新たなる赤き獅子 ウルトラマンライガ~休止中~   作:新米くん

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下手な投稿作品ですが、どうぞよろしくお願い致します。


第一話 レオが危機の時、新たな戦士が現る

宇宙....その無限に広がる暗黒の空間に無数に点在する星々が美しい輝きを放っている。その中でも緑豊かな、エメラルドのように煌めく太陽系第三惑星...地球もその星々に負けず劣らずの美しさを放っている。

しかし、その美しさを誇る地球に危機が訪れようとしていた。

突如として、広大な宇宙の彼方から二つ大きな球体が静寂な宇宙を切り裂くかの如く飛行している。

そしてその二つの球体は真っ直ぐ地球に落下していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【赤道軌道上の成層圏・新MAC空中基地母艦・MACベース】

 

 

 

MACベース全体にけたたましい程にアラートが鳴り響いていた。それに合わすかのようにそこで様々な役目を負った者たちが従事している。

それはMACステーションの中枢とも言える司令室も同じであった。その司令室のドアが大きく開き、MACの隊長である男が足早に入って来ると、直ぐ女性オペレーターに「状況は?」っと尋ねる。

その声には冷静さと力強い威厳を感じさせられる。

 

 

この男...我々はこの男を知っている。この男は嘗て故郷である獅子座L77星を失い地球の為に様々な怪獣や宇宙人から地球の平和と人々を守り抜いた男...おおとりゲン、またの名を...おっと、それは後にしよう。

 

 

「隊長!警戒衛生からの非常事態警報です!謎の物体が二つ、大気圏を突入し地上に落下しています!」

 

 

女性オペレーターのミヤマ隊員が振り返って答える。再びドアが大きく開閉して5人の男女の隊員が司令室に入ってきた。

彼らはモニターをチェックしているおおとり隊長の後ろに集って控えている。その間にも宇宙からの物体は刻々と地上に近づきつつある。

おおとり隊長はモニターを見ながら、

「各支部からの位置は?」

 

 

「各支部からではとても間に合いません!」

 

 

「分かった。落下予想場所の特定をしろ」

 

 

おおとり隊長の命令をすぐさま実行し、端末のキーボードを素早いタイピングにてその落下予想場所を算出する。そして結果が直ぐにも出た。

 

 

 

「出ました!東京湾です!!」

 

 

 

おおとり隊長は後ろに控えていた隊員たちに振り返り、力強く命令を口にするのだった。

 

 

「宇宙からの謎の物体だ。この地球に害をなすために来たのやもしれん。MAC出動!!」

 

「了解っ!!」

 

隊員たちは敬礼の姿勢で勢いよく応答して、各々ヘルメットを手にして司令室から出ていくのだった。隊員たちが出ていったのを確認し、おおとり隊長も出動すべく自身の色違いの隊員専用ヘルメットを携えて、自らも出動する。

 

 

この時、おおとり隊長には何か予感めいた感覚があった。今日、自分にとって思いもしないことと遭遇すると....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃....。

 

《地上・東京・城南スポーツセンター》

 

 

東京都新宿区にあるスポーツ会館にて、指導員たちやスポーツセンターに通う子供たち視線がある一点に集中していた。

そこには一人の男がトランポリンを使って華麗に飛び跳ねて、空中でオリンピック選手顔負けのバク宙を披露している。

しかもバク宙しながらトランポリンに着地したと同時に、トランポリンから降りてからバク転しながらの宙返りを披露してみせた。

 

その連続の技には皆、感歎の思いを込めて拍手を送る。更に空手により自分一人に対し四人相手にしての対戦でもこの青年の異常な程の身体能力が発揮する。

四人の男が取り囲むようにして彼に挑み掛かる、が、彼は冷静にかつ素早い対応でこれらを躱し、隙も見せず目にも止まらぬ蹴りや拳を繰り出し彼らを見事に下したのだった

 

 

この男...大神(おおがみ)ジン。彼がこの物語の主人公である。

 

 

彼の試合が終わるのを確認して、子供たちが彼に集まってきた。

 

 

「わー!凄い凄い!」

 

 

「ジンさん、カッコイイ!」

 

 

