ガンダム・ファラクトの乱入により、セカイの號斗丸とカワグチのナイトストライクガンダムが倒され、大ピンチに陥った璃奈とミア。
ミアのライトニングトールギスは深手の傷を負い、AEドムだけではファラクトの攻撃をしのぐことは出来ても、ファラクトを倒すことが出来ない。
頼みの綱であるセカイとカワグチの本来の愛機も、何故か乱入参戦が出来ず、自分たちもログアウト出来ない。
GVBは筐体上でガンプラのデータで作られた立体映像が戦うはずだが、ファラクトの攻撃は原理は不明だがデータを貫通してガンプラ本体にまでダメージを与えてくるため、このままでは確実にAEドムとライトニングトールギスを破壊されてしまう。
万事休す……璃奈がそう思い、顔をうつ向かせた。
しかし、璃奈がそう思った次の瞬間、AEドムとファラクトの間に二体のガンプラが出現し、そのうちの一体がシールドを使ってファラクトの攻撃からAEドムとライトニングトールギスを守ってくれた。
「! 愛さん!侑さん!」
「べ、ベイビーちゃん達……?どうして……?」
「助けに来たよりなりー!ミアち!愛参頑駄無大笑軍、宮下愛!いざ出陣!」
「レインボーユニコーンガンダム!高咲侑!行きます!!シールドファンネル!!」
乱入してきたのは、愛の愛参頑駄無大笑軍と、侑のレインボーユニコーンガンダム デストロイモード。
ファラクトの攻撃をシールドファンネルで防いだレインボーユニコーンは、ビームトンファーとビームサーベルの4刀流の構えをとり、ファラクトへと斬りかかっていく。
その間に愛参頑駄無大笑軍はAEドムとライトニングトールギスへと駆け寄り、もんじゃヘラ型の軍配をライトニングトールギスの傷口へとかざした。
「傷が……治っていく……!?」
「応急処置しか出来ないけど。無いよりはマシっしょ?」
「愛さんのガンプラ、そんな事も出来るんだ。」
「うん。前に大笑軍で初めて戦った時に出来たから、もしかしたらって思ったんだけど、上手くいってよかったよ。」
前々から愛のガンプラは不思議なガンプラだとは思っていたが、こんな事までできるとは思わなかった。
ライトニングトールギスの応急処置を終えた愛参頑駄無大笑軍は、愛参命全開を構え、ファラクトと戦うレインボーユニコーンへと続く。
シールドファンネルでファラクトを追い詰めながら、ファラクトの射撃をすべてビームトンファーとビームサーベルで切り落とす。
その姿を見ていたセカイとカワグチは、自分たちですら対等に戦えていなかったファラクトに互角以上に戦う侑と愛の姿に驚いていた。
「どうなってんだこりゃ……なんで俺たちのガンプラだけ戦えないんだ?」
「……いや、私たちのガンプラだけが使えないのではない。彼女たちが特別なのだ。」
「侑と愛のガンプラが?」
「理由はわからんが、ここは彼女たちに任せるしかない。」
「「とりゃーーーー!!」」
愛参頑駄無大笑軍とレインボーユニコーンのパンチが、ついにファラクトの顔面をとらえた。
殴り飛ばされたファラクトはフィールドの端に激突。
今ので肩を損傷し、それにより左肩に収納しているコラキを使えなくなってしまった。
「す、すごい……侑さんと愛さん……。」
「……よし、なんとか動けそうだ。ありがとう璃奈、ここからはボクも戦うよ。」
ライトニングトールギスも戦線に復帰し、戦況は圧倒的にニジガクが有利。
それでもファラクトは退避しようとせず、ビームアルケビュースを構えて目の前の敵を睨みつける。
その中でも特に、レインボーユニコーンを睨みつけたファラクトは、右肩の生きているコラキを展開してきた。
いくらコラキが強力なビット兵器であろうとも、相手にはNT-Dを発動しているレインボーユニコーンと結晶鳳凰の力を持つ愛参頑駄無大笑軍がいる。
よほどのことが無い限り、侑達の勝利が揺るぐことはない。
「愛ちゃん、璃奈ちゃん、ミアちゃん!このまま一気に終わらせるよ!」
「OK!」
「うん……?」
