魔法の杖ってドロップアイテムだけじゃないの?   作:星火 悠瑠璃

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 お久しぶりです。悠瑠璃です。

 テストが振るわないどころじゃなく、体調を崩し、新学期こそはと気合を入れようと空回りと、無為に時間が過ぎていきました。

 はい、ストックに手を加えて投稿です。短いです。



 ということで、次回タイトル回収するといったな? あれは、嘘だ。


 すみません、一回やってみたかったんです。ということで、ギャルゲだったらヒロイン√があるであろうキャラの追加です。

 では、ごゆるりと。


#6 修道女先輩に手を引かれて

 

 お店で昼食を食べた後、私は急遽今日明日の予定について考えることとなりました。先程の都出身だろうナンパ師のお姉さん、失礼、推定するに「派遣された名も知らぬ教員」の方からのお誘いのため、今晩はこの街に泊まることとなりました。先方もこの後すぐにとはいかなかったようですので、明日ということになりました。

 

 と、言いますのにも理由があります。あぁ、こちらで一泊する理由では無く、彼女の身元の方です。大きな決め手としては明日の待ち合わせ場所が新たな校舎のであることでした。他にも都方面の正装?らしきベストをつけていたこと。確か以前私が学校に通っていたころに先生が、その先生の先生から貰ったお古だと言いながら見せてくれた物にデザインが近かったのです。あれは一体何十年前の物なのでしょう。

 

 さて、普通なら親友の家に泊めてもらうのが、現代の考えなのでしょうけれど。ここは(より騒がしい店は他にもあるとしても)酒場としても繁盛しているわけですから、夜中までどんちゃん騒ぎな訳です。いつもの夜のバイト(不作だったり、獣による作物被害の年にはよくしていました)ならば気にすることはないのですが、こちらで稼ぎ時に睡眠を摂るにはお互いに遠慮してしまうことでしょう。

 

 次点として考えられるのが、今向かっている教会です。

 

 ソラとの会話の最中にもでた、先輩兼シスターのネリ姉。姐と言うには所作や言動が穏やかに過ぎるのですが、押しの強さといいこの街の学童皆の姉貴分と言っても過言ではないことでしょう。

 

 この街ができた当初は街の中心にあった教会は、その立地上多くの初期住民達を雑魚寝ではありましたが、雨風から守ってきました。そういった歴史から、移設されても浮浪児や事故で家を失った人の一時的な受け皿となるべく、宿泊部屋が多めに設計されました。

 

 視界の隅にこの町でも珍しい黄金色が糸を引いて流れて、そう思った時には耳元で穏やかに、でも力強いという矛盾をはらんだ声で囁かれていました。

 

 

「あれ? りゅーちゃん? 久しぶりっ!」

 

「恐らく世界中を探しても、私をそんな幼児のような呼び方をするのはネリ姉だけでしょうね。お久しぶりです。ネリ姉。」

 

 どうやら探し回ることにはならずに済んだようです。

 

 斜め後ろから瞬間的に抱き着くようにして表れたのは、絵にかいたような金髪ロングシスター。コーネリア先輩ことネリ姉、探し人その人の方から来てくれました。

 

 あっさりと体を離して、私の正面に華麗なターンで舞うように回り込んで見せました。舞踏会などで鍛えられたとはお家柄思えないのですが…気にしないことにしましょう。だってネリ姉ですから。

 

 この燃料を体から吹き出し続けるかのようなエネルギッシュさは、若さの特権だと思います。いえ、今の私の方が身体は若いのですが、前世での私も彼女くらいの年頃だと…いえ、彼女持ち前の美点のようです。えぇ、思い出すまでもありませんでした。全ての新卒が活力に満ち溢れているなどという風評被害も甚だしいですね。

 

 見慣れた修道服ではありますが、よく見れば裾などに縫い目が見え、まだまだ彼女が成長の最中であることがわかります。そういえば中世の栄養状態の割には背が高い方と自負していたはずでしたが、どうやらまた身長に差が開いているようです。彼女はいつまで成長期だというのでしょうか。

 

「もー、私相手に敬語なんて必要ないって言ってるじゃないのー。」

 

「いえ、ですから身内相手にも基本は此れ(敬語)ですので。」

 

 びしばしと音が鳴りそうな程の勢いで私の肩を叩きながら一方的に捲し立てています。なんで私の周囲には体育会系女子が多いのでしょう。いえ、まぁ、根暗同志が集まるとも限らないですし、寧ろ話しかけてこなければ、私から声をかけることなどない人間なので妥当と言えば、そこまででしょう。類が人を呼ばなければ、友はコミュ力強者。

 

「あの、今晩泊めていただくことってできますか?」

 

「あれ? そらちゃんのお店の仕事じゃないの?」

 

 どうやら新任の方に私の話をしたのはネリ姉ではないようです。学校の方にはこれから挨拶に行くようなことを言っていたので、先生とは思えないのですが、さて、そうなると私と学校の両方に関わりがある、それも街の外に連絡手段のあるような方はそうそう思い浮かびませんね。

 

 先程会った都から新しくやってきた方と明日学校でお会いすることになった件について、私は彼女に話すことにしました。

 

「じゃあ、今から行こっか。」

 

「はい?」

 

「だからぁ、本当にその人が新任の先生なのかとか、なんでいきなりっ、りゅーちゃんにお話ししたくなっちゃったのかとか、ねっ?」

 

 まさかまだ見ぬ校舎に行くことになるとは思いませんでした。

 

 アポなしでも突撃出来るのは、低学年小学生同士の友人宅くらいではないでしょうか?

 

 そこのところ、どうなんでしょう? How do you do. Dear my sister?




 修道女のシスターと姉のsisterを掛けたギャグのつもり、らしいです。

 説明している私ですら鼻で笑いましたが、リュシー嬢は鉄面皮の裏でドヤってます。遠回しに懐いている姉なるものの価値観をdisってますが、彼女の笑いのツボは駄洒落に目覚めた小学生と同等です。

 では、また。


 ・・・つ、次こそ、タイトル回収を(汗)
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