「ねぇねぇ!今の僕に教えて!」

 

 

「私にもぉ!」

 

 

「僕にも!」

 

 

子供たちは皆彼の両手やジャージなど掴んで離さず、ジンにせがみ始める。子供たちに囲まれたジンは困った顔で苦笑する。

 

 

「み、みんな、落ち着いて...ははは」

 

 

するとそこへポニーテールの女性がやってきた。彼女は秋葉凛子。此処の城南スポーツセンターに働く女性、得意とするスポーツはバレーボールや水泳、そして剣道で鍛え抜かれた素晴らしいナイスな身体を持った美人。

そんな彼女が子供たちに注意する。

 

 

「こぉら、ジンさんが困ってるでしょ?それにみんなはこの後、私が教えるんだから」

 

 

「えー!凛子姉ちゃんよりジンさんが良いよぉー!」

 

 

「「「そうだ!そうだ!」」」

 

 

「まったく!」

 

 

そんな時だった。この城南スポーツセンターの責任者である梅田トオルが慌ててやって来た。昔子供時代に彼はここに通ったこともある。

 

 

「みんな!!避難するんだ!!」

 

 

慌てて来る様に皆動揺し始める。そんなトオルに凛子が何事かと問いかける。

 

 

「どうしたんですか!?梅田さん!」

 

 

「さっきニュースで隕石が東京湾に降ってくるから避難勧告が出たんだ!恐らく津波も来る!!避難だ!!」

 

 

「分かりました!!皆!避難しょう!!」

 

 

皆動揺するが、凛子の言葉に従うように挙って避難するために、子供たちは梅田や凛子たち大人たちに導かれるように体育館から出始める。

 

「よし....え?」

 

子供たちを見守る凛子はジンへと視線を向けると彼の様子に啞然とした。

彼女に見られているとは知らず、ジンは剣呑とした顔付きで外の方へ見ていた。彼が見ているのは先ほどまで晴天だった空が暗雲に包まれていた。

その光景を見てジンは呟いた。

 

 

「.....‷あの時‴と、同じ曇だ」

 

 

彼はそう呟きながらいつの間にか握り拳となっている両手から血が滴り落ちる。

そんな彼の傍に近寄り、「ジンさん...?」と不安と心配の気持ちで尋ねる。

ジンは自身を呼ぶ彼女に気付いて振り向き、先ほどの剣呑とした顔のまま明日奈に伝える。

 

 

「凛子。俺たちも早く行くぞ」

 

 

「え?」

 

 

「...最悪なことになる」

 

 

「最悪な、こと...?」

 

 

その時、上空で激しく光った。ただの雷とは違いまるで意思を持ったかのように稲光が乱雑に発生する。

 

「きゃあ!!」

 

 

その稲光に彼女は驚きジンに抱きついてしまう。運動などをやっている為に彼女の身体は引き締まりながらも女性の象徴と言える胸はしっかりとジャージの上からでも強調されている。

その胸がジンの腕に当たっている事に彼は内心少しドキッとしたが、それを表に出すことはしなかった。

彼らが遅れている事に気付いた梅田館長が戻ってきて、早く出ろと促す。

 

 

「君たち!何してる!!早く行くぞ!!」

 

 

「分かりました。凛子行こう」

 

 

「え?は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、MACベースからMACの戦闘機マッキー一号と二号が出撃。一号機には現場指揮の為におおとりゲン隊長が、操縦担当には戦闘機やバイクなどを操るのにお手の物である男性隊員、氷室恭輔。

分析機器などで担当をするのは静かに機器のモニターに目を凝らす眼鏡を掛けた女性隊員の一之瀬水月。

彼女は科学専門であり怪獣や宇宙人の生態などを分析したりするエキスパートである。

以上三名が一号機に乗り込んでいる。

二号機には女性でありながら副隊長の立場に在り、常にクールで冷静沈着を重んじ隊員たちを取り纏めて隊長であるおおとりゲンを補佐する彼女の名は、東雲梓。

操縦には芹沢晴子隊員。彼女の専門は射撃と格闘技がメインで彼女に銃を持たせれば百発百中の腕前を見せる。

分析担当には男性隊員、伊勢結城。彼は戦闘や生物分析よりもメカニックなどに精通している。

以上二号機にはこの三名が乗っている。

おおとりは通信機でMACベースと交信する。

 