「璃奈、どうしたの?」
「ファラクトの様子が……おかしい……。」
璃奈がファラクトを見て首を傾げた。
すると、ファラクトは起動可能なコラキを射出し、それを自分の周りへと飛ばす。
驚いたのはそこから。
「! び、ビットが!」
「分裂したぁ!?」
なんと、ファラクトが手をかざすと、彼の周りに無数のコラキが出現した。
その数はなんと、合計20基。
キュベレイ・ビューティーのクリアファンネルや、ブレイブインパルスのソードファンネルをも超える、圧倒的な物量だ。
ファラクトはそれをレインボーユニコーンたちへと放ち、自分はビームアルケビュースを構える。
このコラキの恐ろしさは、カワグチが身をもって教えてくれた。
これで四肢の自由を奪われる事=敗北につながる。
レインボーユニコーンが3枚のシールドファンネルを操り、コラキの包囲網から愛参頑駄無大笑軍たちをガード。
それでも、どうしても半分以上は取りこぼしてしまう。
「か、数が多すぎるよ!私のシールドファンネルじゃ追いつかない!」
「だったら、愛さんのフィンファンネルで……!」
レインボーユニコーンが取りこぼした分を対処しようと、愛参頑駄無大笑軍がフィンファンネルの天翼を展開。
だが、展開しようとした一瞬の隙にコラキによって右手と右足をとらえられ、自由を奪われてしまった。
「愛!この……愛を放せ!」
ライトニングトールギスが愛参頑駄無大笑軍の救出を試みるが、彼女の行動を先読みしたコラキがいたるところにトラップとして設置され、近づくことが出来ない。
レインボーユニコーンもシールドファンネルを操ることに集中しすぎていて、動きづらい。
更に複数のコラキが連結する事で、AEドムとライトニングトールギスの周りに電磁パルスによる包囲網を張り、彼女たちの行動を完全に封じ込めた。
「な、なにこれ!?こんなんじゃ動けないよ!」
「ガンプラの動きを封じ込める電磁パルスの包囲網……ここからボクたちを逃がさないつもりだな……。」
「…………。」
愛参頑駄無大笑軍は捕らえられ、レインボーユニコーンたちはコラキによる包囲網で身動きを封じられてしまった。
このままではファラクトの狙撃で、全員バトルアウトしてしまう。
しかも、このバトルで敗北してしまうと、ガンプラ自体が破壊される。
万事休す……誰もがそう思った。
だが、璃奈だけは、この圧倒的不利な状況の中で、勝機を見出していた。
璃奈はまっすぐに自分の愛機であるAEドム、そして、捕らえられている愛と愛参頑駄無大笑軍を見つめる。
「……方法なら……ある……。」
「ホントかい璃奈!?」
「どうするの!?璃奈ちゃん!」
「そのためには、まず愛さんを助けなきゃいけない。一瞬だけでいいから、AEドムがここから抜け出せるだけの隙を作ってほしい。」
「……まさか璃奈、愛との合体を!?」
ミアが驚き、璃奈は無言で首を縦に振った。
だがミアは、そんな璃奈を驚いた表情で見つめ、信じられないといったように声を荒げた。
「無茶だ!!たしかに君のドムは、SDガンダムとの合体を出来るように作られている!でも愛とだけは、合体が一度も成功していないじゃないか!」
実は、AEドムはライトニングトールギスと合体した時のライトニングビルドガンドムと、ザクみんと合体した時のムテキビルドガンドムの他に、もう一パターンの合体形態が存在する。
その名も、愛参頑駄無と合体した『アイサンビルドガンドム』
スピードを重視したライトニングや、攻撃力を重視したムテキに比べ、防御方面に特化した形態。
その防御力はヴァリアブルフェイズシフト装甲すら上回り、サイコミュジャックや電磁パルスの影響を完全に遮断する……と、想定されて作られた。
しかし、実際にはこの形態が実現することは無かった。
その理由は、他ならぬ愛参頑駄無大笑軍にあった。
愛参頑駄無大笑軍は、ただのガンプラではなく、愛が経験した不思議な体験の末に生まれた特殊な機体。
