導入から中盤までしかできていませんが「貴方は五代雄介の知り合いです」から始まるセッションです。何だこれ(困惑)
どーも皆さんこんにちは。シキです。
早速ですが皆さんは健康診断というものをご存知でしょうか?
そう、あのかなり時間のかかる健康診断です。実は俺アレが大嫌いなんですよ。
いやまあ理屈はわかるんです。やらなきゃいけないことですし。でもね?俺の場合さらに面倒臭い事になるんですよ。
「⋯⋯あの、シキさん」
「OK、アーミヤちゃん。言いたいことは分かる。わかるから何も言わずにこのまま外に出してくれないか?今日はグムちゃんとズィマーちゃんに美味い飯奢る約束をしているんだ」
「そんな訳にはいきませんよ!!もっとじっくり検査する必要があります!!」
興奮気味に話すアーミヤの手には、
オペレーターシキ:
鉱石融合率:0%
血液中源石密度:0%
と書かれていた紙があった。
「いやさぁ、これはなんだと聞かれてもね?生まれつきとしか答えられないんだよ⋯⋯本当だって、そこに居るモスティマに聞いてみ?」
そう、健康診断をすると、当然鉱石病の検査もする。
そうすると決まってツッこまれるのがこれだ。
俺の身体はどういう訳か源石を受け付けない。
「思えばそれが全ての元凶だったよねぇ。鉱石病が流行ってから源石は問題視されてたしね。そこに来て源石を全く受け付けない体質⋯⋯どっかの誰だか知らないけど『穢れを知らない身体』なんて言い始めてから既に『主の生まれ変わり』とか言われてたもの」
「マジで?それは知らなかった⋯⋯」
「いやなんで本人が知らないのさ」
「いやだって魔眼に目覚める前の俺の認識なんて『アーツすら使えないクソガキ』って思ってたもん」
実際源石製品が使えないからな。かなり不便である。
「源石製品使用しないで刀一本で魔眼に目覚める前、9歳から戦場で術師やベテラン兵より戦果上げてたのは?」
「おっれで〜す!!」
「そんな人を見てラテラーノ人はどう思うでしょう?」
「あっ⋯⋯(察し)」
成程⋯⋯その頃から一部とはいえそんな扱いされてたのかぁ⋯⋯俺⋯⋯
「因みに当時、ラテラーノでも死ぬ程検査されたけど結局原因はわからずじまいだったよ」
「そういう事だアーミヤちゃんにドクター。詳しく知りたいならラテラーノから盗んできたカルテ見る?」
「いや待て何でそんなものを⋯⋯」
「ラテラーノ去る時についでにちょちょっと⋯⋯」
いやあ、万が一、億が一にもクソみたいな国が俺の細胞やら何やらから鉱石病の特効薬を作ったらまーた金儲けするんやろなぁと思って持ってきたのがこんなところで役に立つとはな。
「後でそれ提出ってことで許して⋯⋯許して⋯⋯」
「⋯⋯分かりました。その代わり絶っっっっ対に後で提出してくださいね!?」
「おう任せろ、研究データごと持ってきてやったからな!!」
「────って言っておいたから問題ないぜ?」
「いや時間守るのは大切な事だと思うけど健康診断云々でそれはダメだと思う」
「ズィマーちゃんは真面目だなぁ⋯⋯」
「グムも良くないんじゃないかなって思うよ」
「おっかしーなー?味方が消えたぞ〜?」
そんなこんなで夜。ズィマーとグムにお礼をする為に龍門のレストランに来ていた。
「⋯⋯⋯⋯ここなの?」
「ここだよ?」
「⋯⋯何かの間違いか?アタシにはものっすごい高級料亭に見えるんだが?」
「間違ってないぜ?金の心配はしなくていいよ、余裕で奢れるしな。ドレスコードも心配いらないよ、この店顔パスだし」
「⋯⋯お前⋯⋯何者?」
「ははっ、中に入ればわかると思うよ?」
