ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』完結おめでとう!

最高の作品でした!!

スクフェス2とのコラボ待ってます!


オーバーライド

 

『アリガトウゴザイマス。マタノゴリヨウオマチシテオリマス。』

「良かった~!間に合った~!」

「良かったね、アユム。」

「うん。付き合ってくれてありがとうユウちゃん。」

 

ガンフェス一日目が終了して解散した同好会だったが、歩夢の用事で再びダイバーシティへと戻ってきてGBNへとログインしたアユムとユウの2人。

無事に大量のダイバーポイントをゲットできたアユムは、ホッと胸をなでおろす。

ダイバーポイントを稼げばランクがあがり、それだけ高難易度のミッションに挑戦が出来て、大きな大会への参加資格も得ることができる。

これも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の名前をGBNを通じて世界中へと響かせる、立派なスクールアイドル活動の一つだ。

ポイント交換も終わったので、2人はもうログアウトしようとロビーへと戻る。

ユウとアユムが帰ろうとすると、そこへやってきた人物に声を掛けられ、2人とも足を止めた。

 

 

「ユウ。アユム。」

 

 

「ん?あ、サラちゃん!」

「リクくんとユキオくんも。」

 

 

2人を飛び留めたのは、ビルドダイバーズのリクとユッキー、それとサラの3人だった。

声をかけてきたのはサラで、彼女の呼びかけに振り返ったユウとアユムは、3人の下へと駆け寄る。

 

 

「2人ともこんな時間までどうしたの?」

「私がちょっと忘れ物しちゃって……えへへ。」

「サラちゃん達は?」

「ユッキーが色々見て回ってたら、遅くなっちゃって。」

「だってガンフェスだよ!?1年に3日間だけのガンダムの祭典だよ!?満喫しないとガンダムオタクの恥だよ恥!!!」

「そ、そこまで言うかぁ……?」

「っていうか、リっくんがいろんなところで声を掛けられるから一緒にいるボクも全然満喫できなかったんだからね!!」

「だからユッキー一人で好きに回っていいって言ったじゃん。」

「おいおいリっくん、ボクをそんな薄情な男だと見くびらないでくれよ。」

 

「「えへへへへ。」」

 

 

「仲いいなぁ……。」

 

 

今朝までイオリ・セイと激闘を繰り広げていた男と同一人物とは思えないほど腑抜けた表情でユッキーとじゃれ合うリク。

そんなリクを見て、ユウとアユムはまだ彼にまだちゃんとした祝辞を送っていないことを思い出し、その場になおった。

 

 

「そうだ!リクくん、改めておめでとう!えへへ、ちゃんとお祝い言ってなかったって思ってさ!」

「え?あぁ、エキシビションの!ありがとう、皆のおかげで勝てたよ!」

「でも本当に凄いバトルだったよ。もしリクくんとバトルする事になったら、私勝つ自信無いな~……。」

「アユムと私、2人がかりなら勝てる?」

「うーん……どうだろう……。」

「フッフッフ、多勢に無勢でなんとかなるほど、リっくんは甘く無いよ!ね、リっくん!」

「なんでユッキーの方が得意げなんだよ。」

 

 

何故かユッキーの方が胸を張り、その場の全員が苦笑。

するとサラがポンっと手を叩き、全員に一つ提案をした。

 

 

「そうだ。リクとユッキー、この後ラーメン食べて帰るって言ってたけど、ユウとアユムもどう?私も行くの。」

「ホント!行く行く!」

「ゆ、ユウちゃん、この時間からラーメンはカロリーが……。」

「え~?アユムは行かないの……?」

「そ、そんな目しないでよ~!わかった、私も行くよ……。」

「やったー!ラーメン久しぶり~!」

「じゃあログアウトして帰ろっか。」

「うん。じゃあログアウトを……。」

 

 

リクがコンソールパネルを開き、ログアウトしようとする。

それに続き全員コンソールパネルを開いてログアウトボタンを押そうとするが、ボタンに手が触れる寸前、ユウがその手を止めた。

 

 

 

『高咲……侑……。』

 

 

 

「え……?」

 

 

「ユウちゃん?どうしたの?」

「………。」

「ユウ?」

 

 

 

心配そうにアユムがユウの顔を覗き込んだ。

コンソールパネルを開いた手をそのまま胸に押し当て、ユウは突然頭の中に響いた声に集中する。

 