その為璃奈でも愛参頑駄無大笑軍のパワーを完全に解析する事が出来ず、そのせいで合体が不安定となってしまい、いまだに成功したためしはない。
「ミアち!!」
「あ、愛……。」
「無茶だってのはわかってる!でも、ここでやらなきゃどのみち全員やられちゃうんだよ!!だったら、あたしは試したい!やらないで後悔するより、やって後悔したいよ!!」
「でも……。」
「ミアちゃん、私は愛ちゃんと璃奈ちゃんに賛成するよ。そのための道は私が作る。だから、二人に賭けてみよう!」
「ベイビーちゃんまで……はぁ……わかったよ。ボクだって、こんなわけのわかんないやつに、わけのわかんないままやられるなんてごめんさ。璃奈、君と愛をつなぐ道は、ボクとベイビーちゃんで切り開くよ。」
「うん。ありがとうミアちゃん、侑さん。」
「よし……行くよ、ミアちゃん!!」
捕らえられた愛参頑駄無大笑軍への道を切り開くため、レインボーユニコーンとライトニングトールギスが動き始めた。
テンペストランスとビームトンファーを構え、コラキが発生させている電磁パルスの包囲網を攻撃。
当然そんなものを攻撃したレインボーユニコーンとライトニングトールギスに影響がないわけが無く、少し触れただけでも全身が固まってしまうほどの強力な電磁波を受けてしまう。
特にアシムレイトでレインボーユニコーンと繋がっている侑は、プレイヤー自身にもダメージが入ってしまう。
それでも2人とも、AEドムがギリギリ抜け切れるだけのわずかな隙間を作るため、無理やり身体を動かしながら包囲網を突き破ろうとする。
「くっ……!なんの……これしきーーーー!!」
「いまだ、璃奈!!」
「うん!愛さん、今行くね!」
なんとか作り出したAEドムが抜けるための道。
AEドムはそのチャンスを逃すまいと、電動フレームをフル稼働させながら愛参頑駄無大笑軍の元へと走り出した。
当然ながらファラクトはそんなAEドムを確保するため、コラキをさらに分裂させ、彼女へ襲い掛かる。
しかし、それでも多少はAEドムの方が早く、愛参頑駄無大笑軍の元へと到達した。
「りなりー!!」
「愛さん!合体を……!」
互いに手を伸ばし合う愛参頑駄無大笑軍とAEドム。
だが、その瞬間に追ってきたコラキがAEドムをとらえてしまった。
強烈な電磁パルスに全身の自由を奪われ、AEドムはその場で固まってしまう。
「う……うわーーーーー!!」
「り、りなりー!くそっ……あたしが自由に動ければ……!」
「璃奈ちゃん!愛ちゃん!今助けに行くよ!!」
そう言いながらレインボーユニコーンが救援に向かおうとするが、先ほどのダメージが残っており満足に動くことが出来ない。
そんな3人を見たミアは、ぐっと拳を握ると、再び電磁パルスの包囲網に穴をあける為、コラキに向かってテンペストランスを突き刺した。
当然ライトニングトールギスには相応のダメージが入り、みるみるライトニングトールギスのHPが減っていき、侑はその光景に驚いた。
「ミアちゃん!?何を!?」
「これぐらい……なんて事無いさ!!璃奈と愛を助けてくれ!!ランページグリフォン!!」
ミアがそう言って飛ばしたのは、ライトニングトールギスの支援機であるランページグリフォン。
ランページグリフォンのスピードならば、ファラクトやファラクトの操るコラキよりも早く移動することができる。
コラキが追い付けないスピードで愛参頑駄無大笑軍とAEドムの元へと駆け付けたランページグリフォンは、その強靭な爪で二機を捕えていたコラキを破壊した。
コラキが破壊され、自由を取り戻した愛参頑駄無大笑軍とAEドムが、互いに手を伸ばし合う。
『TUNAGARU-CONNECT』
SDガンダムとの合体システム『ツナガルコネクト』は発動し、全身が光始めた愛参頑駄無大笑軍とAEドム。
だが、愛参頑駄無大笑軍とのシステムがうまくつながらず、なかなか合体が始まらない。
AEドムが何度システムを調整しても、愛参頑駄無大笑軍との合体にエラーが発生してしまう。
