ダンまちRTAチャート全階層踏破   作:匿名ニキ

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原作では、ラウルよりアイズが先に入団している事になっていますが、本作品ではアイズがラウルの後に入団したという設定で書いてます。





《超凡夫》の回想 

自分の名はラウル・ノールド。

円形都市オラリオのダンジョン探索系ファミリア『ロキファミリア』所属の冒険者っす!同期はアナキティ・オータムと......あの日から消息不明となった幼馴染である彼の二人っす。

 

入団したての頃の彼は、恐い位に慎重な人でした。ダンジョンに潜らずに、ギルドでダンジョンの地形やモンスター、冒険に必要な装備やアイテム等を熱心に調べる程に慎重な彼が突如として姿を眩ましたっす。

 

彼の最後の姿を見たのは神ロキっす。当時の神ロキは今みたいな変.....眷属(子供)好きなではなく、非常に淡泊な神様だったのを覚えているっす。

 

同期のアキにも一緒に彼の行方を捜すのをお願いしましたっす。

彼は自分とほぼ同じステータスなので、上層の一層から三層、もしくは五層まで潜ったと考えた僕は彼を一層から隅々まで彼の行方を捜し初めたっす。

 

あれから一週間経過して彼の生存を諦めていた自分は、昨日捜しながらの探索に疲れて、魔石を換金せずに本拠へ帰ってしまい早朝にギルドへ足を向けた時だった。

所々、傷だらけではあるが最後に見た時のまんまの彼が、そこにはあった。駆け足で彼により、心配の声を掛けた。

 

『どこに行ってたんすか?捜し回ったすよ!』

『....誰?お前』

 

帰って来たのは、非情な言葉だった。確かにあの当時、彼と話した回数は数えきれない程には幼馴染として話してきたと思っていたけど、彼はそうは感じてはいなかったのだろうか?

驚きの余りに立ち竦む自分を置いて彼は、どこかへとまた行方を眩ましたっす。

 

次に彼と再開した時までには、自分の事を認識してもらえるように、必死に冒険をし、幾つもの死線を潜り抜けた自分の頑張りの成果はステータスにも現れていた。

 

 

ラウル・ノールド

lv.5

力:

器用:B701

耐久:B701

敏捷:B701

魔力:I0

 

狩人:G

耐異常:G

剣士:I

治癒:H

 

【スキル】

 

超・器用貧乏(ハイ・バランス)

・武器使用時に、一定の全ステータス高補正

 

【魔法】

 

 

 

第一級冒険者達の中では凡才だけど、オラリオの全体の冒険者としては非凡な冒険者として、ファミリアの皆を引っ張っていける様な冒険者になれたと思っているっす。

自分は、今第二軍のリーダーとしてアキと共に前人未踏破の五十九層へ挑戦する直前に起こった緊急事態(・・・・)が発生した為、五十層の安全階層(セーフポイント)である休息地帯(レストポイント)にて最後の準備を整えている最中っす。

 

その緊急事態というのが五十層に入る前....四十九層にて、謎の復活を果たしていた『階層主バロール』が五十層への道で立ち塞がっていたっす。団長であるフィンさんは自分を除いたファミリア最高戦力全員で、第二軍を五十層へ駆け込んで行く間の囮として、自分は第二軍の皆を先導するという指揮を出したっす。

なんとか全員無事で五十層へと辿り着いたと同時に、フィンさんは発しました。

 

「三つに分けて、僕達の目標地点である五十九層を攻略準備をする!」

 

一つ目はどうやら足が速いアイズさんとベートさんの二人を先遣隊として行かせて、先の階層に異常がないかを確認させるっす。二つ目、先遣隊に行った二人と自分を除いた第一級冒険者を二つの隊のリーダーとして分けて、冒険者依頼(クエスト)を早めに済まして、何時でも帰還できるようにするっす。そして最後の三つ目は、荷物確認と食事の用意......地味っすけど、これも重要な役割っす。.....いつか、彼と再会したいっす。

 

「はぁ。まだホークが生きているって、信じている訳?」

「アキ」

 

どうやら書いていた日記を横から覗いていたらしく、彼の生存を信じている自分を諦めるように諭してきたっす。

 

「自分はまだホークが何処かで必ず生きているって、信じているっす!」

「私もその気持ちは分からなくもないけど、でもあれから十二年も経っているのよ?」

「.....そうだとしても、自分は生きているって信じたいっす」

「.....ラウル」

 

手を勢いよく合わせ、パンっと乾いた音を響かせながらアキは言った。

 

「今は湿っぽくなってたら、未踏破階層攻略なんて出来っこないし、気持ち切り替えよ!私は、あっちの手伝いしていくから、ラウルも気持ちを切り替えて、準備しなよ?」

 

そのまま指した方向へと消えていった。

 

「そう....すね。っ!気持ち切り替えて、頑張るっすよ!」

 

己に気合を入れて、任された役割に手を付けた同期のラウルを遠目から眺めながら、ポツリと零した。

 

「私だって、ホークが生きているのを信じている。だけど、そこで立ち止まったら、もしもの事があったら.....」

 

その時、ガサっと草が揺れた音がした。私はその音がした方へ、視線を向けた。そこにいたのは、所々傷跡があるけれど....確かな面影を残した彼が立っていた。

 

「あれ?もしかして......ホーク?」

 

 

 

 

 

 

 




失踪します。
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