「はあっ!?生徒会長に勝手に立候補させられて、生徒会長になりたくないから何とかしてくれだって!?」
「こ、怖ぇよ、神谷」
「ご、ごめん」
奉仕部に行った数日後の昼休み。私、『フラグ建築士一級』名乗っていいかな?
ああ、せっかく色々暴露して三人が元に戻ると思ったのに…。甘かったなぁ。
「そんなの、一部活がどうにか出来る範疇超えてるじゃん」
「俺もそう思う…」
平塚先生も生徒会長も何をやってるんだよ…。
「ちょっと平塚先生のところに行ってくる」
「ちょっ!待てって」
「何?」
「怖いよ。俺達でやるだけやってみる」
「まぁ、比企谷が言うなら…」
「悪いな」
「一番簡単なのは、対立候補を立てることか…」
「そう簡単な話じゃない」
「なんで?」
「一色は悪意によって立候補させられた」
「そうなのか?」
…容姿はアイドル級。こちらを観察するような目。
「一色は、男受けを良くして、女に嫌われるタイプだ」
なるほどね。
「根本をどうにかしないとダメってこと?」
「その通り」
また難しいなぁ。
「比企谷はどうするつもりなんだ?」
「俺の案は却下になった」
「ちなみに聞いていい?」
「す~♪す~♪」
「口笛鳴ってないからね。また自分を使った案なんでしょ?」
「…はい」
やっぱり。
「すまん」
「怒ってないよ。あの二人が止めたんでしょ?」
「まあな」
「なぁ比企谷」
「ん」
「私は比企谷の案は否定はしない。けど、それは切り札だ、簡単に使っていいモノじゃない」
「愛の切り札?」
「そうキュアエース…。茶化すな」
「すまん」
「まあ、あれだ。修学旅行の時みたいギリギリで使うモンだ。それに、その切り札を使う時は周りに言わないとな」
「そうだな」
「そうだよ。比企谷は頭がキレるんだから。それに奉仕部は三人なんだから『文殊の知恵』だよ」
「由比ヶ浜はアレだけどな。それに…」
「それに?」
「神谷がいてくれる」
比企谷は、私のことを…。
「そうだ!私がいるぞ!」
「か、神谷?」
「ん?」
「その、…手を…」
わぁ!!嬉しくて手を握ってしまった!!
「て、手ぐらいどうってことないだろ」
「顔が赤いんですが…」
うっ!
「と、兎に角!三人で考えなきゃダメだぞ。一人で突っ走るなよ」
「わかった」
大丈夫かな?
翌日、放課後にひとりで買い物。今日は偶々だぞ、友達いるからな!って、誰に言ってるんだ?
あそこに居るのは…。
「優美子!姫菜!」
「はろはろ~」
「…奈緒」
「買い物?」
「優美子がブーツをみたいって」
ん?優美子の様子が変だなぁ。
「優美子、何かあったの?」
「…ヒキオにパンツ見られた///」
「えぇ~!!」
「奈緒、声が大きい」
「ごめんごめん」
比企谷~。
「まぁ、優美子の自業自得なんだけどね」
「え?」
「ブーツを試着してる時に急に立ち上がるからだよ」
「うん///」
ん?まだ様子がおかしい。
「…見られたのが可愛いパンツで良かった」
「はっ?」
「はっ?」
私も姫菜も変な声出ちゃったよ。
「ヒキオに見てもらうなら、可愛い下着の方がいいし///」
「え?優美子?」
「優美子って、隼人君のこと…」
「あ?口先だけの隼人なんて、どうでもいいし。ヒキオの方が断然いいし」
「ゆ、優美子?」
「い、いや、違うし!奈緒から取ろうとか思ってないから!ただ、ちょっといいかなぁって…///」
「優美子…」
「優美子…」
比企谷、君もフラグ建築士一級を名乗っていいよ。