 

「物体は?」

 

 

『それが落下コースを変更し、東京湾に落下しました!』

 

 

「全機、これより現場に急行する」

 

 

「「「「「了解!」」」」」

 

 

 

マッキー一号と二号はすぐさま東京湾に急行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京湾近くの海に大きな二つの物体が凄まじい稲光を発しながら滔々落下する。それらは海面にぶつかって爆発を起こし巨大な波を立て空にも届きそうな程の水柱が上がる。

激しい水飛沫の所為で何も見えない。しかも落下に生じた波が東京湾に襲い掛かり、被害は当然甚大な物となっている。

海岸にいた人や、海に近い都市部に居た人たちも波に吞まれ、波から助かった者たちは攫われた家族、兄弟、友人、恋人の名を叫ぶが返ってくるのは大きな波と雷の轟音のみ。

だがその時、海の中から何か巨大な影が二つ浮上してきた。その正体は頭頂部と背中に角が生えた黒と赤の体色を二匹の怪獣であった。

 

二匹の怪獣が海面から現れたと同時に、マッキー一号と二号が現場に到着した。コクピットから二匹の怪獣の姿にゲンは驚愕する。

 

 

 

「(あれは!?ブラックギラス!レッドギラス!まさか嘗て倒したあの双子怪獣が再びこの地球にやってくるとは...!)」

 

 

そう。ゲンはこの二匹の怪獣を知っている。その名を双子怪獣のブラックギラスとレッドギラス。この二匹は嘗て‷ある宇宙人‴と共に宇宙で大暴れした凶悪な存在であり、ゲンにとって因縁深い相手である。

 

 

「隊長!前方に怪獣!数2!」

 

 

操縦席の氷室隊員が声を上げ、分析一之瀬隊員がすぐさま双子怪獣の解析を始める。素早いキーボード操作で怪獣を調べあげた。

 

 

「黒い個体、身長56m体重4万t。赤い個体、55m体重3万9千t。過去のアーカイブからデータが合致しました。

個体名ブラックギラス、レッドギラスです!」

 

 

「確かその二匹の怪獣って!?」

 

 

 

一之瀬隊員の報告に氷室隊員が驚愕する。彼の驚愕に無線越しに東雲副隊長が答える。

 

 

 

『そうだ。嘗て伊豆諸島南端の黒潮島は完全に壊滅させ多くの島民たちの命を奪った大津波を操る能力を持ったとんでもない怪獣だ』

 

 

ゲン以外のMACメンバーは絶句する。天候や津波を操り島一つを滅ぼす程の恐ろしい能力を有する怪獣が東京湾に襲い掛かる。

その怪獣二匹が津波や台風を起こしながら上陸をしよう行動を開始する。

 

 

「ミサイル攻撃を敢行する。怪獣の上陸を阻止する!」

 

 

「「了解!!」」

 

 

ゲンは攻撃開始を命じ、怪獣の上陸阻止に行動を起こす。次に二号機の東雲副隊長に通信を繋ぐ。

 

 

「副隊長、これより二機での同時によるミサイル攻撃を行うぞ!」

 

 

『了解!!』

 

 

マッキー二機から発射されたミサイルが怪獣や海面に直撃し、大きく爆発する。

ミサイルによる爆発に双子怪獣は一瞬怯み、動きが止まる。

怪獣たちは反撃として頭部の赤色破壊光線をマッキー二機に目掛けて狙い撃つが、これに二機は慌てて旋回して回避することで直撃は免れる。

すかさず旋回して再び怪獣たちに腹や頭部にミサイルを浴びせることで二匹は怒り始める。

怒り心頭の二匹の様子にゲンは警戒心を強くする。

 

 

「各機!気を引き締めろ!!」

 

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、城南スポーツセンターの彼らは子供たちを連れて波から逃げる為に高い場所へと移動している。ジンは子供たちが逸れないように後ろから見守っていた。

