神谷奈緒は総武高生   作:おたふみ

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36話

「奈緒ちゃん、雪ノ下さんが呼んでるんだけど」

 

「わかった。ありがとう」

 

学校での休み時間。雪ノ下姉と会った数日後だったので、それ関係だと思うんだけど…。もしかして、ピンチ?

 

と、とりあえず、平静を装って。

 

「どうかしたの?」

 

「こんにちは、神谷さん。姉が迷惑をかけたみたいね。ごめんなさい」

 

謝られた。

 

「ど、どうして、それを?」

 

「もう削除されているんだけど、ネットに『財前時子に論破される女子大生』って書き込みが写真付きで…。勿論、姉の顔にはモザイクがあったのだけど、見る人が見ればわかってしまうから」

 

SNS怖ぇ。私も気をつけないと。

 

「それで、家族会議になったのよ。その時、貴女に絡んだことを自白した次第よ。しばらく姉は大学以外は外出禁止だそうよ」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「姉が余計なことを言っていたみたいだけど、私は実力で比企谷を振り向かせるから」

 

「私も負けるつもりはないからね」

 

「では、失礼するわ」

 

「じゃね」

 

ふぅ、とりあえずは大丈夫だな。一応、比企谷にも後で言っておこう。

 

 

んで、昼休みなんだけど…。

 

「なんで、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんも居るの?」

 

「俺が聞きたいよ」

 

「わ、私は比企谷君に姉さんの件を報告に…」

 

「ゆきのんとお昼一緒に食べようとしたら、ここに居たから…」

 

素直に比企谷と食べたいと言えないかな、この二人は…。

 

「そういう神谷さんはどうなのかしら?」

 

「私?私は時々ここで比企谷とお昼食べてるから」

 

「え?」

「え?」

 

あれ?言ってなかったっけ?

 

「どうなのかしら?比企谷君」

「どういうことなの?ヒッキー」

 

「え?俺?」

 

「まぁまぁ二人とも。私が勝手に押し掛けてるだけだから」

 

あ、なんか睨まれた。

 

「比企谷君、明日からは部室に来なさい」

 

「そうだよ、ヒッキー」

 

「え?普通に嫌なんですけど。地味に遠いし」

 

とりあえず、ヤバそうだから話を逸らそう。

 

「なぁ、ご飯食べよう。お腹すいたよ」

 

「そうだ。俺はパンを食べて戸塚を眺めるという重大な使命があるんだ。早く食べよう」

 

「うわぁ」

「うへぇ」

 

なんか、二人が引いてる。比企谷はもうパン食べてるし。私も食べよう。

 

そういえば…。

 

「クリスマスイベントの準備って順調なのか?」

 

「ん?まぁ、なんとかな」

 

「貴方は暇を見つけては、鶴見さんと工作しているでしょう。ロリコンなのかしら?」

 

「鶴見さん?」

 

もしかして、また女子?

 

「ヒッキー、名前で呼ばれて喜んでたもんね」

 

「うぐっ!喜んでないからね」

 

「もしかして、どこかの女の子なの?」

 

「女の子というより女児ね」

 

「千葉村で一緒になった鶴見留美ちゃん。小学生だよ」

 

まさか…。

 

「ロリコン?」

 

「違う。お兄ちゃんスキルが働いただけだから」

 

「ふ~ん」

 

「と、とにかく、順調だ」

 

「それは良かった」

 

「神谷の方はどうなんだ?」

 

「バッチリだよ。期待してくれていいよ」

 

「ほう。じゃあ、期待しておくよ」

 

そんな話をして、昼休みは終わった。

 

 

 

 

 

 

「ねえ、ゆきのん。二人はもう付き合ってるのかな?」

「いえ、まだのはずよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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