神谷奈緒は総武高生   作:おたふみ

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19話

『ライブ成功のご褒美だ。修学旅行行ってこい!』

 

って、何を言ってるんだ、あのプロデューサーは。修学旅行は授業の一環だっつうの!やっぱりシンデレラプロジェクトのプロデューサーの方がいいなぁ、ちょっと怖いけど。

 

諸々の事情(仕事やクラスメイト)により、久しぶりに比企谷とお昼を食べる。

 

京都の隠れた名所やグルメスポットは、紗枝はんやシューコちゃんから情報は仕入れてある。あとは、自由行動の時間に比企谷を誘うだけだ。

 

「あ~、せっかく誘ってくれたのに悪いんだが、奉仕部に来てる依頼の関係で、奉仕部の二人と行動しなきゃならんのだ」

 

そんな…。

 

「そ、そっか、じゃあ仕方ないよ」

 

「その…、なんか、すまん」

 

「い、いいんだ。大丈夫だ」

 

「そんな顔すんなよ」

 

どんな顔してるんだ、私。

 

「あ~、なんだ。今度、埋め合わせするから、な」

 

「えっ?本当?」

 

「お、おう。食いつきすげぇな」

 

やったぁ、比企谷とデート出来る!

 

「どこがいいかな?秋葉原?中野?比企谷は本好きだから神田もいいなぁ」

 

「お、落ち着け。ゆっくり決めればいいだろ」

 

「そうだな」

 

やった、やった。

 

「しかし、神谷って表情がコロコロ変わって面白いな。そこが、可愛いんだけどな」

 

か、可愛い…。

 

「そ、そんな、可愛いなんて…」

 

「うわっ、すまん。変なこと言って」

 

「だ、大丈夫だ」

 

お互いに赤い顔をしたまま昼休みは終わった。

 

 

時は流れて。

やってきました京都!!東宇治高校、新撰組屯所跡、それから、塩見周子の実家。聖地だらけじゃねぇか!!…はぁ、比企谷とまわれない。でも、埋め合わせしてくれるって言ってたからな。

 

まずは、清水寺か。清水寺より地主神社の方が気になる。

 

あ、F組だ。いいなぁ、由比ヶ浜さんは比企谷と一緒で…。ちょっと近いよ!!比企谷も鼻の下伸ばさないで!!

 

 

ホテルの部屋では女子トーク。ターゲットは…、私ですよね、そうですよね。デビューまでの話やライブや仕事の話…。ひ、比企谷との関係?と、友達ですよ。

 

 

 

特にイベントやトラブルもなく、抜刀斉や斉藤一が剣を交えた京都をクラスメイトと散策する。たまに、比企谷達とすれ違ったりする。いいなぁ…。

 

 

 

自由行動の時は、一人で聖地巡りをする。比企谷と話をしながら歩けたら楽しかっただろうなぁ…。シューコちゃんの実家の和菓子、比企谷の分も買っておこう。

 

 

暗くなりはじめた頃、紗枝はんとシューコちゃんオススメの竹林に到着。照明の効果もあって、凄くいい雰囲気だ。ここを比企谷と歩けたら、勢い余って告白とかしちゃいそうだよ。

 

 

 

あれ?向こうから歩いてくるのって…。

 

「比企谷…」

 

「よう」

 

どうして…。そんな顔してるの?何があったの?





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