ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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最近立て込んでて休みがちなうえに文字数短くて申し訳ない


ヴェルデブラストVSデスティニーフリーダム

 

「ヴェルデさん、三船さん、スタンバイお願いします!」

「はーい!」

「わかりました。すぐに準備します。」

 

『水星の魔女』のイベントが始まり、イベント会場で今作の0話にあたるプロローグが上映されている間、エマと栞子の2人は舞台袖で自分のガンプラの調整を行っていた。

どうやらエマは今回はヴェルデブラストの強化形態であるスーパーヴェルデブラストガンダムを使用するようで、支援機のV-ディフェンサーを変形させてヴェルデブラストの背面にセット。

栞子もデスティニーフリーダムの武装のチェックをしながら、分解した機体を元通りに組み立てる。

 

 

「ねぇ栞子ちゃん、何を賭けるか決めた?」

「いえ……どうもすぐには思いつきませんね……。エマさんは何を賭けるか決めたのですか?」

「うん!でも、あんまり考えすぎちゃダメだよ。別にみんなの前で発表するものじゃないんだから。栞子ちゃんが何も賭けないのなら、私もお願いはしないから。」

「……エマさん、もう勝った気でいるのですか?」

「もちろんだよ~!」

 

 

エマは好きな事に関しては絶対的な自信を持っている。

スクールアイドルにしてもガンプラバトルにしても、自分が誰かに劣っているなどと考えた事が無い。

そういうところが彼女の実力に現れているのだと、栞子は改めて思った。

確かにエマは強い……同好会全員のガンプラを合体させたフルユニット・レインボーユニコーンガンダムを除けば、彼女とヴェルデブラストガンダムは同好会最強。

性能面ではヴェルデブラストを圧倒するブレイブインパルスや通常のレインボーユニコーンですら、エマの腕でカバーできるほど。

そんなエマと、今から1対1で、全力でバトルができると思うと、栞子は楽しみで仕方がない。

 

 

「凄い自信ですねエマさん。でも、勝つのは私です。そして、エマさんに私のお願いを聞いてもらいます。」

「フフフ、それはどうかな~?」

 

 

2人とも笑顔だが、2人の目線の間には周りには見えないバチバチと飛び散る火花が走っている。

イベント進行役の決闘委員会の人に呼ばれると、エマと栞子はそれぞれの愛機を手に取り、舞台へと出て行った。

 

 

 

~~

 

 

「……と、いうわけで、たった今見ていただいたのは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女 プロローグ』でした!いやぁ……まさかあんな展開が待ち受けているだなんて、見ていて私もハラハラしました!このエリクトちゃんが、主人公のスレッタちゃんという事でいいんでしょうか?」

「えー、それは、水星の魔女の今後をお楽しみにしていただければと思います。皆さんの予想もつかないストーリー展開や、『これが令和のガンダム』といえる作品となっておりますので、今後もどうか、注目していただけたらと思います。」

 

 

司会者の女性とコメンテーターがプロローグの内容と今後の『水星の魔女』について語り終えると、そのタイミングで彼らの前にGPDの筐体に似た巨大な機械が床から出現した。

先ほどプロローグの映像を流していたスクリーンに、その筐体の内部のフィールドの風景が映し出されると、司会者の女性がマイクを手に取り、いよいよメインイベントの説明を始めた。

 

 

「それでは!これから皆さんお待ちかね、新時代ガンプラバトル『GVB』のデモンストレーションバトルを始めたいと思います!そして、そんなバトルに参加してくれるのは、皆さんご存じこの方たちです!どうぞー!」

 

 

司会者がハイテンションで手をかざすと、舞台袖からエマと栞子が顔を出した。

エマは堂々と、栞子は少し緊張しながらも筐体の前まで歩いてくると、大勢の観客の前で一礼した。

観客たちは全員、スレッタ役の役者が出てくると思っていたようで、エマと栞子の顔を見て一瞬場がシーンとしたが、すぐにその沈黙は歓声へと変わる。

 

 

「みんな~!チャオ~!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、癒し系スクールアイドルのエマだよ~!」

「同じく、まっすぐ系スクールアイドル、三船栞子と申します。今日はこのような場にお招きいただき、大変光栄に思っています!」

 

 

このイベントに参加している観客の中には、昨日の前日ライブを見れていない人も大勢いて、エマや栞子が話すたびに『歌って』という声もあがる。

その声が嬉しく、ついついトークが盛り上がってしまった。

すると司会者の女性がコホンッ!と咳払いをして、その音でハッとしたエマと栞子は慌てて自分の愛機を取り出した。

 

 

 

「ではいよいよ、新時代ガンプラバトル『GVB』のお披露目バトルを始めたいと思います!エマちゃん、栞子ちゃん!よろしくお願いします!」

「「はい!」」

 

