神谷奈緒は総武高生   作:おたふみ

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26話

「神谷はお人好しだな」

 

いつものベストプレイスで昼休み。

 

「比企谷に言われたくない」

 

「うぐっ」

 

今頃、彼女たちは話をしているのかな。

 

「そういえば、SOS団はどうなんだ?」

 

「だから、奉仕部な。これもテンプレになってきたな。まぁ、あれだ…その…」

 

上手くいってないんだ。

 

「比企谷もちゃんと話をしないとな」

 

「そう…かもな」

 

「私は比企谷からは無理矢理にでも聞き出すからね」

 

「お、お手柔らかにお願いします」

 

「比企谷次第かな♪」

 

そんなことを言ってると、海老名さんからLINEが来た。

 

【放課後、少し話せる?】

 

美穂ちゃんの『OK』のスタンプをつけて返信。

 

「どうした?」

 

「海老名さんが放課後、話をしたいって」

 

「腐界に飲まれるなよ」

 

「了解」

 

放課後、昨日の同じ場所へ。今度は海老名さんが先だった。

…三浦さんも居る。拗れたのか?

 

「よっす」

 

「ごめんね、呼び出して」

 

「ん、大丈夫」

 

「ほら、優美子」

 

「う、うん…」

 

海老名さんが三浦さんを促す。

 

「あ、あーしとも友達になってほしい!」

 

「へ?」

 

変な声出ちゃった。

 

「海老名と友達になったって聞いて、あの…あーしも友達になりたいなって…」

 

モジモジして可愛いな。

 

「いいよ」

 

「やったぁ!!Triad Primus、超好きなんだよね」

 

「あ、ありがと…」

 

正面から言われると、恥ずかしいな。

 

「あーしのこと優美子って呼ぶし」

 

「私も奈緒でいいよ」

 

「じゃあ、私は?」

 

海老名さんが手を上げたので、優美子と顔を見合わせる。

 

「海老名さん」

「海老名」

 

「ヒドーイ!私も姫菜って呼んでよ」

 

良かった、拗れたのか訳じゃなかった。

 

「じゃあ、記念にアイス食べに行くし」

 

「いいねぇ」

 

すると、携帯がなった。

 

「ごめん、私だ」

 

比企谷からだ。二人の了承を得て電話に出る。

 

『すまん、神谷。まだ学校か?』

 

「うん。優美子と姫菜と一緒だよ」

 

『いつの間に三浦まで名前呼びになったんだよ』

 

「さっき。で、どうしたんだ?」

 

『すまんが、奉仕部まで来れるか?』

 

「どうしたんだ?」

 

『二人が神谷と話をしたいって』

 

この展開もある意味考えていた。なんとか、元の奉仕部に戻って比企谷にも元気出してほしいからな。

 

「わかった。場所は?」

 

『特別棟の札にシール貼ってある教室だ』

 

「札にシール?」

 

『あれだ、教室の入り口で学年と組が書いてあるヤツ』

 

「あ、あれね。了解」

 

電話を切り、二人に謝る。

 

「ごめん、比企谷から呼び出されちゃった」

 

「ほほう」

「ヒキオからねぇ」

 

なんか、二人がニヤニヤしてる。

 

「ち、違うから!ひ、比企谷に呼ばれて嬉しいとかじゃないからな」

 

「奈緒ったらツンデレだねぇ」

「可愛いとこあるし」

 

うう~、二人して…。

 

 

 

 

 

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