神谷奈緒は総武高生   作:おたふみ

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12話

新規デビュー、プロジェクトの白紙…。私と加蓮のデビューが…。

 

「そのアメリカ帰りの常務の鶴の一声でか?」

 

「そうなんだよ…」

 

比企谷のベストプレイスでお昼ご飯を食べながら、担当プロデューサーから言われたことを話している。

 

「で、でも、クビになった訳じゃないんだろ?」

 

「まぁ、そうなんだけど…」

 

ステージに立つ私を比企谷に見てもらう夢が…。

 

「だったら、やるしかねぇんじゃねぇの」

 

「すげぇ、比企谷が前向きなこと言ってる」

 

「ほっとけ」

 

「しかも、常務も新プロジェクトの『プロジェクト・クローネ』の為にレッスンルーム使うから、レッスンの時間が少なくなっちゃったよ」

 

「アメリカ帰りなのに英語とドイツ語のチャンポンって、クククッ」

 

「クローネって、どんな意味なんだ?」

 

「英語の『クラウン』、日本語だと王冠だな」

 

選ばれてる人達を考えてみると、なんとなく納得出来た。アナスタシアさんとか鷺沢さんとか、あと速水奏…。本当に同じ歳なのって感じ。

 

「悔しいから、文化祭の実行委員でもやろうかな。比企谷も一緒にやらない?」

 

「やらない、働きたくないでゴザル」

 

「即答かよ。クラスの出し物とか参加しないのか?」

 

「俺は空気になる」

 

「じゃあさ、文化祭は一緒に見ないか?」

 

「気が向いたらな」

 

「それ、やらない返事だ」

 

数日後、実行委員になり初の会議へ。会議室に入ると…。

 

「なんで比企谷が居るの?」

 

「平塚先生の陰謀だ」

 

「まぁ、一緒に頑張ろうよ、な?」

 

「…善処します」

 

会議が始まり、実行委員長が決まったんだけど、比企谷と同じクラスの相模って娘が委員長になった。

 

…ヤバイ雰囲気しかしない。

 

数日後、今日はレッスンルームが使えるので、文実を休む。

委員長に欠席を伝える為に会議室へ。理由は『家庭の事情』だけどな。

 

「よっす比企谷!委員長は?」

 

「相模?まだ来てないな。どうかしたか?」

 

「今日はレッスン出来るから欠席の連絡」

 

「律儀なこった」

 

「普通だろ」

 

「まあな。雪ノ下と生徒会長に言っておけばいいだろ。あと平塚先生」

 

「了解。平塚先生には担任から話が行ってるはずだから」

 

「あそ」

 

雪ノ下さんと生徒会長に欠席の旨を伝える。

 

「そう、わかったわ」

 

「は~い。じゃあ神谷さん、またね」

 

なんだろう、生徒会長の感じ…。癒される…。

 

「神谷さん、ちょっと」

 

雪ノ下さんに呼び止められた。

 

「何?」

 

「あの、比企谷君とは…どういう…」

 

ん?

 

「え?友達だと思うけど」

 

まだ友達なんだよなぁ…。

 

「そ、そう…」

 

「なんで?」

 

「い、いえ、彼にも友人が居たのね…」

 

「少なくとも、私は友達だと思ってる」

 

「そう、わかったわ。引き留めて、ごめんなさい」

 

う~ん、どういうことなんだ?やっぱり、そういうことなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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