街中では逃げ惑う人々の所為で混雑しかなりパニックしているようで、押し合い圧し合いや暴動などが発生している始末だ。

警察も状況に後手に回っている為、暴動やパニックを諌めることなど出来ず避難誘導ぐらいがやっとなのだ。

だがその避難誘導すらもパニックの所為で満足に機能しておらず、中々に前に進めなかった。

そんな時「うわぁ」という声と共に群衆に押されて転んでしまい子供が倒れる。その子供にジンが駆け寄り助け起こす。

 

 

「大丈夫!」

 

 

「あ、ありがとう」

 

 

「立てる?」

 

 

子供を助けたその時、恐ろしい音がジンの耳に入る。彼はその音にビクッとしてしまい、身体の動きを止めてしまった。

動きを止まると同時に彼の危機感を更に強まり冷や汗が流れ、ジンは東京湾の方面に視線を向け目付きを鋭くして何かを見ているようだ、何かを見ながら彼の脳裏に何か恐ろしい記憶の断片が浮かんでいる。

それを思い起こす怒りからくる感情と共に歯を食いしばってしまう、それは巨大な竜巻が建物や人々を薙ぎ払い、雷があらゆる物を破壊される光景だった。

その光景が今起きている光景と重なり、ジンは海を睨む。

そんな彼に凛子が駆け寄った。

 

 

「ジンさん!大丈夫!?」

 

 

「凛子、この子を頼む」

 

 

ジンは自分が助けた子供を抱きかかえて凛子に託した。

 

 

「え?!わ、わかったわ!」

 

 

「すまない。俺は行く所がある」

 

 

彼が口にした台詞に凛子は「え?!」っと動揺し、外は危険だからこのまま共に避難所に向かおうと叫ぶ。

 

 

「ダメよジンさん!!こんな状況で一体何処へ行こうと言うの!?このまま避難所まで行きましょ!!」

 

 

しかし希う彼女の気持ちには応えることはできず、首を横に振る。

 

 

「すまない、だが必ず戻ってくるから君は皆と共に避難所に行くんだ!」

 

 

「ジンさん!!」

 

 

ジンは彼女らを残して何処ぞへと走り去ってしまう。そんな彼に凛子は切ない表情を浮かべてしまっている。

しかしそんな彼女の心中など気付くことなくジンは、雑踏の中を駆け抜けていく。そんな彼の脳裏に過去の記憶が浮かび上がる。

消え行く街...吹き飛ばされる自然...瓦礫に潰され、劫火に焼かれて悲鳴を上げる人々...そしてそれを眺めて震えながら故郷を逃げるように去る幼く小さい子供であった自身。

そしてそこから始まった苦痛と絶望の日々、いつか力を付けて自分の全てを奪った敵への深い怒りと憎しみをぶつける為に...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方MACは未だに双子怪獣たちと交戦していた。しかし二機のマッキーに攻撃に怯むことなく双子怪獣は猛進を緩むことはしない。

二匹の様子に隊長のゲンは焦りを浮かべてしまう。だがこのまま奴らを東京に上陸することは断じて許してはならない、ゲンは隊員たちに果敢に攻撃するよう命じる。

だがマッキーからのミサイル攻撃に対し、双子怪獣は通用しなかった。竜巻をバリアみたく展開してこれを防いでしまう。

攻撃が効かなかった歯がゆさがゲンのみならず、隊員たちも露にする。

その時ふいに東雲副隊長がゲンに通信で具申する。

 

 

『隊長、このままでは埒が明きません。接近して怪獣の目を狙います』

 

 

「ダメだ!」

 

 

彼女は落ち着いた声音でそう具申してきたが、ゲンはこれを却下する。恐らく彼女も内心焦りを抱いているのだろう。

現に今、双子怪獣は間もなく上陸してしまう。このままでは東京が双子怪獣によって海に飲まれてしまう、それだけは絶対に許すわけにはいかない。

そこでゲンは策を閃いた。

 

 

「二号機、これより作戦を告げる。よく聞け!」

 

 

『『『了解!』』』

 

 

ゲンが考えた策とはこうだ。まず二号機が二匹の注意を引き、隙を生んだ所に一号機が冷凍ミサイル弾で二匹を凍り付けにしてから総攻撃をかけるという流れである。

 

 

「以上だ!やるぞ!!」

 

