神谷奈緒は総武高生   作:おたふみ

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9話

ショックな出来事があった。

休日に何気なくららぽーとに来たら、比企谷を見かけた。それだけな良かったんだけど…。雪ノ下さんと一緒に居た。比企谷と雪ノ下さんて、付き合ってたんだ。はははっ…。何やってたんだろう、私。

 

あの場所へ、ベストプレイスに行くのはやめよう…。

 

数日間、比企谷と顔をあわせることはなかったんだけど…。

 

「よう」

 

そりゃ同じ学校なんだから、顔あわすよな。

 

「よ、よお」

 

「最近、来ねぇな」

 

「あ、うん、その…」

 

「ま、そうだよな、俺みたいなヤツと一緒に居ても…」

 

違う…、そうじゃないんだ…。

 

「まぁ、あれだよ、彼女いるのに、私と昼ご飯食べてたらマズイだろ?」

 

ははっ、どうにでもなれ!

 

「何言ってんだ、お前?俺に彼女なんて居る訳ないだろ」

 

「あ、内緒なのか?」

 

「内緒も何も居ないから」

 

「だって、ららぽで雪ノ下さんと…」

 

「あ、あれ見たのか?あれは由比ヶ浜の誕生日プレゼント買いに行っただけだ。小町も居たんだが、途中で逃げやがった」

 

え?そうなの?

 

「どこをどう勘違いしたらそうなるんだよ」

 

「なんだそうなんだ、あはははは!」

 

「痛ぇよ」

 

気がついたら、比企谷の肩をバンバン叩いてた。

 

「ごめん」

 

「ま、いいけどよ」

 

「じゃあ、また昼ご飯食べに行っていいか?」

 

「…好きにすればいい」

 

「じゃあ、行く!」

 

「お、おう…」

 

良かった、私の勘違いだった。

 

 

そして、昼休み。少し話をしたいことがあったんだ。

 

「あと1ヶ月で夏休みだな」

 

「おう、そうだな」

 

「比企谷はどっか行ったりするのか?」

 

「いや」

 

「私は、ウチの事務所のサマーフェスに行くんだ」

 

「遂にデビューか?」

 

「いや、裏方」

 

「なんだ…。ステージに立つなら行こうと思ったんだかな…」

 

「でも、デビューも視野に入れて、裏方から見とけって」

 

「じゃあ、デビュー出来そうなのか?」

 

「加蓮と一緒にな」

 

「すげぇ…」

 

比企谷が遠くを見ている。

 

「比企谷、寂しくなったか?」

 

「ば、バカ、違ぇよ」

 

「比企谷、私は比企谷が私の趣味に付き合ってくれたり、テスト勉強みてくれたりしてるから、レッスン頑張ったり出来るんだ。だから、デビューしても比企谷をないがしろすることは絶対にしないからな」

 

「お、おう…」

 

どうしたんた?比企谷、顔が赤いけど…。

 

「か、神谷…」

 

「なんだ?」

 

「ち、近いんだが…」

 

はっ!テンション上がって、あと少しで比企谷にくっつくところまで…。

 

「ご、こめん」

 

「い、いや、大丈夫…というかご褒美というか…」

 

ヤバイヤバイ!話題を変えよう。

 

「ひ、比企谷!夏休みにプールとか行かないか?」

 

「え?嫌だ」

 

「なんでだよ!!」

 

「暑いし、人多いし…」

 

そうだよな、比企谷って人混みとか苦手だもんな…。

 

「そ、そんなに、がっかりするなよ。はぁぁぁ、行くよ」

 

「本当!!」

 

「あ、ああ、行く。行くから、手を…」

 

思わず手を握ってしまった!!

 

「ご、ごめん」

 

「い、いや、…おう」

 

 

 

 

 

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