 

 

『高咲侑。』

 

 

 

「声が聞こえる……。」

「声?私は何も聞こえないけど……サラちゃんは何か聞こえる?」

「ううん、私も何も。」

「……私を呼んでる?」

「ユウちゃん!?どこ行くの!?」

 

 

頭の中に聞こえた声に導かれるように、ユウはそのまま振り返り、声の鳴る方向へと歩き始めた。

突然の行動に驚いたアユムはユウの後ろを追い、リク、サラ、ユッキーも全員顔を見合わせて彼女たちについていく事に。

ロビーから出てコンソールパネルからレインボーユニコーンガンダムを呼び出すと、ユウはそれに乗り込んだ。

 

 

 

「ユウちゃん!!」

「ごめんアユム!誰かが私を呼んでるの!誰かはわからないけど……行かなきゃいけない気がする!」

「ま、待って!だったら私も行く!」

 

 

このままユウを行かせるのは危ない気がする。

そんな気がしたアユムも同じようにガンダムブレイブインパルスを呼び出し、ユウの後を追った。

続くリク、ユッキーも同じくガンダムダブルオーセイバーとガンダムデュナメスロックオンマスターを呼び出し、ダブルオーの方にサラを乗せて、ユウとアユムの後に続いた。

 

 

 

 

~~

 

 

『ユウちゃん、何があったの?』

「声が聞こえたんだ。誰かが私を呼んでる声。」

『声?』

 

 

それぞれのモビルスーツで移動しながら、アユムはユウに何があったのか通信で尋ねた。

実際、ユウもどうして自分が慌てて飛び出したのかわからない。

ただ、頭の中に自分を呼ぶ声が聞こえた。

サラにも聞こえていないという事は、ユウ個人への通信かとも思ったが、通信履歴を見ても特に誰からの連絡も来ていない。

 

 

『も、もしかして幽霊~!?そ、そういえばGBN内でゴーストガンダムとファントムガンダムの幽霊を見たっていう噂を聞いたことがあるような……!?』

『いやいや、ゲームの中で幽霊なんて、そんな事あるわけ無いだろユッキー。』

『ユウ、気を付けてね。』

「うん、ありがとうサラちゃん。」

『ひぃぃ~!!』

『ユッキーうるさいよ!!』

 

 

幽霊かもしれないと勝手に思い込み、リクに怒られたユッキー。

ちなみにゴーストガンダムとファントムガンダムの幽霊は10月のハロウィンイベントの際に実装された期間限定のものなので幽霊でも何でもないうえにもう出現はしない。

しばらく空を飛びながらユウに着いていき、声のする方向へ向かう一同。

やがて、彼女たちは見覚えのある場所へとたどり着いた。

そこは、ユウにとってもアユムにとっても、苦い思い出のある場所。

 

 

『ここって……ヴァルガ……?』

 

 

 

ハードコアディメンション『ヴァルガ』

マスダイバーたちの聖地ともいわれたルール無用の危険地帯。

バンシィ・ノワールの改心に伴いすべてのブレイクデカールは機能を停止したため、今はこの場所にマスダイバーはいない。

ここは以前、バンシィ・ノワールにライブを妨害されて自暴自棄になったユウがブレイクデカールを求め、その際にアユムのドリームインパルスと戦った場所でもある。

少しでもこんなところにいたくないアユムは不安そうにキョロキョロと周りを見渡すが、その時、ついにレインボーユニコーンの動きが止まった。

 

 

「ここだ。」

『ここって……何もないけど……。』

 

 

着陸し、辺りを見まわたしてみるが、見えているのは岩と鋼でできた険しい山々ばかりで、何も見当たらない。

少しの間ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターが何かないか探してみたが、やはり何もない。

疑問に思ったアユムがユウに尋ねた。

 

 

『ね、ねぇユウちゃん、本当にここであってるの?』

「うん……間違いない。」

『間違いないって……でも、こんなところには何も……。』

 

 

アユムがそう言った瞬間。

突如、ヴァルガの風景が輝き始めた。

光は最初は血のような赤、その次に鮮やかな青へと移り変わり、徐々に白へと変色していく。

 

 

 

『こ、これは!?』

『パーメットの光だよ!でも、この色は見た事無い!!』

 