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

「芹沢!行け!!」

 

 

「りょーかい!!」

 

 

東雲副隊長の呼び掛けに応え、芹沢隊員は機体のレバーを強く踏み込む。二号機はすぐさまブラックギラス目掛けてスピード上げる。

自身に向かってくるマッキー二号機に角から出す赤色破壊光線で迎撃、しかし戦闘機乗りのプロたる彼女にとって躱すのは容易だった。

直撃寸前にローリングでこれを回避しながら、ブラックギラスの左目目掛けてレーザーを撃つ。

レーザーはブラックギラスの左目に見事に直撃。左目が爛れ、血が噴き出る。

片目を失い、怒りが込みあがり二号機を鷲掴もうと襲い掛かる。

 

 

「とろいんだよ!!」

 

 

彼女が操る二号機はそれを嘲笑うかのように、高度上げてブラックギラスの魔の手から逃れる。これに更に苛立ちを募らせるブラックギラスは二号機を追いかける。

更に二号機は今度はレッドギラスにもミサイルをお見舞いする。

レッドギラスも怒り、ブラックギラス同様に二号機を追う、二匹が作戦通りに釣られたのを確認したゲンは冷凍弾の発射を命じる。

 

 

「冷凍弾発射!!」

 

 

「了解!!」

 

 

 

一号機から発射された冷凍弾は二匹の頭上で爆発、冷凍ガスが双子怪獣を覆い包む。

ガスに巻き込まれた二匹はゲンの目論見通りに、見事凍ってしまう。これを待ったかとゲンが総攻撃を命じた。

 

 

「今だ!!総攻撃!!」

 

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

絶好の好機、このまま行けば勝てる...そう抱いたMAC隊員たち、しかしその時であった。二匹を包む氷が突如ヒビが入り、中から二匹が怒りの咆哮を上げながら復活した。

あまりの復活の速さにMACの隊員たち全員驚愕し、ゲンが距離を離すよう告げる。

 

 

「離れろ!!」

 

 

しかしそんなの許すかと双子怪獣は一斉に角から赤色破壊光線を出して、2機のマッキーに命中する。

 

 

「きゃああー!!」

 

 

「うわぁ!!」

 

 

「くそぉ!!」

 

 

「全員脱出っ!!!」

 

 

 

隊員たちは皆、機体から脱出してパラシュートを開いた。それを見届けたゲンは一人機体に残っていた。

なぜ残ったのか?死を受け入れたのか?否、そうではない。彼には為さねばならないことがある、目の前に居る双子怪獣を倒し地球を守らなければならないという使命がある。

彼が残ったマッキー一号機は火に包まれる中、ゲンは左手薬指にはめている獅子の顔を模った上部に赤い宝石が埋め込まれた金色の指輪を、空手の正拳突きに近いポーズを取って...。

 

 

 

「レオー!」

 

 

 

瞬間、赤い光が彼を包み込みマッキー一号機から離れる。そのまま赤い光は上陸しようとする双子怪獣の目の前に立ちはだかるように降り立つと、光は消えて代わりにそこに現れたのは燃えるような赤い色の巨人。腹部の紋章、両腕にはめているブレスレット、胸部のプロテクター。

その赤き巨人は嘗て宇宙人や怪獣、そして円盤生物の脅威から守った伝説の英雄、ウルトラマンレオ。

 

 

「副隊長!あれ!!」

 

 

「ウルトラマン...レオ!!」

 

 

レオの登場にMACの面々は喜びに沸く。双子怪獣はレオの登場に驚きを表すが、それでもレオに襲い掛かる。

 

 

「ヤァっ!!!」

 

 

双子怪獣はレオに迎え撃つ態勢で戦いが始まる。襲い掛かる二匹に飛び掛かり、奴らの首をヘッドロックで絡みとってからの投げ飛ばす。

すかさずレオはブラックギラスに飛び蹴りをくらわす。飛び蹴りが頭部に命中したブラックギラスはレッドギラスを巻き添えに吹き飛ばされた。

レオは追撃をかける為接近する、しかし双子怪獣はレオを待っていたかのように互いに抱きついて回転する攻撃ギラススピンでこれを迎え撃つ。

だが歴戦の猛者であるウルトラマンレオに嘗てと同じ攻撃をするなど愚の骨頂。レオは寸前跳躍し、二匹の頭上に回転しながら落ちるように降下する。

するとレオの両足にエネルギーが溜まり赤く光って、そのまま接触する瞬間双子怪獣の頭部を纏めて蹴り飛ばして二匹は絶命した。

怪獣たちが倒された場面を目撃したMACの面々は大いに歓喜する。

 

