ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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最近仕事でメンタルやられた上にMGEXのストフリ予約できなかったので泣きそうです。




レインボーユニコーンVSバンシィ・ノワール

 

 

『世界中のガンダムファンの皆さん、こんばんわ!そしてこんにちわ!第7回ガンダムフェスがいよいよ目前に迫った今夜!前夜祭の司会進行を務めるのは皆さんおなじみビルドダイバーズのナミでーす!』

 

 

ガンダムフェスの前夜祭ライブのステージとなる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のフォースネストでは、前夜祭ライブの司会進行を担当するナミが世界中に向けてガンフェス前夜祭の挨拶をしていた。

いよいよ目前に迫ったライブ……今頃、サラと共に出撃したユウはバンシィ・ノワールの下へたどり着いているだろう。

『機動戦士ガンダム』シリーズ最大のお祭りでもあるガンフェスの前夜祭は、注目度がかなり高く、ベアッガイフェスの比では無い。

そんな前夜祭の司会を任されたのはガンダムベースダイバーシティ店の店長兼GBNイメージガールの一人でもあるビルドダイバーズのナミ。

彼女の後ろでは、リクやヒロトをはじめとしたGBNの名立たるダイバー達がその様子を見守っていた。

もちろん、これからライブを行うニジガクのスクールアイドル11人も一緒だ。

 

 

「ナミさん、本当の司会進行初めてなんですか?全然緊張して無いように見えますけど……。」

「アイツは大分肝が据わってるからなぁ……。我が妹ながらたくましいと言うか、図太いと言うか……。」

「緊張って言う事なら、私はあなた達もだいぶ肝が据わってると思うわよ。」

 

 

アヤメがアユムにそう言った。

確かに、ここにいる全員、全然緊張していないように見える。

むしろリラックスしている様にさえ見えた。

アヤメの疑問に、アユムが応えた。

 

 

「はい!だって今日の私達は、自信しか無いですから!」

「そうですよ!なによりユウ先輩がかすみん達を信じて頑張ってくれてるんです!緊張なんてしてられません!」

 

 

自信満々に答えるアユムとかすみん。

当然ながら他の9人も同じ考えであり、アヤメは愚問だったとフフッと笑った。

そしていよいよ、ナミが全世界へ向けてスクールアイドル同好会の紹介を始めた。

 

 

 

『今年の前夜祭は超ウルトラスペシャルステージ!!なんと今大注目のスクールアイドルが、ライブを披露してくれちゃうよーーーー!!その名も、『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』!!皆も知ってるよね!?それじゃあ、早速メンバーの紹介いってみよーーーーーー!!!』

 

 

 

「よし……皆、行こう!!」

 

 

 

 

~~

 

「もうすぐだよ、サラちゃん!」

「……何か来る……。」

「え?」

 

 

その頃、カツラギが遺したデータにより通常では入れないワープゲートを生成したユウとサラは、それを潜りバンシィ・ノワールのいるディメンションを目指していた。

その時、実物大ユニコーンガンダム立像の制御用ディメンションを目指すユウ達の前に、突如何もないところから無数のガンプラが出現した。

 

 

「何!?このガンプラ達!?」

「ノワールが生み出したNPDガンプラ……自分の意志を持たない、ただノワールに操られるだけの存在。」

 

 

出現したのは『機動戦士ガンダムAGE』に登場するヴェイガンの量産型モビルスーツである『ガフラン』と、地球連邦軍の第1部の最新鋭量産型モビルスーツである『ジェノアス』

量産型にしては高性能な機体が、合わせて20体近くも出現し、ユウ達の行く手を阻もうとする。

しかし、ユウは慌てる事無く、しおこから受け取ったアームドアーマーR3を構えた。

 

 

「私達の……邪魔をするなーーーーー!!」

 

 

背面のアームドアーマーAZNからエネルギー供給を受け、そのエネルギーはサイコフレーム搭載武器であるアームドアーマーR3へと流すレインボーユニコーン。

するとアームドアーマーR3からレインボーユニコーンの身の丈に迫るほどの巨大な光の刃が出現し、それを振り回してガフランやジェノアス達を一刀両断。

一撃で大多数の敵を薙ぎ払い、残った敵には両肩のアームドアーマーQ4からミサイルポッドを、リアスカートのアームドアーマーDDからクリアファンネルを放ち、何人たりとも一切寄せ付けない強さで全ての敵を撃破していく。