 

司会者に言われた通り、2人ともそれぞれの配置につくと、ダイバーギアをGVBの筐体へセット。

その上にさらに自身の愛機をセットすると、その機体に合わせた形の操縦桿が筐体から飛び出した。

さらにGVBのフィールド内に、データにより作られたお互いのガンプラがモビルスーツの姿を得て出現し、2人の画面のモニターにはいつもGBNで見ているコクピットからの景色が映し出された。

 

 

「これは……!すごい……リアルなのに、本当にデスティニーフリーダムに乗っているかのような臨場感です……!」

「操縦系はGPDに似てるけど、バトルの仕様はGBNっぽい。これなら、いつもと違った楽しみ方が出来そう!」

 

 

GVBの新鮮さに触れつつ感動をするエマと栞子。

いよいよバトルを始めようと操縦桿を握った2人だが、司会者の女性は二人をいったん制止し、チッチッチと指を振った。

 

 

「2人とも!あれ、忘れてますよ!」

「「あれ?」」

「そうです!『水星の魔女』の決闘といえば!のやつです!」

 

 

司会者にそう言われ、エマと栞子は『あぁ!』と揃って声を上げる。

そして再び操縦桿を握り締めてお互いに向き合うと、『水星の魔女』におけるお約束を口にした。

 

 

決闘前の、前口上だ。

 

 

そしてその前口上を最初に口にしたのは、栞子だ。

 

 

 

「戦いはモビルスーツの性能のみで決まらず。」

 

 

「操縦者の技のみで決まらず!」

 

 

 

「「ただ、結果のみが真実!」」

 

 

 

 

操縦桿を握る手に力が入る。

最後に、司会者の女性がマイクを握り締め、高らかに宣言した。

それが、『決闘』の開始の合図だ。

 

 

「決心解放(フィックス・リリース)!」

 

 

 

「三船栞子!デスティニーフリーダムガンダム・エデンロード、参ります!!」

 

「エマ・ヴェルデ!スーパーヴェルデブラストガンダム!!出撃!!」

 

 

 

 

『アスティカシア高等専門学園』の決闘場を再現したフィールドに、いよいよエマのスーパーヴェルデブラストと、栞子のデスティニーフリーダム・エデンロードが降り立った。

『水星の魔女』の世界観を再現したフィールドに、世界で初めて足を踏み入れた2人は、感動に包まれつつも、しっかりと対戦相手であるお互いを見据える。

特にエマはガンプラバトルの時になると、普段のやさしさが鳴りを潜め、確実に相手をしとめるスナイパーと化す。

しかし、エマが遠距離戦を得意としている事は栞子も重々承知。

だからといってならば接近戦を……と甘く見てはいけない事は、以前ランジュのネオ・ジオングをノーダメージで撃破した時にエマが自らの実力を証明している。

 

 

「がら空きだよ、栞子ちゃん!」

 

 

早速仕掛けてきたのはエマの方。

ロングレンジライフルを構えたスーパーヴェルデブラストが、空中を舞いながら上からデスティニーフリーダムに向けて発砲してきた。

当然放つのは、デスティニーフリーダムのヴァリアブルフェイズシフト装甲を貫通するビーム砲撃。

凄まじい威力と速度ではあるが、エデンロードを使いこなした栞子ならば避けられない攻撃ではない。

背面バックパックに備え付けてる尻尾型のビームキャノン『レギルスキャノン』を改良した『エデンキャノン』で地面を蹴り上げ、ウイングバインダーを広げて加速。

見事にスーパーヴェルデブラストの攻撃をかわすことに成功し、逆に腰に下げてビームライフルでスーパーヴェルデブラストを狙い撃った。

回避から攻撃の動作があまりにも見事であり、逆に攻撃をもらってしまったエマは驚きのあまり口をぽかんと開けてしまった。

デスティニーガンダムとフリーダムガンダムを組み合わせたデスティニーフリーダム……そこにヴェイガン機特有の運動能力の高さを極めたガンダムレギルスを加えたエデンロード。

それを自在に操る栞子の成長ぶりに、驚いた後に思わず笑みをこぼした。

 

 

「凄いよ栞子ちゃん……すごく、強くなったね!」

「同好会最強のあなたとの本気のバトル……絶対に勝たせていただきます!!」

 

 

二丁のビームライフルを構え、デスティニーフリーダムは飛び上がった。

同じくスーパーヴェルデブラストも空へと飛びあがり、息もつかせぬ激しい銃撃の応酬が始まる。

接近戦を得意とするガンプラが多く所属する虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の中でも、射撃をメインとして戦うこの2人。

同好会最強の実力を誇るエマと、成長の伸びしろを残す栞子。

レーザービームが飛び交う戦場で、お互いの強さを感じながら2人とも一切の手加減をせずに攻撃を繰り出し続ける。

 