そんな軽口を叩きながら店に入る。すると店員が「いらっしゃいませ」と駆け寄ってきた。サルカズの女だった。
そのまま二、三言言葉を交わすと慌てて店員が奥に消え、入れ替わりにサンクタの男が現れた。年齢は40代位の大分筋肉質な男でサンクタとしては珍しい部類の人間だった。
「お久しぶりですシキ様!!そしてようこそ初めての方々!!私オーナー兼シェフをやらせて頂いております、マリウスと申します。この度は当店に足を運んで下さってありがとうございます!!精一杯おもてなしさせていただきますのでVIPルームへどうぞ!!」
「「あー⋯⋯」」
どうやら全てを察してくれたようで何より。
「一応簡単に説明すると、俺がラテラーノで祀り上げられてた時にお世話になった専属の料理人だった人なんだ。この人は真面目に俺の事信仰してくれててね⋯⋯いや主ではないから信仰ってのも変な話なんだけど」
「とんでもございません。あの時、貴方様がラテラーノにいなかったら私は今ここに居ません。貴方様が主の生まれ変わりだろうがそうでなかろうが、私の主は紛れもなく貴方様です」
「えっと⋯⋯何したんだお前?」
「うん?いや別に本当に何もしてないんだよ⋯⋯?ただこの人の前の専属料理人が⋯⋯男だったんだけど俺の事レイプしようとして捕まってさ⋯⋯丁度それで空いてたんだよね⋯⋯」
「で、たまたまヘッドハンティングした日が失意のどん底に居た日だったと」
「そういう事なんだよ⋯⋯」
そう、本当に俺はマジで何もしてない。ただ彼の運が良かっただけなのだ。
「お前も色々苦労してるんだな⋯⋯」
「あはは⋯⋯一応特別扱いはやめてくれと言ったんだけどね⋯⋯」
「そっちじゃねえよお前どんだけ性被害にあってるんだ⋯⋯何かに呪われてても不思議じゃないレベルだぞ」
「そっちかよ」
「シキさん大丈夫?辛いことがあったらいつでも言っていいんだよ?」
「そんな事言われても、俺もうラテラーノとはほぼ絶縁状態だからなぁ⋯⋯」
強いて困っていることを上げるなら未だに俺の盗撮写真が裏取引されてる事くらいだから特に問題は無い。いや問題が無いわけじゃないけど諦めた。一度世に出てしまったものはそう簡単に消えないからな。
「まあそんな話しても仕方ないだろ?飯食おうぜ飯!!」
「おっと、失礼しました。お客様を私の私語で待たせるなど言語道断。さあ、どうぞこちらへ」
そして俺達は飯に辿り着いた。その味は前よりも遥かに上達しありえないくらい美味しかったとだけは言っておこう。
グムとズィマーは終始ご満悦だった。
「あー⋯⋯食った食った」
「シキさんありがとう!!とっても美味しかったよ〜」
「喜んでもらえて何より。」
なんか急速にこの二人と仲良くなってる気がする。いやまあ全然悪いことじゃないしむしろ嬉しいんだけど。
今日はモスティマが不自然なほど静かだった。Wとのやり取りを聞いてたからてっきり今日もどっかで見てるのかと思ってたんだが⋯⋯。
まあそこまで人間性が堕ちてないって事にしておこう。うん。
帰る頃には時計の針は10を回ったところだった。帰って出かける前に言っていたカルテを提出し大浴場に向かうと丁度ドクターと鉢合わせした。
「お、ドクターも風呂か?」
「ああ、丁度仕事が一区切りついたからな」
一区切り、と言うあたり彼は今日も残業に勤しむつもりなのだろうか。若干ロドスはブラック企業なんじゃないかと怖くなってきた。
「ふぅ⋯⋯あー⋯⋯10時間ぶりの休息〜」
訂正。ブラック企業だったようだ。
「ドクター、適度に休息を取れ。冗談抜きで過労死するぞ」
