新しい友達が出来た。名前は【北条加蓮】。同じ時期にアイドルになって、一緒にレッスンしているうちに仲良くなった。
「ほ~ん、それって友達になれるのか?」
比企谷が菓子パンをモシャモシャ食べながら言った。違った、惣菜パンだった。具は…、キンピラか。なかなかうまそうな…。じゃなくて!
「どういうこと?」
「ほら、芸能界って生き馬の目を抜くところだろ?ドロドロしたものとかありそうなイメージだから」
「あははははっ!それはないよ」
「なんか、神谷に爆笑されるとムカつくな」
「いや、悪い。私たち、まだ『候補』だからな。同じ事務所だし、オーディションで競ってる訳じゃないからな」
「そういうもんかね?」
「そういうもんだよ。それにユニットって話も出てるらしいから」
「それなら友達かもな」
「それとさ、困ったことがあるんだよ」
「ん?」
「加蓮はさ、もともと病弱だったみたいなんだ。それこそ入退院を繰り返すみたいな」
「それって大丈夫なのか?」
「今は平気みたいなんだけど…」
「それなら問題なさそうだが?」
「病弱だった頃の反動かもしれないんだけど、重度のポテトジャンキーなんだよ」
「なんだそれ?」
「ファーストフードのポテトが大好きで、気がつくと食べてるんだよ」
「俺はマッカンジャンキーだから、何も言えねぇな」
「そんなぁ…」
「でも、神谷が心配して注意してるんだろ?」
「まぁ、そうだけど」
「じゃあ、いいだろ」
「そんなもんかな?」
「そんなもんだろ」
お弁当を食べ終わり、まったりしている。比企谷の部活はどうなんだろう。
「なぁ、比企谷。部活は順調なのか?隣人部」
「違ぇよ!…いや、まて。あながち間違えでもない…」
「どういうこと?」
「黒髪ロングの毒舌と、金髪ではないが、巨に…ゲフンゲフン」
「比企谷、いつからハーレム主人公になったんだ?」
「なってないからね」
「でも、明らかに両手に花だよな?」
「確かに、二人とも可愛いと思うがな」
え?誰なの?
「ちなみにさ、一緒に部活やってるのって誰なの?」
「あ?J組の雪ノ下とウチのクラスの由比ヶ浜だ」
どっちも、可愛いくて有名。もしかして、どっちかと付き合ったり…。
「しかしなぁ、雪ノ下は毒舌で俺のメンタル削ってくるし、由比ヶ浜はアホの娘でメシマズ属性だからな」
「どっちかと付き合ったりは?」
「俺だぞ?無理に決まってるだろ」
わ、私は比企谷と付き合っても…。
「それに、あんな思いはもう沢山だ」
比企谷が悲しそうな顔をした。
「ど、どうかしたのか?」
「なんでもねぇよ。ほら昼休み終わるぜ。テニスコートの戸塚も居なくなったし」
比企谷、そんなとこ見てたんだ。戸塚?なんか可愛い娘だな…。
「ちなみに、戸塚は男だ」
「え!!」
普通に可愛い…。男の娘なのか?
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戸塚は可愛い。性別は『戸塚』だ。