晴れて『犬を助けた幻のイケメン』こと比企谷八幡とお近づきになれた。どうも、神谷奈緒です。
だぁぁぁ!誰に言ってんだ、私っ!!
はぁはぁはぁ。布団の中で何をやってんだか…。でも、やっぱり格好良かった。クール?とは違うけど、なんかいい…。
昼休みは、だいたいあの場所に居るって言ってたから、明日も行ってみよう。って、文化祭の振替で明日休みじゃねぇか!!
とりあえず、明日は本屋に行ってラノベとマンガを漁りますかな。
…なんで居るの、本屋に彼が。こ、声をかけてみよう。
「よ、よう、比企谷。奇遇だな」
「神谷か?何してんだ?」
「ラノベとマンガを見に来た」
「ふ~ん」
「興味ねぇのかよ!」
「お前、デカイ声出すな」
「あ、ごめん」
「んで、何を買うんだ?」
「特に決めてない」
そうだ!比企谷の好みを聞いてみよう。
「比企谷。なんかオススメある?」
「あん?まぁ、このあたりかな」
何か表紙の女の子の胸がデカイ。
「こういうの胸が大きい女が好みなのか?」
「あ、いや、違うぞ。胸の大きさとかで決めてる訳じゃない!」
「デカイ声だすなよ」
「す、すまん」
さっきと逆だな。
「冗談だよ。それ、興味あったんだよね」
私が1巻を手にすると。
「貸そうか?」
「え?」
「ま、俺からなんて借りたく…」
「いいの!ありがとう!!」
ノータイムで返事をしてしまった。
「お、おう」
「いつ!今!今から!」
「神谷、グイグイ来すぎ…」
あっ、嬉しくて前のめりになってしまった…。
「学校で渡せばいいだろ」
「そ、そうだね」
「じゃあ、俺は…」
ヤバい!帰っちゃう!
「な、なぁ、お茶でも飲まないか?」
「お前、暇なの?俺にかまって。それとも、かまってちゃんなの?」
ひ、ひどい言われよう…。でも、負けない。
「せっかく友達になったんだから、お茶ぐらい付き合えよ」
「まぁ、いい。とりあえず会計してくる」
やった!
比企谷の会計を待って本屋を出る。
「どこ行く?サイゼ?」
「一択!まぁ、サイゼ好きだからいいけど」
最初だからね。サイゼは安くて美味しいから、高校生の味方だよ。
「おぉ、サイゼ好きなんだな!」
何この食いつき!
「ま、まぁね」
「そうか。千葉県民ならそうだよな、うん」
なんか納得してるし。
んで、サイゼでティータイム。イギリス人て本当に紅茶好きなのか?
それはさておき…。
「比企谷、何その砂糖とミルクの量…」
「マッカンがねぇんだから、仕方ないだろ」
なるほど、比企谷はMAXコーヒー愛飲家なんだな。メモφ(..)
「お前、面白いな」
な、なんか面白いことした?
「本屋から、顔が七変化だぞ」
なっ!は、恥ずかしい。
「まっ、可愛いんだけどな」
なっ!か、かかか、可愛い!!
「大丈夫か?顔が赤いけど」
お前のせいだぁ!!
「お、お前が、可愛いとか言うから…」
「なんだ、神谷なら言われ慣れてると思ったけどな」
「わ、私は、可愛いくなんか、ない…」
「そんなことねぇだろ」
「髪はまとまらないし、眉は太いし…」
「ん?そんなこと気にしてたのか?その髪とその眉だから可愛いんだよ」
え?私…、コンプレックスだったのに…。
「ひ、比企谷は、私を口説いてるのかよ」
「んな訳ねぇだろ。俺が口説いたって振り向いてくれる女がなんていねぇよ」
わ、私は…。比企谷が口説いてくれたら…。
「それに、俺に好きになられたって迷惑だろうし、それに…」
比企谷が暗い顔になった。
「ごめん、なんか変なこと言った?」
「いや、なんでもねぇよ」
きっと、何かあるんだろうな…。