 

「やったぜ!」

 

 

「やったぁ!!」

 

 

「凄いわ!!」

 

 

「流石はウルトラマンレオだね!」

 

 

「これで....ん?」

 

 

 

その時であった。レオの上空から何か降ってきた。それは何と人型であった。黒い体色に武器は右手に装着する刃渡り25メートルのパタ状のサーベル、左手に装着するフック状の鉤爪、マントを羽織った宇宙人であった。

その宇宙人の名は....。

 

 

「副隊長!あれは!!」

 

 

「ええ、マグマ星人っ!!」

 

 

 

マグマ星人....宇宙の星々を荒らし回る邪悪な宇宙人。嘗て奴の同胞が配下の双子怪獣のブラックギラスやレッドギラスと共に、ウルトラマンレオの故郷の獅子座L77星を滅ぼした極悪な宇宙人である。

更にはレオの師であるウルトラセブンを双子怪獣と共に変身不能にまで追いやった程の経歴を持つ。

そのマグマ星人が単身レオの前に現れたのだ。

 

 

「マグマ星人!!」

 

 

レオはマグマ星人を警戒しながら、戦う姿勢を崩さず構える。そんなレオを嘲笑うかのごとく、マグマ星人は口を開いた。

 

 

「フフフ。ウルトラマンレオ、よくもまぁまんまと現れてくれたなぁ...」

 

 

「なにっ!?」

 

 

「双子怪獣を差し向けたのは他ならぬこの俺様だ!その目的は....貴様だぁ!レオォ!」

 

 

 

マグマ星人はサーベルをレオに向けて今回の目的を口にする。これに驚愕するレオ。

 

 

「なんだと!?だが頼みの双子怪獣はもう倒した!貴様の負けだ!!」

 

 

「馬鹿が、あの程度如きで簡単に終わる双子怪獣だと思ったか!貴様が嘗て双子怪獣たちとの戦闘情報は収拾済みだっ。その為、今回の双子怪獣には“ある細工”が施されている!!貴様はここで終わるのだぁ!!」

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

その時、双子怪獣の亡骸が突然謎の発光を起こした。眩い光にレオは両手で顔を守る。すると眩い光が止み、レオは恐る恐る手を退けると恐るべき光景が舞い込む。

 

 

「こ、これは!?」

 

 

 

なんと倒されたはずの双子怪獣はなんと合体して一体の凶悪な怪獣へと姿を変えた。その姿はまず、頭頂部から角が背中や尻尾にかけて背ビレみたく連ねって、その身体も双子怪獣よりも強靭となっていた。

口からはみ出る牙もまた鋭く咬まれれば一溜まりもない。

 

 

 

「名付けて、“キングギラス”!!貴様の為に新たに改良施された双子怪獣の真の姿だぁ!!」

 

 

マグマ星人の高らかな言葉に呼応するようにキングギラスは天にも轟く咆哮を上げた。そしてマグマ星人はレオを抹殺するよう命令する。

 

 

「殺れっ!!キングギラス!!ウルトラマンレオを殺せぇ!!」

 

 

キングギラスは吠えながらレオに襲い掛かる。レオも退かずキングギラスにハイキックをくらわす、っが。

 

 

「っ!?」

 

 

「(ニヤァ)」

 

 

キングギラスはレオの攻撃を片手で受け止め不敵に嘲笑い、そのままレオの足を鷲掴んだまま片手で難なく持ち上げてまるでバットを地面に叩きつけるかのように、レオを海面に何度も叩きつける。

 

 

「だ、だぁ!!」

 

 

何度も海面に叩きつけられるレオ。これには当然苦しい、しかしキングギラスはそんな苦しむレオを見て楽しみ、ついには放り投げる。

解放されたレオは苦しみながらも態勢を直して、両腕を広げるアクションの後に額のビームランプから放つ赤色光線レオクロスビームを放つ。

 

