「ほら、戸部も姫菜も困ってる」
「その感じだと、葉山君は比企谷が告白に割って入ったのは知ってるんだ」
「そ、それは…」
黙っちゃったよ。
「隼人君も一緒に居たからな」
お友達が言っちゃいましたよ。
「じゃあ、葉山君も比企谷が邪魔したとか横取りしたとか言うつもり?」
「そうじゃない。だが…」
「言いよどむってことは、何かあるのか?」
「…」
黙って下向いちゃったよ。
「葉山君じゃ話にならないから本人に聞くよ。戸部君だっけ?どうなの?」
「まっ、待ってくれ」
「葉山君は黙って」
「戸部君、どうなの?本当に横取りされたなら、戸部君本人が一番怒っていいはずだよ」
「いや~、俺としてはヒキタニ君に…」
「『比企谷』だよ。前も言ったよね?」
「ゴメン。比企谷君に依頼したっつ~か、隼人君に相談したら奉仕部?に依頼をしたみたいな」
簡単に白状したなぁ。
「なんて依頼したの?」
「えっと…」
「ちゃんと答えて。戸部君の友達が比企谷に言いがかりをつけてるんだよ」
「海老名さんに告白したいけどフラれたくないからサポートしてくれって…」
「戸部君さ、女の子のことバカにしてる?」
「え?」
なんで、そんなに驚くの?
「フ、フラれたらダサいじゃん?」
「私はフラれたくないから助けてくれって方がダサいと思うよ。それに告白する相手にも失礼だよ」
F組の女子がうなずいてる。女子は味方になった。もう一息。
「それに、比企谷が割り込んだおかげでフラれなくて済んだのに、フォローもしないの?」
「…」
戸部君も黙っちゃったよ。
「戸~部~!どういうことだし」
な、なんか金髪縦ロールが怒ってますよ。
「いやぁ、優美子には相談しずらかったっつーかぁ…」
「うっさい!!」
「ひっ!」
怖っ!
「隼人、なんで相談してくれなかった?」
「そ、それは…」
「後で聞かせてもらうし。それより…」
三浦さんだっけ?が、比企谷の元にきた。
「ヒキオ、ゴメン!」
「へっ?」
「あーし、ヒキオに余計なことするなとか言って。戸部のために動いてくれてたのに」
「三浦は何も知らなかったんだ。気にするな」
見た目金髪縦ロールでチャラいけど、いい人。
「それから結衣!!」
「え?」
「さっきから、ぼーっとしてるけど、なんでそんな依頼受けた?」
「えっと、戸部っちと姫菜が付き合えたら素敵だなぁって…」
「アンタ、海老名の気持ちも考えた?」
「…考えてなかった」
「アンタも、ヒキオと戸部と海老名に謝りな!」
「う、うん。ごめんなさい」
「男連中も!!」
「ヒキタ…、比企谷君、ごめんな」
「比企谷、すまなかった」
「比企谷、ゴメン」
「ゴメン」
「よし!ヒキオもいい?」
「お、おう」
凄いな、三浦さん。カッコいい。
ん?三浦さんが私のところに来た。
「三浦さん、ありがとう」
「どうってことないし…。それより」
小声で三浦さんが…。
「後でサイン頂戴…///」
意外とミーハーなんだね。