その後も、SEEDのウィンダムやOOのフラッグ、Wのリーオーなどのアナザーガンダムに登場する量産型モビルスーツがレインボーユニコーンへと襲い掛かるが、その全てを一撃で倒しながらレインボーユニコーンは突き進む。

やがて、ワープゲートの出口が見えてくると、アームドアーマーAZNの出力を上げながらどんどん加速し、ついにワープゲートを抜けた。

その先にいたのは、カツラギから聞いた通りの異形のモビルアーマーであるアナザーノワールと、ユウ達やスクールアイドル同好会の因縁の相手でもあるELダイバー。

 

 

 

『………高咲侑……。』

「バンシィ……ノワール……。」

 

 

 

バンシィ・ノワールだった。

 

ELダイバーであるバンシィ・ノワールは、本来バトルで受けたダメージの治癒には幾分かの時間を要するはず。

しかしアナザーノワールから溢れ出る余剰エネルギーを使ったためか、すでにカツラギのデルタソニックとの戦闘で生じたダメージは全て回復していた。

それどころか、サイコフレームの色が元の黒から更にどす黒い色へと変色しており、ELダイバーとして更に進化しているように見える。

バンシィ・ノワールはアナザーノワールをユニコーンガンダム立像にインストールする準備をしており、すでにそれは最終段階へと進んでしまっていた。

 

 

『……? なんだその姿は……?』

「フルユニット・レインボーユニコーンガンダム。同好会の皆が、私にくれた力だよ!」

『……もはや、貴様などどうでもいい……俺はマリナの『大嫌い』が詰まったあの学園を破壊する……お前たちの大好きな、ユニコーンガンダムを使ってな……。』

「…………。」

『……どうした?何故黙っている?前に俺に見せた怒りはどうした?俺を倒しに来たんじゃないのか?』

「うん、私はあなたを止めに来た。だけど、倒しに来たわけじゃ無い。」

『なんだと……?』

「私は、私達の大好きを伝えに来たんだ。マリナちゃんと、ノワール……あなたに。」

『なに?』

「もうすぐ、私達のライブが始まるんだ。私達の大好きを詰め込んだ、ガンフェスの前夜祭ライブ……それを、あなたに見てほしい。」

『……ふざけた事を言うなぁ!!』

 

 

アナザーノワールの前から一瞬で姿を消すと、次の瞬間、バンシィ・ノワールはレインボーユニコーンの目の前まで迫っていた。

ノワールクローでレインボーユニコーンの顔面を狙うが、その攻撃を見切ったユウはアームドアーマーR3でバンシィ・ノワールの攻撃をガード。

攻撃を止められるとは思ってもみなかったバンシィ・ノワールは一瞬怯み、その隙にレインボーユニコーンはアームドアーマーR3を振い、バンシィ・ノワールを弾き飛ばした。

その際、ユウの瞳からハイライトが消えている事に、サラは気付いた。

 

 

『SEED』

 

 

『俺の攻撃を、見切った……?SEEDだと!?』

「ノワール!!リアルのマリナちゃんはどこにいるの!!教えて!!」

『誰が貴様などに!!』

 

 

そして、ついにフルユニット・レインボーユニコーンガンダムとバンシィ・ノワールの最後の戦いが幕を開けた。

バンシィ・ノワールもアナザーノワールの力で能力が最大限まで強化されており、一撃一撃が非常に高威力。

ノワールブラスターでレインボーユニコーンを狙い撃つが、レインボーユニコーンはその攻撃が命中する前に前方に手を広げた。

 

 

「シールドファンネル!!」

 

 

ユウが叫ぶと、レインボーユニコーンの目の前に3機のシールドファンネルが出現。

バンシィ・ノワールの攻撃を防ぎきると、今度はアームドアーマーAZNに備え付けられたブレイブインパルスのソードファンネルを本体から切り離し、さらにアームドアーマーDDのキュベレイ・ビューティーのリアスカートを展開した。

 

 

「ソードファンネル!!クリアファンネル!!」

『なにっ!?』

 

 