エマの正確な射撃の腕に、超高威力のビームを合わせるスーパーヴェルデブラストガンダム。

栞子の臨機応変な対応に、瞬時にこたえてくれるデスティニーフリーダム・エデンロード。

 

 

まさに、モビルスーツの性能だけで決まらず、操縦者の腕のみで決まらない、『水星の魔女』の決闘を表すのにぴったりの対戦カードともいえる。

 

 

「V-ディフェンサー、ボルトアウト!」

「!」

 

 

突然、エマがスーパーヴェルデブラストからV-ディフェンサーを切り離し、通常のヴェルデブラストガンダムの姿へと戻った。

分離したV-ディフェンサーの上にヴェルデブラストが乗ると、右腕に内蔵されたビームサーベルを出現させる。

先ほどよりもさらに速いスピードで、なんとエマは接近戦を仕掛けてきた。

驚きつつも、栞子も負けじとコレクションアロンダイトを抜き取り、エマのヴェルデブラストと刃を交えた。

 

 

「~~……ッ……! まさか、あなたが接近戦をしてくるなんて……!」

 

 

今の栞子は、全力で戦いつつもエマの射撃を常に警戒している。

そんな彼女相手にいつまでも射撃のみで戦うほどエマも甘くはない。

大気圏内であればスーパーヴェルデブラストガンダムの状態で戦うよりも、V-ディフェンサー単体の方が機動力は上がる。

本機からのエネルギー供給が断たれるため多少攻撃力は落ちてしまうが、接近戦で戦うならこちらの方が戦いやすい。

接近戦ならばさすがに元がデスティニーガンダムであるデスティニーフリーダムの方が性能が高いが、そこはエマの操縦テクニックでカバーしていく。

 

 

「接近戦なら、私の方が!」

「戦場での油断は命とりだよ、栞子ちゃん!」

 

 

次の瞬間、ヴェルデブラストの回し蹴りがデスティニーフリーダムに命中した。

それに対応できずに直撃を受けたデスティニーフリーダムは地面にたたき落され、大ダメージを受けてしまった。

 

 

「くッ……ふ……フフフ……楽しいです、エマさん!」

「私もだよ!まだまだ行くからね!」

 

 

お互いの剣を構え、向かい合うデスティニーフリーダムとヴェルデブラスト。

エマと栞子は、今は賭けの事など忘れ、純粋にバトルを楽しんだ。

 

 

 

 

~~

 

 

 

『データ、復元完了。』

 

 

その頃、ユニコーンガンダム立像内のディメンション内に隔離された空間で身体の復元を続けていたアナザーノワール。

その姿はもはや異形の姿のモビルアーマーではなく、一体の新たなモビルスーツとして生まれ変わっていた。

そして、アナザーノワールが復元すると同時に、彼の周りからブレイクデカールやバグに似た、GBNでは本来あり得ないプログラムで構成されたオーラが放たれ始めた。

 

 

『これより、プラン進行再開。最終目標……ユニコーンガンダムによる虹ヶ咲学園の、破壊。』

 

 

アナザーノワールから放たれたバグの魔の手は、まずはエマと栞子のもとへとは襲い掛かろうとしていた。

 





~にじビル毎回劇場~

第118回:わちゅごなどぅー

侑「えー……大変お恥ずかしながら、この度みんなと一緒に歌わせていただくことになりました、高咲侑です。」

歩夢「やったー!嬉しいよ侑ちゃん!ようやく侑ちゃんと一緒に歌えるんだね!」

せつ菜「『にじよんあにめーしょん』はあくまでスクールアイドル活動ではなく、私たちの日常を皆さんにお届けするアニメなので、スクールアイドルではない侑さんが歌っても問題ありません!」

愛「曲名『わちゅごなどぅー』だって!楽しそうな曲だったよね!」

ランジュ「ようやく13人で歌えるなんてランジュ嬉しいわ!今夜はお祝いに焼き肉パーティーにしましょう!」

侑「えぇ!?い、いいよそこまでしなくても!」

歩夢「数少ない侑ちゃんに歌ってもらえる機会だから、カップリング曲もたくさん用意したよ!ほら見て!」

侑「え?」


1・わちゅごなどぅー(1年生+侑)

2・わちゅごなどぅー(2年生+侑)

3・わちゅごなどぅー(3年生+侑)


歩夢「ね?」

侑「全部同じ曲じゃん!!」

愛「でも、あのセリフはゆうゆじゃないと締まらないしねぇ?」

ランジュ「そうよね。あれは侑の専売特許だもの。他の人に歌ってほしくないわ。」

せつ菜「侑さん!お願いします!」

侑「うぅ……。」

歩夢「侑ちゃん!」

侑「ひ……ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!」


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