「エイヤぁ!!」

 

だがそんなレオの光線技の一つを回避や防御などもせず、真っ正面から諸に受け止めたのだ。驚きを隠せないが負けじと額のビームランプから放つ光線ビームランプ光線や、カラータイマーから発射する白色破壊光線タイマーショットなど、レオの強力な光線を痛くもないとばかりに直撃した腹や胸を蚊に刺されたから痒いとばかりに掻いて見せる。

レオは高くジャンプして必殺のレオキックをキングギラス目掛けて放つが、キングギラスは角から双子怪獣よりも強力な破壊光線を飛ばしてレオを墜落させる。

海面に叩きつかれたレオは苦しむが、そんなのキングギラスには知ったことかと彼に近寄り首を鷲掴んだ。

もがき苦しむレオ。そのレオを見てMACの面々は声を荒げる。

 

 

「レオが!!」

 

 

「大変!!」

 

 

「ど、どうしたら!!」

 

 

「どうするのよ!!」

 

 

「レオが、負ける.......」

 

 

苦しむレオのカラータイマーが青から赤に点滅し始める。マグマ星人は今のレオの様子に喜び、勝利を確信する。

 

 

「いいぞぉ!!このまま奴の首をへし折れぇ!!」

 

 

苦しむレオ、最早ここまでか.....っとその時だった。突如双子怪獣たちによって包まれていた暗雲の隙間から光が差し込んだ。

この状況にマグマ星人や、レオの首を絞めているキングギラスすらも何事かと上を見上げ、MACの面々も暗雲の方へと視線を向ける。

すると暗雲が真っ二つに引き裂かれて、そこから赤い光の球体現れた。球体はそのまま勢い良くマグマ星人に突っ込んできた。

 

 

 

「な、なんだと!?ぶぎゃぁ!!!」

 

 

 

赤い光の球体はマグマ星人に突進して吹き飛ばして、次にキングギラスをも吹き飛ばしてレオを助けたのだ。解放されたレオを庇うように球体は海面に着水すると大きくスパークした。そしてそこから現れたのは、赤い色の身体、鍛え抜かれた筋肉質な肉体、胸のカラータイマー、銀色の鎧のようなものに胸と左肩、その左肩を覆う部分が獅子を模した形状している。

頭部にはウルトラセブン21の21スラッガーとも言われてるヴェルザードや、それを両サイドで挟む形でウルトラマンゼロのゼロスラッガーに酷似した宇宙ブーメランが三本あり、目はセブンやセブン21、マックスやレオのレッド族と同じ六角形でそれが吊り上げって鋭く見える、額には菱形状のビームランプ、右腕には獅子の紋様が描かれた手甲を装備している。

見るからにレオと同じウルトラマンである。

 

 

「う、うぅ....ん?き、君は....?」

 

 

膝をつき苦しみながら自分をたすけたと思われる謎のウルトラマンを見上げるレオ。その彼の呼び掛けに振り向く赤きウルトラマンの腹部にある文字を見て、レオは驚愕した。

 

 

「そ、その文字はっ!?き、君は!!?」

 

 

「......」

 

 

しかし彼はレオの問いには答えず、すぐさまマグマ星人とキングギラスに目を向ける。その当の奴らは邪魔が入られて憤りを見せていた。

 

 

「よくも邪魔をしてくれたなぁ!!!」

 

 

キングギラスもマグマ星人と同じ怒りを募らせて唸り上げる。

 

 

「.....」

 

 

しかし赤きウルトラマンは黙り込んだままマグマ星人に目を向けると彼の拳に力が入る、それはまるで激しい怒りが込められているかのようだ。

そんなことなど気づかずマグマ星人は赤きウルトラマンに問いただす。

 

 

「貴様ぁ!!!一体何者だぁ!!!」

 

 

 

すると赤きウルトラマンは、とうとうその声を発す....。

 

 

 

 

「...俺の名は、ウルトラマン。ウルトラマン...ライガだぁ!!!」

 

 

 

続く.....。

 

 

 

 

 

 

 

 




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