合計20基のファンネルがバンシィ・ノワールへと襲い掛かる。

ノワールクローをグワッと開き、ノワールブラスターと併用しながらその一つ一つを的確に撃墜する。

いったんノワールブラスターをしまい込むと、腰に下げたユニコーンモード時の主兵装でもあるビームマグナムを手に取った。

 

 

『これで、終わりだ!!』

「………!!」

 

 

『TRANS-AM』

 

 

 

だが、バンシィ・ノワールがビームマグナムを放った時には、すでにレインボーユニコーンはその場にはいなかった。

気が付いた時には、レインボーユニコーンは全身からGN粒子を散布し、機体を赤色に発光させてバンシィ・ノワールの背後にいた。

 

 

『QUATTRO-FULL SABER』

 

 

レインボーユニコーンのコックピットにそう表示されると、アームドアーマーR3をアームドアーマーDDの後ろにマウントし、溢れ出したGN粒子がレインボーユニコーンの右手に集まり始めた。

やがてそれは桜坂しずく……しずこのO-ドリーガンダム・クアトロアトリーチェのメインウェポンでもあるクアトロフルセイバーをかたちどり、レインボーユニコーンはクアトロフルセイバーをバンシィ・ノワールへ向けて構えた。

それをバンシィ・ノワールのノワールクローとぶつけ、両者の間には激しい火花が散る。

 

 

『今の動きはトランザム……そしてその武装……桜坂しずくの……!!』

「このフルユニット・レインボーユニコーンは、同好会皆の武器が使えるんだ!私の大好きな皆が、私に大好きの力をくれてる!!」

『大好き大好きと、下らない事をべらべらと!!』

「くだらなくなんかない!!」

 

 

『FINISH MOVE 02』

 

クアトロフルセイバーでバンシィ・ノワールを弾くレインボーユニコーン。

一定の距離を取り、クアトロフルセイバーを天高く掲げる。

 

 

「私達のガンプラバトルで、私達のライブで、マリナちゃんも……そしてノワール、あなたも救って見せる!!」

 

 

アームドアーマーAZNにより発動したトランザムの力を使い、3倍の出力を得たレインボーユニコーンはバンシィ・ノワールへと斬りかかる。

あまりの速さに、バンシィ・ノワールのカメラアイにはレインボーユニコーンが分身したかのように映り、攻撃を躱せない。

 

 

『は、速い……!』

「しずくちゃん、私に力を貸して!!」

 

 

トランザムとクアトロフルセイバーによる超高速の斬撃。

 

これが、O-ドリーガンダム・クアトロアトリーチェの能力を使用した、フルユニット・レインボーユニコーンガンダムによる新必殺技『桜華虹撃斬』

 

影分身を行ったレインボーユニコーンの目にも止まらぬ斬撃が、バンシィ・ノワールの全身を切り刻んだ。

だが、バンシィ・ノワールが甚大なダメージを負うと、それに反応するかのようにアナザーノワールの瞳が赤く光り、レインボーユニコーンへと触手を伸ばしてきた。

 

 

「ユウ!アナザーノワールが動き出した!」

「わかってる!サラちゃん、しっかり掴まって!」

 

 

『GN SWORDS SSP』

 

 

クアトロフルセイバーがレインボーユニコーンの手から消え、今度は右腕にまとわりつくように優木せつ菜……セツナのかつての愛機でもあるガンダムスカーレットエクシアのメイン武装のGNソードSSPが装着された。

トランザムを維持したまま、レインボーユニコーンはその場で少しずつ速度を上げながら回転しはじめる。

 

 

「せつ菜ちゃん、行くよ!!ユニコーン……、」

 

 

トランザムを発動したレインボーユニコーンの回転力は徐々に上昇し、やがてその場で巨大な竜巻を巻き起こした。

GN粒子とサイコフレームの耀きを纏った竜巻は、アナザーノワールの触手を巻き込みながらその場で切り刻む。

 

 

『FINISH MOVE 03』

 

 

「スカーレットトルネーーーーーーード!!!」

 

 

 

ガンダムスカーレットエクシアの力を使ったレインボーユニコーンガンダムの新必殺技『ユニコーンスカーレットトルネード』が、彼女を襲う触手を全て斬りおとした。

 

