ちょっと言い過ぎたかな?いや、そんなことはないはず!…たぶん。
でも、二人とも俯いちゃってるし、少しガス抜きしないとな。
「まぁ、私たちぐらいの年齢の女子なら恋愛事に興味があるのはわかるけどね」
由比ヶ浜さんが顔を上げた。次は雪ノ下さんかな。
「しかし、ヒドイよね。戸部君も葉山君も海老名さんもさ、依頼だけして自分たちはノーダメージでさ」
雪ノ下さんがこちらに目を向けた。
「戸部君と葉山君はわかるわ。でも、海老名さんて…」
比企谷に目配せをして、頷いたのを確認する。
「正確には聞いてないけど、海老名さんも依頼をしていたんだよ。内容的にはたぶん、だれとも付き合うつもりはないから、告白されて今のグループを壊したくないって。比企谷、あってる?」
「概ね、あってる」
「海老名さんが来た時は、何か趣味の話をして…。はっ!!男子同士仲良くって、そういうことなの…」
「さすが雪ノ下。理解が早くて助かる」
「そういうこと。葉山君じゃ何にも出来ないからね」
「神谷さん、それはどういうことかしら?」
「海老名さんも葉山君に相談していたんだよ。もっと言うと、葉山君も比企谷に依頼したんじゃない?」
比企谷の方を向く。
「…正解」
「じゃあ、ヒッキーは…」
「2つ…いえ3つの依頼を…」
「まあな」
ビックリしてるな二人とも。
「あの男は…本当に…」
あれ?雪ノ下さんが怖いよ。
「隼人君…」
由比ヶ浜さんは、ガッカリしてるし。
「ま、まぁ、比企谷も元々は友達少ないだろ?今は私も居るし、奉仕部もあるけどな。海老名さんもオタク趣味だから、昔は友達少なかったんだろうな。だから海老名さんに共感して、あんな偽物の告白で海老名さんの現状を守ろうとしたんだと思う」
あっ、ビクッてした。
ある意味、ここからが本題かな。
「それでさ、嘘告白の後に二人が言ったことなんだけど、『特別な想い』があって、比企谷に辛辣なこと言ったんじゃないかな?」
下向いた。当たりかぁ、そうかぁ、やっぱりかぁ。
雪ノ下さんが、上目遣いでこちらを見る。
「どうして、そう思うのかしら?」
「ん?女の勘だよ」
由比ヶ浜さんはモジモジしている。
「あのさ、なおぼうはどうなのかな?」
へ?
「なおぼう?私のこと?」
「うん」
私はどこかの人気声優かよ!!
「神谷、諦めろ」
「まぁいいや。んで、私がどう思ってるかだっけ?」
「うん」
よしっ!!宣戦布告だ!
「それは…」
「邪魔するぞ」
「うわぁ!」
急に扉が開いた。…平塚先生だ。
「平塚先生、ノックを」
本当だよ!!
「ん?先客かね?神谷じゃないか」
「どうもっス」
「依頼があって来たんだが…」
「私は依頼じゃないんで。雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、この話は後日でもいいかな?依頼が来たみたいだし」
「ええ、私はかまわないわ」
「後で聞かせて。絶対だよ」
仕方ない、後日にしますかな。
「じゃあ、私は失礼します」
「うむ、すまんな」
奉仕部の部室を出ると、見覚えのある人が居た。
「あ、生徒会長」
「神谷さん、文実の時はありがとうね~。アイドルさんなんて知らなかったよ~」
「あはは、すいません。あの時はナイショだったんで」
「そうだったんだぁ~」
もう一人居た。一年生?
「…本物だ」
「本物の神谷奈緒だよ」
「一年の一色いろはです」
「依頼ってのは、二人からなのか?」
「うん」
「はい」
「そっか。邪魔したら悪いんで、私はこれで」
「神谷さん、バイバ~イ」
「…」
笑顔で手を振る生徒会長と無言で会釈をする一色さん。
なんか、あの一色さんってヤバイ感じがするなぁ。
面倒な依頼とかしなきゃいいけど…。
あれ?もしかして、またフラグ立てた?
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諸々、ツッコミお願いします(笑)