「お願い!合体して!ミアちゃんが繋げてくれたこのチャンス、絶対に無駄にしたくない!」
「! りなりー、見て!」
「え?」
手を重ね合わせていた愛参頑駄無大笑軍とAEドム。
2人の元へ、ランページグリフォンが降りてきた。
すると、AEドムと愛参頑駄無大笑軍の合体の進行状況を示すゲージがぐんぐん上昇しはじめ、ランページグリフォンの身体も2人との同じように輝き始めた。
「これって、ミアちも一緒に合体する……って事!?」
「私と愛さんをつなぐ鍵は、ミアちゃんだったんだ!」
「いける!いけるよりなりー!」
「う、うん!これが、私たちが作る、最強のビルドガンドム!!」
璃奈の言葉と同時に、ついに3体の合体が始まった。
愛参頑駄無大笑軍の鎧がはじけ飛び、他の合体同様にAEドムの内部に愛参頑駄無本体が収納。
大笑軍の鎧がAEドムの各部位へと装着され、ランページグリフォンのボディが分裂。
ランページグリフォンの頭部が愛参頑駄無大笑軍の兜に合体し、その形状を大きく変える。
ランページグリフォンのボディがAEドムの胸部へと接続され、強固なアーマーとなった。
更に胸部アーマーへ、グリフォンの頭部と入れ替わりで外れた結晶鳳凰がとりつくと、ついに璃奈の目指した最強のガンプラが誕生した。
AEドム、愛参頑駄無大笑軍、そしてランページグリフォンの3体が合体した究極のビルドガンドム。
「「合体完了!!ハイパービルドガンドムMk-III!!!」」
~にじビル毎回劇場~
第135回:蓮ノ空
かすみ「みなさん!!コレもう見ましたか!?」
歩夢「どうしたのかすみちゃん?あ、コレって最近流行ってるスクールアイドルコネクトっていうアプリ?」
せつ菜「スクールアイドルの日常を配信という形で世界中に共有できる新作アプリですね!私は表向きは正体を隠しているので配信はしていませんが、他のスクールアイドルの皆さんの活躍はばっちりチェックしていますよ!!」
かすみ「それでこのスクコネで今大注目の学校があるんですよ!蓮ノ空スクールアイドルクラブっていう石川県の学校なんですけど!」
歩夢「へー、クラブ全体で活動してるんじゃなくてユニットがメインなんだ。私たちみたいだね。」
せつ菜「蓮ノ空の活躍ももちろんチェックしてますよ!!スリーズブーケとDOLLCHESTRAという主に配信を担当していますよね。もう一つあるユニットは今は休止中みたいです。」
歩夢「おもしろそう!私も帰ったらチェックしてみようかな。」
かすみ「じゃなくて!!悔しくないんですか!!かすみん達もスクールアイドルのライバルとして、スクコネで配信をすべきです!!」
歩夢「えぇ!?配信はちょっと……は、恥ずかしいよ~……。」
せつ菜「面白そうですね!私は賛成です!」
かすみ「せつ菜先輩わかってますねぇ!じゃあ、まずは最初の配信はかすみんの可愛さを全世界に……、」
せつ菜「待って下さいかすみさん。こういうのは最初が肝心です。もっとインパクトのある配信をしなくては!」
かすみ「え~?じゃあどうするんですか?」
せつ菜「うーん……そうですねぇ……ここはもっとインパクトがあって……なおかつニジガクのかわいらしさをアピールできる存在……。」
かすみ「……あゆぴょん。」
歩夢「!?」
せつ菜「それですよかすみさん!!さぁお願いします歩夢さん!!あゆぴょんの可愛さを全世界へ!!」
歩夢「いやだよ!!恥ずかしいよ!!」
かすみ「そんな事言わないでくださいよ歩夢せんぱーい!きっと侑先輩だって見たがってると思いますよ歩夢先輩の可愛いところ!」
歩夢「うっ……そ、それはずるいよかすみちゃん……。」
かすみ「では、かすみんが撮影するのでお願いします!」
せつ菜「どうぞ歩夢さん!!」
歩夢「うぅ……じゃ、じゃあ行くよ……あ……あゆむ……だ、ぴょん……。」
せつ菜「声が小さいですよ歩夢さん!!もっと自信を持ってください!!!」
歩夢「あ、あゆぴょんだぴょーーん!!!」