竜巻が止むと同時にレインボーユニコーンのトランザムは終了。

だが、アームドアーマーAZNから送られてくる無限のエネルギーのおかげでレインボーユニコーンはパワーダウンせず、戦闘能力を維持。

しかし、レインボーユニコーンがアナザーノワールの触手を落としている間にアナザーノワールがバンシィ・ノワールの傷を修復させており、バンシィ・ノワールはその能力をさらに上げてきた。

アナザーノワールに備え付けられたプロヴィデンスガンダムのドラグーンが切り放され、バンシィ・ノワールの周りを舞うと、それと共にバンシィ・ノワールはレインボーユニコーンへと突っ込んでくる。

 

 

「逃げて、ユウ!」

「わかってる!璃奈ちゃんの機動力、借りるね!」

 

 

『DENDO-FRAME』

 

 

レインボーユニコーンの脚部のみ、サイコフレームから天王寺璃奈……りなこの愛機のAEドムの電動フレームへと変化。

ドム特有のホバー走行でディメンション内を滑る様に移動しながらドラグーンの攻撃を躱す。

しかし、このままでは追いつかれてしまう……そう悟ったユウはその場でジャンプし、アームドアーマーQ4のミサイルポッドでドラグーンを抑えながら握りしめた拳をバンシィ・ノワールへと叩き込んだ。

 

 

『FINISH MOVE 04』

 

 

「おりゃーーーー!!」

『ぐああぁ!!』

 

 

 

AEドムのホバー走行からジャンプ、そこから繰り出されたレインボーユニコーンの強烈な必殺パンチ『フルパワーナックル』が、バンシィ・ノワールの顔面へと激突した。

 

だがバンシィ・ノワールも負けじとその突き出したレインボーユニコーンの拳を掴み、彼女を引き寄せた。

そしてレインボーユニコーンの腹部にノワールブラスターを突き立て、発射。

凄まじい威力のビームがレインボーユニコーンを襲い、レインボーユニコーンはそのままビームに押し出されてしまいディメンションの端の壁に叩き付けられた。

 

 

「うわぁ!」

「ユウ!」

「だ、大丈夫……大丈夫。サラちゃんは?」

「私は大丈夫。それより、ノワールからかなり距離を離されちゃった……。」

「それも、大丈夫。だよね、エマさん!」

 

 

『LONG RANGE RIFLE』

 

 

立ち上がったレインボーユニコーンの手に、エマ・ヴェルデ……エマのヴェルデブラストガンダムの得物であるロングレンジライフルが出現した。

エマはどんなに距離が離れている相手だろうと、狙った物は絶対に外さない。

ユウも同じようにロングレンジライフルでバンシィ・ノワールと彼の周りに浮かぶドラグーンを捉え、引き金を引いた。

 

 

『FINISH MOVE 05』

 

 

 

「いっけーーーー!!フルブラストーーーーー!!」

 

 

 

アームドアーマーQ4のミサイルポッドとロングレンジライフルから放たれた無数の弾丸。

 

 

ヴェルデブラストガンダムの武装を使用したレインボーユニコーンの必殺技である『レインボーフルブラスト』は百発百中。

 

 

全ての弾丸が正確にドラグーンを撃ち落とし、その圧倒的命中力にバンシィ・ノワールは驚愕するしかなかった。

更にレインボーユニコーンはロングレンジライフルを手放し、次なる武装を呼び出す。

 

 

『YAMI-CYAN』

 

 

次に呼び出したのは中須かすみ……かすみんの愛機であるザクみんのサポート用モビルアーマー『ヤミちゃん』

SDのザクみんと合体してリアル体型の無敵武者魔殺駆罠へと変形できるヤミちゃんは、元のキットが大型の為レインボーユニコーンが上に乗っても十分な大きさを誇る。

両腕のビームトンファーを展開し、ヤミちゃんと共にバンシィ・ノワールへと突撃。

負けじとバンシィ・ノワールの方もアナザーノワールの力で自身の足元にアルヴァトーレを呼び出し、それに乗り込む。

 

 

「頼んだよ、かすみちゃん!」

『ならばこちらも……!』

 

 

ヤミちゃんとアルヴァトーレに乗り、ぶつかる両者。

ビームトンファーとノワールクローが激しくぶつかり、再び火花を散らす。

 

 

『FINISH MOVE 06』

 

 

「いっけーーー!!スーパーザクみんスラーーーッシュ!!」

 

 

 

