期末試験も比企谷のおかげで乗り切り、夏休みになった。プールはサマーフェスの後に行く約束をした。なんかレッスンも気合いが入る。サマーフェスは裏方なんだけどね。
休憩時間。比企谷が何をやっているか気になりLINEしてみる。
【おっす、何してる?】
【川で小町とその他がキャッハウフフしてるのを眺めてる】
ん?どこかに出掛けてるのか?
【どこの川?】
【千葉村】
「は?千葉村!」
「奈緒、どうかした?」
ヤバイ、声が出て。
「何でもない。加蓮は休んでろよ」
「は~い」
なんで千葉村なんかに居るんだ?
【なんで千葉村?】
【独神・シズカーの陰謀だ】
あぁ、平塚先生ね。
【なんで平塚先生の陰謀なんだ?】
【奉仕部の活動だとよ。林間学校の小学生のサポート】
【じゃあ、雪ノ下さんや由比ヶ浜さんも居るの?】
【べ、別に由比ヶ浜の胸とか雪ノ下の脚とか見てないからな】
何、勝手に自白してるんだろう。てか、ズルイ。
【ふ~ん、そう…】
【何、怖いんですけど…】
【プール、楽しみだね】
【は、はい…】
まったく…。ライバル多いのかな…。
【悪い、夜の肝試しの準備に行く】
【わかった。プールの時にkwsk聞くから】
【…はい】
よし、と。
「相手はウワサの比企谷君かな?」
「うわっ!加蓮、見てたのかよ」
しまった!
「一緒にプール行くんだっけ?」
「う、うん…」
「水着は買った?」
「まだ…」
「レッスン終わったら、買いに行こう♪」
「い、いやいやいや。いいよ」
「キワドイ水着で比企谷君を悩殺しちゃおう♪」
「キワドイのは絶対にない」
「でも、新しいの買おうよ。私も見たいし。ね?」
ダメだ。こうなったら、加蓮は引かない。
「わかったよ…」
「うふふっ、この北条加蓮に任せなさい」
「お手柔らか。それと、ポテトは買わないからな」
「そんな~」
んで、水着を買ったあとにファーストフードに来ちゃったんだけとね。
「ポテトうまっ♪」
「今日は、その…ありがとな、加蓮」
「奈緒がデレた」
「で、デレてないし!」
「私も比企谷君に会ってみたいな」
「絶対にダメ!」
「ケチ!」
ライバル増やしたくない。
「でもさ、奈緒が比企谷君の話する時って、すごく楽しそうなんだよね」
え?
「奈緒が羨ましいな」
「べ、別に付き合ったりとかはしてないからな」
「でも、いい恋をしているんだと思うな」
「そ、そうかな…」
「だって、比企谷君と会えた日はニコニコだし」
え?
「会えなかった日はドンヨリしてるよ」
き、気がつかなかった…。
「奈緒、デビューしたら告白するとか考えてるの?」
「そ、そこまでは…」
「奈緒」
「ん?」
「ちゃんと告白するんだよ」
「わかってるよ」
ありがとう、加蓮。