 

ガンダムに詳しいユッキーの言う『パーメット』とは、『水星の魔女』に登場するモビルスーツに使われている材質の事。

水星の魔女に登場するガンダムタイプの機体にはシェルユニットと呼ばれる機構が搭載されているが、パーメットのスコアが上昇するにつれてシェルユニットからはパーメットの光が放出される。

スコアが5までは赤、6になると青く光るパーメットではあるが、今は見た事のない白い輝きを放っている。

 

 

そして、その光の中から、更に見た事も無いガンダムが徐々に姿を現した。

 

 

 

『が、ガンダム!?だけど、あんなモビルスーツ見たことが無い!!』

『エアリアルに似てるけど……エアリアルに比べて怖い顔になってる……な、なんなのあれぇ!?』

 

 

光の中から現れたのは、『ガンダム・エアリアル改修型』

2022年12月現在、劇中未登場かつ未発表の機体。

パーメットの白い輝き『パーメットスコア8』も、シーズン1放送中の現在ではいまだに明らかになっていない設定だ。

 

 

 

『サラ、あのガンダム知ってる?』

『ごめんなさいリク……私も知らない……。』

『たぶん、ガンダムエアリアルの後継機だよ!GBNはガンプラの企画が出来上がった段階からデータをインストールしてるってシャフリさんが言ってたから、水星の魔女の二期から登場するガンダムなんだ!』

「私を呼んでたの……たぶん、あの子だ……。」

 

 

 

誰も知らない未知のガンダム……エアリアル改修型は、シェルユニットを白く発光させながら、手をかざす。

すると、レインボーユニコーンとブレイブインパルスは特に何も影響はなかったが、その隣で、ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターの瞳が青く変色した。

 

 

 

『!? ダブルオー!?』

『デュナメスの様子がおかしい!り、リっくん!』

『な、なに……?何が起こってるの?ユウちゃん!』

「もしかして、あのガンダムが……?」

 

 

 

突然、リクとユッキーのモビルスーツに備わっているGNドライブから青い粒子が散布されはじめ、全身のクリアパーツがすべて青く発光。

それと同時にパイロットの操縦を一切受け付けなくなり、ダブルオーセイバーはGNOOセイバーを、デュナメスロックオンマスターはGNホルスタービットを構え、ゆっくりとレインボーユニコーンとブレイブインパルスへと振り返った。

 

 

『な、なにをするんだダブルオー!と、止まれ!!』

『ゆ、ユウちゃんアユムちゃん!逃げて!!』

「り、リクくん!ユッキー!」

 

 

『……オーバーライド……。』

 

 

 

サラがポツリとつぶやく。

そして、エアリアル改修型に制御を乗っ取られたダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターは、無情にもレインボーユニコーンとブレイブインパルスへと襲い掛かってきた。

 

 

 





~にじビル毎回劇場~

第138回:水星の魔女完結

ユッキー「いや~……良かった!!本当にいい作品だった!!」

リク「主要キャラがほとんど生き残る作品って結構珍しいんじゃない?退場したのはメインどころだとエラン4号とグエルのお父さんぐらいだよね。」

アヤ「ノレアとソフィは主要キャラじゃないかしら。ガンダムに乗るし。」

リク「でもそれぐらいだったよね。」

ヒナタ「私、人が死んじゃう作品って苦手だけど、これはハマっちゃった。シャディク隊のエオナちゃんって子が好きだなぁ。」

カザミ「グエルは絶対に中盤で死ぬキャラだと思ったのに、最終的にはほとんど主役みたいな活躍してたよな!水星で一番好きなキャラになったぜ!」

パル「モビルスーツに乗らない人たちも活躍してましたよね!ボク、ああいうの大好きなんですよ!」

サラ『私はエリクトが最後まで生き残ってくれたのが嬉しい。モビルドールエリクトとか発売してほしい。』

メイ『ひとまずホッツさん&クールさん人形で我慢しましょう姉さん。』

ヒロト「水星の魔女の次はどんなシリーズが来るのか今から楽しみだな。」


モモカ「いやぁ、それにしてもこのシリーズのガンプラめっちゃくちゃ売れたよねぇ。おかげで売り上げが絶好調で笑いが止まらなかったよね!」

コウイチ「最終回の余韻が台無しだよモモちゃん……。」
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