ザクみんのヤミちゃんの大型のクローとレインボーユニコーンのビームトンファーから繰り出す、必殺技の『スーパーザクみんスラッシュ』がアルヴァトーレを切り裂いた。

だがその爆発に巻き込まれてヤミちゃんが消滅し、吹っ飛ばされたレインボーユニコーンは次なる武装を呼び出す。

 

 

『MACE』

 

 

呼び出したのは近江彼方……カナタのガンダムビヨンドバルバトスリベイクの近接戦闘用のメイス。

何の特殊能力も持たないただの鈍器ではあるが、場合によってはどんな特殊能力よりも頼りになる武装だ。

その姿を見たバンシィ・ノワールはゆっくりと手を上げる。

すると、アナザーノワールの瞳が再び赤く光り、バンシィ・ノワールの周りに無数の量産型モビルスーツが出現し始めた。

先ほどこのディメンションにやってくる最中にユウ達の行く手を阻んだものと同じ能力だ。

 

 

「グレイズにアデル、ジンクスにダガーLまで……。」

「大丈夫だよサラちゃん!私達には、彼方さんもついてるんだから!」

 

 

 

メイスを握りしめ、レインボーユニコーンはグレイズ達へと突撃。

グレイズによる実弾攻撃は自前のシールドファンネルで防ぎ、メイスを振り回して一撃で撃破。

しかし数があまりにも多すぎる。

ざっと見ても先ほど相手した数の3倍以上で、普通に戦っていては埒があかない。

 

 

『FINISH MOVE 07』

 

 

「だったら、これで一気に!!」

 

 

レインボーユニコーンはメイスへ力を込め、それで思いっきり地面を殴りつけた。

するとディメンション全体に激しい振動が起き、その振動が地面に立つグレイズ達へと伝わる。

 

巨大な地響きにより内部へ深刻なダメージを与え、敵を内部から破壊する……ガンダムビヨンドバルバトスリベイクのメイスを使ったレインボーユニコーンの必殺技『バルバトスクエイク』だ。

 

 

それにより地上戦力であるグレイズや、地面に立っている他の量産型モビルスーツを全滅させ、残るは空中戦力のみ。

それでも敵は半数以上残っており、アデルやエールストライカーを装備したダガーL、トランザム持ちのジンクスなど、厄介な敵はまだまだ残っている。

アームドアーマーDDのリアスカートを展開し、そこから朝香果林……カリンのキュベレイ・ビューティー最大の武装でもある10機のクリアファンネルを発射させると、シールドファンネルと共にレインボーユニコーンはそれを自身の周りへと拡散した。

 

 

「今度は果林さん!お願いします!」

 

 

アデルやダガーL、ジンクスは量産機の中でもかなり高性能。

特にアデルの性能は主役機でもあるガンダムAGE-1と大差なく、ビームライフルなどの強力な武装を有している。

あらゆる方向からレインボーユニコーンを狙撃する量産機たちの攻撃を、レインボーユニコーンはシールドファンネルとクリアファンネルを巧み操りながらガード。

更にシールドファンネルを量産機たちの頭上へと放ち、3機のシールドファンネルを連結させてサイコフィールドを展開すると、そのサイコフィールドを潜り抜けるようにクリアファンネル達がビーム攻撃を放った。

 

 

 

『FINISH MOVE 08』

 

 

「とびっきり綺麗な必殺技!いくよ!!」

 

 

サイコフィールドを潜り、威力と拡散力を高めたキュベレイ・ビューティーのクリアファンネルを用いたレインボーユニコーンの新必殺『スターライトシャワー』が、グレイズに続いてアデルを全滅させた。

 

 

残るはダガーLとジンクス。

ダガーLはエールストライカーを装備している者もいれば、ジェットストライカーやオオトリなど、多種多様なストライカーパックを装備している者もいる。

あらゆる戦況に対応できるようになっているため、レインボーユニコーンがいくら強いと言えど一機で相手をするにはさすがに骨が折れる。

 

 

『AISAN-LIFEFULL』

『MONJA-HERA』

 

 

「厄介な相手には、愛ちゃんだよね!『アイ』だけに!」

 

 

