今週はあまり時間が取れなかったので普段の半分ぐらいしかないです
『ごめんねお姉ちゃん!練習が少し長引いていくの少し遅れそうなの!』
「ううん、大丈夫だよ~。練習頑張ってね遥ちゃん。」
『終わったら東雲の皆でお台場に行くから!』
「OK~。じゃあカナタちゃんも美味しいお店探して待ってるね~。」
ダイバーギアで妹の遥との通話を終えたら、カナタは『はぁ』とため息をついた。
ガンフェスを各々で楽しんでいるスクールアイドル同好会のメンバーたちではあったが、基本的にみんな2人か3人でガンフェスを見て回っている。
彼方も最初は果林やエマから一緒に回らないか誘われていたが、ガンフェスでは妹の遥と一緒に回る約束をしていたので断ってしまっていた。
しかし遥が部活で遅れてしまうというので、一人で時間を持て余してしまったカナタはベンチに座ってGBNの空を見上げていた。
「こんな事なら、果林ちゃんかエマちゃんについていけばよかったよぉ……今から2人に連絡してみようかなぁ……でもその間に遥ちゃんが来たらどうしよう……。」
いつもならこういう時はすやぴして時間をつぶすのだが、今はガンダムフェスティバルの真っ最中。
せっかくのお祭りなら楽しみたい。
それに学校の中ならまだしも、GBNとはいえ、こんな人だかりの多い場所でお昼寝をするのは、いくらカナタでも人の目が気になる。
せっかくGBNにログインしているので、何かフェス限定のイベントバトルにでも参加しようかなと考えながらダイバーギアを操作していると、現在行われているイベントバトルの中継映像が映し出されていた。
「おー、セツナちゃんとランジュちゃんとマリナちゃん、面白そうなイベント参加してるなぁ~。うーん、カナタちゃんも合流しようかなぁ……。」
流れている映像では、スカーレットクアンタ、クリムゾンフェネクス、バンシィ・ノワールの三機がニジガクの再現ガンプラと戦っている。
なかなか迫力のあるバトルだったので、カナタも参加しようかと悩んでいると、ふと見覚えのある人影が彼女の目に映った。
男3人、女2人の合計5人。
なにやら全員こそこそしており、カナタはそーっと彼らの方に近寄ると、そのうちの一人……桜坂しずくことしずこに対して、彼女が気が付いていない事をいいことに耳元でささやいた。。
「……わっ!」
「きゃーーーーーーーー!!!!」
「お、おい!!馬鹿大声だすんじゃねぇよしずこ!!」
「馬鹿はお前だカザミ。大声を出すな。」
「カザミさんしずこさん!落ち着いてください!」
「早く伏せろお前たち!ヒロト達にばれてしまう!」
カナタの声にびっくりして大声で叫んでしまうしずこ。
彼女の周りには、カナタ達と同盟を結んでいるフォース……BUILD DiVERSの面々が。
ヒロトとヒナタを除く、カザミ、メイ、パルヴィーズの3人。
それと、フォースメンバーではないが実質的メンバーのマサキことシド。
「か、カナタさん!?な、なぜここに!?」
「しずこちゃんこそ何してるの?メイちゃんたちも一緒だけど、一体何を……あ。」
言いかけたところで、カナタは彼らの視線の先にいた存在に気が付いた。
そこにいたのは……。
「ありがとうヒナタ、一緒に来てくれて。」
「ううん、私も好きでやってることだもん。それより、どんなのにするか決めた?」
「いいや、俺にはさっぱり。こういう時、ヒナタがいてくれて心強いよ。」
「あれって……ヒロトくんとヒナタちゃん?」
カザミ達が後ろから付け狙っていたのは、ヒロトとヒナタの2人。
2人は一つのマップを一緒に見ながら、GBNのセントラル街を一緒に歩いて回っているらしい。
相変わらずヒロトは感情をあまり表情に出してはいないが、ヒナタと一緒に歩いて少しうれしそうに見える。
「せっかくのガンフェスだからフォースバトルでイベント限定の称号を総なめしてやろうと思ったのに、あの2人用事があるとかで出かけやがってよ。」
「そしたらカザミさんがヒロトさんとヒナタさんの跡をつけようと言い出しまして……。」
「私とシドはカザミに連れてこられただけだ。」
「ふーん……で、しずこちゃんは?確かかすみちゃんと果林ちゃんと一緒に行ったよね?」
「私はお話を聞いて、面白そうだなと思いまして。実は今度演劇部での公演の脚本を私が執筆する事になったんですけど、その内容がお互いの想いに気が付いていない幼馴染カップルのお話なんです!主人公の女の子役がヒナタさんとそっくりなんですよ!男の子の方はヒロトさんとは少し違う性格ですが、シチュエーションがとてもよく似ていて……!」
「どうどう。落ち着けー、しずこちゃん。そっかそっか~……そういう事か~……前にもあったなコレ。」
「皆!2人が動くぞ!!」
しずこが妄想を爆発させていると、喋らずにヒロト達を見張っていたシドが全員へ注意を促した。
この男、ノリノリである。
シドの言葉でカザミとパル、しずこが慌てて柱の後ろに隠れ、メイもそれに続く。
「さて……あいつらがどこへいくのか……よし、行くぞお前ら!BUILD DiVERS+しずこ&カナタ、ミッションスタートだ!」
「へ?か、カナタちゃんも行くの?」
「当たり前じゃないですかカナタさん!何のためにここに来たんですか!?」
「少なくともヒナタちゃんたちの跡をつけるためじゃないのは確かだよ。」
「近江、覚悟を決めろ。失敗は死を意味する。」
「どうしてシドくんはそんなにノリノリなの?というかなんでカザミくんよりしずこちゃんとシド君の方がやる気なの?」
「2人を見失ってしまう。行くぞ。」
「メイちゃんもやる気なの~!?」
メイとしずこに引っ張られながら、不本意ながらカナタもこのストーキングに参加する事になってしまった。
この事は絶対に果林にばれてはいけない……絶対にばれないようにしようと、カナタは心に誓った。
~にじビル毎回劇場~
第120回:達成感
彼方「見て見てエマちゃん。ガンプラバトル同好会から積みプラたくさんもらってきちゃった。」
エマ「わー!すごーい!作った事無いガンプラがたくさんあるよ~!」
彼方「どれも大きいけど、作るの大変そうじゃない?」
エマ「確かに大変だけど、その分完成したらすごく達成感があるよ!一緒に作ろうよ彼方ちゃん!」
彼方「そうだね。せっかくもらったんだし、彼方ちゃんも一つぐらい作ろうかな。」
エマ「じゃあ私はこれにしよーっと!」
~間~
彼方「……ねぇエマちゃん?」
エマ「なぁに?」
彼方「これ、全然完成する気がしないんだけど……パーツ数多くない?」
エマ「そりゃそうだよ!だってそれ、MG EX-Sガンダム/Sガンダムだもん。MGの中じゃ最多レベルのパーツ数だよ!頑張って一つ一つのパーツにやすり掛けをしていこうね!」
彼方「彼方ちゃん壊れちゃうよ~!?」
エマ「大丈夫だよ。私が今作ってるPG ガンダム試作一号機よりはパーツ少ないよ?うふふ、ちゃんと塗装までしてあげるからね♪」
彼方「エマちゃんメンタル強すぎない?」