「ははっ、大丈夫大丈夫。この間ほぼ一日仕事したけど何も問題なかったから」
「人はそれをブラック企業と言うんだ⋯⋯いや訂正しよう。それ以上だ。本当に少し休め。死なんて碌なもんじゃないぞ」
「お、おう。気をつける⋯⋯」
「まあ、気をつけるべきはお前よりもアーミヤちゃんだな。あの無自覚ワーカホリックは他人にも仕事仕事って言うからな。マジで気をつけろ」
「ああ⋯⋯⋯⋯」
心当たりはどうやらあるらしかった。
「⋯⋯なあシキ」
「おん?どうした?」
「その⋯⋯お前の「直死の魔眼」は、鉱石病も殺せるのか?」
「殺せる」
「なら────」
「やらんぞ?それは俺の役目じゃない。というか医学で鉱石病に勝利しないとただのイタチごっこだ。殺したって再発はするんだぜ?完全に殺すならやっぱ薬だったり手術だったりが一番いいだろ。それも誰でも殺せるように、な。大体俺一人しか殺せないんだぞ?俺を過労死させる気か?」
「そう、だな。すまん」
「別に構わんさ、皆同じこと言うしな。まあ仲間が鉱石病で死にかかってたら殺すけど」
「⋯⋯それが聞けただけでも十分嬉しいよ」
そう言ってドクターは身体を洗うため湯船から出た。ついで俺も湯船から出た瞬間────
「あ」
「え」
石鹸で滑ってコケた。それはもう盛大にコケた。
「うおおおおぉ!?」
「いやこっち倒れてくんのドクtぐふぇっ」
当然の如く、俺の体格でドクターを抑えられる訳もなく、下敷きになる。
「わ、悪い!!大丈夫か!?」
「あ、ああ⋯⋯幸い頭も打ってないから特には────」
「おい今とんでもない音聞こえ⋯⋯⋯⋯」
あ、ズィマーが入ってきた。
さーて状況を整理しようか。
今俺はドクターの下敷きになっていて、俺達二人とも全裸で────
「な────何してんだお前ええええええええええええ!!」
この後ドクターは全治二週間の怪我を負った。
シキ:鉱石病を唯一治せる(殺せる)ヤベー奴。だが本文で語ったように余程のことが無い限りそれはしない。が、多分好みの女の子にはすんなりやりそう。後実は未来視も持ってるが大した使う機会はない。
モスティマ:幼なじみだから何でも知ってる。久しぶりにシキと会話出来てテンションがぶち上がりあの後部屋に戻ってオナニーした。
グム:めっちゃいい子。背景さえ知らなければ全人類の癒し
ズィマー:あまりにもシキが性的被害に合いすぎているため「監視ついでに護ってやるか⋯⋯」感覚でシキの隣で行動するようになった。だからさっきドクターをぶっ飛ばした。後悔はしてない。
ケルシー&アーミヤ:この後右から順に、血が騒いだ、その事後処理に追われた、という理由で連勤して寝込んだ。
ドクター:不憫枠。この後しばらくホモ疑惑がかかった。
シルバーアッシュ:盟友のホモ疑惑を聞いて一瞬ニヤッと笑ったらしい。
あらすじの所でサンクタとサルカズ間違えて書いて気づかなかったバカはただ一人!!俺だ!!
────いや本当にご指摘ありがとうございます。
マジで気づいてませんでした。責任もってモスティマとエクシアのスキル特化してきます。
次回予告────
「何って⋯⋯ナニしてた?」
「オナっとる場合かーッ!!」
「シキぃ⋯⋯ボクとシようよ!!」
「何言ってるのかしら?私が先よ」
「もういい!!二人纏めてヤってやるよぉ!!」
「面白いことしてるじゃないか、私も混ぜてくれよ」
次回「赤と青と戦闘中毒」
エクシア「ついに⋯⋯ついに!!」
モスティマ「私達のターン⋯⋯ッ!!」
※作者にほぼ忘れられてますがモスティマとエクシアはヒロインです