続いてレインボーユニコーンが呼び出したのは宮下愛……アイの愛機の強化形態の愛参頑駄無大笑軍の愛参命全開ともんじゃヘラ型の軍配。

レインボーユニコーンが軍配を手に持って掲げると、超オレンジの耀きが周囲に広がり、一瞬ダガーL達の動きが止まった。

その隙に愛参命全開をランスモードに変形させたレインボーユニコーンは、アームドアーマーAZNで加速しつつ突進。

 

 

『FINISH MOVE 09』

 

 

 

「マックスパワーで、いきまーーーっくす!!」

 

 

 

愛参頑駄無大笑軍の不可思議な力と強力な槍で相手をまとめて串刺しにするレインボーユニコーンの必殺技『愛参突貫突き』が、ダガーLを全機貫く。

 

 

当然避けられるはずも無く、全員あえなく爆散し、残す量産機はジンクスだけとなった。

しかしジンクスには疑似太陽炉が搭載されており、GBN内ではガンプラの精度にもよるがトランザムも可能。

バンシィ・ノワールが生み出したとなれば当然トランザムも出来るため、全機トランザムを発動し、ディメンション内を縦横無尽に駆け回る。

 

 

『BEAM RIFLE』

 

 

「こういう時は、栞子ちゃんの武器がピッタリだよね!」

 

 

こういう場合には三船栞子……しおこのデスティニーフリーダムガンダム・エデンロードの力がもっとも適性がある。

デスティニーフリーダムのビームライフルを手に、アームドアーマーQ4とアームドアーマーDDの武装を全て展開。

全ての相手をロックオンし、全身のビーム兵器、実弾兵器、ファンネル、そして手に持つ高エネルギービームライフルを躊躇いなく放った。

 

 

 

『FINISH MOVE 10』

 

 

 

「ハイマット、フルバースト!!」

 

 

デスティニーガンダム・エデンロードの多数ロックオン機能と全身の重火器を組み合わせたレインボーユニコーンの新必殺技の『レインボーハイマットフルバースト』の威力は絶大にして強力。

 

ジンクスたちは成す術も無くレインボーユニコーンの攻撃で全て撃ち抜かれてしまい、さらにはその攻撃はバンシィ・ノワールとアナザーノワールにも襲い掛かる。

バンシィ・ノワールはその攻撃をノワールクローで弾き飛ばすが、アナザーノワールは全く聞いていないのか傷一つついていないように見える。

 

 

『RAMPAGE-GRIFFON』

 

 

「あのモビルアーマーから、良くない物を感じる……なんだろう、ノワールとはまた違う……良くない気配がするの……。」

「私もそれは感じるよ。ミアちゃんのランページグリフォンで、アイツに近づこう!」

『させるかぁ!!』

 

 

ミア・テイラー……ミアのライトニングトールギスの支援機であるランページグリフォンに跨り、騎士ガンダムの様に空を掛けるレインボーユニコーン。

アームドアーマーR3を手に取り、アナザーノワールへと近づくが、それを阻止するためにバンシィ・ノワールがレインボーユニコーンの前に立ちふさがった。

ノワールブラスターからエネルギーを射出し、巨大なビームサーベルを形成したバンシィ・ノワールは、それをレインボーユニコーンのアームドアーマーR3とぶつける。

互いの武器を交えながら、レインボーユニコーンはランページグリフォンから飛び降り、それを単独でアナザーノワールへと向かわせた。

 

 

『FINISH MOVE 11』

 

 

「行って!ランページグリフォン!」

『!! しまった……!』

 

 

ライトニングトールギスのランページグリフォンへレインボーユニコーンがエネルギーを送り込み、音速を超える速度で突撃させる技『マッハランページ』が、アナザーノワールへと直撃した。

 

 

バンシィ・ノワールからの指示なしでは動けないアナザーノワールは、その攻撃を防ぐことが出来ず、命中した右腕が爆散。

それを見たバンシィ・ノワールは激昂し、レインボーユニコーンの胸倉を掴んで地面へと叩き付けた。

ノワールクローで上半身をガッチリと押さえつけられ、身動きが取れないレインボーユニコーンは成す統べなく地面を引きずられ、HPが凄まじい速度で減っていく。

 

 

「うわぁあああ!!」

「ゆ、ユウ!」

『どこまでも俺の邪魔をするか高咲侑……!!俺にお前たちの大好きを伝えるだと!?ふざけるな!!俺はマリナの大嫌いから生まれたELダイバー!!大好きという感情など、俺と最も相容れないものだ!!』

 

 

GBNの世界は想いの強さがガンプラの強さにも直結する。

バンシィ・ノワールの大嫌いと言う感情が爆発し、フルユニット・レインボーユニコーンをも上回るほどの出力を得ている。

しかし、ユウはここで負けるわけには行かない。

 

 

ライブ開始まで残り数分……絶対に負けられない。

 

 

 

 

~~

 

 

 

「いよいよね……。」

 

 

同好会の11人がライブを控え、侑がバンシィ・ノワールとの最後の戦いを繰り広げている中、病室のベッドの上でスマホでガンフェス前夜祭の中継を見ていたランジュ。

さすがに侑の戦いは見る事が出来ない為、ライブにも出れないランジュは祈る事しか出来ない自分にいら立ちを覚えていた。

 

 

「アタシも何か……皆の力になれたら……でも……。」

 

 

GBNへログインしようとしたり、ガンプラバトルを見るたびに、バンシィ・ノワールに倒された時の恐怖が全身に走る。

唇をかみしめ、ライブが始まるのを見ていることしか出来ないランジュの病室のドアを、誰かがコンコンとノックした。

 

 

「? 誰?」

「お邪魔します、鐘嵐珠さん。」

 

 

病室のドアを開け、中に入って来たのは長身の美しい女性。

彼女は手に、ランジュに見覚えのある箱を持っており、それを持ってランジュのベッドまでやって来た。

 

 

「あなたは確か……。」

「ミス・トーリ、と言えばわかりますか?」

「ミス・トーリって、マリナの叔父さんの知り合いの?」

「えぇ。今日は、そのマリナさんの叔父さんである、カツラギから頼まれて来ました。」

 

 

カツラギから頼まれた。

しかしカツラギはバンシィ・ノワールに敗北し、今は同じ病院で意識不明になっているはず。

不思議に思っているとミス・トーリは手に持っていた箱をランジュに差し出すと、それを彼女へと渡した。

受け取ったランジュが箱を開けると、そこにあったのは一本のUSBメモリと、大事そうに包まれた一体のガンプラだった。

 

 

「こ、コレ……!」

「自分に何かあれば、それをあなたに渡してほしいって、カツラギから頼まれました。」

「…………。」

「……用事はそれだけです。それをどうするかは、あなたに任せます。」

 

 

それだけ言い残し、ミス・トーリは病室から去って行った。

ランジュは箱の中のガンプラを手に取ると、それを包装していた包紙をゆっくりと剥がしていく。

そしてそこから姿を見せたのは、ランジュと、せつ菜と、マリナの3人で作り上げたガンプラ。

黄金の装甲と、真紅のフレームが美しい、3人の思い出のガンダム。

 

 

 

「クリムゾン……フェネクス……。」

 

 

 

 

 

 

 

 





~にじビル毎回劇場~

第102回:塗装地獄


果林「♪」

愛「おっ、果林ご機嫌だね。」

果林「あら、愛。えぇ、実はさっきSDのキュベレイが売ってたから、可愛くてついつい買っちゃったのよ。」

愛「へー!見せて見せて!」

果林「これよ。クレオパトラキュベレイって言うんですって。良かったら一緒に作りましょうよ。」

愛「いいの?」

果林「えぇ。皆で作った方が楽しいわよ♪」

愛「やったー!じゃあ早速つくろ!」

果林「フフフ、焦らないの。開けるわね。……あら?」

愛「どったの?」

果林「変ねぇ。シールがこれだけしかついてないわ。不良品かしら……これじゃ全然色が足りないわ。」

愛「SDガンダムってそういうもんだよ?」

果林「え?じゃあ足りない色はどうするの?」

愛「勿論自分で塗るんだよ。」

果林「え?多すぎじゃない?」

愛「これでも昔よりは少なくなった方だと思うよ。じゃあ作ろうか!」


~~


愛「かりーん、次のパーツまだー?」

果林「し、静かにしてて!!今集中してるの!!」

愛「ぱぱっと塗って、さっと乾かしたらいいじゃん。」

果林「そんな器用な真似できないわよ!!というか色分け細か過ぎよ~!こんなのどうやって塗り分けるのよ~!!あぁ!?はみ出しちゃった!!」



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